【た行】


タツヒコ
テレンス・T・ダービーとTVゲームで勝負を行い、
魂を抜き取られ人形にされた日本の少年。
IQが190もあり、TVゲームの達人だったが、ダービー弟には敵わなかった。(25巻)


ダニー
ジョナサンの愛犬。ジョナサンが5歳の時に買われてきた。
利口な猟犬(ダルメシアン?)で、溺れていた幼いジョナサンの
命を救った事もある。それ以来、ジョナサンとは堅い友情で結ばれている。
初対面で、犬嫌いなディオに蹴飛ばされたり、ジョナサンへの復讐のために
焼却炉で焼かれてしまうなど、劇中での扱いは酷かった。
コミックス5巻で、ジョナサンが「恨みを晴らすために!〜」と言っている
場面でも、ダニーの姿が無かったりする。(1巻)


ダニエル・J・ダービー
DIO配下のスタンド使いで、エジプト9栄神の一人。推定30歳前後。
スタンドは賭けに敗北した者の魂を奪い取る「オシリス神」。
ギャンブルの天才で、あらゆるギャンブルゲームに精通しており、イカサマを得意とする。
その技術は卓越したもので、指先でカードの順番を覚える事が出来るほか、
とっさに提案されたギャンブルに対しても、すぐさまそれに対応したイカサマを思いつく。
10歳年下のテレンス・T・ダービーと同じく、生まれついてのスタンド使いである。
しかし、弟であるテレンスは、心が読めるスタンド「アトゥム神」を持っていたため、
ダニエルは、いつも弟を恐れていた。一度、弟のガールフレンドにちょっかいを出し、
骨折する程の暴行を受けたが、ダニエルは「俺が悪かった」と屈服しただけだった。
それからのダービーはギャンブラーとして世界中を旅し、様々な人と賭けを行い、
財産や魂を奪いコレクションする事を楽しみとしていた。
その後DIOの配下となったとは言え、闘う動機も決してDIOのためではなく、
ギャンブルで闘いたいという、その自分の信念のみである。

DIOの館を探している承太郎達の前に現れ、賭けに勝てば館の場所を教えると言い、
自分の飼い猫を使ったイカサマの賭けで、ポルナレフの魂を奪い取る。
ジョセフが提案したコインを使ったゲームでも、盲点を突いたイカサマでジョセフを破り、
承太郎とポーカーで戦ったが、配られたカードすら見ずに冷徹にハッタリをかます承太郎に
動揺し、更に賭けに負ければDIOのスタンドの秘密を喋る事を賭けさせられ、
その心理的負担に耐えられず気絶し、発狂状態となり再起不能になった。(23巻)


ダリオ・ブランドー
ディオ・ブランドーの実の父親。1827年生まれ。
酒が好きで、いつも飲んだくれていた。
ディオ曰く「醜くってズル賢くって母に苦労をかけ死なせた最低の父親」。
普段は冷静なディオも、この父親の事を思うと、
同じ血が流れているというだけで、気が狂いそうになる。
つまり、ディオにも母親への愛はあった訳で、ディオがいくら否定しようとも
この父親が、ディオの人格形成に深く関わってしまった事は否めない。
1868年に、事故に遭ったジョースター卿の馬車を発見。
気絶したジョースター卿の指輪を盗んでいたが、
ジョースター卿はダリオを命の恩人と言い、後にダリオが
その指輪を盗難した罪で投獄された際も、ダリオをかばった。
だが、そんなジョースター卿の心遣いも、それによりダリオが改心する訳も無く、
ジョースター卿に貰った礼金で、酒場を始めるが、当然上手くいくはずも無く、
店は潰れ、その後は相変わらず酒に溺れ、息子のディオにあたる毎日であった様だ。
そうするうち、ディオにより毒殺される事になるのだが、
ダリオは全く気づいていなかった。むしろ、死に臨んで息子の将来が
とても気がかりであった様だ。その点では、ダリオはダリオなりに
息子であるディオを愛していたのだろう。その後、1880年に死去。(1巻)


ダン・ハマー
ウインドナイツ・ロットの漁師。ディオの首を持ったワンチェンに、自分の持ち船を盗まれてしまった。
ワンチェンを目撃しておきながら、殺されなかったのが不幸中の幸い。(5巻)


チビ
エジプト、カイロに住んでいる少年に飼われていた犬。ブチという犬と共に飼われている。
チビという名にしては、大きな体で凶暴な顔をしていた。
ブチと共にイギーを脅かそうとしたが、イギーの眼光の鋭さに怯える。
その後、ペット・ショップの影に釣られ、DIOの館に侵入しようとしたところを、
ブチ共々つららで首を吹っ飛ばされ死亡。2匹仲良くペット・ショップの食料となってしまった。(24巻)


チャカ
コム・オンボで父と共に農業を営んでいた青年。
気が弱く、いつも父親やその仲間に馬鹿にされていた。
偶然手に取った「アヌビス神」に暗示をかけられ、父や農作業仲間を斬り殺し、
承太郎達を始末すべくポルナレフに戦いを挑むがポルナレフの奥の手、
剣針飛ばし(ラストショット)を喰らい再起不能にされた。

