2009年 パリ短期留学レポート
再びパリへやってきました。
一旦終了したサンディカル校での研修が場所を変えて復活しました。マダム・レズバの御好意と、梶間先生の熱意とパリのスタッフの廣美さんのお陰で実現しました。(廣美さんは現在旅行社のスタッフですが、元々サンディカル留学生でファッション専門家でもあります)ホテルの3室を借り切って、さながら合宿状態で、3日間、立体裁断どっぷりの研修でした。新しい日本からの留学生3人が3日間見学に参加してくれました。彼らの日本で受賞した作品のファイルを見せてもらいました。発想は我々には出来ない自由さがあり、これからどう成長されるか楽しみです。
1日目:移動 |
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2日目:ワンピース |
ポイントは胸元から後、ウエストに向かう深いプリーツのオーバースリーブ。見た目以上に難しいドレープで試行錯誤の連続でした。 |
3日目:ワンピース(続き) |
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カマンベール袖の ジャケット |
レズバ先生が是非研修項目に入れたかったという、チーズのような名前の袖です。 身頃は四体面でありながらプリーツの入るフェミニンな味を要求されるジャケットでした。カマンベール袖は今年のシャネルがショーで発表した厚いパットで肩をいからせたシルエットにぴったりの袖でした。 夜は恒例の打ち上げパーティー |
4日目:カマンベール袖の ジャケット(続き) |
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5日目:自由行動 |
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6日目:自由行動 |
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7日目:移動 |
4日目の夜は例年のように打ち上げパーティーです。ポール先生が駆けつけてくださいました。そして上記の3人と、前任の昭子さん(コーディネーター兼通訳)、昭子さんの知り合いで、パリで活躍中の若者たちが集まってくれました。韓国料理をいっぱい作って来てくれた人、お菓子を作ってくれた人、生野菜をいっぱいスティックにして来てくれた人、その他大変な豪華版で、なんと楽しかったこと。共通しているのは皆前を向いて夢を持って頑張っていることです。特筆すべきはポール先生。一昨年前に退職後、なんと朝市で野菜売りのおじさんをして楽しんでいらっしゃるのです。あのスゴ腕の技術者が…?しかしフランスでは退職後にまったく別の道を選ぶのは珍しくないことなのだそうです。でも留学生の作品ファイルをチェックされた時の目はさっと元の先生にお戻りになって厳しいアドバイスをしておられました。さっすがぁ〜!!
5日目
洋裁材料店と服地問屋で買い物。夜、あのフレンチカンカンで有名なムーランルージュにディナーショーを観に行きました。さすがパリが世界に誇るだけあって、豪華で美しいこと。ショーの合間合間の芸人の素晴らしい芸…酔いました。ルームメイトがハイテンションになって寝させてくれない程。
6日目
モンサンミシェル修道院へのバスツアーに石原先生と参加。朝5時に起き、帰着午後9時前。偶然廣美さんがガイドとして添乗することになり、心強いこと。モンサンミシェルはさすがに1300年の歴史。数々の激動にもまれて今もあるその荘厳さに自然と頭を垂れました。行く価値は十分。途中立ち寄ったブヴロン村はおとぎの世界のようなたたずまいで、もう少し長く居たかった。
──── 研修に参加して ────
今回のツアーも息を抜く間もない充実した7日間でした。ホテルはモンマントルの丘にあるかわいいコンドミニアム。フロントマンもウエイトレスも部屋の世話係の方もみなさん好意的で、楽しくてそれが一層楽しさ倍増してくれました。それもこれも廣美さん。彼女が居てくれたからこそ味わえたことでした。彼女の誠実な人柄が皆をまとめ、なごましてくれ、バスツアーでは見事なコンダクターぶりを見せてくれました。単身パリへ渡ろうと思う人は何をしても見事な仕事が出来ることを実感しました。パリで見聞きしたかったことを今回でやり尽くしたような気がします。レズバ先生、同行の先生方、ありがとうございました。 森川洋裁教室 森川とし子
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