【サ行】
A−超スゴイ B−スゴイ C−人間並 D−ニガテ E−超ニガテ
破壊力−E | スピード−B | 射程距離−A |
持続力−A | 精密動作性−E | 成長性−C |
矢安宮重清(重ちー)が、虹村形兆によって"矢"で貫かれ発現したスタンド。
背丈が数センチほどの小人の姿をしており、集団で活動する。
重ちー本人によれば、その数は500体ほどであるらしい。
一体一体のパワーは弱く、遠距離型のスタンドであるが、
一ヶ所に集まれば人間の体を素早く運べるくらいのパワーを発揮する。
重ちーは、杜王町に落ちている小銭を拾って小遣い稼ぎに利用したり、
仗助の提案で商品券や宝くじを拾ったりしていた。
また、一体あたりの力が弱いと言っても人の眼球をえぐり取るくらいの芸当はでき、
その鋭い手足で肉をこそげ取る事も可能。額には注射針を備えており、薬物を注入する事も出来る。
なおかつ、多数のバーヴェストのうち、一、二体程度がやられても、本体である重ちーにはダメージが無く、
まともに戦う場合、非常にやっかいなスタンドである。
漢字表記では"収穫"となる訳だが、何故か連載当初は"村"と表記されていた。
当然、単行本では修正されているが、妙に記憶に残る誤植(誤訳?)だった。(36巻)
【パープル・ヘイズ】本体:パンナコッタ・フーゴ
破壊力−A | スピード−B | 射程距離−C |
持続力−E | 精密動作性−E | 成長性−B |
あらゆる生物を即死させる猛毒ウイルスを撒き散らすスタンド。
近距離パワー型で、射程距離は5メートル程。
スタンドの拳にはウイルスが入ったカプセルが片手に3個ずつ、計6個付いており、
それが割れるとウイルスが噴出される。また、このカプセルは、切り離し可能でもある。
ウイルスに冒された生物は、30秒以内に"発病"し、体の新陳代謝を侵害され、
体の内側から腐る様に死に至る。一旦、撒かれたウイルスは、
本体であるフーゴにも制御不能で敵味方関係無く感染し、その侵攻を止める事は出来ない。
しかし、このウイルスは極端に光に弱く、室内ライト程度の光でも数十秒程で完全に殺菌される。
また、ジョルノが作成したワクチンを使用する事で、このウイルスは無効化される。
ある程度、独自の意志を持っているスタンドで、自分の体の汚れが気になって仕方が無いという
変なクセを持っている。フーゴ本人の、神経質で凶暴な面が顕著に現れたスタンドである。
【パール・ジャム】本体:トニオ・トラサルディー
破壊力−E | スピード−C | 射程距離−B |
持続力−A | 精密動作性−E | 成長性−C |
まるで、トマトとズッキーニを合体させた様な、ユーモラスな外見を持つスタンド。
トニオ・トラサルディーが、料理修行のため世界中を巡り歩いていた時に発現した。
6体か、それ以上の複数タイプのスタンドであり、"セックス・ピストルズ"と同じく、
それぞれの外見(性格も?)が微妙に異なるのが特徴。
トニオ・トラサルディーが作った料理に混ざり、その料理を食べた人間の
悪い部分を治癒してしまう能力がある。人間の体内に入ったパール・ジャムは、
患部の新陳代謝を異常に活性化させ、患部を破壊に近いまでの状態にする。
その後は、何事も無かった様に患部は治癒され、後遺症も全く無い様である。
その様子を見た仗助は、敵スタンドの攻撃と勘違いしてしまったのだが、
当の料理を食べた億泰はトニオの美味しい料理に大満足で、元気はつらつ。
一方、億泰を助けるべく厨房に侵入した仗助は大目玉を食らってしまった。
4部では珍しい、矢の影響で発現していないスタンドでもある。
私は、4部の中でもパール・ジャムの登場するエピソードが、特に好きである。
荒木先生自身、かなり料理にはうるさい方の様なので、その影響もあるのか、
出てくる料理の描写や、食通ぶらずそれでいて荒木テイスト満載の
億泰のコメントが、妙に美味そうに感じられるのだ。
ヘタな料理漫画より食欲をそそるのもスゴイが、同時にグロい治癒シーンも
展開されるのが、まさにジョジョらしくて大好き。(33巻)
破壊力−C | スピード−B | 射程距離−A |
持続力−A | 精密動作性−E | 成長性−C |
噴上裕也が、バイク事故で重傷を負った際、"矢"で貫かれ発現したスタンド。
そのため、主な能力は人間に取り憑き、その養分を吸い取って自分のものにするというもの。
養分を吸い取られた相手は、著しく体力を消耗し、最悪の場合は死に至る。
スタンド使いのみに見える幻覚の罠を作りだし、そこに侵入した者の匂いを記憶し、
