1999年の Mindware and others です。

ネットワーク環境について紹介した ネットウエア のコーナーを追加しました。

90年代の僕の10枚 もセレクトしてみました。


<< Mindware >>

January

・横浜フリューゲルス

6年間応援してきた(といっても何もしてないけど)フリューゲルスが終わってしまいました。
悲しいことでしたが、でも、天皇杯のゲームは全て素晴らしかった。
相変わらずJリーグは冬の時代が続きますが、第二のフリューゲルスが生まれないことを祈ります。


・「kyoko」村上龍

最近の村上龍の仕事は量が多くて、一つづつの味が薄い気がする。
これも悪くないけど・・・


・「Mellow Gold」 "Loser" Beck

野太いアコギのスライドのリフの音に、けだるいヒップホップボーカル、かっこいいっす。
デビューのときから聞いておいたらよかった。


・「YAON Live '94 6.18/19」The Blue Hearts

こんなレコードが出てることを知りませんでした。
「Dug Out」の後のライブを基本的にノーカット収録のようですが、ファンとしてはこういった形でのライブレコードを出すのなら、バンドに一番脂が乗っていたときの音源が欲しいところです。
それは「BUST WASTE HIP」後の全日本EAST WESTツアーか、「STUCK OUT」前のPKO(Punch Knock Out)ツアーですね。
前者はビデオが出ているのでよしとして、後者が欲しかったですね。
「Dug Out」後の凸凹ツアーも興味深いけれど、PKOの頃と比べるとテンションが落ちてしまっていると思う。
メローな「Dug Out」のイメージはライブにはいらないです。
とはいえ「Stick Out」の主要な曲の殆どが聞けるのはとってもよろしいです。
"月の爆撃機"〜"1000のバイオリン"は異常なかっこよさでございます。


・「Hello Nasty」Beastie Boys

実は Beasties は、これが初体験です。
"Fight for your rights"で出てきたときには、僕はヘビメタ少年でしたが、ヘビメタ系の雑誌なんかでは、ビースティーズはラップをパクってるただのパチモンってイメージで紹介されていたので全く聞いていませんでした。
結果は結局ハマるほどでもなかったのですが、ドラゴンアッシュでも感じましたけど違和感なく自然に聞けるようになってきました。
今のところはそれだけですね。悪くはないんだけど・・・


・「Taxi Driver」マーティン・スコセッシ、ロバート・デ・ニーロ

普通の民放で吹き替えでしたけど、いまだ見たことがなかったので、見てみました。


・「No Rest For The Wicked」 "Bloodbath in paradise" Ozzy Osbourne

「バグース」で有名な小泉タケロー君から借りて聞きました。
ランディ・カスティロの軽いドラムがもひとつ気に入りませんが、ザック・ワイルドのギターは文字どうり「ザクザク」って感じで気持ちいい。
とりわけかっこいいのが"Bloodbath in paradise"。
タイトルからしてオジーの王道でオカルトっぽくてたまらんですね。

また新しいレコードが出たら聞いてみたいけど、ヘビメタってマニアックに追いかけてないと情報が少ないのが辛いところです。


・「僕が医者をやめた理由」永井明

人が何かをはじめるきっかけ(プロスポーツ選手がスポーツをはじめるとか)は、いろんなメディアでよく紹介されるのですが、僕としては何かやってきたことを止める理由・物語の方が知りたい。
なんとなく後ろめたくて一度始めたことってやめにくいけど、それは本当に正しいことなんだろうか?

そういう意味でこの本は面白いのでは、とタイトルでは思わせてくれたのですが、期待とはちと違う内容でした。
日本の(に限らないところもあります)医療制度や医学そのものについて、素朴な疑問を投げかけているもので、彼自身がなぜ医者をやめたかを考えていくためのステップになっていて、答えはもちろん、答えらしいものもありません。
僕のような期待を持って読むと、こういうことになりますが、でも素直に面白いエッセイではあります、念のため。


・"All along the watchtower" U2

ボブディランのオリジナルにも、ジミヘンのカバーにもないバースが付け加えられています。
U2のやっていることが凝縮されたラインです。

僕が持っているのは、この赤いギターと3つのコード、そして真実。
あとは君次第だ。


February

・「Discovery」Mr.Children

同年代の人の言葉が気になります。

今回のフェイバリットは、"光の射す方へ""Simple""終わりなき旅""Image"の4曲です。
彼ら(というか桜井君)は、素直に真摯に自分のあり方と向き合うことをテーマに曲を作っていて、それが適度に重めに仕上がっているのがいいです。
非常に重めになったらどんな感じになるのか興味はありますが、しばらくはこれでいいのではと思います。


