つぶやきのページ


 このページでは思ったこと、感じたことなどを天文に関係なく適当に書いていますので、よかったら暇つぶしでもしていってください。


2006年8月26日
[新型デジ一眼]
 新月期の週末到来ですね。天気が微妙ですが私も撮影に行くつもりが野暮用で行けませんでした・・・撮影に行かれている方々、天候に恵まれるとよいですね。成果期待しています。

 ところで8月に入ってから新型デジタル一眼レフが続々と発表されていますね。ニコンからは「D80」が、キャノンからは「EOSKissDigitalX」発表されていました。どちらも廉価帯のデジカメながら1000万画素を超えるモデルです。入門者用デジ一眼も1000万画素越えになってきたんですね〜。すごいことです。

 でも1000万画素を超える画素はよい面もありますが、気をつけなければならない点も多いです。まず第一は・・・天文には関係ないけど「手ぶれ」です。私はD200をお借りして何度か撮ってみたのですが、60分の1秒という比較的早めのシャッターを切っていても、ピクセル等倍して画像を確認すると、わずかに手ぶれしていることがありました。手ぶれしないことには結構自信があったのでこれには驚きました(笑)。
 試しに友人に渡して写してもらうと、見事に手ぶれ写真を量産されて驚いていました。1000万画素の解像度だと、かなり慎重になって撮影しないと1000万画素を使う意味がなくなってしまいますね。気をつけたいものです。

 こちらに先日撮った画像をアップしました。今回使った機材は最近手に入れたTOA130S望遠鏡です。私にとっての初めての大型屈折望遠鏡になりますが、使ってみて噂どおりの素晴らしい光学系に驚きました。月を見ても素晴らしくシャープですし、恒星像も色収差もなくすっきり綺麗に見えます。素晴らしい屈折望遠鏡ですね。


2006年8月20日
[夏ばて〜]
 
8月も下旬になりました。そろそろ月の具合もよくなってきたので、昨日あたりから撮影に出かけられている方もいらっしゃるようですね。私も昨日の天気予報では、今晩天気が良さそうだったので準備していたのですが、今こちらは分厚い雲が覆っていて諦めモードです。夏ばて気味だし見送りかな(笑)。

 先日撮って処理途中の画像があるのですが、なんだか気分が乗らず手つかずになっています。画像処理ってインスピレーションが大切ですよね。天体写真って一種のアートのように思っています。頭にイメージが沸いてきて一気に仕上げる・・・そういう感覚がよい作品を生み出す源のような気がしています(笑)。

 巷で話題のステライメージガイドブック、私も協栄さんで見てきました。現物を手に取ったときは「思ったより薄いなぁ」と思いましたが中身はギッシリ・・・立ち読みしようと思いましたが、分量が多くて諦めました。で、高いから買わずじまい・・・ごめんなさい。でも内容は基本に忠実ですから、これ一冊読んで理解すればいろいろな場面に応用できそうですね。こういう本を出版してくれるアストロアーツさんに敬意を表したいと思います。

 整理中の月のページに古い画像を一枚アップしました。今は手元にないニコンD100とMT160で撮影した月面写真です。懐かしいなぁと思ってみていましたが、ほんの2年ほど前の写真なのですね。よろしかったらこちらからご覧になってください。


2006年8月16日
[月面観望]
 
お盆も過ぎて8月も後半に入りました。でも暑い日がまだまだ続いていますね。残暑お見舞い申し上げます。

 一昨日の夜は透明度も良くスコーンと晴れていました。半月がありましたが「星見に行こうかな」と思ったほどのよい空で、出かけられないので家から月を観望していました。今回初めてミューロンで月をじっくり見たのですが、気流も良かったので細かいディテールが見えて、とても楽しめました。

 特に山脈の辺りの細かい影が入り組む様子は大口径ならではでした。それに、有名なプラトークレーターを見るとあっさり4つのクレーターを確認することができました。う〜む、なかなかすばらしい望遠鏡ですね。その後、アルプス谷の細溝にチャレンジしたのですが、時折気流が落ち着いたときに見えているような、見えないような・・・という感じでした。この細溝は結構難物なのですが、口径が30センチあれば見えるものなのでしょうかね?もう少し気流が良い日に再チャレンジしたいところです。

