coniston water

 朝、湖の向こうのカンチェンジュンガは霧に包まれています。
 朝食を食べてすぐハリハウ(BankGround Farm)を出発です。牧場のfootpathから小学校前を通り、コニストンYHユースホステルへ向かいました。ここはもうひとつのハリハウ(YH Coniston Holly How)です。
YHはスレートの石を積み上げた造りの建物です。まず受付で宿泊と、それに夕食と朝食をメニューで選んでお願いします。今日はまともに食べられそうです。荷物を部屋に置いて、直ぐ出かけました。
 急いだつもりでも、もう予定していた定期船コニストンランチの出航には間に合いません。それで、湖の西岸を南へ歩いていくことに予定を変更しました。港への道の途中から南へ続くフットパスFootpathへはいりました。Footpathはヒツジの牧場を通り抜け、ひとがいっぱいのキャンプ場も通り過ぎていきました。やがて湖岸に沿って森のなかを進んでいく頃には 人影はまばらになりました。
 しばらく歩いて、ヤマネコ島の見えるベンチに座って休憩です。もう、あこがれの島へは行くことができたので 満足してゆっくり眺められます。SunnyBankの船着き場から 小道は岸を離れてシダの生い茂る道を少し登って行きました。そして車の通る道路のはしを歩くことになりました。暑い日差しを受けて舗装された道路を歩いていきます。右向こうに見えてきた石切り場のがけにヒースが紫や赤紫で咲いています。岩のへりにくっつくように茂っている細かい花ですが、いろいろな紫が混ざってきれいです。ハリエニシダの黄色の花もなかなかきれいです。
bridge
 そろそろツバメの谷にかかる石橋があるはずです。でも、BrownHoweの駐車場から2km先と思い違いをしていて、そこを行きすぎてしまっていました。車が横を通り過ぎる道を歩いていくとコニストンランチの船着き場の案内板がありました、ここにLakeBankと書かれてあって地図を調べると、行きすぎていること、石橋を見つけられなかったことがわかりました。しかたなく、さらに南へ進んでタコの礁湖が見えないかと歩いてみましたが、地図から見ても道からも離れているように思えます。このあたりは牧場になっていて道沿いには柵があり、ラグーンの流れには近づけません。がんばって歩いてきたのに、これでは今日は何も見られないことになります。あわてて暑い道を引き返すことにします。ようやく、さっきは気付かなかった小さな石橋を見つけました。
 これです、ツバメの谷にかかる橋に違いありません。石板を積み上げて作られています。下をくぐれないかとちいさな流れに降りてみたのですが、橋の下には とげがいっぱいのハリエニシダがしっかり茂っていて、橋の向こう側を見ることもできないし、くぐり抜けることもとても無理でした。

coniston water
 この小さな流れに沿って、湖の馬蹄湾のほうへ小道が続いていました。この道を進むことにします。湖岸は水遊びの家族がたくさん来ておられました、ヨットもたくさん係留されています。ベックフットの艇庫が見えないかと対岸を探してみましたが、遠すぎてわかりません。
 道路に戻って、帰りはコニストンランチに乗ることにしました。桟橋に時刻表がありました。コニストンランチの定期船が来るまでにまだ時間があります。靴と靴下もぬいでほてった足を湖につけて休むことにします。桟橋では高校生くらいのグループがボールを湖へ落としては何度も飛び込んで遊んでいます。少しして赤い帆の小さなヨットが何度も間切りながら通り過ぎます。
 やがてコニストンランチが遠くからやってきました。急いで足を拭いて、靴下と靴を履きます。桟橋にお客さんが並びます。コニストンランチは切符の販売や運転だけでなく、桟橋に船をつなぎとめることもすべて船長さんひとりでこなしていました。出航したコニストンランチはあのヤマネコ島のそばを通って北へ帰っていきました。

coniston launch
dinner
next day

flag Coniston water


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