上ハンドルと下ハンドル

現在は下ハンドル(USS)に乗ってますが、次は上ハンドル(OSS)に乗り換える可能性があるのでそれぞれの違いを考えてみました。 上ハンドル(OSS)についてはたった一度だけの試乗なので間違ってるかも知れません。 それと一言にOSS、USSと言っても、それぞれに形状や構造に違いがありますで、必ずしもそうだとは言えないかも知れません。その点はご自分で判断願いたく存じます。

  • 乗り降りの点

    OSS(上ハンドル)は普通の自転車に少し近い感覚があります。むしろ車高が低いので乗り降りは楽に思います。 極自然にシートの横に立ち、普通の感覚で座り込むことが出来ます。
    USS(下ハンドル)はちょっと大層ですょ。一旦ハンドルの前に立つ必要あり。大きく足を上げてフレームを跨いでから、 ドッコイショという感じで座ります。降りる時も大変です。当然そのまま立つとハンドルより前に立つことになります。

  • 小回りの点

    OSSは比較的小回り可能
    USSの切れ角はあまり大きくはない。

  • 正面投影面積(空気抵抗に影響)

    OSSは腕の張り出しが少なく小さい。
    USSは腕の張り出し分だけ投影面積が増える。

  • 小物の取り付け

    OSSではハンドルバーにサイコン、バックミラー、ボトルなどが付けられるので市販されているパーツがそのまま使える。
    USSではハンドルには付けられないので工夫が必要です。
    バーエンドミラーなら取り付けられるが、視点移動が大きくなる。
    サイコンはフレームに、ボトルはシートバッグに、それぞれ工夫をして取り付けている。
    ボトルが後ろになるので走行しながらの給水は無理という訳ではないが、不利。
    一時、スマチューブを使ってましたが、これを使っていると乗り降りがますます大層。

  • 車止めに関して

    自転車道につきものの車止めですがOSSの方が有利。ロードやMTBと変わらないと思う。
    USSは幅が広くなるので不利。また丁度ハンドルの高さが車止めの位置になるのも不利。

  • 普通自転車の範疇か

    OSSの場合は長ささえ抑えれば普通自転車の範疇に入るものが多い。
    USSの場合はハンドル幅が60cmを超える場合がある。 普通自転車の範疇に入らないからといっても車道走行中心なら何等問題ではありませんが、保管場所では苦労する場合あり。

  • 乗り手の制限

    OSSの場合はハンドルによる乗り手の制限はペダルに足が届くかどうかですが、 USSの場合はそれ以外に、足つきが問題になることがあります。小径タイプなら背の低い人でも可能かも知れません。 USSかOSSかの前にペダルに足がとどくかどうかで乗れるかどうかが決まります。 背の低い方はOSSで前輪ホィールよりもペダルが後ろにあるLWBタイプなら可能性があります。

  • 運転が難しそうに見える。

    実際に上ハンドルは乗れるが下ハンドルは乗れないという人もいる。 私は下ハンドルというよりも上ハンドルでグリップ部分が腰の辺りまで伸びているというイメージで始めたところ、そんなに違和感なく乗れました。 慣れれば同じ

以上から総じてOSSは扱いやすく不安は少ないですが、USSは買う前にこれらの点を考慮する必要があると思います。

それでもUSS(下ハンドル)には魅力があります。できれば次もUSSにしたいと思っています。

  • 前方視界

    目の前に邪魔になるものが何も無い。これは気持ちの良いものですょ。 OSSにはハンドルが邪魔に思えるものもあります。

  • 腕が楽

    ハンドルに手を載せる感じで肘掛つきソファの感覚。 腕を上げる必要がないので楽。 実はOSSで長距離の場合にどうなのかというのは興味あるところです。

  • 操作感覚

    未来的(操縦桿のよう)で面白い。 OSSと一緒に走っているとUSSの方が周囲へのインパクトが大きいように思う。

  • 危険度

    緊急時の急ブレーキで体が前にズレても股間は安全で〜す。

  • 登坂時のパワーアップ

    シートの角度がさほど寝そべっていないタイプでは擬似的ではあるがモガキができる。 ひょっとしたらOSSでも出来るかも知れないが? もう一つ、ハンドルを引くという形で踏み込みに力を入れることが出来る。 背もたれに背中を押し付けるという手段もありますが。

これを書いて数ヵ月後、実はOSSタイプに乗り換えました。 USSの魅力は捨てがたいものがありましたが、欲しい車種にUSSは無かったものですから。 さて、OSSに乗り換えるあたって気になっていた点がありました。 それは長距離で腕が楽かということです。
 結論を言えば、190km走ったところでは別に何ともなかったということです。確かにUSSのようにはいきませんが。 いままでと違う点は、肘のところに汗が溜まることかな。夏場は肘を曲げてますから仕方がないですね。
 もう一つの気にしていた点は、登坂力です。 乗り換えた車両のタイプが違うので一概にハンドルの所為だとは言えないのですが、今まで何とか登れていた峠を足つきせずに登れていません。 単に気力が落ちただけかも知れないので、なんとも言えません。シート角度の違いも影響しているかも知れません。