・「My R&R」仲井戸麗市

年上の人の言葉も気になります。

今回のフェイバリットは"ガルシアの風"ですね。
ミスチルと比べて少ないから劣っているということではないです、念のため。
特に"ガルシアの風"がよかったというだけのことですから。
チャボもまた素直に真摯に自分のあり方と向き合うことをテーマに曲を作っていて、それがだいぶと重めに仕上がっているのがいいです。

なお、タワーレコードのフリー雑誌 bounce に出てた東芝EMIの広告によると 2000/02/09 には30周年のボックスセットが出るらしい。
内容が予告通りならば垂涎もので、4枚組です。高いんだよね・・・

disc1 古井戸時代のセルフカバー16曲
disc2 チャボバンドの新作(RCの曲のセルフカバーやCCRのカバーも含む)
disc3 麗蘭の新作
disc4 92年にエッセイ「だんだんわかった」を出版したときに行ったポエットリー・リーディング・ライブ


・"シカゴバウンド" "スティーリン" 憂歌団

憂歌団が長期活動停止に入るらしい。これはBSで放送された活動停止ライブの中で特に素晴らしかったもの。
そのライブもなんで東京九段会館でやるかな?チキンジョージとかでやって欲しいぞ。
とにかく残念です。
シカゴバウンドな気分が大勢を占めた一年でしたので、とても心に染みました。
早く復活してください。


・「横浜フリューゲルスメモリアルブック」

横浜フリューゲルスの歴史を綴った本で、立ち読みでは飽き足らず買ってしまいました。
山口キャップの選ぶベストゲーム10試合が、特によかったです。
2位(3位だったかな?手元にないのでわからない)に僕がJでベストゲームと思う96年のアントラーズ戦が選ばれていて、ほーって感じ。

山口キャップは僕が理想とする選手です。
豊富な運動量で相手の攻撃の芽をつぶし、ボールを動かしてゲームを作り、前へ出て得点にも絡む。
ああいうプレーが少しでもできるようになって行きたいものです。
関係ないけどかっこいいしね。
でもインタビューでしゃべると愛想ないし、ちょっとばかっぽいのが、たまにキズです。
「ありやとざいました」っちゅうの止めたらいいのに。大学出なんだけどね。


・「今を生きる dead poets society」ロビン・ウイリアムス

アメリカ版金八先生って趣ですな。
ロビン・ウイリアムスものはどうもあまり面白いものがない気がする。


March

・「モニカ」坂本龍一+村上龍

坂本龍一の見た夢に村上龍が文章をつけるというスタイルで書かれた連作短編集。
アイディアは面白いし、坂本龍一の夢も夢らしくていいんだけど、肝心の村上龍が・・・
一人称を「私」っていうの、もひとつです。「俺」でがつがつ行って欲しいです。
ちょっと前の「イン・ザ・ミソスープ」はよかったのにな〜

結論は、村上龍は経済もスポーツも女子高生もダメですね。
もっと素直に暴力とデカダンスだけを追っかけて欲しいです。


・「うずまき猫の見つけ方」村上春樹

春樹さんの方は、エッセイもまあまあ好きです。
でももうちょっと本業の方、力入れて欲しいです。


・「River Rescue」Ry Cooder

60年代のストーンズとの仕事や、スクリーンで聞くスライドギターは最高なんで、ベスト盤買ってみました。
こればっかり聞くと結構飽きるし、とても幅が広いので散漫な感じもします。
要すると、触媒があるといい仕事する人なんですね。
また、ヴィム・ヴェンダースさんに原点に戻ったようなロード・ムービー作ってもらって、
パリ・テキサスみたいな仕事をして欲しいものです。


April

・"Empty Hands" Lenny Kravitz

順調にトップアーティストに成長しましたが、僕には3枚め「Are you gonna go my way」以降は、全くだめです。
メジャーになりはじめたのはこの3枚めからなんだけど、どうしてこれが大ヒットに結びつくんだろう?
がちっと心捕らえるものがさっぱりなくなったと思う。

