空白 

おうどんの秘密!?! 内緒で教えてあげる・・・。
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第1話 大阪おうどんって何?・・・“若い娘さんのもち肌”
第2話 小麦の構造 と 麺の発祥地!?!
第3話 おうどんにお酢?!? 松葉家の謎
第4話 東京の老舗 “砂場蕎麦(そば)” 発祥の地は、大坂 新町!
第5話 大坂の “砂場蕎麦(そば)・うどん” 江戸進出!
第6話 きつねが化かす? たぬきに化かされる? おうどん合戦の巻
第7話
更新情報
Last Update  2010/05/24

第1話  大阪おうどんって何?・・・“若い娘さんのもち肌”

何かを定義するのは、むずかしい。まして、食べ物は、時代ともに変り、お店によって違い、個人によってとらえ方が異なる。 

 せやけどそんなこと言うてたら、大阪のおうどんがどんなもんか、さっぱりわからへんやん! 

ほんま、そのとおり。せやから、さなえの独断と偏見、私見により、大阪おうどんを定義してみます。
「大阪おうどん」を広くとらえて、“大阪のおうどん全て” ということにします。

ただし、「讃岐」とか、「稲庭」とか、特定の地域を示す名前がつけられている場合は、除きます。

昔ながらの大阪のおうどん、そのお店のオリジナルおうどん、奇想天外な創作おうどん、ホームメードおうどん
などなど、
大阪のおうどんやさんのおうどん・大阪でつくっているおうどんでさえあれば、「大阪おうどん」です。
大阪おうどんの特長
1 大阪おうどんは、麺が、「ふんわり、やさしく、やわらかい」けど、「ええ感じのコシ」がある。
麺だけが、でしゃばらない.。
 
2 大阪おうどんは、だしがおいしい
北海道の昆布と かつおをはじめとしてサバやいわし、アジなどの節 からとっただしに、薄口醤油で、味をつける。
おうどんやさんの前を通ると、たまらない「いい匂い!」  
3 大阪おうどんは、「麺、だし、具」の3つのバランスが重要。

  名づけて、「大阪おうどん麺だし具
三位一体説
    麺は、だしと一体化し、具材は、だしに深い味わいを加える。
4 大阪おうどんは、プロの味。大阪では、家でうどんを打つことはほとんどない。数百年間にわたって、おうどんやさんが、プロとして麺を打ち、だしをとり、おうどんを作り続けてきた

昔は、近所に、安くておいしい行きつけのおうどんやさんが、あったものです。
家で、おうどんを食べる時には、生めんとおだし(味つき)を買ってきて、具だけ加えて作ることが多い。

大阪おうどん名言至言  きつねうどん口伝 より 宇佐美辰一 ちくま文庫
麺と具とおだしの「」が合(お)うてないと、お客さんにかわいがってもらえるようなおうどんはできしません。そやから大阪のおうどんは「合縁気縁」やと思います。”

“子どもからお年寄りまで好かれるモチモチした麺は、ただ餅のようにやわらかいもんではおません。どこかにわずかシコシコの感じもあります。これといって勝ったところのない穏やかな味でありながら、確かな存在感を感じさせる。つまりおうどんは、若い娘さんの肌のようにもち肌で、性質も柔軟性があって多くのものと添いやすいんです。”


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