はじめに

この時期の文献において怪獣に関わる記録は、それほど多く見られるわけではない。代表的なものとしては、ヤマタノオロチなどの大蛇、鵺、土蜘蛛などがあげられるが、それらは、それぞれ神もしくは神的な怪獣、あるいは妖怪的な怪獣としての性格を持っている。以下、順に整理していこう。