■ ジェネレーター強化(番外編) ■
Ver.1Ver.2Ver.2.1Ver.3(完結)番外編電源考察インプレ
番外編では、新しくCM仕様のジェネで、これまでの経験を生かし巻き直してみることにしてみる。
箱からジェネを取り出してみると…なるほど!!
ジェネ本体の配線固定方法がDK仕様とは違っていた。
しかし、前から気にはなっていた方法なのでこれで確信できました。
と言うことで、今回番外編として紹介しますが、DK仕様にもこの方法で行けるはずです。

DK仕様ノーマルジェネレータ
DK仕様
CM仕様ノーマルジェネレータ
CM仕様
まずは両仕様のジェネを見比べてみる。
写真を見れば、直ぐに気付いたと思うが、当然のようにCM仕様は巻かれているコイルはライト系のみで少しだけ巻かれており、配線が片方にしかない。
そして、写真ではわからないが、カプラ部分にも違いがある(IG系は同じ)
DK仕様の場合では、ライト系のコイルの片方の線がジェネ本体にアースされていて(参考:Ver.1)、もう片方はACレギュレータへと接続されている。
CM仕様の場合は、コイルから延びる線はアースされておらず両方ともそのままコードに接続し延びてきた先がギボシ端子になっている。
この方法は私がVer.3からやっている方法と全く一緒だったのにビックリ!!

BajaDesigns製強化ジェネレータ そして、これはBajaDesigns製の強化ジェネである。
私がジェネ強化の際にVer.3で『?W×2』を思いついたのがこの写真である。
上記のCM仕様のジェネを見比べ、今までの経験を踏まえ再度見直すとわかってくることも出てきた。
今までやってきた巻き数より、このBajaDesigns製はもっと巻かれており、写真では見えない部分も何となくイメージできてきた。
恐らく、ここにある写真だけではわからないと思う。
ジェネの付いていたジェネレータカバーをじっくり観察すればわかってくるはずである。
巻き方はVer.3と同じように『?W×2』の方法と同じで、BajaDesigns製は125W×2で、250W仕様らしい。
まさに目指す値はコレだっ!!
 

巻直し開始
さて、とりあえずは第1段階として全く巻かれていない半分だけを1.2φのマグネットワイヤーで巻く。
巻き方は前回のVer.3と同じように巻いていくわけだが、写真の状態に合わせて書いてみるとこうなる。
  ┌───5極───┐ ┌IG┐ ┌──4極──┐ 1極  
  |○\○/○\○/○| |○ ̄○| |○\○/○\○|  
  第1段階 既存 既存  
今回は、CM仕様の配線固定方法をそのまま流用するので、巻いた後のIG系とは反対側のマグネットワイヤーをIG系付近まで持ってきて、ある程度長さを確保して切断する。
そして巻き数もVer.3より1極当たりの巻き層を1層多く(7層)巻いてみた。(ここまで巻くとフライホイールとの接触が気になるところだが…とりあえずテストだ)

※写真はカーテンレールに掛けて乾燥中の状態です(笑)

次の段階では、既に巻かれてあったコイルを取り除きます。
この時、Ver.1で述べたように既存のエポキシで手を切ったりしますので注意しないといけない。
写真は、マグネットワイヤーを取ってる最中です。
マグネットワイヤーを取る時に、まず結束用の金具を取り、黒い保護チューブをスライドさせておきます。
それから、コードとマグネットワイヤーを接続してある端子部に下の写真のような黄色いチューブ(絶縁チューブ)があるのだが、これは後で使うので無くさないようにする!!
ちなみに切断は端子部で行うのだが、端子の両端どちらかで切断しこの端子は以後使いません。

そして、既存のマグネットワイヤーが全て取れたところで、これから巻いていくのだが、その前に↓の写真のように新たにマグネットワイヤーとコードを繋ぐ端子を用意しておく。
と言っても、そんな物は売っていませんので、自作しました。写真を見るとわかると思いますが…そう、ギボシ端子のメス側です。ペンチとニッパーだけで作れます。
上の工程で置いておいた絶縁チューブにこの端子を入れることになるので、製作の際にはこの端子を圧着後の太さを考慮のうえ、適度な大きさに製作することが大切である。

