2010年 パリ短期留学レポート
〜 今年のパリは暑かった! 〜
3年前から開催されるようになった 続・立体裁断研修会。今年もアルバ・オペラホテルで合宿です。先生はマダム・レズバ、通訳・コーディネーターは伊藤廣美さん。ニュースで伝えられるようにヨーロッパは例年にない暑さ!冷房のない部屋で気温以上に熱く作品作りに集中しました。
留学期間 6月29日〜7月6日
1日目:移動 |
関空から パリ・シャルルドゴール空港へ |
2日目:講習 〜 4日目 |
ジャケット、ワンピース 各1点 今回の2点ともオート・ク・チュールの高度な技術が詰まった作品。目からウロコの森川でした。 立体裁断は実際に自分でやってみないと良さも難しさもわからない、ますますこの事を実感させられた講習でした。 |
5日目:自由行動 |
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6日目:自由行動 |
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7日目:移動 |
【1日目】
フランスに到着。アルバ・オペラホテルでは、フロントのハンサムで愉快なお兄さんが今年も出迎えてくれました。13年間研修に参加されている先生方はパリに「帰ってきた」とおっしゃいます。
【4日目】
研修終了後、恒例の打ち上げパーティー。ポール先生、昭子さん、留学生達が集まってくれました。それにメンバーの一人のご主人も日本から合流し、楽しいひと時でした。みんなパリでたくましく生きているネ。
【5日目】
サン・ローラン展見学。プティ・パレにて今回の目玉、大々的なサン・ローラン生涯の作品展。これでもかという程の多くの作品群とイヴニングドレスを一堂に集めた見学コース最終の大広間の立体裁断展示は圧巻!サン・ローランの溢れる才能とエレガンスを手に取る距離で堪能し、天才ってやっぱりこの世にいるものなんだ、と・・・
【6日目】
シャンパンの故郷、シャンパーニュ地方へ観光。シャンパン最古、最大の老舗モエ・シャンドンへ。見学を申し出ると各々の国の案内人が用意されていて、素敵な日本人のお嬢さんが我々を案内してくれました。手で掘られたと言う地下道の酒蔵は迷路のよう。気温は年中15度。大切に大切に熟成される過程に、「下戸」の私はお酒への思い入れの深さを感じ、ただただ敬意を抱くばかり。酒豪の他のメンバーは試飲にご満悦でした。(ただししっかり有料)
次にランスのノートルダム大聖堂を見学。13世紀のゴシック美術のシンボルの一つ。更に藤田画伯が依頼されて建てた教会へ。建物の設計、像、壁画、全てを一人で手がけた藤田ワールド凝縮の教会。小さいけれど素晴らしい空間でした。今日は本当にエッセンスの詰まったような欲張りな一日でした。計画して下さった廣美さん、観光にお付き合い下さったマダム・レズバありがとうございました。
【7日目】
早朝に他のメンバーが各々の旅先へと発つのを見送り、私一人になりました。一人になるとなぜか新しい出会いがあるのがこれまでの経験。前日に観光から帰って講習で使ったボディをフロントに降ろしていると、かっぷくの良い紳士が、自分は「S・モード」だと話しかけてきました。悲しいかな私は話の内容がわかりません。後でフロントマンから彼はノルウェーSモードのディレクターでパリの本校へ用事で来られた際にはこのホテルを利用されていると情報を得ました。そしてこの朝、朝食を食べに食堂へ行くと窓越しにその方と思しき人がいるので手を振って挨拶しました。その方も手を振り返してくださいました。ところがナ・ナントその後にもっとかっぷくの良い紳士がその隣に座り、私に会釈をしてくれます。こっちがSモードの方?私が手を振ったのは誰??フロントマンに確かめると後者がその人。おいでと手招いて下さるので話をしましたが、肝心のところは例によって全く解からず・・・最後に握手して別れました。大きな温かい手でした。もっと会話が出来るように勉強しないとネー。そしてシャルル・ド・ゴール空港へ。ヨーロッパはヴァカンスが始まり、空港は溢れる人、人。出発3時間前に着いたのにチェックインできるのがいつのことかと思うほどの長蛇の列。それなのに係員は自分の休憩時間が来ると平気で持ち場を閉めて・・・、なんなのヨォー!お土産を買う間もほとんど無く、ぎりぎりセーフで機上の人に。今回もいっぱい学んだパリでした。
森川洋裁教室 森川とし子
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