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蕎麦全書  日新舎友蕎子著
 
江戸中期に書かれ、この時代唯一ともいえるそばの専門書。
著者の日新舎友蕎子は自らもそばを打ち、そばに精通した江戸の住人としかわっていない。寛延4年(1751)に三巻一冊本を脱稿している。内容は、江戸時代前半の食物学事典である「本朝食鑑」を引用しながら自説を述べている。そこには、諸国のソバの産地、ソバやそば粉のこと、そばの作り方や茹で上げたそばの扱い、そばつゆの作り方や薬味、さらには江戸市中のそば屋の屋号や名目、有名店の消息、粉屋、諸国に名の通ったそば屋、など。
また、友蕎子自らは「混じりなし」のそば粉で作る蕎麦にこだわるが、市中の蕎麦切屋のそばが、小麦粉の割が多い現状を嘆いている箇所があって、いかに割粉(小麦粉)を多く入れた店が多かったか、「蕎麦切屋」と「麪店家」を区別しながら論じている。
 
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