生まれも育ちも「京都の伏見」で、建築設計の『設計デザイン』一筋で頑張っております。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 私は、高校を卒業するまでは、まさか建築設計の仕事に携わるとは思ってもいませんでしたが、高校3年生の夏、担任の先生に「就職するのか大学へ行くのか 進路を決めろ」と言われて、大学へは勉学が好きな方では無く、ましてや家が貧乏だったので大学へは行かないと決め、されど就職するのには自分の一生の仕事にする職業・職種が分からず、悩んだ あげくに「デザインの専門学校」へ行かせて欲しいと両親に頼み込み、2年間通った中で、廻りにいる同級生や親友やら、先輩方や講師の先生方との会話や授業等の経験の中で、自分の進む方向が 少しづつ見えてきて、思い返せば ただただ「がむしゃら」に突っ走って来ましたが、気が付けば現在に至っております。

 この仕事に携わったのは専門学校を卒業してからで、縁が有って設計施工で「デザインや若さ」を売りにしている10人ばかりの小さな工務店に7年間勤めさせて 頂き、長い様な短い様な間でしたが、貴重な経験をさせて頂き 「建築とは」と言う物作りの考え方や、人との関わりの大切さや、何よりも物作りの楽しさと情熱を教えて頂きました。
 今から思えば恥ずかしいぐらいの技術レベルで、独立と言う無謀とも思える事を始めましたが、改めて思えばつくずくこの仕事が好きなのだと思い返しております。

 建築には、大きく分けて家族や住人が寝食する住まいと、事業用の店舗や商業施設・医院・賃貸物件等と、それぞれの要素がMIXされた混合物件の、3タイプに 大別されるかと思いますが、それぞれに優先する設定条件や要素が有り、尚かつ時代背景では かなりの時間が過ぎて行きましたが、特に姉歯の問題や色々な不正の発覚により、建築基準法や建築士法が 強化(一部改悪強化の部分も含め)され、さらに京都では景観条令が強化され そちらの方が優先上位になり、お客様(発注者様)の希望や要望がなかなか叶わなかったり 計画プランで制約を課せられ たり、最近では世界規模の地球温暖化対策の一環で、省エネルギー対策を義務化され、延べ床面積300u以上の確認許可申請時には別途、省エネルギー対策許可申請(有料)が必要になりました。
 世界的環境保護や社会現象の解消要求結果も含め、無駄に時間ばかり費やしてしまう中ですが、色々な知恵と工夫で乗り切って行こうと頑張っております。
 但し、最近のコロナ禍と言う訳の分からないパンデミック現象や、ゲリラ豪雨・巨大化台風・巨大地震・巨大津波・高温化等々により、新たな天災?対応策が法制化されて出て来る可能性も有りますが、 戦々恐々ともしていられないので、出来る限り最新の情報等を集め、許される範囲内で、事前対策の提案もさせて頂いております。

 家族や人が寝食する住まいを計画する場合、新築にしろリフォームにしろ、住まい手で有る住人の夢と、ライフスタイルや趣味・希望(時には全く関係の無い無駄話) を聞かせて頂き(それも大切な要素ですが)、予算や色々な条件を加味し整理をしながら形に仕上げて行きます。
 そのやり取りの中で住まい手と深く気持ちが通えば、満足して頂ける最高の居住空間や環境をご提供させて頂ける物と信じますし、実際に施工して頂く多種多様なプロの職人さんの匠な技と、私たち 「川添建築デザイン」の考えた設計デザインとを融合させ、お客様が想像されている以上の建物を提供出来る物と確信しております。
 実際に住まわれ、住まい手が肌で心で感じ取って頂き評価を頂いております。
 例え親戚や友人であっても、個々に求める条件は千差万別で ご本人様以外誰にも分からない条件を 他人様に評価して頂くものでは無く、もちろん外観のデザインやインテリアデザインは大切な 事は言う迄も無く、私自身は建築デザインを生業としていますので、大切に考えておりますが、テレビ等に出ておられる様な「デザイン」ありきで住まい手をおざなりにすると言う様な気持ちは全くなく (それ自体もプロが見ても表面上の表現しかくみ取れ無いのかも知れませんが?) 他人が評価を下す物ではなく、住まい手が「安心感」や「安らぎ感」・「満足感」を感じて頂き、笑顔で住まって 頂ければ大成功だと思います。

 店舗や商業施設・医院・賃貸物件等を計画する場合は、一番にお客様で賑わい 収益が上がり、『繁栄店』になる事が最優先課題になります、その事がクリア 出来れば何でも有りで、しかし予算や法令と言うハードルをクリアしなければ成らない事は言うまでも有りませんが。
 そう言う条件さえクリアすれば、相当強行に「デザイン」で暴れられるかな?とも 思いますが、現実は 制約・条件等が多すぎ思うように暴れさせてもらえない事が多く、好きに「デザイン」させて頂ける機会を与えて頂ければ非常に嬉しく思います。