カプコンによってゲーム化されたジョジョでは、プレイヤーキャラの1人として
猛威を振るった。受け身がとれないスタンドコンボからのスーパーコンボは
他のプレイヤーを恐怖に陥れたが、原作ファンからは
「何故チャカがこんなに強い?」との声もちらほらあった様だ。
何気なくエンディングも渋かった。(21巻)


チョコラータ
イタリア一帯を支配するギャング組織「パッショーネ」の一員。
スタンドは、生物を朽ち果てさせるカビを撒き散らす「グリーン・ディ」。
元医者という変わった経歴を持つ、この34歳の男は、二年ほど前に
些細な治療ミスで患者を死なせ、病院に解雇されたところを「パッショーネ」に拾われた。
だが、チョコラータは治療ミスではなく、わざと患者を殺し、その苦悶の様を楽しんでいた。
彼が人の死を観察する時、その好奇心は至上の幸福に満たされ、
彼は全ての人間の優位に立つと感じる事ができ、人生の真理まで理解できたと思っている。
少年時代から成績もトップクラスであったチョコラータは、14歳の時、
ボランティアと称して寝たきりの老人の介護を2年間手伝い、市から表彰された事があった。
しかし、実際は老人達に得体の知れない薬を飲ませたり、血圧に悪い食事を食べさせ続けたり、
「誰も見舞いに来ない」などの絶望的な言葉を囁き続けたりと、虐待を繰り返し自殺に追い込んでいた。
チョコラータは、その時の老人達の様子をノートに記録したり、ビデオに25本も録画し、
9人を自殺させたところで、医者になる事を目指した。
医者になれば、人の「死」や「痛み」を、じかに観察出来るからである。
医者になったチョコラータは、故意による治療ミスが発覚するまで、
病気でも何でもない健康な人間を、わざと病気と診断し手術を行ったり、
麻酔を弱くして手術中の患者が、目覚めるように仕向けるといった異常行為を繰り返した。
セッコと出会ったのも、この頃の様だが、二人の間にどの様な出会いがあったのかは、定かではない。
チョコラータの方は、自分の患者だったセッコを、都合の良いペット程度に思っていた様だったが。

病院を解雇されたチョコラータは、「パッショーネ」に拾われ、「矢」によってスタンドを覚醒させたが、
組織やボス(ディアボロ)がチョコラータの本性に気付いたのは、その後であった。
これには、さすがのディアボロもチョコラータを「最低のゲス」と呼び、
そのあまりの異常残酷性から、スタンドの使用を禁止していた程であった。
しかし、ジョルノ達の裏切りに遭い、正体まで知られる事態に陥ったディアボロは、
チョコラータと、セッコを差し向ける事を決意する。この辺り、チョコラータの事を「ゲス」と言いながらも、
ローマの一般市民が大量虐殺される事態を想定し、それを実行したディアボロも
人の事は言えないだろうが、ともあれチョコラータとセッコは、スタンドの使用を許可され、
暴走を始める事になる。ディアボロの予想通り、チョコラータは何の躊躇(ちゅうちょ)もなく、
ローマ市内で「グリーン・ディ」を使用し、一般市民が次々と犠牲になり、ジョルノらもピンチに陥る。
その様子を、嬉しそうにセッコにビデオ撮影させるチョコラータであったが、既に肉体が死んでいた
ブチャラティには、「グリーン・ディ」のカビが通用せず、そこから誤算を生じたチョコラータは、
ジョルノと直接対決せざるを得なくなる。チョコラータは学んだ医学によって、自分の肉体さえも
バラバラにし、それにカビを付着させ、個別に操ってジョルノを苦戦させたが敗北。
ジョルノの逆鱗に触れ、もはや伝説とも言える"7ページ殴られ(コミックス掲載時)"を喰らい、
ゴミ収集車の中に突っ込まれ死亡した。

曰く、グェスの父親だとか、頭まで胞子だとか、いつの間にか名前が
"チョコラート"になっていたとか(笑)、とにかく強烈な印象を残して去っていったチョコラータ先生。
彼が殺した人間は、劇中で描かれているだけでも18人にのぼり、名実共にジョジョの中でも
最凶の殺人嗜好者である。ジョルノが殴っていた時は、筆者も心の中で一緒に殴っていたが、
コミックスに掲載された時、どうやら連載時より2ページ増量されていたらしく、
読んでいて妙に疲れた。それにしても最近の日本には、殺人嗜好でなくても、
ジョルノに殴って貰いたくなる様な医者が、そこかしこに居るのは、何だかやり切れない。(59巻)


辻彩
杜王町でエステティシャン(美容マッサージ師)を営む女性。
各国のコンクールでも何度も優勝している程優秀なエステティシャンでもある。
子供の頃読んだ、童話「シンデレラ」に出てくる魔法使いに憧れ、
人に幸せを与える魔法使いの様になりたいと願い、エステティシャンになった。
低血圧気味な喋り方をするが、仕事には意欲的。
スタンドは人間の肉体のイメージを変換して、運勢そのものを変える「シンデレラ」。

