ある私立の女子高の話です。クラブが終わった後に、女子高生たちが、旧校舎でかくれんぼをしていました。ある一人の女子生徒が旧校舎の二階の階段にかくれていたところ、廊下の向こうから、ワゴンを引きながら、ボロボロの白衣を着た看護婦さんが歩いてきたそうです。そして、そのかくれている女子生徒と目があうと、「みたなー」と言いながら、その女子生徒の方に歩いて来たそうです。その女子生徒はこわくなって逃げました。そうすると、どんどん追いかけてきて、とうとうその子は体育館のわきにある、暗くて汚いトイレに逃げ込みました。そして、一番奥のドアに駆け込みカギをかけてじっとしていました。そーしたら、その看護婦が来て、手前の方から「ここでもなあーい」と言いながら、順にドアをあけているのが聞こえてくるのです。でも、その子の手前から声がしなくなりました。じっーとしてても、何も聞こえてきません。そこで、その子はそっーと自分が入っているトイレの上の方を見上げました。なんとその看護婦が上からじっーと覗いていたのです。