ボーイング767

 中距離路線就航を念頭においてボーイング727-200の後継機種として開発されたセミワイドボディー双発ジェット旅客機。1978年7月に日本・イタリアの参画のもと開発が始まり、1981年9月26日に初飛行した。コックピットの計器類をCRT計器(ブラウン管に必要な情報を表示する計器)に集約し、構造部に複合材を用い、アビオニクスのデジタル化によりツーマンクルー化を図り、トリム系統やスポイラーにフライ・バイ・ワイヤーを取り入れるなど、先進的な旅客機であり、ジェット旅客機第4世代最初の旅客機と評価されている。また同機は、ダメージ・トレランス(損傷許容設計)という斬新な設計思想を採り入れた旅客機でもある。
 200型に加えて胴体を約6.4m延長した300型があり、200型、300型それぞれに最大離陸重量を増加させ、航続距離を拡大させたER型がある。
 国内では全日空がもっとも多く保有し、日本航空日本トランスオーシャン航空エアーニッポン日本アジア航空エアジャパンなども使用する。

スペック200型300型200ER型300ER型
全日空ボーイング767-300
全幅47.57m47.57m47.57m47.57m
全長48.51m54.94m48.51m54.94m
全高15.85m15.85m15.85m15.85m
胴体外径5.03m5.03m5.03m5.03m
主翼面積283.3m2283.3m2
最大離陸重量127900Kg156500Kg151950Kg172350Kg
機体重量80921Kg79560Kg
最大巡航速度850Km/h850Km/h850Km/h850Km/h
最大航続距離5856Km7413Km12200Km11305Km
離陸滑走距離1798m2560m
着陸滑走距離1740m2469m
最大座席数255席290席255席290席
エンジン型式JT9D-7R4DJT9D-7R4DJT9D-7R4DCF6-80C2B4
CF6-80ACF6-80ACF6-80APW4056
JT9D-7R4EJT9D-7R4EJT9D-7R4EPW4060
CF6-80A2CF6-80A2CF6-80A2CF6-80C2B6
PW4052PW4052PW4052RB211-524G
CF6-80C2B2CF6-80C2B2CF6-80C2B2RB211-524H
RB211-524HCF6-80C2B4
PW4056
RB211-524G
RB211-524H
エンジン推力21800Kg×221800Kg×221800Kg×226300Kg×2
21800Kg×221800Kg×221800Kg×225700Kg×2
22680Kg×222680Kg×222680Kg×227200Kg×2
22680Kg×222680Kg×222680Kg×227900Kg×2
22770Kg×222770Kg×222770Kg×226300Kg×2
23800Kg×223800Kg×223800Kg×227500Kg×2
27500Kg×226300Kg×2
25700Kg×2
26300Kg×2
27500Kg×2
関連事件事故

〔海外(世界の航空事故総覧)〕

ボーイング767

(C)1997-2009 外山智士

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