や行


山岸由花子
仗助達と同じ、ぶとうヶ丘高校に通っている高校一年生。
億泰のクラスメートでもある。その性格は異常な程、
思い込みが激しく自己中心的。
何でも自分の思い通りにならないと、我慢が出来ない。
虹村形兆の「矢」によってスタンドを身につける。
スタンドは髪の毛を操る「ラブ・デラックス」。
康一の事を好きになり告白するが、その行為はエスカレートしていく。
手編みのセーターとお守り袋を一晩で編み上げたり、
その同じ日に朝早く市場に行き、買ってきたエビやヒラメで豪華な
弁当を作ったりと、ちょっと見れば幸せな状態に見えるが、
よく考えると恐ろしい状況である。片想いで、こんな事されたら
誰だって怖いであろう。それがキレやすい女なら尚更である。
おまけに康一と会話しただけの女子を焼殺しようとする始末。

ここに至って仗助達は、穏便に事を収めようと康一の事を由花子に
嫌わせるため、康一の悪い噂を流すが、それが仇となり由花子は
康一を更正させようと、杜王町の町外れの別荘に拉致監禁する。
間違えるとセッケンを食わされるクイズなど、恐ろしいスパルタ教育を
行う由花子に康一は生命の危険を感じて脱出を試みる。
康一もスタンド使いと知った由花子は、「最高の相性」だと1人で喜ぶ。
その思い込みの強さには「エコーズ」での音の攻撃も全く無力であった。
だが進化した「エコーズACT2」に反撃を受け、精神にダメージを負った
由花子は髪の毛が真っ白になり、怒り狂って康一を殺害しようとする。
しかし、由花子が立っていた崖が崩れ、康一に救われた由花子は
自分の敗北を思い知る。

その後、しばらくはさすがの由花子も康一が自分を避けている事を
感じ、傷心の日々を送っていたが、ある日スタンド使いのエステティシャン
辻彩のスタンドエステを受け、再び康一のハートを掴むべく作戦を開始する。
辻彩のスタンド「シンデレラ」の力で、康一とキスするまでにこぎ着けた
由花子だったが、「30分おきに口紅を塗らなければならない」という
約束を破ったため、エステを受けた顔や手が崩れだしてしまう。
自分の顔を失ってしまった由花子は、逆恨みして彩を殺そうとするが、
そこに本気で由花子の事が好きになってしまった康一が現れ、
その心にうたれた彩によって由花子の顔は元に戻り、
目出度く二人はカップルになった様だ。

しかし、やっぱり荒木先生は恋愛モノには向いてないと思います(笑)。
まあ、ヒロインがこれでは・・・
それとも恋愛モノに対するアンチテーゼだったのでしょうか。(^_^;)
(32巻)


矢安宮重清
ぶどうヶ丘中学校に通う、中学二年生。通称「重ちー」。
頭が少し弱く、お金が関わると途端に性格が攻撃的になってしまう困った性格だが、
根は善いお人好しでもある。言ってみれば、悪い奴では無いが、自分の欲望に忠実過ぎる奴なのだ。
また、物事を考える事は苦手だが、キレた時の本能に任せた攻撃は時に仗助や吉良をも出し抜く。
体重は110キロもあるらしい。スタンドは群れで行動し、一体一体は非力だが、
集団になれば恐るべき力を発揮する「ハーヴェスト」。形兆の「弓と矢」でスタンドが発現した。

ある日、いつもの様に「ハーヴェスト」を使って杜王町中に落ちている小銭を集めている時に、
金欠の仗助と億泰に出会う。そして仗助のアイデアにより、町中に捨てられている
デパートやゲーム・CDショップのスタンプカードやシールを集め、
数万円(正確には61,500円)もの現金化に成功する。
だが、儲けの分け前は半分ずつという約束を破った挙げ句、億泰の頼みで、
ついでに拾ってきた宝くじが500万円の当選券である事を知るや、
銀行で替えた500万円の手形を持って逃走。追って来た仗助と億泰を「殺す」とまで言い放つ始末。
仗助達を「本能による攻撃(アルコールを注射等)」で苦戦させるも結局は、
仗助と億泰の頭脳プレイに敗北する。

その後は、先輩後輩・・・と呼ぶには、ちょっと微妙な
関係を続けていたが、仗助と億泰は弟分の様な気持ちで
つき合っていた様だ。しかし、ある日吉良吉影が持ち歩いていた
女性の「手」の入った袋を、勘違いして持っていってしまった事で、
吉良に始末されてしまう。だが、彼の家族を守ろうとする心は
ボロボロになりながらも最後に吉良の手掛かりを仗助に手渡していた。
何だかんだ言っても家族思いのイイ奴であり、仗助と億泰も彼を守ってやれなかった事が
大きな衝撃となり、殺人鬼(吉良)を追うきっかけとなった。(36巻)


ヨシエ
噴上裕也の取り巻きである三人組の女の子の1人。
噴上裕也を裕ちゃんと呼び、常に側に居る。
裕也に(匂いで)生理中だという事を指摘され、顔を赤らめる。
三人とも腕には「HIGH WAY STAR」のタトゥーをしている。
もしかして、噴上裕也の所属する暴走族が
「HIGH WAY STAR」という名前なのかもしれない。(41巻)


吉岡
会社員。社長から、10億円の取り引きを任され、携帯電話に重要な指示が来るはずだったが、
「ハイウェイ・スター」に追跡されていた仗助に携帯電話を引ったくられ、
商談は失敗に終わったであろう、可哀相な人。(41巻)


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