この接続用端子を作るときは、最低でも2本のマグネットワイヤーが入る程度くらいまで細くするのがポイントです。
絶縁チューブが通らなかったり、無理矢理通して金具固定しますと絶縁チューブを突き破ってショートの原因になります。

巻き終えてから、コードに繋げるためにうまく1極1極の間を交互に通しながら持ってきて、適度な長さ切断します。
そして、写真はその後の接続後です。
前述の端子でマグネットワイヤーとコードを接続するのだが、その前に忘れず絶縁チューブを差し込んでおかないといけません(これを怠るとショートしライトやウインカーなどの電装系は暗くなります)
端子で接続する前にちゃんとマグネットワイヤーの被覆は削っておいて、後の半田付けのためにペーストを端子及びコードにも塗っておいてから圧着し、その上から半田で固めて絶縁チューブを通します。

あまり半田を盛りすぎると絶縁チューブが通らなくなるので注意!!

前工程で述べた絶縁チューブを通し、黒い保護チューブを元に戻し、結束金具で固定します。

この結束金具を、巻いている最中に干渉しないか確認しながら、何回か合わせながら作業したらあとで失敗する確率が減ります。
ここで干渉したまま巻いてしまうと、金具がマグネットワイヤーの皮膜を破りショートしてしまうので、ライトやウインカーなど電装系は暗くなってしまいますので注意!!

そして、巻き巻き完成の写真です。
これで後は、エポキシを塗り、乾燥させて完成となります。
今までは、1極当たり6層まで巻いてたのですが、今回は7層まで巻いております。
フライホイールに干渉するかどうか不安なので、今回はエポキシではなく耐熱の接着剤を使用しております。

今回、フライホイールとの干渉の不安以外は、なかなか完成度の高い物となりました。

ジェネを装着してみました。
全く干渉の問題もなく、成功しました。
これで1極当たり7層巻けることを実証しましたが、あくまで綺麗に巻いてのことです。
写真をご覧のとおり、ジェネとフライホイールが当たってるような傷はございません。
フライホイール側に見えるラインのようなものは始めからです。
このジェネで強化終了としますので、何回もカバーを外したり付けたりしたのでガスケットもボロボロです。
新品のガスケットに変えて終了です。
あとは発電容量ですが、Ver.3の時以上に巻き数を増やして巻いてあるので、アイドリング時で200W程度だと推察されます。


ジェネ完了に伴い、配線関係を公開します。
詳細は写真内で書いてあるとおりなので、写真をクリックしてみて下さい。
また、右下の写真でReg/Recが写っておりますが、これは別の物に変更予定です。(後日公開します)
今回の配線に関しては、Ver.3で公開中の配線図を見て頂ければ大して難しくはありません。
簡単に書きますと、ノーマルの状態からReg/Recを外しその部分をショートさせ、外したReg/RecをAC/Regと入れ替え、ジェネからの巻き直した所のコードをReg/Rec経由でノーマルの元DC/AC系に分岐してるだけのことです。
今回、フレームをマイナスアースしてあります。

上記写真でReg/Recを交換予定と言うことで変えてみました。 詳細はHIDの詳細にて…。

つい最近まで、HIDを目的に全直流化を進めてきましたが、HIDには安定した直流電源さえあれば問題なく点灯し、バッテリを積むのが近道ですね。
しかし、小型なユニットがあまりないので、しばらくHID化への推進はお休みにしようかなと…。
コンセプトとしては、見た目にわからず、密かにHIDのHi/Lowを納めることにありましたが、現在のHIDではスペース的な問題で全く無理ですね。Lowだけなら簡単ですが…(笑)
ま、Lowだけで十分明るいという声もありますが、車検には通らないし(^^;

ということで、現在はハロゲン仕様となり、全交流化にしました。
フィラメント式のバルブは、やはり交流が一番安定しますね!
仮にノーマル樹脂レンズの35/35Wを使い、アイドリングでHi/Low同時点灯してみましたが、減光の「げ」の字もないくらい…というのは言い過ぎかも知れませんが、結構安定して点灯してくれてます。
昔、600Rにて経験済みではありましたが、交流の良さを思い出させてくれました。
全交流化に伴い、電動ファンやホーンが使用できなくなるので、自ら直流電源を取り出すために整流器を製作して、作動させております。
この辺りの詳細はまた後日アップするかもです(笑)