「愛と出逢うメイクいたします」という看板を掲げ、エステ「シンデレラ」を営んでいる。
訪れた山岸由花子のために「愛と出逢うメイク」(効き目は30分)を施す。
その後、由花子の希望で「愛を捉えるメイク」を施した。
そのメイクのおかげで、由花子は康一の心を捉える事に成功したが、
「30分おきに口紅を塗る」という約束を守らなかったため、
エステを受けた部分が崩れていく。
その事を逆恨みした由花子に襲われた彩は、最後のチャンスとして
多数の顔のビジョンを出現させ、この中から自分の顔を選べば元に戻すと約束する。
しかし、正解は「どの顔も違う」であり、顔のビジョンの中には正解は無く、
彩は、それを見抜かれた時だけ元に戻すつもりであった。
だが康一が顔を選ぶ事になり、「間違った顔を選んだ時は自分の目を潰せ」と
言われた彩は、康一に免じて由花子の顔を戻す事にした。

その後まもなく、仗助達に追いつめられた吉良吉影に
無理矢理、川尻浩作の顔を移植させられ、爆殺されてしまった。

1つ気になるのは「JOJO A-GO!GO!」では、吉良の父親によって「矢」で
貫かれてスタンドが発現となっている事だ。
今まで筆者は、辻彩がスタンド使いになった経緯については
本編では何の説明も無い事から、4部では珍しい
生まれつきのスタンド使いだと思っていた。
あるいは露伴の様に形兆によってスタンド使いにされたと思っていたのだが、
吉良吉廣によってスタンド使いにされたのなら、事情が異なって来る。
辻彩は、最初から吉良の逃走の手助けとするためにスタンド使いにされたのだ。
推測通りだとすると彼女の夢も、彼らに利用されてしまっていたという事になる。

《おまけ》
エステ「シンデレラ」の料金表。
●愛と出逢うメイク・・・・・・・・1000YEN
●愛を捉えるメイク・・・・・・・・1500YEN
●プロポーズさせるメイク・・・2000YEN
●男を服従させるメイク・・・・・3000YEN
●玉の輿にのるメイク・・・・・・5000YEN
●芸能人と結婚するメイク・・・7000YEN

●由花子がうけた「愛を捉えるメイク」全身バージョン・・・72000YEN
(37巻)


ディアボロ
ヨーロッパ一帯に勢力を持ち、イタリアを本拠とするギャング組織「パッショーネ」を
支配するボスである。「パッショーネ」とはイタリア語で「情熱」を意味する。
スタンドは時を消し去り、これから起きる出来事の「結果」だけを垣間見る事ができ、
自分だけがその消し去った時間の中を動き、攻撃できる「キング・クリムゾン」。
また、ディアボロはヴィネガー・ドッピオという、もう1つの人格を持っている
多重人格者でもある。ドッピオである間は、背格好や性格などはまるで別人となるが、
スタンドは一部だけ共用する事ができる。ドッピオは、ディアボロの記憶は引き継がず、
自分はディアボロの忠実な部下と思い込んでいる。

1967年の夏、ディアボロはイタリアの女子刑務所の中で生まれた。
だが、母親は強盗傷害の罪で10年の実刑をうけており、既に2年の服役中であった。
母親は、「父親は既に病死しており、妊娠したのは2年以上前」と言い張ったが、
当然誰も信じなかった。しかし、その刑務所には男性は居らず看守も全て女性であったため、
この出来事は、原因不明のままミステリーとなった。
刑務所では、ディアボロを育てる事ができなかったため、ディアボロは母親の故郷である
サルディニア島の小さな村の神父に引き取られる事となった。
成長したディアボロに対しては「臆病で、どんくさいヤツ」との評判が立ったが、
この後のドッピオの様な性格が本来のディアボロの性格なのか、ディアボロ本人の
演技なのか、ドッピオ以外にも別の人格があったのかは、全く不明である。
1986年、19歳になったディアボロは、旅行中サルディニアに訪れた、
トリッシュの母であるドナテラ・ウナと知り合い恋人となる。
それを見た神父は、ディアボロのために車を買ってやろうと考え、
彼の部屋の隣にガレージを増築すべく、床下を掘り始めた。
そこから出てきたものは、何と身動き出来ない様にされ、声を出せない様に
口を縫い合わされたディアボロの母親であった。母親の刑期は10年である。
既に刑期を終えて、出所してきた所をディアボロが捕らえて自分の部屋の床に
閉じ込めてあったのだ。その異常な行動が発覚したその夜、村は大火事に襲われ
多数の死傷者を出した。その中には、神父とディアボロの名もあったが、
ディアボロが神父を殺害した上、村に放火し、自分の存在を消し去ったのは明白である。

