検索ダイアログボックスは、各種の検索条件を指定して、現編集テキスト内の検索を 開始する時に表示します。次に、このボックス内の各項目について説明します。
ここに、検索したい文字列を入力します。 ここには、便宜のため、最初から何かの文字列が入っていることがあります。それには、 選択範囲の文字列、カーソル位置以降の文字列、前回の検索文字列の場合があります。 このうちのどれにするかは、環境設定の「検索/ジャンプ」→「検索条件」の 「検索文字列の初期入力」で指定しておきます。
ドロップダウンリストボタンを押すと、今までに検索した文字列の一覧が表示されます。 このうちの1つを選ぶと、それが検索文字列に入力されます。また、それと同時に、その時の 「検索モード」と「検索成功時」の各チェックボックスの ON/OFF 状態が再現されます。 但し、それは、環境設定の「検索/ジャンプ」→「検索条件」の 「入力履歴の取り出しに連動するモード」のうちの「検索モード」が ON になっている場合に限ります。 ちなみに、初期環境では、ON になっています。
検索文字列は、最低1字以上入力する必要があります。 最大は 400 字(半角単位)です。
このボタンを押すと、あらかじめ登録されている検索文字列の一覧が表示されます。 この詳細は、「検索文字列の入力リスト」で説明します。
ここには、検索をどのように行なうかを指定する次の7モードがあります。
この指定が ON の時、検索文字列は、「正規表現」として解釈されます。その場合、各種のメタ文字が有効になります。 一方、この指定が OFF の時、検索文字列がそのまま検索対象になります。 その場合、タブや改行などの制御コードを含んだ文字列は、検索できません。
この指定が ON の時、検索文字列に一致して、かつ、その前後が単語構成文字 (半角英数字またはアンダースコア: A〜Z a〜z 0〜9 _ )でない文字列部を 検索します。このモードでは、通常、検索文字列には、単語の文字列を入力して、 それが独立した単語として使われている箇所を検索します。
この指定が ON の時、英字(アルファベット文字)の大文字と小文字の差異は 無視して検索されます。これは、全角英字の場合にも、適用されます。
この指定が ON の時、半角と全角の差異は無視して検索されます。例えば、 「プログラム」は「プログラム」に一致します。
この指定が ON の時、ひらかなとカタカナの差異は無視して検索されます。例えば、 「みかん」は「ミカン」に一致します。
この指定が ON の時、濁点と半濁点の差異/有無は無視して検索されます。例えば、 「ホール」は「ボール」や「ポール」に一致します。
この指定が ON の時、かなの大小の差異は無視して検索されます。例えば、 「あいうえおつやゆよわ」は「ぁぃぅぇぉっゃゅょゎ」に一致します。また、 「アイウエオツヤユヨワ」は「ァィゥェォッャュョヮ」に一致します。
ここには、検索が成功した時にどのようにするかを指定する次の4モードがあります。
この指定が ON の時、一致した文字列部の範囲を選択します。通常、これは ON で
検索します。一方、この指定が OFF の時は、
一致した文字列部にカーソルが移動するだけです。
なお、この指定を ON にすると、「選択範囲をカーソル位置まで拡張」の指定は、自動的に、OFF になります。
この指定が OFF の時、カーソルは一致した文字列部の先頭に移動します。一方、 この指定が ON の時、カーソルは一致した文字列部の末尾に移動します。
この指定は、「正規表現を使用(メタ文字有効)」の時だけ、有効です。
この指定が OFF の時、編集テキスト内を検索文字列の正規表現で検索する際に、
その正規表現全体に一致する部分が採用されます。一方、
この指定が ON の時には、その正規表現全体に一致した部分の中の特定の部分が
採用されます。この特定の部分というのは、この指定の右側にあるコンボボックスで
指定される「優先部分番号」番目のグループに一致する部分です。
例えば、編集テキストが、
---AAABBB---
であるとして、これを、正規表現
@(A+)@(B+)
で検索した場合、この指定が OFF の時は、 AAABBB の部分が採用されますが、
この指定が ON で、「優先部分番号」が 1 の時は、AAA の部分が採用されます。
また、「優先部分番号」が 2 の時は、BBB の部分が採用されます。
この指定を使うと、例えば、C言語のコメント内や二重引用符の囲い内だけに
限定して、特定の語句を検索することができます。
なお、正規表現自身の表記で「最重要参照グループ」を使えば、この指定と同じことができます。もし、この両者の規定が異なれば、
