【な行】


涙目のルカ
イタリア一帯を支配するギャング組織「パッショーネ」に所属する男。
南イタリアのネアポリス空港付近を縄張りとしているらしい。
「S・P・Q・R」とロゴが入ったスコップを持ち歩いている。
「涙目」という異名は喧嘩の際、顔面にナイフを突き立てられ、
その後遺症で常に涙目になっている事からつけられた。
空港で盗みを働いていたジョルノにショバ代を要求するが断られ激昂する。
その後、ジョルノのズボンに飛びついた蛙を「叩き落とせ」と命令するが、
これも断られ、ルカはますます激昂。蛙ごとジョルノをスコップで殴ったが、
この蛙は「ゴールド・エクスペリエンス」によって産み出されたものであったため、
ルカの攻撃はそのまま自分に跳ね返り、再起不能の重傷を負ってしまった。
かろうじて生きていたルカだが、生きていてもしょうがないという理由で
組織に始末された。その後ブチャラティによってバラバラにされ、
目玉や指を拷問に使用される。
劇中ではスタンド使いかどうかは明らかではなかったが、
一部ではスコップがスタンドでは?と噂されたりもした(笑)。
ペリーコロの様に幹部級の人物ならともかく、スタンド使いでもないルカが、
どうして組織に入団できたのだろうか?謎である。(47巻)


虹村形兆
不死の怪物と化した父親を「殺してくれる」スタンド使いを探す男。
スタンドは近代兵器で武装した軍隊「バッド・カンパニー」。
目的のためには「矢」で何人もの人間を殺害し、
弟である億泰でさえ見捨てる程の非情な男だが、
そんな罪深い自分は、決して救われない人間である事を自覚していた。
また、とても几帳面な性格で、規律ある行動を好む。
DIOが死亡する1989年まで、形兆は父親と弟・億泰と共に東京で暮らしていたが、
DIOの死によって暴走した肉の芽の影響で、
父親はどうやっても死なない不死の怪物となってしまう。
自分達の人生を狂わせた父親を憎悪しながらも、
一方で「父親だからこそ普通に死なせてやりたい」という一見矛盾した願いが、
彼が弓と矢を使ってスタンド使いを駆り集める動機となった。
杜王町でスタンド使いを探す過程で東方仗助と交戦し、
仗助に敗れた後、「レッド・ホット・チリ・ペッパー」の襲撃から億泰を庇い死亡した。

彼に射抜かれてスタンド使いとなった人間は、ざっと判明しているだけでも
片桐安十郎、音石明、小林玉美、間田敏和、山岸由花子、岸辺露伴、広瀬康一、
・・・と、実に多数。重ちーも、恐らく形兆によって能力を開花させられたクチと思われる。
付け加えるなら、虹村兄弟自身も矢によって能力を発現している。
また、形兆は他の人間を矢で貫く作業を絶対に億泰には実行させず、
情報を与える事もしなかった。罪業を背負うのは自分一人で十分である事を、
覚悟していなければ出来る事では無いだろう。
だが一方では「バッド・カンパニー」によって負傷した億泰を(内心はどうあれ)
平気で見捨てる非情さを見せている。父親の事にしても、同様である。
几帳面であるはずの彼が、その矛盾と独り闘い死んでいった事を考えると、
運命とは言え何ともやり切れない気持ちになる。
ついでに彼はスパロボファンだと思うのは私だけか(笑)。(29巻)


ヌケサク
DIO配下の吸血鬼。
スタンド能力かどうかは解らないが、頭の後ろに女性の顔を持っている。
それを利用し相手を油断させて襲うのが得意?らしい。
「ヌケサク」という名は当然、本名ではなく、
そのあまりの無能さに周りがそう呼んでいるにすぎない。
自分を「ヌケサク」と呼んだ、ヴァニラ・アイス、ケニー・G、ダービー弟が
敗北して大喜び。自分こそが承太郎を仕留めるのだと勇んで承太郎達を迎え撃つ。
だが、女性に変身するため後ろ向きになったヌケサクは、
手を裏返すのを忘れていたため、簡単に見破られて敗北。
承太郎達に脅され、DIOの元への案内役を命じられたヌケサクは、
更にDIOの棺桶を開ける様に命じられたが、「ザ・ワールド」で
時を止めたDIOにスライスされて殺された。