その直後、エジプトに渡ったディアボロは金目当てで、遺跡発掘調査のバイトに参加する。
そこで彼は、偶然6本の「矢」を発掘する。恐らく、この時にスタンドが発現したと思われる。
ディアボロは、その「矢」を持ち逃げし、1本を残しエンヤ婆に5本の「矢」を高額で売り渡した。
この時、スタンドを手に入れ大金を手にしたディアボロは、イタリアに舞い戻り
驚異的な短期間で、巨大なギャング組織を創りあげたと思われる。
この急激な組織作りが成功したのも「矢」によって、スタンド使いの部下を
増やしていった事が大きいであろう。途中からはポルポに「矢」を預け、
スタンド使いの部下を選別させていたと思われる。
麻薬も積極的に取り扱い、組織の収入は莫大なものとなっていった様だ。
1990年代に入ると、「矢」の調査を行っていたポルナレフが、ディアボロの存在を
突き止め、戦いを挑んできたがディアボロに軽く退けられている。

そして2001年、15年前の恋人ドナテラに自分の娘、トリッシュが生まれていた事を
知ったディアボロは、娘が自分の絶頂を脅かす存在になると感じ、誰にも接触させず
自らの手で葬る事を決意する。そして、トリッシュを奪おうとする裏切り者から
娘を護るため、護衛の指令をブチャラティのチームに命じたのだった。
本来は、組織の中でも重要な位置にあったと思われるポルポに、護衛の指令が
下ったはずだが、この直前ポルポは謎の自殺(実はジョルノが殺害)を遂げており、
ポルポの直属の部下であったブチャラティ達に、急遽指令が回った様だ。

ディアボロの的確な(?)指令や、ブチャラティ達の必死の活躍により、
トリッシュは無事にディアボロの元に届けられるが、ディアボロは
トリッシュを殺害するため、ブチャラティの目の前でトリッシュをさらってしまう。
それに激怒したブチャラティがディアボロに戦いを挑んでくると、
ブチャラティに瀕死の重傷を負わせるものの、「時を消し飛ばす」能力を
知られてしまった上にチームの内、フーゴを除いた全員を裏切らせてしまう結果となる。

親衛隊を差し向けるものの、ブチャラティ達を止める事は出来ず、
彼らがトリッシュの助言によって、母親とディアボロの故郷であるサルディニア島に
向かう事を知ったディアボロは、自分自身で彼らを始末する事を決意する。
ドッピオとして、サルディニアに渡ったディアボロを待っていたのは、
組織の裏切り者の生き残り、暗殺チームのリーダー、リゾットであった。
リゾットとの戦いに何とか勝利し、過去のディアボロの顔を見る事が出来る
「ムーディーブルース」を持つアバッキオを殺害し、正体を悟られる心配は無くなったと
思われたが、アバッキオは死に際に力を振り絞って、ディアボロの顔と指紋を残していた。
それにより、ディアボロの事を知り、「キング・クリムゾン」を破る可能性を知る人物(ポルナレフ)
と接触したブチャラティ達が、ローマに向かう事を知ったディアボロは、その危険性ゆえに
スタンド能力を使う事を禁じていた二人、チョコラータとセッコを差し向ける。
その二人も時間稼ぎ程度にしかならなかったが、ブチャラティ達がポルナレフと
接触する前に、ディアボロもローマに到着する。

ドッピオ=ディアボロだという事を知らなかったポルナレフを、射程距離内に捉え
殺害する事に成功したディアボロだったが、ポルナレフがとっさに持っていた「矢」で
「シルバーチャリオッツ」を貫いたために、「シルバーチャリオッツ・レクイエム」の
能力が発動し、魂が入れ替わる現象に襲われる事となった。
ディアボロは、既にジョルノの生命エネルギーで動いているだけの死体と
なっていたブチャラティと入れ替わってしまったが、ドッピオをブチャラティの
肉体に残すと、自らはミスタと入れ替わってしまったトリッシュの精神に
取り憑く事に成功した。「矢」の隠されたパワーを目の当たりにした
ディアボロとブチャラティ達は、「矢」を手に入れるために戦う。
しかし、「矢」が選んだのはディアボロでは無く、ジョルノ・ジョヴァーナであった。
全ての動作、意志の力を無に帰す「ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム」の
前に、ディアボロの「キング・クリムゾン」は敗れ去り、「レクイエム」の能力で
「死んだ事」さえもゼロになってしまったディアボロは、永遠に死に続ける事になってしまった。
DIOやカーズの様に世界を支配するとか、そんな大きな野望を
抱いていた様には見えなかった割に、死に様は歴代ボスの中でも
一番悲惨とも言える死に様であった。

