エネファーム被害 1

  〜Aさんの手記

2010年10月、隣家は新築の際、エネファームと太陽光発電パワコンを敷地内で境界間が最も狭い当家側に設置しました。それにより当方は稼働直後から、低周波音を含む騒音により健康被害が生じ、メーカーと施主に対し機器の移設を要望してきました。しかし、交渉は平行線を辿り、未だ何一つ解決されず、今日まで2年以上健康被害は続き、心身ともに苦しく辛い生活を強いられています。

                      1.発端

施工前、エネファームや太陽光パワコンが当方寝室近接地に設置される事について、当方は何も知らされていませんでした。

設置場所は

・「当家のリビング窓と寝室窓の前から17m離れた位置」

・「境界の並びで、 建物の端ではなく、中央」

・「段差のある土地で、当家に面した低い位置」。

これはエコキュートの『据付けガイドブック』によると、「望ましくない 設置条件」全てに当てはまります。
              (
なおBガスは、このガイドブックを作成した「日本冷凍空調工業会」の会員です)

設置場所のこの異常さと機器からの試運転時の稼働音に不安を抱き、入居前にBガスにその事を訴えると「稼働音は図書館レベルの静かさで、エアコンよりも音は小さい。まずは様子を見てほしい」との返事がありました。
 (この図書館レベルの静けさというのが曲者で、業者は必ずそのように説明します

                 2.健康被害
 そして・・・、不安は的中。
 エネファームは24時間、パワコンは早朝〜夕方稼働。稼働直後から「ウィーン」という音は深夜も絶え間なく続き、そのため窓は一日中開けることができなくなりました。また夜間は周囲が静かになる為、雨戸を閉めてもさらに大きな音で部屋の中に響きます。また、稼働音は敷地内に響き渡るため、長時間庭に出る事も不可能となり、満足のいく庭仕事もできなくなりました。
 稼働状態によっては2軒先からでも聞こえる時もあり、家に帰りたくても家に近づく事もためらう日もあります。安らぎの場所であるはずの家が、最も恐怖と苦痛を感じる場所に一変したのです。布団をかぶっても音が聞こえ、なかなか寝付けず、眠ったとしても、眠りが浅く、頭痛・吐き気・めまい・倦怠感などの体調不良が現れました。掛りつけの医師に相談すると「十分な睡眠がとれない限り、これらの症状は改善しない。施主に機械を止める事や移設の話をしてみてはどうか?」と勧められました。なお、現在も通院と薬の服用は続いています。

                  3.四面楚歌

当方は借家の為、家主や隣家との今後の付き合いを考え、メーカー(施工会社A社・Bガス)に 「エネファームとパワコンを建物反対側に移設して、窓を開けて生活出来る環境に戻してほしい」と訴えました。しかし、所有者(施主)を含めて三者とも、責任は自分には無いといった返答でした。

 A社 :  「湯温低下などデメリットが生じる為、移設不可。施主に勧めない」

Bガス :   「苦情はあなた一人。設置にあたり隣家の窓の位置等は関係なく、図面の指示通り設置しただけ。施主の了解があれば物理的に問題は無く、移設可。」

施主 :    「全てA社に一任」

当方は病人を抱えており、心配をかけて病状が悪化するのは避けねばならず、深刻な相談は出来ません。知人に相談しても「大変ですね」と聞いてはくれますが、この苦しみを理解してもらう事は難しく、やがて話題にする事もためらわれるようになりました。
 苦しさに絶望している時にも、メーカー側から追い打ちをかけるように「苦情はあなた一人。気にしすぎるから気になるのでは?」などと言われ続け、こちらも「私が神経質すぎるのか」と自分自身を責めるようになりました。 

  
 

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