これは1枚め「Let love rule」に収められてた曲で、宗教色の強い感じがする。
簡単に言うと何も持たない人(武器を持たないってことでしょうね)が馬に乗って人々を救済にやってきた。
大人たちは彼をリンチにかけ迫害したが、子供たちは銃もお金も持たずにやってきた彼についていったというものです。
「愛に支配させなければ」と延々繰り返すタイトルトラックなど、狂信的だったこのファーストアルバムが最高傑作であることは、わかりきっていたことかもしれない。


・「ムーンパレス」ポール・オースター

結構な数の単行本・文庫が出てますが、はじめて読みました。
なかなかよかった。
悪びれない「ライ麦畑でつかまえて」「ブライトライツ・ビッグシティ」って感じ。


・"空がまた暗くなる" "楽(Lark)" RC Succession

「Rhapsody」のブレーク以降では、あの「Covers」騒ぎよりも、解散の頃が一番きつかったのでしょう。
G2と新井田耕三も抜けてしまって。
"大人だろ、勇気を出せよ"と繰り返し歌う"空がまた暗くなる"や、"楽に生きたい"と妙に明るく歌う最終曲"楽(Lark)"は、原発や核について真剣に歌ったものよりも、僕にとってはずっと重たい。
そして10年経っても通勤電車の中のヘッドフォンから流す必要のある音なのです。


・「The River」Bruce Springsteen

"The River"の主人公は、愛する人を手に入れた(結婚した)ものの、その後破局を迎えてしまったことについて、夢は嘘だったのかそれとももっと悪いものだったのか?と歌います。
元々この歌は愛する人を手に入れるというところが主人公の目的になっているように感じます。
あのグレート・ギャツビーも同じですけど、これははっきりと誤りで手に入れることは道の途中のひとつの目標ではあっても、目的ではありえないです。


・「Someday」佐野元春

長年ロックのレコードを聞いていますが、最も多く聞いたレコードの一枚です。
最高のパフォーマンスです。


・"Shine on you crazy diamond" Pink Floyd

僕は正しいことと間違っていることの違いが判別できます。ほんとです。
ダイヤモンドなんです。
輝くことができるはずです。


・"愛について" 矢野顕子

愛について考えることでふたりはつながっている、とアッコちゃんは歌います。(ふたりとはここではお母さんと子どもですけど)
僕も日々愛について考えますけど、僕たちはそのことによってつながっているのかどうかは疑ってしまうときもあります。
信じられないのは僕が弱いからと決めつけるのは簡単だけれど・・・


・「Mule Variations」Tom Waits

彼の歌声が必要になったときに、何故か年を取ったような気がした。


May

・"花" Mr.Children

"花"を作ったことによって、ひとつの答え(次の問いはすぐに、そしていくつでもあるけれど)が出たと思います。
彼は世界一の詩人の一人だと認めます。


・「スプートニクの恋人」村上春樹

みずみずしさは戻りつつあるけれど、キャラクター設定が・・・
次こそは期待できると思う反面、もう僕のような読者と彼の距離は離れてしまったとも思います。
また近づくこともあるのではとも思います。
そのときはきっと僕の求めている「みずみずしいもの」ではないのだろうという予感もします。
それは小説版「アンダーグラウンド」のようなものかもしれないですね。
トルーマン・カポーティの「冷血」やブレット・イーストン・エリスの「アメリカン・サイコ」のような血なまぐさいものかも。


・「Bleach」Nirvana

"About a girl"のスタジオバージョンを聞いてみたくて購入しました。
やっぱりまだ新人という感じですね。
この習作があったからこそメジャーデビュー盤「Nevermind」が、あの出来になったかと思うと、重要なレコード。


・「Viva El Amor」The Pretenders "one more time"

僕の大好きな(そして何故だか周りで彼らのファンだというのを聞いたことがない)プリテンダーズの7枚めの新作。
20年やっててたった7枚なんですけど、いつもこの充実ぶりを聞くと許しちゃいます。
クリッシー・ハインドはどうしても歌にしなければ、という気持ちになるまで歌にはしないんだろうと思います。
だから、いつもこんなにもみずみずしいんでしょう。
パンクの嵐が吹き荒れる中で登場した初期の頃と比較しても、今の方がさらにピュアになってきている気さえします。
"one more time"は、今までにないタイプの直情的な曲。