どこまでも追跡する自動遠隔操縦型である。ただし、本体の裕也から近い位置であれば、
本体が任意に操作する事も可能である様だ。普段は人型であるが、追跡する際は体がバラバラになる。
その追跡スピードは時速60キロを超える事は出来ず、それ以上のスピードで逃走する標的には追いつけない。
しかし、一旦匂いを記憶した標的に対しては、決して追跡を止める事は無く、
スピードが60キロに達しない相手には容赦なく襲い掛かる。また、仮にハイウェイ・スターをスピードで突き放し、
距離を置いたとしても、ハイウェイ・スターは記憶した匂いを辿り、相手の近くに瞬間移動する事が出来る。
唯一の欠点は遠隔操縦の場合、正確なコントロールが出来ず、匂いのみで追跡するため、
細かい動作が出来ない事くらいであろうか。その他には、弱点らしい弱点もなく、
一旦取り憑かれた相手は養分を吸い取られるしか為す術が無い、恐ろしいスタンドである。(41巻)
【ハイエロファントグリーン】本体:花京院典明
破壊力−C | スピード−B | 射程距離−A |
持続力−B | 精密動作性−C | 成長性−D |
漢字表記では"法皇の緑"。その名の通り、光り輝く緑色をした人型スタンド。
パワーは弱いが遠隔操作型のスタンドで、その射程距離は100m以上。
体を紐状にし張りめぐらす事で、敵を探索、察知、攻撃する事が可能であり、
また生物やスタンドの体内に侵入し、内部から攻撃を行ったり操ったりする事も出来る。
他にも得意技として、エメラルドの様な破壊エネルギーを放つ"エメラルド・スプラッシュ"がある。
紐状に張りめぐらせた体に触れた相手に、エメラルド・スプラッシュを発射する、
通称"ハイエロファントの結界"は、時を止めたDIOに破られたものの、
まさに死角の無いオールレンジ攻撃である。
登場当初は"ハイエロファントエメラルド"と呼ばれており、
その後、エジプトへ旅立つ際には"グリーン"になっていた。
しかし、何故かコミックス扉の、登場人物紹介の欄では
"エメラルド"のままであり、これは三部終了まで、その状態が続いた。
カプコンから発売された格闘ゲーム"ジョジョの奇妙な冒険"では、
様々な色のハイエロファントを見る事ができ、ファンなら必見である。
黒いハイエロファントは、何だかショッカーみたいで笑えるが、お気に入り。(13巻)
破壊力−E | スピード−E | 射程距離−B |
持続力−A | 精密動作性−E | 成長性−E |
何の変哲も無いコンセントの形をしており、それに興味を持って触れてしまった者に
超強力な磁力を帯びさせるスタンド。触った時には、感電した様な感覚があり、
次第次第に体は磁気を帯び始め、時間と共に磁力は増大していく。
本体であるマライヤが標的と離れすぎると、その効力が薄れるため、つかず離れずの戦いがメインとなる。
磁石と化した敵の体には、あらゆる金属が体に付着、身動きがとれなくなり、最悪の場合圧死する。
エジプト神話でのバステトはバストとも呼ばれ、雌ライオン、または猫の頭を持った女神の姿で表される。
暴力や殺戮の神として知られる一方、祭りや音楽、恵みの神であるともされる。
古来、エジプトでは猫は神聖な生き物として、人間と共に生きていた。
ブバスティスという町では人間と同じく、猫もミイラにされ、墓所に埋葬されていたらしい。
猫が死ぬと、町の人は人間の死と同じ様に悲しみ嘆き、喪に服したという。(21巻)
破壊力−B | スピード−B | 射程距離−C |
持続力−B | 精密動作性−C | 成長性−C |
ミニチュアサイズの歩兵60名、戦車3台、戦闘ヘリ"アパッチ"などで武装した軍隊のスタンド。
漢字表記では"極悪中隊"。形兆が自らを矢で貫き、発現させたと思われる。
通常の歩兵の他にも、特別工作員ともいうべき"グリーンベレー"が存在したり、
地雷を仕掛けたりと、実際の軍隊と変わりない攻撃で相手を追い詰める。
兵士はM16カービン・ライフルを装備。一体一体の攻撃力はさほどでもないものの、
その一斉射撃は人間の手足を吹っ飛ばすには十分過ぎる程の威力である。
これにアパッチの地対空ミサイルや戦車の砲撃が加われば、破壊力は凄まじいものとなる。
集団スタンドの例に漏れず、一体や二体倒しただけでは、
本体にダメージが及ばないのも厄介である。
スティーヴン・キングの短編"戦場"には、バッド・カンパニーと同じ様な玩具の兵隊が登場する。
殺し屋を始末するために送り込まれた彼らは、何と核兵器まで装備している。