多重人格と言われて思い浮かべるのは、やはり本編でポルナレフも
挙げている実話を元にしたベストセラー「24人のビリー・ミリガン」だろう。
この本はアメリカで殺人事件を犯した、ビリー・ミリガンという人物について、
彼の中には空手の達人や泣き虫の人格といった、実に様々な24人もの
人格があったとしている。その結果、多重人格を理由とした無罪判決を
うけたビリーは、現在も研究者による治療をうけているという。
多重人格者のほとんどは、主に三歳児までの間の幼児期に親などから
虐待行為をうけ、それにより別人格を作りだしてしまう事が多いという。
ディアボロの場合、出生、特に父親の謎や幼少期の記述が少ないため、
詳しい事は解らないが、母親が服役囚という事が少なからずディアボロの心に
影を落としたであろう事は想像できる。
まあ、2年間もの妊娠期間を経て産まれた人間であるから、
普通の人間とは多重人格の成り立ちそのものが違うのかもしれないが。
その妊娠期間中に、既に精神が分裂を起こしていたのかもしれないし。
後にディアボロは、母親を自分の部屋の床に生かしたまま埋めるという
異常な行動をとっているが、この辺りの経緯もよく解らない。
彼は母親に対する憎しみから、この様な行為をしたのだろうか?
それとも、これが彼なりの愛情表現・・・だとしたら、そちらの方がある意味怖い。


ディオ・ブランドー
『ジョジョの奇妙な冒険』を語る上で欠かす事の出来ない、最大のライバルにして悪の帝王。
ジョジョは、ジョースター家の物語である一方、ディオの物語であると言っても過言では無い。
第3部以降は、主に"DIO"と表記される事が多い。
1867〜68年頃、ディオはダリオ・ブランドーの子として誕生した。
ちょうどその頃の1868年、ダリオは事故に遭ったジョースター卿に出会う。
ジョースター卿から礼金を貰ったダリオは酒場を始めるが妻は死に、
店も潰れ、ロンドンにて自堕落な日々を送る事になる。
ディオには、母親に苦労をかけた挙げ句死なせたダリオが許せず、
ひそかに「食屍鬼街(オウガーストリート)」の東洋人ワンチェンから、
毒薬を手に入れ、ダリオを毒殺する。念のために言っておくとこの時、
ディオはわずか12、3歳の少年に過ぎない。ダリオは息子であるディオから
毒殺されようとは夢にも思わず、死に際してジョースター卿にディオの事を託していたが、
ディオはあれほど憎んでいた父親の遺言に従い、ジョースター家に赴く決意をする。
それはディオの「誰にも負けない男になる」という人並み外れた野望によるもので、
彼はジョースター家の乗っ取りを計画していたのだ。
ディオはまず、ジョースター家の一人息子であるジョナサンの追い落としを謀る。
その方法は、ジョナサンの悪い噂を流し友人を奪い去ったり、ジョナサンと恋に落ちた
エリナの唇を奪ったりし、ジョナサンから全てを奪い去ろうとするものであった。
これらの方法は、まだ多分に子供っぽいもので粗雑ではあったが、
それだけに残酷性に満ちていたとも言える。その後エリナの件を知ったジョナサンに
怒りの鉄拳を喰らい敗北するが、報復としてジョナサンの愛犬ダニーを殺害している。

それから7年後の1888年。その間ディオは表面上、ジョナサンと親しく付き合っており、
ジョナサンと同じヒュー・ハドソン大学に入学。法律ではナンバー1の成績を修め、
ラグビーの試合でも、ジョナサンと息の合ったプレーで母校を優勝に導いた。
だが、これもディオの策略であり、法律的に財産を自由に出来る様になる年齢まで
トラブルを避けようと画策した結果に過ぎなかった。
ディオは、かつて父親を殺害した時と同じ毒薬を手に入れ、ジョースター卿の暗殺を
目論むが、死に際したダリオがジョースター卿に宛てた手紙を発見したジョナサンが
ディオの企みを知り、ディオの計画は失敗に終わる。計画の失敗を予感したディオは、
ジョナサンが研究中であった「石仮面」を利用し、ジョナサン殺害を謀るが、
「石仮面」の殺傷能力を知るために、浮浪者を実験台にした時、彼の人生は大きく変わった。
「石仮面」は不死の吸血鬼を生み出す恐ろしい道具だったのだ。
それを知ったディオは、ジョースター邸で警官を配備させて待っていたジョナサンを殺害し、
自ら石仮面を被り「人間をやめる」事を決意する。ジョナサンをかばったジョースター卿に
よって、ジョナサン殺害は失敗したものの、遂にディオは人間を超えた生物となってしまった。
ジョースター邸でジョナサンと死闘を繰り広げたディオは、ジョナサンの命を賭けた
行動の前に敗れ去り、燃え落ちるジョースター邸と共に滅んだかに見えた。

だが、ディオは生きていた。石仮面回収に現れたワンチェンの命を吸い取り配下とすると、
続いてイギリスを震え上がらせていた殺人鬼切り裂きジャックを仲間に加え、
小さな村ウインドナイツ・ロットを拠点とし、体力の回復と下僕である屍生人(ゾンビ)を増やす事に専念していた。
その頃、ツェペリにより波紋法を修得しつつあったジョナサンの事を知り、
殺害のためワンチェンを差し向けたが、あえなく失敗。逆に自分の居場所をジョナサン達に
知られる結果となる。ウインドナイツ・ロットに向かいつつあるジョナサンらに、
更に切り裂きジャックを差し向けるものの、これも敗れ去る。
ウインドナイツ・ロットに到着したジョナサンらとディオの戦いが始まったが、
ディオが新たに身に付けた能力「冷凍気化法」の前には波紋は通用しなかった。
自分が相手をするまでもないと確信したディオは、後の始末をタルカスとブラフォードに任せ、
町を壊滅させ始める。しかし、ツェペリのパワーを受け継いだジョナサンとの戦いに敗れたディオは
首以外の全ての肉体を失った。ワンチェンによって回収されたディオは、ジョナサンとの
奇妙な因縁と彼のパワーに目を付け、ジョナサンとエリナとの新婚旅行の船に潜入。
ジョナサンを殺害し、彼の肉体を乗っ取る事を計画した。
ジョナサンの最期の波紋により船は沈んだが、ディオはジョナサンの肉体を奪う事に成功し、
その後100年近くを大西洋の海底で眠る事になる。