June

・"Black Diamond" Kiss

BayFMも伊藤政則の番組が聞けるのはよかった。
伊藤政則さん、番組のエンディングはいつまでもM.S.G.の"Captain Nemo"のままでいてください。


・「All those wasted years...」Hanoi Rocks

古本屋っていうのは、中古レコードを買うのに適している。
理由は中古レコード屋より値付けが安いから。
大学時代によく聞いたハノイをつい買っちゃいました。
ロンドンはマーキークラブでフィンランドはヘルシンキのハノイ・ロックスが行き場のなくなってきた、パンクキッズを熱狂させた熱いドキュメントです。
そんな風に教科書風に説明しないでおいた方がいいかな。
え〜っと、ひとつのロックンロールのレコード(記録)です。


・「Californication」Red Hot Chili Peppers

99年のNo.1アルバムです(断言)。
一番よかったのは、裏ジャケットの写真です。
ジョン・フルシャンテが復帰して、4人でのライブ前の円陣のショット。
やっぱりバンドってマジックがあっていいですよね。
優れた音楽が聞きたいわけじゃない。
マジックを聞きたい、感じたいのです。


・「バームクーヘン」The High-Lows

優れた音楽が聞きたいわけじゃない。
マジックを聞きたい、感じたいのです。

変な歌詞など自分を見失っているか、わざとふざけているような節のあった2匹のマシンガンですがようやく戻ってきました。
まだまだ行けるはずだよね。
次も頼むよ。


・「少年H」妹尾河童

昔、学生時代に「河童が覗いた〜」シリーズも読みましたが、すごく才能のある人ですね。
いずれの仕事もすごく丁寧なところから、彼は飛び抜けた人ではなく、平凡を追求した結果、非凡に辿り着いたのだと思います。
そういう風にありたいものです。
史実が誤っているとの指摘がありましたが、それは批判として出してはこの仕事の意味を理解していないということになると思います。


・"Virginity" Rebecca

広末涼子さんと三上博史のドラマ「リップスティック」(池脇千鶴さんもよかった)に挿入歌としてかかってました。
メインは"フレンズ"でしたが、僕はレベッカの中では"Virginity"もしくは"Lonely butterfly"が一番ですね。
"Virginity"は粗削りなピュアネスが、"Lonely Butterfly"はレベッカWの大成功を経てのバンドの成熟と元のピュアネスがうまくミックスされたところがいいです。
レベッカはCDという新しいメディアにはうまく乗りましたが、個性が強かったので、バンドブームやJPOPにはうまく乗れませんでした。
残念な気も少ししますが、いびつに変化してまで残るよりはよしとしたいと思います。


・「Valence Street」The Neville Brothers

ネヴィルズの新作。コンスタントなタイミングで新作が聞けるのはいい感じなのですが、今回も前作の「Mitakuye Oyasin Oyasin」同様、もうひとつ乗り切れませんでした。
多分、理由はライブにあると思います。
所詮レコードに彼らのグルーブをパッケージするのは困難、っていうか無理。
「Yellow Moon」〜「Family Groove」は奇跡的だったと思いますが。
だから、せめて新しいレコードを作ったら、また来てください。


・「ラヂオの時間」

三谷幸喜も有名になったもんです。

「桜の園」「12人の優しい日本人」に続く得意の一個所でオンタイムでストーリーが進むパターンの映画です。
面白いですよね。
何本も撮ってもクオリティが落ちないように、丁寧に作られています。
しかしやっぱり「桜の園」が一番よかった。

あれ?「桜の園」は三谷幸喜と違ったかな?
「桜の園」と「12人の優しい日本人」は、日活出身の中原なんとかって
監督が同じなんでした。

ええと、なんにしろ「桜の園」が一番よかったです。


July

・"セラピー" H.I.S.(細野晴臣+忌野清志郎+坂本冬美)

セラピーが必要な年でした。
でも、結局のところ、自分で決めたことを周りに迷惑をかけながらもやったことが、一番のセラピーだったような気がします。
社会は歪みすぎてるとは思ってますけれども。


・"潮騒" 仲井戸麗市

いつもお休みが待ち遠しいです。
春日博文のボートベースとチャボのスライド+口笛が素晴らしいです。
チャボのスライドに関してはこの曲が最高傑作だと思います。


・「ラフィータフィー」忌野清志郎

はっきり言って、もひとつでした。
次、期待して待ってます。


August

・「Eyes Wide Shut」

スタンリー・キューブリック監督が亡くなったのは3月のことでした。
遺作のラストでニコール・キッドマンにトイザラズのような郊外型おもちゃやの通路でトム・クルーズ(ほんとにニコール・キッドマンのだんな)言わせる生涯のラストシーンのセリフが「私たちが今すぐしなければならないのは・・・ファックよ」っていうのが、キューブリックらしい。