正規表現の表記の方が優先されます。
この指定が ON の時、選択範囲の終端を、検索後のカーソル位置にします。 この時、範囲選択の形態(文字範囲、行範囲、矩形範囲)と始端は変わりません。 範囲選択が無かった場合、検索直前のカーソル位置から検索後のカーソル位置 までの文字範囲を選択します。 なお、この指定を ON にすると、「一致文字列部を選択」の指定は、自動的に、OFF になります。
ここでは、検索一致部の着色をどのように行なうかを指定します。
このチェックを ON にして、検索を行なうと、検索文字列に一致する全ての箇所が 着色されます。一方、このチェックが OFF の時には、どの一致部も着色されずに、 検索が行なわれます。この着色に関しては、「検索での着色とその解除」で、詳しく説明しています。
このボタンが有効の時、この表面には、現在の着色形態(文字色、背景色、太字/下線
の状態)が表示されています。この形態で、今回の着色が行なわれます。
別の着色形態にしたい場合には、このボタンを押します。すると、登録されている 24 種類の
着色形態の一覧が表示されます。この中から希望のものを選べば、それが今回の着色形態に
なります。ちなみに、この一覧では、着色形態を選ぶだけで、変更はできません。
着色形態の変更は、「着色指定」で行ないます。
なお、このボタンは、「全一致部を着色」が OFF の時、
無効になります。
このチェックが OFF の場合、以前の検索一致部の着色は、全て解除されて、
今回の検索一致部のみが着色されます。この時、解除されるのは、検索での着色だけで、
選択範囲の着色や、見出し部の着色は、解除されません。
一方、このチェックが ON の場合、以前の検索一致部の着色はそのままで、
今回の検索一致部の着色が追加されます。その際、前回と今回で、着色形態を変える
こともできます。
なお、このボタンは、「全一致部を着色」が OFF の時、
無効になります。
このボタンを押すと、現在設定されている検索条件で、現カーソル位置から、
編集テキストの先頭に向かって、検索が開始されます。この時、
本ダイアログボックスは閉じます。
なお、前述の「カーソルを一致部の末尾へ移動」の指定が ON の時、現カーソル位置直前の1字を飛ばして、検索されます。これは、
現カーソル位置に一致部がある場合に、
カーソルが現位置に留まったままになるのを回避するためです。
このボタンを押すと、現在設定されている検索条件で、現カーソル位置から、
編集テキストの末尾に向かって、検索が開始されます。この時、
本ダイアログボックスは閉じます。
なお、前述の「カーソルを一致部の末尾へ移動」の指定が OFF の時、つまり、カーソルを一致部の先頭へ移動する場合、
現カーソル位置の1字を飛ばして、検索されます。これは、
現カーソル位置に一致部がある場合に、
カーソルが現位置に留まったままになるのを回避するためです。
このボタンを押すと、本ダイアログボックスが閉じて、そこで設定されていた 検索条件で、編集テキストの全範囲を検索して、各一致部を「見出し一覧ダイアログボックス」に表示します。
このボタンを押すと、本ダイアログボックスが閉じて、そこで設定されていた
検索条件で、編集テキストの全範囲を検索して、その各一致部を着色します。
その際、カーソル位置、画面の表示範囲、テキスト選択状態等は、現状のままです。
この「着色のみ」の実行後、何箇所を着色したかを示すメッセージボックスが
表示されます。
なお、このボタンは、「全一致部を着色」が OFF の時、
無効になります。
現在設定されている検索条件を保存するだけで、検索は行なわずに、
本ダイアログボックスを閉じます。その後、「順行検索」や「逆行検索」のコマンドの実行で(初期環境では、
F3 や Shift+F3 キーの押下、または、ツールバー等の操作で)、
検索を開始することができます。
これは、例えば、現カーソル位置の語句を検索文字列に取り込んでから、
その検索を、(別のウィンドウの)別の場所で行なう場合に便利です。
なお、検索一致部の着色条件も、この「設定のみ」の実行で保存されますが、
着色が実際に行なわれるのは、本ダイアログボックスから検索した場合に限ります。
つまり、例えば、「全一致部を着色」を ON に
して、この「設定のみ」の実行で、本ダイアログボックスを閉じた後、「順行検索」や「逆行検索」を実行しても、着色は行なわれません。
現在設定されている検索条件を破棄して(保存しないで)、 本ダイアログボックスを閉じます。
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