 住宅や店舗等の要素がMIXされた混合物件の場合は、個々の目的の融合であり、収益スペースを優先しながらプライバシーを確保する事が大切だと考えます。

 お客様の要望や夢、土地や物件の取得の計画、銀行等の資金計画、税金や補助金等の計画、登記や権利関係の計画、都市計画や建築基準法・府条例や市条例・ 消防・保健所・警察等の行政との調整、電気・ガス・水道等のインフラ調整、等々・・・。
考えなければ成らない事は山ほど有り、その為に我々設計事務所が必要で有り仕事として成立する訳で、決して無駄な費用や余分な費用で無く、決して片手間に出来る程簡単な事では無く、見えない処で (縁の下)の作業や思考を夜中まで延々とやっております。折角の注文設計であり注文建築なのですから後悔しないよう、「川添建築デザインさん」に頼んで良かったなと思って頂けたら嬉しいですし、 建築に関わる者としての使命だと考えております。
 でも、かっこいい建物にしたいですよね。そう言う建物を竣工させ、「設計デザイン」するのが『川添建築デザイン』の仕事です。


 
川添建築デザインの仕事、取り組み方。

 建築の設計デザインと言う環境の50年前を振り返ってみると、当時はパソコンなど無く ようやく電子計算機(電卓)が出て来たぐらいで、全てが手作業で 製図板に紙(トレーシングペーパー等)を貼り T定規(ドラフター製図器)に鉛筆で図面を描き 青焼き(青図)にしたり、紙に鉛筆や色鉛筆、マーカーでスケッチをしていましたが、今は パソコンで 設計図面から着色パース、写真や書類関係の管理から、材料や情報の入手もネットからと、仕事の環境も随分様変わりをしましたが、はたして「楽になった」のか?、素人のお客様との意志の疎通が スムーズになったのか?、両方の時代を経験して来た者として疑問に感ますが、あくまで意思伝達のツールなので旨く使いこなして行こうと思います。
 現在は CADで図面を作図し、フォトショップで着色パースプラン図を作成し、書類やカタログ・住所録をパソコン管理し、ネットでやり取りをしと、どっぷりと最先端ツールで仕事をこなしていますが、 仕事も生き方も根っこである「感性」や「創造力」等の「感覚」の上に成り立つもので、この見えない部分を大切にして行こうと思っています。

 建築の施工の環境も随分様変わりをしてきました。昔は自然素材で建物を創る事により、日本の風土にマッチし普通に入手出来た建材ですが、手軽で均一で安価な 工場で大量生産されたいわいる新建材が全盛になって行き、今思えば過渡期で、社会問題になっているアスベストや塩ビ製品のオンパレードで、同時に日本の大工や左官工等の技術も消えかけて行きました が、現在は自然素材の方が割高で、一方 新建材は環境に優しい素材に変わっては来ましたが「それなり」で、味気なく 暖かみも無く、しかし現状は「大多数のお客様は、環境変化が少なく長持ちの する方(勘違いですが)を指定されたり、価格面で使わざるを得ない事の方が多いのですが、私としましては 出来るだけ自然素材を多用しながら 足らない部分を新建材で補う様な いわゆる「適材適所」 の工夫で、設計者として 建材選定者として、「地球環境」や「居住者環境」重視を心が掛けながら、建材や素材の選定で苦労をしております。

 過去に設計デザインさせて頂きました建築物は、洋風住宅・和風住宅・別荘は元より、商業ビルやマンション・車販売店・物流センター・等の大型物件、開業医院や 旅館・ホテル・リゾート施設等々、店舗設計は美理容院・ブティック・土産物店・喫茶店・コーヒーショップ・カフェ・カフェレストラン・スナック・クラブ・バー・ラウンジ・蕎麦屋・ビストロ店・ お茶屋・和食店・寿司店・鉄板焼き・お好み焼店・たこやき店・と、業種を数え上げたらきりが無いぐらい多くの設計に係わらさせて頂いて来ました。

 現場の監理も、大切な仕事で、設計した図面や打ち合せをした説明の通り施工されているかのチェックや、御施主様との定例会議やその中での親交や会話も大事な 要素で、最近では電子メールを上手く利用し、現場の状況が写真映像で瞬時に届いたり、図面や書類の受渡が事務所に居ながらやり取り出来る便利な状況で、その分他の部分に気遣いが出来ますが、 それでも現場が気になり、再三通うのは 現場が好きなのですけどね。

 お客様から依頼を受けた建物を考えるとき大切にしている事は、お客様の要望や色々な設定条件、ライフスタイルや夢、お客様の性格や趣味等々の聞き取りの中から、 より分けや優先順位を整理し、近隣の地区地域や敷地のロケーション等を考慮し、私なりの「デザイン」と言う調味料を加味し、お客様とのやり取りで現実の建物へと進化させて行き、育てて行きたいと 思っています。建物が竣工し巣立っていった後も見守っていき、お客様との親交を通じ末永く朽ち果てるまで見届けたいと思っております。


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