おかしな映画で絶賛できるような内容ではないですけど、偉大なる駄作で終わりっていうのも彼らしくていいのではないでしょうか。


・"Breaking the rules" Robbie Robertson

ジム・ジャームッシュとヴィム・ヴェンダースによって始まったが作って火をつけたロード・ムーヴィーですが、ヴィム・ヴェンダースが偉大なる失敗作(駄作じゃないよ、失敗作)「Until the end of the world」で決着をつけました。
タイトルトラックのU2ももちろんよかったですが、ロード・ムーヴィーの幻想の隆盛にぴったりなのは、「Until the end of the world」のクライマックスでかかるこの曲です。

振り返って見れば、ロード・ムーヴィーの隆盛とザ・バンドの歩みはなんとなく似ている気がする。
でも!ロード・ムーヴィーには、ザ・バンドの「ラスト・ワルツ」に相当するエンディングがまだ用意されていない。


・「New Jersey」Bon Jovi

これも古本屋にて。
多くの有名な曲は「Greatest Hits」で聞くことができますが、"Born to be my baby" "Living in sin" "Blood on blood" "Wild is the wind" "Stick to your guns" など入りきらなかった曲が沢山入っているので。
3枚目の「Slippery when wet」と並んで最高傑作ですね。
(アルバムタイトルに関しては、「Slippery when wet」濡れてるときは滑りやすい の方がいいですけど)
曲的には "Blood on blood" が友情について歌っていて、僕の好きなパタンです。


・"Greatful Days" Dragon Ash

Japanese Hip Hop もこういうところまで来たのか、と感心しました。

「ここまで」とはどこまでかって言うと、言いたいことがあって、それをヒップホップスタイルで演って、そのスタイルでやるのが、例えばパンクスタイルでやるよりも、最も「自然」になったってところ。

そして、それはとっても「響く」。


・「オーウェンに祈りを」ジョン・アーヴィング

高かったけど、久々に買ったハードカバーというのがこれ。
実はまだ読み切ってないので、また今度。


・「Stones and Eggs」佐野元春

今回もまたエポックメイキングとは言い難い内容だったと言わざるを得ないと思います。
曲的にも、パフォーマンス的にも。
声についても、このアルバムも、20周年でFUNとかミュージックフェアとかテレビ番組にもよく出ていて演奏しているときの声も、昔と比べると辛いものがあるのは否定しようがありません。

ボブ・ディランもポール・マッカートニーも声は出なくなった。
でもきっと新しいパフォーマンスができるはずだと思います。

B面はなかなかよかったので、がんばって欲しい。


September

・「Viva La Revolution」Dragon Ash

"Grateful Days"とジャケットが気に入って、買いました。
買ってしばらくはヘビーローテーションでした。
文句は別にありませんけど・・・次こそが勝負だと思いますね。
このパワー、センスが本物であれば、今回のブレークから更にエネルギーを得て化けられるはず。
期待しています。

フェイバリット・トラックは "Drugs can't kill teens" "Viva la revolution" "Grateful days"。


・Ozawa-ken

フリーのくせにすげー出来のタイピング練習(?)ソフト。
打って打って打ちまくれ。Combo!


・「Strange Days」The Doors

例えば佐野元春のニューアルバム「Stones and eggs」と並べてカーステレオで聞いたりしていると、ジム・モリソンはずるいなあと思う。
ジャニス・ジョプリンも、ジミ・ヘンドリックスもね。

彼らの声やパフォーマンスは永遠にみずみずしいままだけれども、それはずるいよ。
1999年のジム・モリソンの声が聞きたかった。


・「Innervisions」Stevie Wonder

スティーヴィーの最高傑作なのでは?

"Don't you worry 'bout a thing くよくよするなよ" "All in love is fair"が特にお気に入り。
インコグニートのカバーが有名な "くよくよするなよ" ですが、このシャープでホットなオリジナルの前では、カバーバージョンはもとより、その他殆どのいわゆるヒップホップも霞んで見える。


・「Atom Kids Tribute to the king "O.T."」Various Artists

佐野元春の "愚かな人生の子どもだった" が聞きたくて、買いました。
いい詩です。
こんなの、どうやって考えつくんだろう?