時は流れ、1983年に財宝探しをしていた船によって引き上げられたディオは
100年(正確には94年)の眠りから目覚める。これ以降、ディオはDIOと呼ばれる様になる。
この時点では、DIOはまだスタンド使いでは無く、また吸血鬼としての能力も驚くほど低下していた様だ。
彼がスタンド使いとして覚醒したのは目覚めてから3年後の1986年に、
「弓と矢」を持ったエンヤ婆と出逢った時だと言われている。
この「矢」は当時無名の青年であったディアボロがエジプトで発掘したもので、
エンヤ婆がそれを購入し、何らかの形で出逢ったDIOの手に渡ったと思われる。
恐るべきパワーを持ったスタンド「世界(ザ・ワールド)」を発現させたDIOであったが、
同時に首から下のジョナサンの肉体にもスタンドが発現している。
3部序盤で、DIOが「隠者の紫(ハーミットパープル)」と酷似したスタンドを使用しているが、
あれはジョナサンのスタンドであったのだ。それは現代に生きるジョースターの血を引く者達に
影響を与え、ジョセフには「隠者の紫」が。承太郎には「星の白金(スタープラチナ)」が覚醒する事になった。
しかし、ジョセフの娘であるホリィや、同じくジョセフの隠し子であった東方仗助は、
スタンドに対する抵抗力が弱く、高熱を発し生死の境を彷徨う結果となった。
スタンドを身に付けたDIOは、配下となるスタンド使い達を探し求め、ポルナレフやアブドゥルに
接触しているが、アヴドゥルには逃走されている。その妖しいまでのカリスマ性は、
100年前に劣るとも勝らず、ンドゥールやヴァニラ・アイスを心服させ、信用出来ない相手や
従わない者には、自分の細胞を植え付け相手を洗脳する「肉の芽」を駆使して、配下を増やしていった。
その後、「ザ・ワールド」が時間を停止する能力に目覚め、自然とその影響力も強まったのか、
承太郎やホリィがスタンドを発現させたのも、この後となる。

エジプトのカイロを拠点としたDIOは、世界を手中に収めるべく世界中からスタンド使いを集め、
もしくは「矢」のパワーによってスタンド使いを生み出していたと考えられる。
承太郎らが、ホリィの命を救うためにDIOを倒す旅路に就いた事を、肉体の繋がりによって知ったDIOは、
配下のスタンド使いを次々と差し向けるが、それらは承太郎達の前に尽(ことごと)く敗北する。
まだ首から下のジョナサンの肉体が、完全に馴染んでいないDIOにとっては、
100年前の忌まわしき記憶と相まって、ジョースターの血統に対する無意識の
畏れとでもいうべきものがあったのだろう。ホル・ホースと対峙した際に能力を垣間見せてまで
彼にプレッシャーを与え、承太郎達へ向かわせた事を見ても、ジョースターの血に対する
一種の恐怖が感じられないだろうか。そして、ついにカイロに到着した承太郎達を、自ら迎え撃つ時が来た。
花京院を葬り去り、ジョセフをも仕留めたディオ。しかし、「ザ・ワールド」と同じタイプの承太郎のスタンド
「スタープラチナ」が止まった時の中を動く事に成功し、DIOは頭部を破壊される。
だがDIOはジョセフの血を吸って復活し、更にパワーアップして承太郎に迫る。
時を止める事も当初の5秒から9秒まで延ばしたDIOだったが、土壇場で承太郎が時を止め、
DIOの足を破壊する。DIOは血の目潰しで承太郎への最後の攻撃を繰り出すが、承太郎の怒りの
一撃の前に、その肉体は崩壊した。その翌朝、DIOの肉体は太陽の元にさらされ、
ここにディオ・ブランドーは、その姿を地上から消した。
しかし、彼が埋め込んだ肉の芽は暴走を起こし、虹村兄弟の父親の様な悲劇を生む。
また、崇拝の対象であったDIOを奪われた憎しみから、ジョースターの血統を恨み続けていた
ジョンガリ・Aの様な狂信者も残っており、DIOがこの世界に遺した傷跡は想像以上に深いものであった。

