ここでは、各種の表示状態を切り換えるコマンドについて説明します。 これらのコマンドを使うと、わざわざ環境設定を行なうまでもなく、 現編集ウィンドウ内の表示状態を一時的に切り換えることができます。 これらのコマンドには、次のものがあります。
コマンド | 操作キー(初期環境) |
---|---|
ウィンドウ内表示切換 | Shift+F6※1 |
行番号欄表示⇔非表示 | Shift+F7※2 |
桁目盛り表示⇔非表示 | Shift+F8※2 |
空白記号表示切換 | Shift+F9※2 ※3 |
改行記号表示切換 | Shift+F10※2 ※3 |
各種桁罫線表示切換 | Shift+F11※2 |
現カーソル行強調切換 | Shift+F12※2 |
※1 | メニューバーの「設定」→「ウィンドウ内表示切換」でも可 |
※2 | メニューバーの「設定」→「各種表示切り換え」→ 各メニュー項目でも可 |
※3 | ツールバーでも可 |
ウィンドウ内の表示構成を一時的に切り換えるためのダイアログボックスを 表示します。ここでは、次の構成部の表示/非表示状態の切り換えや配置の変更が 行なえます。
このコマンドを実行するごとに、行番号欄の表示と非表示の状態が、 交互に切り換わります。
このコマンドを実行するごとに、桁目盛りの表示と非表示の状態が、 交互に切り換わります。
このコマンドを実行するごとに、TAB、半角空白、全角空白の各空白コードが、
・どれも特別記号表示
・どれも非表示(空白表示)
・それぞれの環境設定に準拠
の各表示状態に、巡回的に切り換わります。なお、この巡回で、環境設定と同じ状態は、
スキップされます。
このコマンドを実行するごとに、CR+LF、LF、CR、の各改行コードが、
・どれも特別記号表示
・どれも非表示
・それぞれの環境設定に準拠
の各表示状態に、巡回的に切り換わります。なお、この巡回で、環境設定と同じ状態は、
スキップされます。
このコマンドを実行するごとに、タブ桁の縦線と折り返し桁の境界線の各縦罫線が、
・どれも特別記号表示
・どれも非表示
・それぞれの環境設定に準拠
の各表示状態に、巡回的に切り換わります。なお、この巡回で、環境設定と同じ状態は、
スキップされます。
現カーソル行の強調には、文字色の変更、背景色の変更、下線表示、の3形態が
ありますが、このコマンドを実行すると、その度に、
・どの形態でも強調表示する
・どの形態でも強調表示しない
・環境設定で指定されている形態で強調表示する
の各表示状態が、巡回的に切り換わります。なお、この巡回で、環境設定と同じ状態は、
スキップされます。
ここでは、各種のモード、あるいは、制御状態を切り換えるコマンドについて説明します。 これらの切り換えは、現編集ウィンドウに対してだけ一時的に行なわれます。 これらのコマンドには、次のものがあります。
コマンド | 操作キー(初期環境) |
---|---|
挿入/上書の切換 | Insert |
書込可/禁止の切換 | Shift+Ctrl+F2※1 |
フリーカーソル ON/OFF | Shift+Ctrl+F3※1 |
未編集状態に設定 | Shift+Ctrl+F4※1 |
保存可/禁止の切換 | Shift+Ctrl+F5※1 |
※1 | メニューバーの「設定」→ 各メニュー項目でも可 |
挿入モードと上書きモードを交互に切り換えます。 このモードが現在どちらの状態になっているかは、初期環境では、ステータスバーに表示されます。
編集テキストへの書き込みの許可/禁止の状態を交互に切り換えます。 この切換が現在どちらの状態になっているかは、初期環境では、タイトルバーとステータスバーに表示されます。
フリーカーソルモードの ON/OFF 状態を交互に切り換えます。
現テキストを未編集状態にして、Undo バッファ(復元バッファ)を全て クリアします。未編集状態かどうかは、初期環境では、タイトルバーとステータスバーに 表示されます。復元バッファの状態は、初期環境では、メニューバーの 「ツール」→「現編集情報表示」の実行で表示されるダイアログボックスで 確認することができます。
ファイルへの保存の許可/禁止の状態を交互に切り換えます。 この切換が現在どちらの状態になっているかは、タイトルバーとステータスバーに表示させることができますが、 初期環境では、表示されません。
なお、この切換は、本エディタ自身が管理しているものですが、 「ファイルの読み込み専用属性」は、OS(またはファームウェア)が管理しているものです。 この両者は似ていますが、まったく別物です。 ⇒ 参考
このコマンドを実行すると、環境設定に登録されている全環境の「参照名」が
サブメニュー(ポップアップメニュー)に表示されます。このうちの1つを選ぶと、
その環境が、現編集ウィンドウに適用されます。
この切り換えは、現編集ウィンドウに対してだけ一時的に行なわれます。
このコマンドは、初期環境では、メニューバーの「設定」内と、
ツールバーに割り当てられています。
このコマンドを実行すると、編集テキストの各行が、編集ウィンドウ内に
ちょうど収まるように折り返えされて表示されます。もう少し厳密に言うと、
この折り返し桁数は、通常、編集ウィンドウ内のテキスト表示領域幅の
最大桁数よりも2桁少ない桁数になります。この2桁の有余は、改行記号や
行末禁則文字の表示に使われます。但し、その桁数は、環境設定の
「1行の最大桁数」の指定と同様に、20 〜 1024 桁の範囲内に限られます。
