【ま行】
【マニッシュ・ボーイ】
わずか生後11ヶ月の驚異の天才児。言葉も普通に喋る事ができる。
だが性格は極めて悪く、平気で煙草を吸い、その知識は大人以上と
自分でうそぶいていた。おまけに口の中には牙まで生えている気味の悪い赤ん坊。
普段は、何気ない普通の赤ん坊を演じている。
本編中では名前は出てこない。PS版ジョジョが彼の名前の初出である。
スタンドは、眠りという無防備な精神の中に入り込み、
夢の世界に引きずり込み襲いかかる「死神13(デス・サーティーン)」。
このスタンドの恐ろしいところは、夢の世界での出来事は記憶に残らないと
いう点だ。しかも、スタンド使いはスタンドを出す事が出来ない。
そのため、襲われた者は襲われた事に気付かぬまま死ぬ事になる。
アラブ首長国連邦のヤプリーン村で、承太郎達を待ち受けており、
挨拶代わりに花京院を夢の中で襲う。
そして高熱が出たフリをして、村には居ない医者の元へ運ばれるため、
何も知らない承太郎達とセスナに同乗する事に成功。
今度は眠りについた花京院とポルナレフを二人同時に襲い、
殺害しようとするが、暴れた花京院と飛行機運の無いジョセフのお陰で
セスナが墜落し、失敗に終わる。
夢の中の記憶が消えている以上、対処の仕様が無いと思われたが、
花京院が夢の中で、自分の腕に「BABY(赤んぼ)」「STAND(スタンド)」と
いう文字をナイフで刻んでいたため、花京院は次第にマニッシュ・ボーイを
疑う様になっていった。そして、マニッシュ・ボーイが安全ピンを使って
サソリを殺すところを見た花京院は、マニッシュ・ボーイがスタンド使いで
ある事を確信し、「ハイエロファント」で強硬手段に出ようとしたが、
花京院が錯乱したと勘違いしたポルナレフに気絶させられてしまう。
しかし、その時「ハイエロファント」を出したまま眠りに落ちた花京院は
夢の世界にスタンドを持ち込む事が出来、「デス・サーティーン」の体内に
「ハイエロファント」を潜り込まされたマニッシュ・ボーイは降参。
彼の思惑は失敗に終わった。スタンドを、夢の世界に持ち込んだ花京院は
記憶を奪われる事無く、マニッシュ・ボーイと「デス・サーティーン」の事を
覚えていたため、マニッシュ・ボーイは脅しをかけられた上に、
自分のウンコ入りのベビーフードを食わされ、二度と承太郎達の前に現れる事は無かった。(18巻)
【マライヤ】★
エジプト9栄神の1人「バステト女神」を操るスタンド使い。
とても美しい脚を持ち、ルックスも抜群だが、激昂すると下品な言葉を吐き、
顔が・・・形容しづらい顔に変化する。
DIOに対しては金銭面だけではなく、その悪の魅力に対して
忠誠を誓っていた様である。磁力を操る「バステト女神」を使い、
ジョセフとアブドゥルを始末しようとしたが
自らの磁力の働きを計算に入れていなかったため、
強力な磁石と化し、体にたくさんの金属をくっつけたジョセフと
アブドゥルにサンドイッチにされ全身骨折。再起不能になった。(21巻)
【マルク】
ドイツ軍に所属する青年。
シーザーとは親友の間柄で、ドイツで一緒にナンパしたりしていたらしい。
そのナンパで彼女も出来、近々結婚予定であったが、
ローマで「柱の男」の眠っている場所にジョセフ達を案内した際、
眠りから目覚めたワムウに肩をぶつけられ、体の半分を失ってしまう。
麻痺していた体に、徐々に痛みを感じ始めたマルクは
シーザーに自分を殺してくれる様に頼み、シーザーもそれに応え、
マルクの心臓を波紋で止めるのだった。(7巻)
【ミドラー】
DIOの配下のスタンド使い。
スタンドは、金属やガラスの様な鉱物類になら何でも化けられる
「女教皇(ハイプリエステス)」。
作中では倒された後の姿が描かれていただけで顔は登場していない。
だがPS版「ジョジョの奇妙な冒険」で、荒木先生が
描き下ろしてくださったお陰で、その姿を見る事が出来た。