October

・「28年目のハーフタイム」金子達仁

雑誌「Number」で読める彼の文章は好きではない。
アトランタ5輪世代に偏り過ぎたサッカーの見方が気に入らない。
とは、思いつつも、文庫本になったので読んでみた。

やっぱりそう面白いとは思わないし、史実として疑わしい気がしてしまう。
やっぱりサッカーはスタジアムで見るもの、自分でプレーするものであり、評論家の活字をおこたで読むものではない。

手元に映像がない場合に、前園や田中誠の輝きを思い出すのに使える程度か?
今シーズンからベルマーレに移籍する前園、井原とレギュラーポジション争いをする田中、がんばって欲しい。


・「家族シネマ」柳美里

芥川賞受賞作。
芥川賞受賞作を重点的に読んでみました。

彼女は「血」にこだわっている感じがします。
それがこの独自の感触、生理的に不快な読後感を生み出しているんでしょう。
設定も面白いんだけど、プロットの起伏がはっきりするともっとよくなると思います。
また別のも読んでみたいと思います。


・「蛇を踏む」川上弘美

芥川賞受賞作。
設定は面白いし、感触も独自のものがありますけど、この感触はとても僕の好みというわけではないです。
「ぬめっ」とした感じです。
自分でも「うそばなし」が好きだとあとがきで書いてますが、不思議なものを作ることが好きみたいですね。
もう読まないと思うけど、これはこれでいいんでないでしょうか。


・「ブエノスアイレス午前零時」藤沢周

芥川賞受賞作。
デカダントな感じは好みっちゃあ好みなんだけど、これって芥川賞取るほどのものかな〜〜〜???
タイトルはかっこいいんだけど。
もう読まないと思う。


・「フィジカル・インテンシティ」村上龍

芥川賞受賞作家。
98ワールドカップの頃のサッカー関連が中心のエッセイ。
そう言えば、ボルグやコナーズ、マッケンローの頃のテニスや80年代後半のF1なんかもあったね。
それって・・・単なるミーハーやん。
内容も面白くない。
「日本人は・・・云々」の民族批判?も相変わらず多くて、うんざり。
アナタも日本人で、日本的なモノを象徴していると思いますけど。
体型とかね。


・"Rockin' in the free world" Neil Young

芥川賞受賞作。(うそです)
読書もいいけどさ・・・「それはさておき自由なこの世界でロックし続けよう」(こればっかり)


November

・"It hurts me too" Jamming with Edwards Session

オリジナルは誰なんだろう?

僕は Jamming with Edwards でのミック・ジャガーのバージョンしか知りません。
君が傷つくとき、僕も傷つく。


・Popmart Tour at Mexico City U2

NHK−BSで放送されたものです。
多分市販されているビデオと同じライブだと思うのですが、何曲か少ないみたい。
少なくとも製品版ではクレジットされている "Sunday bloody sunday" はカットの憂き目にあっている。
あのグレイのTERUももっとも影響を受けた曲としてあげているのに。
(僕にはグレイは何の関係もないが)

それにしても相変わらずすごいパフォーマンス。
でっかいフードをかぶり客席からボクサーのように登場するボノ。筋肉シャツを着ている。
原色のジャンプスーツと妙な形のマスクをしたアダムはまるで暴走族のようないでたち。
お前ら、おかしいって。
でも "Mofo" "I will follow" で一気にホットに。
"New year's day" でハッとさせたかと思うと、"Staring at the sun" では透明になってみせる。
やっぱりポップマートツアーも見に行っておけばよかった。


・「Turbo」UA

もしかしたら99年の国産NO.1アルバムかな。
UAちゃんのレコードを買うのは実ははじめてなんだけど、ダブ・ビートとハスキーな歌声はめちゃめちゃ気持ちいい。
冬のお休みの日にサッカーとかで朝からでかけるときに、車をエアコンでぬくぬくにして聞くと、こっちはむすっと黙っているのに心地よいピロートークを悪びれもせずに続けてくれているような錯覚に陥る。
ヒットです。


