角川スニーカー文庫
STAR TREK VOYAGER SIRIES


− April 2001 現在 −

これは角川スニーカー文庫からヴォイジャーシリーズとして出版されているものをまとめたもの。
スパイを乗りこませたマキの宇宙船が行方不明となった。その消息を追って発進したU.S.S.VOYAGERは何者かの手によって銀河の反対側にあたるデルタ宙域へ飛ばされてしまう。最高速度で飛ばしても地球へは75年もの時間がかかる遥かな宇宙である。これはジェインウェイ艦長とそのクルー達の遥かなる故郷への帰還の物語である。艦長のほかにはトュボック、キム、トレスなどの活躍するシリーズである。

IndexThe Original SiriesThe Next GenerationDeep Space 9EnetrPrise The Motion Pictures

VOYAGER
タイトル作  者登場人物内  容ランク
S121-1 Y571 惑星管理者(ケアテイカー)
Caretaker(1995)
L.A.Glaf 管理者、ジャビン マキの宇宙船を追跡中のヴォイジャーは突然強力なエネルギーに襲われ、気がつくと、そこは地球から7万光年のかなたのデルタ宇宙域だった。なぞの惑星管理者がオカンパ人の救済のために行っているらしい。しかし、このままでは地球へは帰れない。なんと75年もかかるというのだ。TVシリーズヴォイジャー第一話「遥かなる地球へ」の完全ノベライズ。アメリカでも人気のシリーズのノベライズ。多少イメージしにくいところもあるが、読み応え十分な一作である。
S121-2 Y571 脱出
The Escape(1995)
D.W.Smith & K.K.Rusch ジャンダース、ドリッケル ヴォイジャーの修理用の材料を調達しようと惑星アルカウェルへ転送降下したトレス、キム、ニーリックスの3名は、ちょっとしたはずみでタイムトラベルをしてしまった。しかも、その惑星では固く禁じられていた同一時代内でのトラベルだったために、3名のクルーは大変なことになってしまう。はたして、現在に戻ることが出来るのか?艦長による救出作戦はうまくいくのか?
実に楽しい一冊である。登場人物の性格が見事に描き分けられており、グイグイと読者を引き込んでいく。お勧めの一冊
S121-3 Y648 最終戦争領域
Ragnarok(1995)
N.Archer クトゥリエン、プニア人 ヴォイジャーはプニア人とハチャイ人が何世紀にもわたって戦争を続けている領域からテトリオンビームを感知する。ニーリックスの説明によればプニアもハチャイも戦争の理由もわからなくなるまで、戦争を続けているような危険な領域へは近寄らない方がいいという。しかし、ジェインウェイ艦長は地球への帰還が早まる可能性もあるとして、テトリオンビームの発信元を求め、最終戦争領域へ進路を取るのだった。
そんなバカなという設定ではあるが、トレックらしい話でもある。ニーリックスの感じがうまく翻訳されていて好感が持てる。
S121-4 Y619 複合違反
Violations(1995)
S.Wright アンドロス、トレイサー テュートピア連星系にある複合組織にはワームホールの情報があるという噂を聞き、テュートピアを目指すヴォイジャー。しかし、それはメインコンピュータのプロセッサーを狙うテュートピア人の陰謀だった。プロセッサーを失ったヴォイジャーは極端に機動力を失ってしまう。窮地に陥るヴォイジャー。テュートピア人はなにを企んでいるのか?果たしてプロセッサーは無事に回収できるのか?
艦長とトレスが大活躍!しかし、どうもイマイチ低調なお話で、ちょっと苦しい一作。あまりお勧めはしません。
S121-5 Y705 フラッシュ・バック
Flash Back(1996)
Diane Carey ヒカル・スールー シリリウムを大量に含む星雲を発見したヴォイジャー、このシリリウムを回収して航海に役立てようとした、ちょうどその時、トゥボックの身に恐ろしい変化が起こった。記憶にない少女が突然目の前に現れて助けを求めているのだ。この記憶は一体なにか。やがて、場面はエクセルシオのブリッジとなりトゥボックはヒカル・スールー艦長のもとでクリンゴンと対決しているのだった。
スタートレック30周年記念エピソード「伝説のミスターカトー」のノベライズ。劇場版スタートレックVI「未知の世界」のサイドストーリーを膨らませた素晴らしい一作。映画では語られなかった部分が存分に味わえます。

IndexThe Original SiriesThe Next GenerationsDeep Space 9EnetrPrise The Motion Pictures