外見や、ゲーム中の動きから判断すると、
職業は踊り子の様なものらしい。
かなり男好きのする性格の様で、好みのタイプは承太郎。
エジプトへ向かうため、潜水艦で移動中の承太郎達を襲い、
潜水艦を放棄させる事に成功。その後、全員を「ハイプリエステス」の
口内に閉じ込めたが、承太郎を歯ですり潰そうとして、
逆に「スタープラチナ」で歯を全て折られてしまい、KO。
承太郎一行が上陸した時に海岸に倒れていたが、ポルナレフ曰く
「歯が全部折れてるから見てもしょうがねー ヒーーーッ」という
見るも無惨な姿になっていた。(19巻)
【美那子】
杜王町に住んでいる女性。夜遊びを心配して尾行してきた父親の目の前で、
わざと万引きしたり、電車の中でも他人に迷惑をかけても気付かないなど、
決して良い性格とは言えない女の子。彼氏と電車に乗っていた所を、吉良に目を付けられる。
挙げ句、ダサイ爪切りで爪を切らされ、彼氏共々殺害された。
ラクロワのイヤリングをせがんでいたが、いくらぐらいするものなのだろう?(44巻)
【宮本輝之輔】
相手の「恐怖のサイン」を見つけ攻撃するスタンド「エニグマ」を操る。
この宮本輝之輔という名前は「JOJO A-GO!GO!」が初出となる。
輝之輔は、元々人間の恐怖している様子を観察するのが好きだった様で、
吉良の父親によって「矢」に貫かれた事で、自らの性格を最大限に
発揮できるスタンドを授かった様である。
(その割には、彼自身かなりの臆病者だったが)最後は「クレイジー・ダイヤモンド」によって、
本と一体化させられ、仗助が杜王町の図書館に寄付した。(43巻)
【ミラション】
フロリダ州立グリーン・ドルフィン・ストリート刑務所に収監されている囚人。
物欲が強く盗み癖があり、嘘吐きで博打好きという、何ともスバラシイ性格の持ち主。
「ホワイトスネイク」の本体である神父に、自分を仮釈放してくれるよう訴えかけていたが、
その最中でさえも神父の十字架をスリ盗っていた。
「ホワイトスネイク」によってDISKを埋め込まれた事で「取り立て人マリリン・マンソン」を発現する。
看守を買収した上で徐倫達にイカサマの賭けを挑み、エルメェスの肝臓を奪い、
徐倫を追い詰めるものの、逆に顔面でのキャッチボールを強要され敗北した。
登場した時は、わりかし普通の髪型で愛らしい(性格省く)女性だったのに、
DISKを埋め込まれた後は、前髪がわっか状に繋がって読者を驚かせた。(67巻)
【虫食い】★
杜王町に住むドブネズミ。
耳が虫に食われた様に欠けていたため、
「虫食い」と承太郎に命名された。
音石明に「矢」で貫かれた事により、スタンド使いとなる。
スタンドは、スタンド毒を持った針を発射し、
相手をドロドロの肉塊に変える「ラット」。
身につけたスタンド能力を使い、仲間のネズミや人間を
手辺り次第に食物としていた。
音石の自白により、その存在を知った、承太郎と仗助に
追跡を受け、ネズミとは思えぬその知能で、逆に承太郎達を
追いつめるが、「クレイジー・ダイヤモンド」が発射したライフル弾で死亡した。
ネズミについて余談。
都市で、よく見られるネズミは、クマネズミとドブネズミである。
この2種類は、大きさは同じくらいなものの、見分け方はある。
耳を倒すと目が隠れるのがクマネズミ。隠れないのがドブネズミ。
捕獲直後に脅かすと、激しく鳴くのがドブネズミ。
鳴かないのがクマネズミである。
またドブネズミは、高いところに登るのが下手なので、
天井裏に居るネズミは、クマネズミである事が多い。
ドブネズミは、作中の虫食いを見れば解る様に、
雑食性ではあるが肉食を好む。下水に住むため泳ぎも巧い。
承太郎が懸念していた、もし虫食いが子供を産んだ場合であるが
とんでもない事になっていたのは確かだ。
ドブネズミの妊娠期間は、何と21〜24日と非常に短い。
その上、1回の出産で産む子供の数は、8〜9子。