・"Oh my god" Guns 'N Roses

アクセルはやっぱりアクセルだった。ド迫力です。
完全復活のニューアルバムが早く聞けることを期待します。

ところで同じく今年出たライブ盤「Live era」の方だけど、なんで "Coma" は日本盤のみのボーナストラックなの?
日本盤のみのボーナストラックっていうのいい加減やめてくれないかな。
普段はアルバムの構成・流れ・雰囲気をぶちこわすだけのおまけが入っているだけだったから無視できたけど、視聴ブースでざっと聞いてみたところ、これは必要なトラックだよ。
僕はジャケット背中のカタカナ表記や、裏面の価格の円表示、レンタル禁止期限など、日本盤っていうのはダサくて買う気にならないんだ。
いい加減やめてほしい。


December

・「The Fragile」Nine Inch Nails

昔はインダストリアルなんて呼ばれてたんですよね。
「Broken」を聞いてまあまあだったけど、リピートはなかった。
これも迷ったけど、ロッキンオン等で大大絶賛だったので、疑いつつ聞いてみました。
が、そんなに深いかな???
ピンク・フロイドの「The Wall」の99年版???
そうかなあ???

以上です。
もしかリピートしてみて、よさがわかったら来年書きます。
そういえば、昔ビックリハウスってYMO、宝島(今の宝島とはつながっているけど全く異なるものです)系の雑誌に2ヶ月続けて Bruce Springsteen & The E.Street Band の「Born in the U.S.A.」のレビューが載ったことがあったなあ。
あまりにも素晴らしいので、先月載せたことを忘てれからじゃなくて、あえて2ヶ月連続載せたんだって書いてあった。
そういうことするライターさんってかっこいいし、信用できるよね。


・「Brand New Day」Sting

スティヴィー・ワンダーのハーモニカはよかった。それだけ。


・「Screamadelica」Primal Scream

かっこいいです。
2000年1月のニューアルバムも大期待です。


・「Mother's Milk」Red Hot Chili Peppers

2000年1月の来日公演に備えて、これまで聞いたことのなかった「母乳」を聞いてみました。
あとから聞いたからかな?
やっぱり「Blood Sugar Sex Magik」以降の方が、個性が溢れてきていていいと思うんですけど。


<< おまけ 90年代の僕の10枚 >>

リンクをクリックするとレビューが見れるよ

「Packed!(90)」The Pretenders
「Use Your Illusion I,II(91)」Guns 'N Roses
「Sweet 16(92)」佐野元春 With The Heartland
「Blood Sugar Sex Magik(92)」Red Hot Chili Peppers
「深海(96)」Mr.Children
「Stick Out(93)」The Blue Hearts
「Super Folk Song(92)」矢野顕子
「Memphis(92)」忌野清志郎
「Actung Baby(91)」U2
「Dusk(93)」The The


<< おまけのおまけ 90年代のNo.1 >>

「Nevermind(92)」 「In Utero(93)」 「MTV Unplugged In New York(95)」Nirvana


<< Hardware >>

・PC:
Toshiba Libretto50
Compaq Contura Aero 4/25
IBM Thinkpad220
Apple Powerbook Duo 230

Duo230はディスプレイがだめになっちゃいました。
電源ON後2〜3分でブラックアウトし、復帰することはない。
ついでにキーボードもいくつかのキーが押されっぱなしになる。
新しい Macintosh が欲しいなあ。
とりあえず売ってくれた川口には悪いけど、ジャンク屋行きかな。


・Sony CD Walkman

もっともお世話になったハードウエアですが、電車通からちゃり通にかわったので箱入りのままになりました。
使わないともったいないなあ。


・Honda Civic VTi (92年型)

99年は3回目の車検でした。
追突事故がありました。
なにわナンバーになりました。


・シャワーラジオ

BayFMからFM802になりました。


・デジタルカメラ

Canon PowerShot A50


<< Software >> 

・メール/パソコン通信系
Becky!  Internet Mail
AirCraft97
ぽすとくん


・インターネット系
Netscape Communicator 4.05
Internet Exproler 3.02
MS-DOS prompt + FTP
IBM Homepage Builder 2001


・エディター/ファイラー系
FD
VZ Editor
秀丸


<< ネットウエア >>

今年からネットワーク環境について独立して書いてみることにしました。
モデムや携帯電話なんかもハードウエアのところじゃなくて、ここに書きます。
なお、ノヴェルさんとは一切関係ありません。

・Modem

TDK DF1414
Aiwa PV-JF5605
NTT Personal Paldio313S + DC1P


・Telephone Service

東京でんわ
KDDかけどくパック


・Internet Service Provider

@Nifty
Mopera(NTT Docomo)