三重県伊勢市に鎮座する伊勢神宮は、正しくは「神宮」と称し、五十鈴川の川上の皇太神宮(こうたいじんぐう=内宮)と豊受大神宮(とようけだいじんぐう=外宮)を中心に、14所の別宮、109社の摂・末社、所管社があります。
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内宮におまつりする天照大御神(あまてらすおおみかみ)さまは、初め天皇の宮殿の中におまつりされていましたが、第10代崇神天皇(すじんてんのう)の御代に大和の笠縫邑(かさぬいのむら)に移られました。
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次の垂仁天皇の御代に、さらに清らかに大神さまをおまつりするため、皇女倭姫命がお仕えして旅に出られました。
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伊賀を経て近江国に入られた大神さまは、甲可日雲宮(甲賀市)に4年間、淡海坂田宮(坂田郡近江町宇賀野)に2年間滞在された後、美濃を経て伊勢に入られ、2000年前に現在の地に鎮座されました。
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天照大御神さまは皇室のご先祖さまであり、私達日本の国民の大親神さまでもあります。太陽の光があまねく人々を照らすように、私達を見守ってくださり、広大無辺の安らぎと喜びを下さる日本の総氏神さまとして尊ばれてきました。
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豊受大神さまは大御神さまの食物の神様としておまつりされ、すべての産業の守り神として崇められています。
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