この切り換えは、現編集ウィンドウに対してだけ一時的に行なわれます。
このコマンドは、初期環境では、メニューバーの「設定」内と、
Shift+Ctrl+F1 キーに、割り当てられています。
編集テキストの折り返し桁を、一時的に変更するには、MaxColumn.mc という
スクリプトを実行します。これは、初期環境では、メニューバーの「設定」内
の「折り返し桁の一時変更...」に割り当てられています。
これを実行すると所定のダイアログボックスが表示されるので、ここで、
希望の桁数を入力します。この正値範囲は、20 〜 1024 桁です。
なお、ここで、0 を入力すると、現在の環境設定の折り返し桁数に戻されます。
また、負値を入力すると、ウィンドウ幅に合わせて折り返されます。
いずれの場合でも、ここでの変更は、現編集ウィンドウだけでの一時的なもので、
環境設定が変わるわけではありません。
編集テキストのタブ桁(タブ間隔の桁数)を、一時的に変更するには、TabColumn.mc と
いうスクリプトを実行します。これは、初期環境では、メニューバーの「設定」内
の「タブ桁の一時変更...」に割り当てられています。
これを実行すると所定のダイアログボックスが表示されるので、ここで、
希望の桁数を入力します。
全タブ間隔を同じ桁数にする場合は、その桁数だけを入力します。
一方、各タブ間隔ごとに異なる桁数に設定する場合は、各桁の数値をコンマで区切って
指定します。例えば、
10,8,12,20,8
と入力した場合、第1,2,3,4,5以降の各タブ区間の桁数が設定されます。
桁数の有効範囲は、2 〜 80(桁)です。これを超えると、最大値でカットされます。
なお、0 以下の値を入力した場合は、現在の環境設定のタブ桁に戻されます。
このスクリプトによる変更はあくまで、現編集ウィンドウに一時的に反映されるだけで、
環境設定を変えるわけではありません。
このコマンドを実行すると、各種の履歴を消去するためのダイアログボックスが 表示されます。ここでは、次の履歴の消去が行なえます。
ここで、消去したい履歴のチェックボックスを ON にして、「消去」ボタンを
押すと、その履歴が消去されます。それ以外の履歴は、現状のままです。
このコマンドは、初期環境では、メニューバーの「設定」内に
割り当てられています。
このコマンドを実行すると、着色形態を変更するためのダイアログボックスが
表示されます。
着色形態は、現状、24 種類あり、各着色形態には、1 から 24 まで
の「着色番号」が順に割り当てられています。これらは、全編集ウィンドウで
共通です。
各着色形態が、実際にどのように表示されるかは、リストボックス内で事前に
見ることができます。このリストボックス内で、1つの着色形態を選択すると、
それに対応する
・文字色
・背景色
・太字
・下線
の設定状態が、それぞれのボタンに表示されます。このボタンを操作すれば、
設定内容を変更することができます。この変更は、リストボックス内の表示に
即時に反映されます。
このダイアログボックスでは、次の指定も行なえます。
このダイアログボックスで変更した内容を保存して(つまり、設定を 反映して)終了するには、「設定」ボタンを押します。 一方、変更した内容を保存せずに(設定を反映させずに)終了する には、「キャンセル」ボタンを押します。
「着色設定」コマンドは、初期環境では、メニューバーの「設定」内に 割り当てられています。
このコマンドを実行すると、着色を解除するためのダイアログボックスが
表示されます。ここでは、全ての着色の解除、または、指定した着色のみの解除が
行なえます。
このダイアログボックス内には、各着色形態を示すリストボックスがあり、
その各項目には、チェックボックスが付いています。このチェックを ON に
すると、その着色が解除対象になります。複数のチェックを ON にするには、
Shift キーや Ctrl キーを併用してクリックします。この操作は、基本的に、
ウィンドウズで共通です。例えば、エクスプローラで、複数のファイルを選択
する時の操作と同様です。
リストボックスの上には、「特定の着色のみ対象」というチェックボックスが
あります。これを ON にして、「着色解除」ボタンを押すと、
リストボックス内で、チェックされている着色だけが解除されます。
一方、これを OFF にして、「着色解除」ボタンを押すと、全着色が解除されます。
いずれの場合でも、着色が解除されるのは、現編集テキストの全範囲です。
ちなみに、選択した範囲だけの着色を解除するには、「無着色化」のコマンドを実行します。
「着色解除」コマンドは、初期環境では、メニューバーの「設定」内に 割り当てられています。
挿入する文字の着色を一時的に変えるには、「挿入文字の着色指定」コマンドを 実行します。すると、所定のダイアログボックスが表示されるので、ここで、 希望の着色を選びます。例えば、文字が赤で背景がピンクの着色を選べば、 それ以降の挿入文字は全て、この着色で表示されます。
同ダイアログボックスで、「着色なし」のチェックボックスを ON にして おくと、それ以降、挿入文字の着色は行なわれなくなります。但し、今までに 挿入した文字の着色は、現状のままです。ちなみに、その着色の解除は、 上記の「「着色解除」で行なえます。
「挿入文字の着色指定」コマンドは、初期環境では、メニューバーの「設定」内に 割り当てられています。