リカンベントについて

My Recumbent画像

「Recumbentを辞書で調べてみると 1 横たわった;もたれた, (…に)寄りかかった;休んでいる, 不活発な;怠惰な. 2 横臥(おうが)する. 」とあります。 まさに、シートにもたれるようにして座って乗ります。その姿は安楽椅子に座っているように見えます。後で説明が出てくる下ハンドルのタイプだと、正に肘掛付きソファーにゆったりともたれている様に見えます。 見ようによってはふんぞり返っているようにも、不真面目な野郎に見えないでもありませんね。

初めて見たほとんどの人から聞くのは「そんな格好でえらくないの?」という質問です。 でも考えて見て下さい。安楽椅子状態ですょ、辛いはずがないではないですか。 ペダルが腰に対して水平方向に前にありますので、足を前に押し出す力のみでクルクルとペダルを回せます。 多分、皆さんが思うのは坂を登れないのではないかと言う事だと思います。はい、確かに坂は苦手です。立ち漕ぎ出来ませんので。 スピードは落ちますが、軽いギヤでクルクルと回すことでほとんどの坂は登れます。少しくらいの坂( 高架程度)ならスピードも少し落ちる程度で越すことが出来ます。 登り坂がなければ、これほど楽な自転車はないでしょう。 疲労感は少ないです。その原因はほとんど上半身に負担が掛からないことだと思います。 長距離を走った翌日は、普通ならかなり疲労感が残ると思いますが、リカンベントだとそれがかなり小さいのです。 全くないとは言いませんが、足の筋肉も不思議と筋肉痛が少ないです。翌日からの仕事に差支えが出るということは今までのところありませんでした。

リカンベントは速い! というイメージがついてまわるようですが、本当に速いでしょうか? 速いとも言えるし、そうでもないとも言えます。実は自転車と一口に言っても実用車、ママチャリからMTB、ランドナー、ロードなどのスポーツ車まで用途と目的に応じて全く別物的な違いがあります。 リカンベントも同じように用途、目的によって様々なタイプがあり、バリエーションは結構あります。 よって単純に速いというのは問題あり。車体の重さはロードの倍ほどあるものが多いですし、駆動ホィールの径もロードに較べると小さいものが多く、 使用されているコンポーネントもMTB系のものが多いです。速度重視なら空気抵抗の最も少ないローレーサーと呼ばれるタイプでしょう。 でも一般公道を走る日常的利用には少し問題がありそうに思います。

ちなみに人力での最速駆動車の世界ではロケットのように全体を覆われたリカンベントで競われていて、130km/h台の争いです。130km/hなんて今や車でもなかなか高速道路で出せやしません。

リカンベントの種類についてはリカンベント写真館((他のサイトに飛びます)が参考になります。