検査の不正
今、日本製品の検査の不正、データのごまかしが大変なニュースになっています。
最近だけでも数えてみますと神戸製鋼、三菱マテリアル、東レ、日産、スバルそして今社会を賑わしているKYB
これだけの一流の会社が不正を公表しました。
なぜこのような不正を行ったか原因を考えますと、会社の理念、目標に行き着くと思います。
会社の理念、目標(会社の存在理由と言い換えても良い)とは何でしょうか。
「より良い製品、より良いサービスを提供して社会を豊かにすること」です。
利益を上げる事という答えが一番多いと思いますが私は利益を上げる事が会社の目標になってはならないと考えます。
もちろん利益を上げなければ会社を維持経営することが出来ませんから必要なことです。
ですが利益とは社会ニーズにマッチした製品、サービスを適正価格で提供出来ればおのずと出てくると考えます。
(会社を経営したこともないくせに生意気を言うなと言われそうですが。)
ではなぜこれらの会社はなぜ不正を行ったのでしょうか。
これらの会社には理念が無かったか、あったとしても全体に伝わっていなかったと思います。
自動車を作っている会社を例にしますと、より良い車を提供してお客様に喜んで貰うことがその会社
の理念(目標)であって、そのことが会社全体に伝わっておれば検査をごまかすことはまずあり得ないと思います。
おそらく現場に伝わっていたことは「コストダウン、人員削減、納期厳守」(利益第一)であったろうと思います。
会社のトップがそのように(利益第一)に考えると会社全体に伝わります。
ですから現場では利益の為に多少の不正がまかり通ってしまうのです。