スポーツ障害と鍼灸




 近年、余暇の充実や健康管理のため、ジョギングをはじめ一般に市民スポーツが普及しています。しかし、十分な準備体操をせず急に運動を始めたり、若い頃と同じような気持ちで始めたものの体がついてこず、いろいろなケガや故障をしたという話をよく耳にします。

 また、競技スポーツ分野においても、個人のもつぎリぎりの能力をひき出すため、overuse(使い過ぎ)になり、ケガや故障が発生しやすくなります。

 鍼灸治療は、野球、サッカー、テニス、ラグビー、バレーボール等の球技や日本の伝統的スポーツの相撲、柔道等格闘技の治療にも大活躍しています。

 また、鍼灸は血液循環を良好にし、新陳代謝を促進するなど疲労回復に大きな力を発揮することから、練習の疲労を取り除き、故障やケガの予防、試合前の調整、精神の安定を図るなど練習や試合に万全の体制で臨めるよう役立っています。

 特にプロ野球やJリーグ、陸上などのチームには鍼灸師の資格を持つトレーナーが常にチームに同行し、選手の故障や健康管理になくてはならない存在として活躍しています。