あさいはり施術所  浅井整骨院
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(3)科学的思考の台頭 イタリア・ルネサンス期(14世紀〜16世紀)


 ルネサンス期に入ると、物体の研究方法は、科学的方法(実験、観察、数学的証明…誰もが同じ手続きを踏むと同じ結果が得られる=普遍性・妥当性・再現性の確保)が主流となった。物理学の対象である物体は、日常生活の中で経験できるので、普遍性・妥当性・再現性の証明が容易であり、そこには異なる意見が対立する余地はなかった。

 ルネサンス期に入ると、心の研究も物理学同様、科学的(数学/物理学的)な方法が求められるようになった。しかし研究対象は心である。つまり「生命現象とは何か」となると、物体のように誰もが同じ物を観るように、明確にすることができなかった。※

 ※ガリレオ・ガリレイは、物質の属性を長さ、重さのように直接観察できるものを第1属性、匂い、音、色など感覚によってしか観察できないものを第2属性とよび、第2属性をもつものは、科学の対象にならないと考えた。
→ガリレオ流にいえば、生命現象の重要性は分かるが、それは感覚によって観察するものなので、「科学の対象ではない!」いうことになる。
           
    【参考】ルネサンス期に活躍した人物
      ・ニコラウス・コペルニクス(1473-1543:ドイツ)…地動説
   ・ヨハネス・ケプラー(1571-1630:ドイツ)…惑星の運行法則(ケプラーの法則)、光の逆2乗法則
   ・ガリレオ・ガリレイ(1564-1642:イタリア)…天文学の父、地動説確立、木星の衛星発見、落下の法則
   ・アイザック・ニュートン(1642-1727:イギリス)…万有引力の法則、運動方程式、ニュートン学、微積分法、光のスペクトル分析

 (4)近世哲学と心理学