まさに文句の付けようも無い雑魚中の雑魚キャラ、キング・オブ・ザコであるが謎も多い。
まずDIOは、何故ヌケサクを吸血鬼にしたのか?
作中を見る限り、復活してからのDIOが吸血鬼の力を与えたと思われるキャラは
ヴァニラ・アイスとヌケサクだけである。
しかもヴァニラ・アイスが吸血鬼になった経緯を見れば解る様に、
DIOが血を与えるのは、余程に忠誠心にすぐれた部下であろう。
逆に言えば、復活したDIOは100年前の様に大量の吸血鬼(ゾンビ)を
造り出す力が無くなっていたとも考えられる。
吸血鬼になったヴァニラ・アイスはスタンド能力が元々強かった事もあるが、
アヴドゥルとイギーを葬りさった。特にイギーは、アイスが吸血鬼で無かったら
アイスはポルナレフに止めを刺されており、死ぬ事は無かっただろう。
つまり、もっと多くの配下を吸血鬼にする事で、承太郎達を追いつめる事も
可能だったはずなのである。それをしなかったのは、やはりDIOの吸血鬼としての
能力が100年前と比べてパワーダウンしていたからに違いない。
下半身は、ジョナサン・ジョースターの肉体なのだから無理も無いのかもしれない。

それ程貴重な血(吸血鬼のエキス)を何故、ヌケサクに与えたのだろうか。
DIO特有の気紛れ、お遊びとも考えられるが、そこでもう1つの謎が出てくる。
ヌケサクは「スタープラチナ」の腕に噛みついているのだ。
スタンドである「スタープラチナ」に噛みつけるとしたら、ヌケサクもスタンド使いと
いう事になる。すると、あの女性に化けられる能力がスタンドなのだろうか。

ここで仮説を立ててみると、ヌケサクはDIOの実験体であったという事が考えられる。
復活したばかりのDIOは、以前の様に人間を吸血鬼に出来るか試してみたのかも
しれない。ところが、ヌケサクを見れば解る様に、以前の様なパワーを与える事も
出来ないし、大量に吸血鬼を造り出す事も出来そうもない。
自らが大量の血を摂取しなければ、ジョナサンの肉体もなじみそうにない。
だからヌケサクの血を吸った時点で、DIOは血を与える事をやめたのだろう。
その後エンヤ婆と出会ったDIOは、「矢」のパワーとも出会う事になり
「ザ・ワールド」を身につける事にもなるのだが、そこでまたヌケサクだ。
ヌケサクの様な役立たずでも、ひょっとしたらスタンド能力を身につけて、
役に立つ部下になるのでは?と考えたDIOは、ヌケサクに「矢」を・・・
結果は、ご覧の通りで飽きっぽいDIOは、それ以降ヌケサクの事を忘れた・・・
・・・のかも。(^^;)(27巻)


ヌ・ミキタカゾ・ンシ
支倉未起隆が名乗ったマゼラン星雲での名前。
詳細は支倉未起隆の項参照。


ネーナ
エンヤ婆が放った刺客の1人。
美しい女性の姿をしているが、その実、自らのスタンド「女帝(エンプレス)」の
能力である「人面疽」と一体化しているだけで、本当は恐ろしい醜女。
名門貴族の娘と名乗り、何故かホル・ホースを慕う少女として現れた。
承太郎らに追いつめられたホル・ホースを逃がすついでに、
ジョセフの腕に「エンプレス」の芽を植え込み、ジョセフを殺害しようとするが、
コールタールで「エンプレス」の動きを封じられ、敗北する。

ホル・ホースとは本当の恋人同士だったのかは定かでは無い。
いくら「ブスだろうと女というものを尊敬している」ホル・ホースでも
ネーナの正体を知っていたら、あんなつき合い方は出来ないだろうが・・・
この場合、ネーナの方がホル・ホースより一枚上手だったという事か。(16巻)


呪いのデーボ
エンヤ婆が、承太郎達に差し向けた刺客の1人。
スタンドは、相手に対する恨みのパワーで発動する「エボニーデビル」。
アメリカインディアンの呪術師という触れ込みで、殺し屋を営んでいる。
スタンド使いゆえの凄腕から、マフィア・軍人・政治家・・・デーボを雇う者は
世界中に居る。デーボは、まず標的(ターゲット)を挑発し、自分を痛めつけさせる。
その恨みのパワーで「エボニーデビル」を発動させ、相手を殺す。
主にインディアンの人形に「エボニーデビル」憑依させる様な形で操るらしい。
そのため一般人には呪い殺された様にしか見えない。
エンヤ婆から依頼を承けたデーボは、シンガポールのホテルでポルナレフを襲う。
いつもの通り、自分を痛めつけさせ、「エボニーデビル」を発動させたデーボだったが、
ポルナレフの鏡を使った頭脳プレイに敗れる。
最後は○○○○以外を切り刻まれ死亡した。(15巻)


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