角質を除去すればメラニンも排出できる。が、やりすぎて弊害も

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角質をはがすと 

◎トラブルと背中合わせの角質除去

美白に主目的にした化粧品はひとつのジャンルを形成しているぐらい多く出ています。

当然、美白・美肌効果を狙った成分が配合されています。

が、いつも問題になるのは、「そのせっかくの成分をどうやってお肌にしみこませるか」です。

そのうちのひとつが、「古い角質を除去する」という方法です。

皮膚の構造は何層にもなっています。一応の区分として、まず表皮と真皮の二つに分かれます。さらにその下には、皮下組織がありますが。これは皮膚には含めません。

表皮だけでも四つに分けて考えることができます。その表皮のうちも最も上にあるのが角質層です。

これらの厚みは体の部分ごとに違いますが、大まかな平均は、皮膚は2ミリメートル、表皮は0.2ミリメートル程度です。角質は0.02ミリ程度です。

角質は古くなるとはがれてきます。早い話が「垢(あか)」です。

で、この古くなった角質にどう作用を及ばすかも、美白化粧品の大きな課題です。

角質は、せっかくの化粧品の有効成分をブロックしてしまいます。それで美白化粧品の中には、このブロック機能を緩める成分を合わせて配合している場合があります。

が、ほかの物質や刺激からのブロック力も弱くなるので、お肌のトラブルと背中合わせです。

また、古い角質を早く取り除けば、その分、新しい角質が再生される、という考え方もしています。この古い角質の中に、シミなどの元となるメラニンも大量に含まれているのです。

◎みんなが勝手な意味に使う「ピーリング」

ブロック機能を弱め、古い角質も早く取り除くのに、最も強引なやり方はピーリングです。

薬品の力で角質層を溶かしてしまうのです。使う薬品の種類次第では、角質よりも深いところまででも可能です。

が、この「ピーリング」という言葉、いろいろな業者がかなり勝手な意味に使い始めています。

クリニックでは医師がやりますので、かなり本格的なピーリングが可能です。エステでやるのは、「角質層の連結を緩める」といった程度です。

なかには市販のせっけんにも「ピーリング効果がある」としているものもあります。正直いわせてもらって「洗浄力の強力なせっけんとどう違うのか?」といったところです。ただ、せっけんの一種の域を出ないにしても、必要なお肌の成分まで洗い流してしまうことがあるので、注意が必要です。

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(つづく)
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