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−「職業人に聞く」 (2007.2.22)

2007年2月22日(木)に奈良の大和郡山市にある市立片桐中学校で、「職業人に聞く」という職業体験学習の講師として、中学2年生を前に、建築設計について話をする機会がありました。
私の建築設計の他、警察官、料理人(イタリア料理)、スーパーマーケット、JR新幹線運転士、美容師、機械技術者師、マスコミ(新聞社局長)、音楽家(奈良フィルハーモニー)といった計9業種の方が来られていました。

初めは、中学2年生を前に何をどう話そうかと悩みました。話と質疑応答を合わせて1時間〜1時間半ぐらいの時間です。生徒は、どの程度興味があるのだろうか、中学2年生から将来の職業について考える機会があるなんてすごいなぁと思いました

模型、住宅プレゼンテーション用図面、住宅実施設計図書、病院実施設計図書、軸組模型写真と実際に完成した建築の写真、様々なアイディアスケッチ、そして三角スケールやロールトレペといった小道具なども持って行きました。
それらを前に、建築、設計、建築を創る仕組み、建築設計の流れなどを簡単に説明し、建築設計、物創りに大切なものを色々と話しました。
とてもあっという間の時間でした。
あらかじめ生徒たちから質問を頂いてましたので、それらを話の中に織り込みながら、一通りの事は話せたかなと思います。

なかでも、模型にはかなり興味を持ったようです。授業が終わってから一人の生徒がセロハンテープだけで創った船の模型を見せてくれました。
なかなか素敵な模型というか作品でした。
質問の中で面白かったのは、「建築設計は儲かりますか?」という質問です。なかなか通り一遍には答えられない質問ですよね。
また、耐震偽装に関する質問もあり、中学生とはいえ関心があるんだなと思いました。

中学生との対話の中で、印象に残ったのは、話を始める前に「知っている建築家はいますか?」と尋ねた時に
「姉歯とい名前だけが返ってきた事でした。
正直ショックでした。
関西人なのだから、安藤忠雄くらいは知っていると思ったのですが、誰一人知りませんでした。
丁度、黒川紀章が東京都知事に立候補した直後だったこともあり、黒川紀章の事は知っているかと思いきや、またまた誰一人知りませんでした。
担当の先生もご存じなく、
高名な超一流建築家ですら知名度が姉歯氏に負けている事は、更にショックでした。

結局、悪い事はすぐに広まるということだなと思い、設計という仕事の社会的責任を改めて感じたのでした。楽しい有意義な一日でした。