■ ジェネレーター強化編(Ver.2) ■
Ver.1Ver.2 → Ver.2.1Ver.3(完結)番外編電源考察インプレ
Ver.1で思ったより効果が得られなかったので再検討し、今回の第2弾となりました。
今回は、第1弾の基本的な考え方を覆し、DC/AC系の電力を1つとした。
それは何故かというと、まずDC系の余っている消費電力をAC系に持ってくるのと、
さらには『車体アースを効率よく出来ないか』というコンセプトをもとに実行してみた。
基礎知識としては、Ver.1のとおりではあるが、もともと最低限レベルでの電力であり、
ノーマルの巻き数も最低限の巻き数だろうと判断した。

さて、今回の実行内容は前述で述べたとおりで、DC/AC系を1つの電力にして、アース線を付け加えた。
この写真は第1弾着手前のノーマルジェネレーターである。
IG系: 2極
AC系: 4極
DC系: 6極
例の如く赤い耐熱チューブはIG系のコードであるため触らない。
このIG系以外のコイルは全て取り払う。
AC系の配線は、片方が本体にアースされていて、もう片方は白/黄コードに接続されている。(この配線を使う)
DC系はピンクと黄色のコードに接続されているが、両方のコードをコイル接続部から切り離しグロメットから引っこ抜き、カプラまで裸の状態にしてしまう。
そして、黄色のコードを白/黄コードの途中で結線する。
ピンクコードは、カプラから抜いて新しく太い線(今回は黒コード)で元のカプラの位置へ納める。(この黒コードは下記に述べてある白コードを持ってきても構わない)
グロメットには、抜いたコードの穴が2ヶ所開いているので、1ヶ所にアース用の太い線(白コード)でジェネレーター本体のアース部(左写真参照)へ接続する。

本体アース部


(前回の強化ジェネ)

そして、Ver.2の完成品がコレである。
今回は、全10極を1.2mmの銅線で巻いてみた。
前回は、1.0mmで1極当たり55巻きで、もう少し巻けそうな感じだったが、今回の巻き数は全10極分を巻くから巻き数は確保されているということで、コイル線を太くしたわけである。
太い白と黒のコードは同じ所でアースする。
これで、かなり強化されているはずである。
しかし、ここで1つ問題がある。それは、ACレギュレーターとレギュレートレクチファイヤーが絶えきれずにパンクする可能性があるのである。
以前、XR600R(DK)に乗っていた時にWOODSPROS(マルカワレーシング)の強化ジェネ(CM用)を取り付けたのだが、全交流仕様にした。
これも前述に述べたパンク防止である。
・ACレギュレーターをCM用に交換
・レギュレートレクチファイヤーを外してショート
・ウインカーリレーを交流用に交換(ミツバFR-9H)
・直流ホーン用レクチファイヤー経由でホーンを接続
というようにしてあった。
この方法で問題はなくなるが、全て交流仕様となる為、電動ファンを取り付ける場合は、マイナスアースは無効となるので、上記の直流ホーン用レクチファイヤーから電源を持ってくる必要があるのだ。
しかしながら、XR600R(CM)用の強化ジェネは、240W仕様だったが、Ver.2のXR650Rのジェネ強化は、せいぜい200Wくらいなので、ひょっとすればノーマル配線でも可能かも知れない。