破壊力−E(押さえつける力 A) | スピード−A | 射程距離−A |
持続力−A | 精密動作性−E | 成長性−C |
ギャング組織"パッショーネ"の幹部であるポルポに手渡されたライターを
"再点火"してしまう事で出現するスタンド。現れた後は、再点火した者に対して、
口の中に内蔵されている"矢"で攻撃を行う、自動追跡型のスタンドである。
攻撃対象は、再点火した本人でなく、それを目撃した者も含まれる。
矢で攻撃を受けた者は、スタンド使いになるか、死を迎えるかのどちらかの結末を迎える。
スタンドの移動は影の中のみしか出来ず、日光にさらされるとダメージを受け、ついには消滅してしまう。
影の中でしか、移動・攻撃が出来ない分、影の中を移動するスピードは非常に素早く、
押さえつける力も、近距離パワー型のゴールド・エクスペリエンスでも対抗出来ない程、強い。
ブラック・サバスが受けたダメージは、本体であるポルポには全く影響は無いが、
同時にブラック・サバスの身に起きた事すら、ポルポは知る事が出来ない。
このスタンド自体、ディアボロが発掘した"矢"で発現したと思われるが、
それにしても、まるで"矢"の持つ意志を、具現化した様なスタンドである。
スタンドのデザインにも、矢のマークが使用されており「スタンド使いを生み出す事が目的」という、
その能力が、偶然ポルポに宿ったとは考えにくい。(48巻)
破壊力−A | スピード−B | 射程距離−A |
持続力−A | 精密動作性−C(教育次第) | 成長性−C(教育次第) |
生物を立方体に分解、またはえぐり取り、全く別の物質に変化させる能力を持つ。
拉致したブチャラティやトリッシュを家具に変化させたり、自らも石に化けて行動する事も出来る。
物質から生命を生み出す、ジョルノのゴールド・エクスペリエンスとは正反対の能力と云える。
一時は、ジョルノを瀕死の淵に追いやる程の重傷を負わせた。
最大の特徴は、このスタンドが誕生するまでの過程で、まず本体のメローネが持つ
パソコン型のベイビィ・フェイスが、倒したいターゲットの遺伝子情報を血液などから分析し、
メローネが吟味した人間の女性の子宮に受胎させて生み出される。
つまり、人間の女性をレイプして誕生するスタンドである。
その性格や能力の強さなどは、母胎となった女性の性格、年齢、血液型、健康状態、生活習慣、
ターゲットの遺伝子との相性、そして誕生後のメローネの"教育"によって決定される。
母親の性格などが悪く、ターゲットとの相性が悪ければ悪い程、より凶悪なスタンドが生み出される。
受胎から出産までは3分程かかる。誕生後は、自ら持つターゲットの遺伝子情報を感知でき、
ターゲットを正確に追跡する。出産直後のベイビィ・フェイスは、まだ何も知らない子供の様なもので、
メローネが教育と称する殺人の知識を教え込み、成長させる。
こうして誕生したベイビィ・フェイスは、独自の意志を持っている"自動遠隔操縦型"であり、
スタンドがダメージを負ったとしても、本体にダメージは一切無い。
仮にベイビィ・フェイスが倒されたとしても、手元にターゲットの遺伝子がある限り、
いくらでも次のベイビィ・フェイスを生み出す事が出来る。
また人間から生み出されたため、実体化しているスタンドである。特に欠点らしい欠点は見られないが、
意志を持っているがゆえにメローネの命令を必ずしも忠実に行わないという弱点もある。(54巻)
破壊力−A | スピード−C | 射程距離−C |
持続力−A | 精密動作性−E | 成長性−E |
超低温のスーツ状のスタンドで、周りの空気中の水分を凝固させ氷の鎧としている。
その防御力は、ミスタの弾丸やジョルノの"ゴールド・エクスペリエンス"のパワーでは
打ち砕けない程、強力である。このスタンドの周りにあるあらゆる物質は、
超低温によって急速に冷却され、固定または破壊される。また、空気を凍らせて防御壁とする
"ホワイト・アルバム・ジェントリー・ウィープス"という技をも使用出来る。
その冷却能力は、ギアッチョの精神力次第では、この世界の最低温度である
マイナス273.155℃まで達する事も可能だと思われる。
不安要素であるスピードも、足の裏にブレードを装着する事によって、
自動車程度のスピードなら十分に追跡可能となり、死角は無い。
攻守に優れたスタンドではあるが、首の後ろに存在する呼吸用の穴が弱点。
その欠点は空気穴をふさぎ、スーツの中に凍らせた空気を入れる事で
一応は克服出来るものの、ミスタとジョルノに一点を集中的に攻撃されたため、敗北した。(55巻)