復活後のDIOは、血を吸うための女性を多数侍らせていたが、その中の1人が汐華初流乃、
後のジョルノ・ジョバァーナの母親であった。何故、ジョルノの母親が無事にジョルノを
出産出来たのかという事については、作品中でも謎のままであった。
首から下は、ジョナサンの肉体であった事も関係しているのかもしれないが、
想像するにDIOは日本人であるジョルノの母親に、自分の母親の面影を
見たのではあるまいか?いくら人間を捨て闇の帝王を名乗ろうと、
唯一(?)愛した母の面影を持った女性は殺せなかったのではあるまいか?
この想像が外れていたとしても、DIOにはそういう甘さがある。
ストレイツォも言っていた様に、自分自身の能力を楽しみ過信していたきらいがある事は否めない。
だが、そういう欠点も含めて、DIOは悪の帝王と呼ばれるに相応しい。
いつの時代も帝王は気紛れなものであろう。(1巻)


ティッツァーノ
ギャング組織「パッショーネ」のボス、ディアボロに仕える親衛隊の1人。
相棒であるスクアーロとは、親友より深い絆で結ばれている。
スタンドは、相手の舌に取り憑き嘘を喋らせる「トーキング・ヘッド」。
ディアボロに、ブチャラティ一行の抹殺を命じられたティッツァーノとスクアーロは、
まず一番の障害となるジョルノを始末するべく、ナランチャの舌に「トーキング・ヘッド」を
取り憑かせ、その嘘でブチャラティ達を混乱させ、
スクアーロのスタンド「クラッシュ」によってジョルノを拉致する事に成功する。
しかし、自らの舌を切り取ったナランチャを見て動揺したティッツァーノは、大きく呼吸を乱し、
「エアロスミス」に探知され、本体を発見されてしまう。
その際、「エアロスミス」の機銃からスクアーロを庇い、
「クラッシュ」が移動できる水(自らの血)を作ろうとし、死亡。

親衛隊と言えど、ボスであるディアボロ直々の命令は、滅多に無かったと思われる。
だが、その際問題となるのは、通常時は一体誰が親衛隊を統率していたかという事だ。
コミックス56巻では、何者かが電話でスクアーロに指示を与えているが、
察するに、これは恐らくドッピオであろう。仮にそうだとすると、親衛隊は
どちらにせよ平時からボス直属の親衛隊であったとも言える。
ただ、組織の中でドッピオの存在がどの程度知られ、また重要視されていたのか、
今となっては分からない事が多すぎ、全ては推測に過ぎないのだが。(56巻)


テレンス・T・ダービー
ダニエル・J・ダービーの実の弟。アメリカの国籍を持つ、1月5日生まれの21歳。
DIOに気に入られ、館で執事として仕えている。スタンドは敗北を認めた魂を抜き取る「アトゥム神」。
だが、このスタンドの真の能力は「心を読む能力」にある。
幼少の頃からスタンドが使えたテレンスは、10歳年上である兄をも見下していた。
心が読めるテレンスにとって、兄は恐れるるに足りない存在であった。
15歳の時、兄がガールフレンドにちょっかいを出した時には、ダニエルの肋骨が折れ、
血反吐を吐くまでの暴行を加えており、この様な異常な兄弟関係が双方の性格に
大きな影響を与えた事は想像するまでもなく、テレンスは人の魂を人形に閉じ込め、
その人形が語る話を聞く事を至上の喜びとする男となった。
普段の物腰は紳士的で、とても丁寧であるが、その実は常に相手を見下しており、まさに慇懃無礼。
兄であるダニエルがギャンブルの達人ならば、テレンスはTVゲームでの闘いを得意としている。
その腕前は恐怖を乗り越え、凄腕のゲーマーである花京院さえも打ち破るほど。
通常の相手ならば心を読むまでもなく、魂を奪い取る事が可能なのだ。

DIOの館に侵入してきた承太郎達の前に現れ、承太郎の腕に「アトゥム神」の腕を付け人質にとる。
レースゲーム「F-MEGA」で花京院と勝負を繰り広げ、激戦の末魂を奪う。
次に「TVゲームそのものをプレイした事がない」承太郎と野球ゲーム「OH That's A BASEBALL!!」で
勝負するものの、急速にゲームの腕が上達する承太郎にホームランを連発される。
だが「心を読む能力」を発動させたテレンスは、逆に反撃を始める。
得意になるテレンスだったが、途中承太郎の代わりにジョセフが操作するという策を見破れず、
心の中で敗北を認めてしまい、花京院の魂を解放してしまう。命乞いを始めたテレンスだったが、
承太郎の心を読んだ答えはNO!NO!NO!であった。直後、オラオラによって再起不能に。(24巻)


透明の赤ちゃん
杜王町で、ジョセフが拾った生後半年程度の、女の赤ちゃん。
スタンドは自分自身や周囲のものを全て透明にしてしまう「アクトン・ベイビー」。
名前は不明だったが、ジョセフの養子になった際に静という名前を
付けてもらった様だ。詳しくは、静・ジョースターの項を参照。