更に、その子供達も2ヶ月〜3ヶ月程度で、繁殖可能に成長するのだ。(35巻)
【虫食いでない】★
音石によってスタンド使いにされた、もう一匹のドブネズミ。
虫食いでないという名前は「JOJO A-GO!GO!」が初出。
決して、適当なネーミングと思ってはいけない(笑)。
スタンドは、虫食いと同じく「ラット」。
スタンドの能力、形状共に虫食いと全く同じものである。
農家にて住人を溶かし、冷蔵庫に保管して食事をしていた所を
仗助に発見され、「クレイジー・ダイヤモンド」の発射した
ベアリングによって死亡した。(35巻)
【メアリー・ジョースター】
ジョナサン・ジョースターの母親。馬車の事故に遭遇し、
まだ赤ん坊だったジョナサンをかばって死亡した。
ジョナサンの部屋には彼女の肖像画が飾られている。
旅行先で石仮面を買い求めたのは彼女である。
何を思って、あんな不気味な物を・・・(1巻)
【メアリー・スチュアート】
16世紀に実在した、スコットランド女王。実はエリザベス女王の従姉にあたる。
ジョジョの劇中と実際の歴史でのメアリーを見比べると、非常に面白い。
まずは"ジョジョのメアリー"を見てみよう。
1565年頃、既にイングランド女王の座にあったエリザベスと
王位を争っていた23歳のメアリーは、「夫殺し」の容疑をかけられる。
メアリーの夫、ダーンリーが謎の死を遂げた事に目を付けたエリザベスが、
メアリーの追い落としを謀ったのだ。この「夫殺し」というスキャンダルに、
国中の貴族が反乱を起こし、メアリー側は敗北。
最後まで無敵を誇っていた、メアリー配下の黒騎士タルカスとブラフォードも
メアリーが捕らえられ、幽閉されるに至ってメアリーの命と引き替えに降伏する。
しかしそれは二人を抹殺するためのエリザベスの罠であり、メアリーは処刑され、
タルカスとブラフォードもエリザベスを呪いながら処刑されてしまう。
これがジョジョの中で描かれるメアリー・スチュアート像であるが、
実際の事情は、もう少し複雑である。
メアリーは誕生してまもなく、スコットランド女王に即位させられ、
母親が摂政として国政を行い、幼児期を過ごした。
その後6歳の時フランスに送られ教育を受け、1559年17歳になったメアリーは
フランスの皇太子フランソワ(後のフランス王フランソワ2世)と結婚する。
しかし、フランソワ2世が死亡。1562年、メアリーはスコットランドに帰国し、
名実共にスコットランド女王となる。
1565年、23歳になったメアリーは、従兄弟であるダーンリー伯と再婚。
この時、彼女のイタリア人秘書リッツィオがダーンリーとの再婚を勧めたのだが、
嫉妬深いダーンリーは、リッツィオとメアリーの関係を疑い、
この秘書をメアリーの眼の前で殺害してしまう。
1567年、今度はダーンリーが別荘で謎の死を遂げる。
この時ダーンリーは、後にメアリーの3回目の結婚相手となる
ボズウェル伯に爆殺されたと言われている。
この期間、メアリーは従妹であるエリザベスが治める
イングランドの王位継承権があると主張し始めていたが、
スコットランドの国民は、ダーンリー殺害の疑惑やメアリーがカトリック教徒である事に
反感を抱いていた。当時のスコットランドはプロテスタントによる
宗教改革の真っ最中であり、カトリック教徒であるメアリーは攻撃の的となった。
結局、反乱を起こしたスコットランド国民によりメアリーは幽閉され、
メアリーの幼い息子ジェームズ6世に王位を譲る事を余儀なくされた。
しかし、メアリーはスコットランドを脱出。ライバルであったエリザベスの元に庇護を求める。
困ったのはエリザベスであった。当時、自ら宗教改革を行い、カトリックと
プロテスタントの対立を解消しようとしていたエリザベスにとって、
メアリーの存在は頭の痛いものだったのである。
メアリーの要求に応じ、彼女の王位を回復するためスコットランドに兵を出せば、
