1974年3月13日設立された日本近距離航空(NKA)を前身とする国内ローカル路線中心の航空会社である。設立当初のフリートは19人乗りのDHC-6ツインオッターのみで新潟−佐渡間を運航していたが経営が厳しく、1976年1月に運航休止に追い込まれた。以後は、株主であった全日空から絶大な支援のもと経営再建を図ることになった。機材面では、1978年にYS-11、1983年にボーイング737を譲り受け運航するようになった。路線網も機材同様、全日空が運航してきたローカル線を譲り受ける形で構築されてきた。相次ぐ路線移管の中で、「近距離」とはいえない路線の運航も手掛けるようになったため、1987年4月に現在の社名に変更した。1990年代に入ると、全日空のフリートの一部を共通事業機として相互使用したり、また、ボーイング737-500を自社購入(1995年6月)したりと、これまでにない能動的な動きを見せはじめる。路線面でも1990年7月の羽田−根室線の開設など独自で路線開拓を行うまでに成長した。1992年9月には、稚内−ユジノサハリンスク間のチャーター便を運航し、国際チャーター便事業にも進出した。1994年には、設立したばかりの子会社エアー北海道にDHC-6路線を機材と共に移管した。
機材面では、2000年4月にボーイング737-400を、2001年7月にはボンバルディアDHC-8-300を立て続けに導入し、戦略面でも2001年4月に子会社エアーニッポンネットワークを設立、導入したばかりのボンバルディアDHC-8-300を移管するなど積極的である。
2004年4月1日、これまで自社便はANK便として運航してきたが、全日空グループの対日本航空戦略によりグループ全体でANA便として運航することになり、同日以降、同社が運航する便は全てANA便となった。
全日空と密接な関係を維持しながらも、着実な歩みを続けてきた同社の今後に期待したい。
これまでの使用機材