ドナテラ・ウナ
トリッシュの実の母親。1984〜1985頃、旅行先のサルディニア島にて、
まだスタンド使いでは無かったディアボロと出会い、恋に落ちる。
その時ディアボロはソリッド・ナーゾと名乗っており、ドナテラは生涯、彼の本名を知る事は無かった。
それから間もなく、ディアボロの娘トリッシュを出産し、母娘二人は平和に暮らしていたが、
トリッシュが15歳になった2001年、カラブリアという町の病院で、ドナテラは死の床についていた。
死ぬ前に、娘の父親を探しておきたいと考えたドナテラは、ソリッド・ナーゾの捜索を依頼するが、
既に強大なギャング組織のボスとなっていたディアボロの偽名では見つかるはずもなく、ドナテラは亡くなった。
その後、その事を知ったディアボロの策謀や、暗殺チームの裏切りを生む事になるのだが、
そんな結果になろうとはドナテラには知る由も無かった。

ドナテラが入院していたカラブリア州は、イタリア半島の丁度つま先にあたる。
ワインや観光で知られる一方、"ンドランゲタ"という犯罪組織の本拠地でもある。
この組織は誘拐集団とでもいうべきもので、山中を根拠とし被害者をそこに隠してしまうため、
発見される事は殆ど無いという。更に組織の活動範囲はイタリア全土に及び、
誘拐する対象は老若男女を問わないと言われる。(50巻)


トニオ・トラサルディー
杜王町にやって来た、若き天才イタリア料理人。
スタンドは、料理に潜み食べた人を健康にする「パールジャム」。
理想とする料理を探し、世界中を旅するうちにスタンド能力に目覚めた、
4部以降では珍しい天然のスタンド使いである。
スタンド能力の他にも人の両手を見ただけで、その人の健康状態がわかるという特技を持つ。
彼の流儀では店にメニューは不要であり、彼が客の健康状態を見定め、その人にあった料理を出す。
優れた料理のセンスでお客を楽しませ、なおかつスタンド能力で
健康になって帰っていただくのが彼の生き甲斐なのである。
ちなみに料理の美味しさは、純粋に彼の腕前であり、「パール・ジャム」は影響していない。
また極度の綺麗好きで、手を洗わずに調理場に入ろうものなら彼の激怒は免れない。
イタリアでは、彼の様な若さでは店を持たせてもらえないらしいので、
チャンスの多い日本にやって来たとの事で、杜王町にやって来た彼は、
町の外れに自らの姓である「トラサルディー」というレストランを開業した。
従業員兼調理人は彼1人しかいないため、テーブルは1つしかない。

食事をしに訪れた仗助と億泰を料理でもてなすが、
そのあまりの治癒の過激さに仗助は疑惑を抱いてしまう。
だがトニオの願いは、純粋に料理を出し、健康になってもらう事のみ。
手も洗わず調理場に入った仗助は、包丁まで投げられ掃除をさせられた。
衛生に対するこだわりは、飲食業を営む者にとっては当然の事であろう。
最近は、その事を忘れている者も居る様だが・・・

トニオが億泰に出した料理と効果は次の通り。

お冷や(ってイタリア語で何て言うんだろう?)
『キリマンジャロの5万年前の雪解け水』
・・・睡眠不足の眼球に作用。
眼球がクシャクシャにしぼむまで涙が大量に出てスッキリ。

前菜(アンティパスト)
『モッツァレッラチーズとトマトのサラダ』
・・・肩の細胞の新陳代謝を活発化させ、悪い細胞を「垢」として出す。
肩がえぐれる程垢が出るが、肩こりは完璧に治る。
筆者も何度か食べた事があるが、作り置きしてあるものばかりなので
あまり美味しくない。ちゃんとレストランで食べたいものだ。

第一の皿(プリモ・ピアット)
『娼婦風スパゲティー』
・・・虫歯が一瞬にして抜け、猛スピードで新たな歯が生えてくる。
その勢いは、抜けた虫歯が天井に刺さる程。

メインディッシュ・第二の皿(セコンド・ピアット)
『子羊背肉のリンゴソースかけ』
・・・効果は一番過激。下痢気味の胃腸を治すのだが、
腹は裂け内臓が(以下自粛)。
料理自体は、一度食べてみたいものです。美味しそう。

デザート
『プリン』
どうやらトニオお手製の手作りプリン。
プリンを子供の食い物と馬鹿にしていた億泰も叫び出す程の美味さ。
効果は水虫を治すとの事だが、その治療の様子は描かれなかった。
別に描かなくていいですが・・・

これでコーヒー、デザート付きで3500円前後なら安い。食べたい。(33巻)


ドノヴァン
ナチスドイツの親衛隊コマンドーの1人。
奇妙なナイフを使った攻撃を得意とするが、その最大の能力は
「野生のコウモリにさえ気づかれない」という気配を完全に消す能力と
「砂の上に足跡ひとつつけないで歩く」という、とてつもない身の軽さである。
やたら、軍人であるという事に、こだわりを持っているが
言葉遣いは、あまりそれらしくない。オマケに、ジョセフによる拷問にも
簡単に口を割ってしまうなど、凄い才能の割には弱かった。
ジョセフに「サボテン磔の刑」にされてからの消息は不明。(6巻)


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