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良縁成就

玉依姫神の伝説

本殿横の「片岡社」でお祀りしている神様は玉依姫神(タマヨリヒメノカミ)です。

賀茂一族の最も権威ある女性で、賀茂別雷神に仕えて祭祀を司っていたと伝えられています。


父神は賀茂一族の長である賀茂建角身神。『古事記』には、建角身神は八咫烏(ヤタガラス)に化身して、熊野で窮地に陥っていた神武天皇を救い出して東征を成功に導いたと記されています。

ほととぎす 声待つほどは 片岡の もりのしづくに 立ちやぬれまし

山城国『風土記』によると、姫が石川瀬見小川で禊(みそぎ)をしていたときに流れ来た丹塗の矢を持ち帰って床の辺に挿しておいたところ、懐妊して男の子を生みます。この矢とは乙訓郡の社に鎮座する火雷神(ホノイカヅチノカミ)の化身であったといい、生まれた男の子が賀茂別雷神です。

この逸話から、玉依姫神は縁結び、子授け、安産の姫神として往古より信仰されるようになります。源氏物語の作者である紫式部も京都の上賀茂神社の片岡社に幾度となくお参りしており、片岡社で自らの恋の成就を願った歌も新古今和歌集(第三巻 夏歌)に残されています。

片岡社は、千年も前から良縁成就のお社として、多くの女性がお参りに訪れるお社なのです。

上賀茂神社片岡社の縁結びの絵馬