■ Grep ダイアログボックス


 Grep ダイアログボックスは、各種の検索条件を指定して、ファイルから検索する時に 表示します。次に、このボックス内の各項目について説明します。

●「検索文字列」コンボボックス

 ここには、検索したい文字列を入力します。 これは、「検索ダイアログボックス」「検索文字列」と同じです。但し、 ドロップダウンリストの履歴から設定されるのは、 「検索文字列」と「検索モード」です。

●「<」ボタン (検索文字列の入力リスト用)

 このボタンを押すと、あらかじめ登録されている検索文字列の一覧が表示されます。 これは、「検索ダイアログボックス」「検索文字列の入力リスト」と同じです。但し、 入力リスト選択時に設定されるのは、「検索文字列」「検索モード」です。

●「検索ファイル」コンボボックス

 ここには、検索対象のファイル名を入力します。このファイル名には、ワイルドカードが 使えます。複数のファイル名を指定する時は、各ファイル名を、 半角の空白、コンマ、セミコロンのどれかで区切ります。なお、ファイル名に 半角の空白が含まれる場合、そのファイル名を二重引用符で囲う必要があります。

 このコンボボックスには、便宜のため、あらかじめ、前回と同じ文字列が入るように なっています。

 ドロップダウンリストボタンを押すと、今までに入力した検索ファイルの一覧が 表示されます。このうちの1つを選ぶと、それが「検索ファイル」に入力されます。 また、それと同時に、その時の「文字コード系」も再現されます。 但し、それは、環境設定の「検索/ジャンプ」→「検索条件」「入力履歴の取り出しに連動するモード」のうちの「Grep モード」が ON になっている 場合に限ります。ちなみに、初期環境では、ON になっています。

 検索ファイルの文字列は、最低1字以上入力する必要があります。 また、最大は 260 字(半角単位)までです。

≪注意事項≫
 ここで指定されたワイルドカードは、OS提供の関数によって、そのファイルリストが 生成されます。その際に、いわゆる「長いファイル名」だけでなく、 「短いファイル名(8.3形式)」でも、 比較されるため、例えば、 ワイルドカードの *.htm は、*.html のファイルにも一致します。そのため、 この「検索ファイル」に「*.htm, *.html」と設定して、Grep を行なうと、 *.htm のファイルでも、*.html のファイルでも、この両方のワイルドカードに 一致するので、同じファイルが2回検索されてしまうことになります。

●「<」ボタン (検索ファイルの入力リスト用)

 このボタンを押すと、あらかじめ登録されている検索ファイルの一覧が表示されます。 この詳細は、「Grep ファイルの入力リスト」で説明します。

●「検索フォルダ」コンボボックス

 ここには、検索対象のフォルダのパス名を入力します。このパス名は、絶対パス (フルパス)でも、相対パスでも構いませんが、相対パスの場合、カレントパスが 基準になります。ここでは、複数のパスは指定できません。なお、便宜のため、 ここには、あらかじめ、現編集ファイルのフォルダのフルパス名が入力されています。

 また、ここには、次のような特殊な用語を入力することもできます。
   << 現編集フォルダ >>
   << 現プロジェクトノード内 >>
   << 現プロジェクト内 >>
   << 全プロジェクト内 >>
   << クリップボードのファイルリスト >>
   << 現編集テキストのファイルリスト >>
これらについては、「特殊な Grep」で説明しています。 なお、これらの用語は、「Grep フォルダの入力リスト」に 入っているので、キーボードから打ち込む必要はありません。

 ドロップダウンリストボタンを押すと、今までに入力した検索フォルダの一覧が 表示されます。このうちの1つを選ぶと、それが「検索フォルダ」に入力されます。 また、それと同時に、その時の「Grep モード」の各チェックボックスの ON/OFF 状態も再現されます。但し、それは、 環境設定の「検索/ジャンプ」→「検索条件」「入力履歴の取り出しに連動するモード」のうちの「Grep モード」が ON になっている場合に限ります。ちなみに、初期環境では、ON になっています。

 検索フォルダの文字列は、最低1字以上入力する必要があります。 また、最大は 260 字(半角単位)までです。

●「<」ボタン (検索フォルダの入力リスト用)

 このボタンを押すと、あらかじめ登録されている検索フォルダの一覧が表示されます。 この詳細は、「Grep フォルダの入力リスト」で説明します。

●「フォルダ選択」ボタン

 このボタンを押すと、Grep フォルダを選択するためのダイアログボックスが表示されます。 ここからフォルダを選ぶと、そのフルパス名が、検索フォルダのコンボボックスに 入力されます。

●「検索モード」の各チェックボックス

 ここには、検索をどのように行なうかを指定する次の7モードがあります。 これらは、「検索ダイアログボックス」「検索モード」と同じです。

●「文字コード系」コンボボックス

 ここで、検索対象のファイルの文字コード系を選びます。

●Grep モードの各チェックボックス

 ここには、Grep をどのように行なうかを指定する次の3モードがあります。

・サブフォルダも検索

 この指定が ON の時は、「検索フォルダ」内のファイルだけでなく、その中の全てのサブフォルダ内のファイルも検索されます。

・各サブフォルダごとに確認

 この指定が ON の時は、「検索フォルダ」内の各サブフォルダの検索開始前に、確認のメッセージボックスが表示されます。 ここで、
 「はい」を選ぶと、そのサブフォルダが検索されます。
 「いいえ」を選ぶと、そのサブフォルダは検索されません。
 「キャンセル」を選ぶと、Grep を中断します。

・フルパス名で表示

 Grep の検索結果は、所定のウィンドウに表示されますが、その時、検索文字列が見つかった各ファイルの名称は、 この指定が ON の時は、フルパス名になり、OFF の時は、 ファイル名だけ(但し、サブフォルダ内のファイルは「検索フォルダ」からの相対パス名)になります。

・一致部を着色

 この指定が ON の時は、Grep 結果のテキスト内で、検索文字列に一致する部分が、 着色されます。一方、この指定が OFF の時には、この着色は行なわれません。

・「着色指定」

 このボタンが有効の時、この表面には、現在の着色形態(文字色、背景色、太字/下線 の状態)が表示されています。この形態で、今回の着色が行なわれます。
 別の着色形態にしたい場合には、このボタンを押します。すると、登録されている 24 種類の 着色形態の一覧が表示されます。この中から希望のものを選べば、それが今回の着色形態に なります。ちなみに、この一覧では、着色形態を選ぶだけで、変更はできません。 着色形態を変更するは、別途「着色指定」を行ないます。
 なお、このボタンは、「一致部を着色」が OFF の時、 無効になります。

●「実行」ボタン

 現在設定されている Grep 条件で、Grep を開始します。これで、 本ダイアログボックスは閉じて、Grep の検索結果を出力するウィンドウが 表示されます。この詳細は「Grep 結果出力ウィンドウ」で述べます。また、このウィンドウ上には、 Grep の進行状況を示すダイアログボックスが表示されます。 この詳細は「Grep 進行状況表示ボックス」で述べます。

●「設定のみ」ボタン

 現在設定されている Grep 条件を保存するだけで、Grep は行なわずに、 本ダイアログボックスを閉じます。 これは、例えば、現カーソル位置の語句を検索文字列に取り込んでから、 別の編集ファイルのフォルダ内で、Grep を行なう場合等に便利です。

●「キャンセル」ボタン

 現在設定されている Grep 条件を破棄して(保存しないで)、 本ダイアログボックスを閉じます。

●「ヘルプ」ボタン

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