カトリック教徒である彼女によって、スコットランドはカトリック化してしまうだろうし、
彼女を殺せばカトリック教徒の反乱は避けられないだろう。
結局、エリザベスはメアリーをイングランド各地に転々と幽閉させ、
この問題を解決しようとした。その幽閉期間は、実に19年間に及んだが、
1687年、エリザベスの暗殺を企んだとして、メアリーは処刑された。
その際、死刑執行人の斧が方向を誤ってメアリーの頭部に傷を負わせたが、
メアリーは呻き声1つ漏らさなかったと言われている。
3回目の斧でメアリーの首は落ち、死刑執行人は
「これでエリザベス女王の敵は全て死んだ!」と叫んだ。
この翌年、イングランドはスペインの無敵艦隊を打ち破り、
世界の覇権を手中にする事になる。そして、後年エリザベスが没する際、
後継者に指名したのはメアリーの遺子、ジェームズ6世であった。
1603年、彼はジェームズ1世としてイングランドの王位に就き、
ここにスコットランドとイングランドの同君連合が成立する事になるのである。
(3巻)
【メローネ】★
ギャング組織「パッショーネ」に所属していた暗殺チームの1人。
相手の指を舐めただけで、血液型を判断する特技を持っている。
スタンドは、標的のDNAを取り出し、人間の女性の体に受胎させ誕生させる
「ベイビィ・フェイス」。スタンド能力は、DNAや母体などの影響でその都度変化する。
メローネが、「ベイビィ・フェイス」を誕生させる時は、まず標的のDNAを受胎させる
「健康」で、しかも標的との相性が極めて「悪い」母体を探す事から始まる。
その方が、凶悪で相手を必ず仕留める事の出来る
強力な「ベイビィ・フェイス」を生み出す事が出来るからだ。
メローネは、母体を見つけると、その健康状態、血液型、性癖などのデータを
出来る限り集め、パソコン型のコントローラーに入力する。
その上で強制的に女性の体に受胎させ、「ベイビィ・フェイス」は誕生する。
生まれたての「ベイビィ・フェイス」には、教育が必要で、これもメローネが
コントローラーから指導する。この過程で殺すターゲットや、
殺害方法などを教え込む。そうして、ブチャラティのDNAから生みだした
「ベイビィ・フェイス」をジョルノ達の元へ向かわせ、ブチャラティとトリッシュを
捕獲、ジョルノに瀕死の重傷を負わせるが、追い込まれた事で成長した
ジョルノの能力で、「ベイビィ・フェイス」は倒される。
更に凶悪な「ベイビィ・フェイス」を造ろうと企んだメローネだったが、
「ゴールド・エクスペリエンス」の能力で、「ベイビィ・フェイス」の破片を
蛇に変化させられ、その戻ってきた蛇に咬まれ死亡した。(54巻)
【元タマ】
元はタマという名前だった猫の事である。
品種はブリティッシュ・ブルーという猫で、川尻しのぶの説明によれば、
その完璧なプロポーション、黄金色の目とビロード状のブルーグレーの
毛並みのコントラストでうっとりするほどの猫らしい。
ロシアでは幸運の前兆とされ、昔のロシア皇帝はとても大切にしたらしい。
性格はチャーミングで活発、とても愛情深い・・・らしい・・・
(本当ですか荒木先生)
そんな事は、どうでもいいが吉良の父親に「矢」で貫かれたこの猫は、
スタンド使いになっており、川尻家に迷い込んだ所をしのぶに発見され、
気味悪がったしのぶが、追い出そうとしたはずみで死亡する。
そして川尻家の庭に吉良が埋葬したのだが、
翌朝そこには奇妙な植物が生えていた。
こうして「ストレイ・キャット」(吉良命名)が誕生した。(42巻)
【森下一郎】
「年末グレート宝くじ」を10枚ほど買い、500万円が当選していたにも関わらず、
はずれたと勘違いして捨ててしまった人。その後、その宝くじを「バーヴェスト」が回収し、
当選金は仗助らのものになってしまった。電話番号は「1774−4284」。
確かにおマヌケな話だが、この様に当選した事に気付いていない例は多いらしい。
みんなも気を付けよう。(36巻)