 そのプラトークレーターの写真をこちらにアップしました。ついでに月のページはほったらかしだったので、ちょっとリニューアルしてみました。古い画像は見れなくなってしまいましたが、また順次整理して載せていくつもりです。月天も天ガも初入選は月だったから、もうちょっと月写真がんばらないといけませんね〜(笑)。


2006年8月12日
[帰省ラッシュ]
 
お盆の時期ということで、毎年のごとく帰省ラッシュがピークを迎えています。私もせっかくの休みなのでどこかに行こうかと思いましたが、高速道路入り口の渋滞情報を見てあきらめて帰ってきました。ものすごい渋滞ですね〜予定変更です。

 先日のRCOS望遠鏡で撮った「まゆ星雲」の写真を機材をお借りした友人に送ったら、びっくりするほど感動してくれました。日本の天体写真家の底力をちょっとはアピールできたでしょうかね〜(笑)

 今日は時間ができたので、先月終わりに撮ったイプシロン160の写真を処理していました。最近イプシロン180やRCOSをお借りして撮影していたので、なんだか自分の望遠鏡で撮った画像を画像処理するのが久しぶりの気がしました。今回はペリカン星雲の写真です。こちらからご覧になってください。

 でもやっぱりイプシロン160は明るくシャープでいいですね。RCOSもすごいけどF値が8なので相当暗かったです。望遠鏡大きいから大丈夫かと思いましたがF値は重要ですね。大きな望遠鏡だと組み立て精度も考えると、F6ぐらいが一番安定して撮れるような気がしました。


2006年8月10日
[海外撮影]
 
暑い日が続きますね〜。そんな中ニコンからは「D80」、Appleからは「MacPro」が発表されていました(もうG5じゃないんですね〜)。どちらも暑さでぼーっとした頭で「いいなぁ〜」と思っていました(笑)。

 今年の7月、日本では本当に天気が悪くて星が全く見えませんでした。「これは当分撮影は無理だなぁ」と思っていますと、友人から「こっちで撮影してみないか〜」とお誘いをいただきました。大変光栄なことでビックリしてしまいましたが、二つ返事で初めての海外撮影に挑戦してみました。

 今回撮影を行ったのはアメリカニューメキシコ州で、撮影に使った機材はすべてお借りしたものです。使った機材は「RCOS20インチRC望遠鏡f/8.1」「ParamountME赤道儀」「SBIG製STL11000XM冷却CCDカメラ」という高性能で高価な機材ばかりでした。ちょっと夢のような装備ですよね〜。日本人でこれらの機材を本格的に使ったのは、初めてのことかもしれません。本当に貴重な経験になりました。ありがとうございました。

 特に今回機材を使わせていただいて印象に残ったのは、ParamountME赤道儀の精度の良さでした。日本では使っている人は見かけませんが、海外では大人気の赤道儀です。ただ精度にうるさい日本では「追尾精度がどうかなぁ」という声もあるようで、私も今回使うまではちょっと疑っていました(笑)。しかし実際星を追尾させてみると、数分ならオートガイドしなくても20インチもある望遠鏡をしっかり追尾してくれていて、星が点に写っていました。驚くべき安定性ですよね〜。

 今回の撮影では晴天に恵まれて撮影を楽しむことができました。ただちょっと私が呆けていたので、まともに撮影できたのは一対象だけでした。友人は撮影中もずーっとサポートしてくれていたのに申し訳ないです。
 その撮影した「まゆ星雲」の写真をこちらにアップしてみました。撮影時間が短かったのでSNがそれほど上がりませんでしたがそれでも見事な写りです。パッと見ると25センチクラスと同等にも見えますが、よ〜く見ると写っている星の数が断然違いますよね。やはり50センチ望遠鏡の威力はすさまじいですね!


2006年8月5日
[復活]
 
昨日はいきなりMacのHDがクラッシュしてびっくりしましたが、システムをバックアップ用のHDに入れ直してなんとかHP更新できました。ふぅ〜。でも本格復帰にはしばらく時間がかかりそうです・・・

 画像データなどはバックアップを取っていたのでよかったのですが、ショックだったのはアプリも全部消えたので、設定を初めからやり直さないといけないことです。このHP作成用ソフトの設定も結構時間がかかってしまいました。あと日本語変換が馬鹿になったのがメチャクチャショックです。星用語をたくさん覚えさせていたのに。。。

 それにしても暑い日が続きますね。昨日はこちらでも36度だったとか・・・倒れてしまいそうですね。夜空は相変わらず白いです。昨日もベガとデネブ、それにアルタイルがかろうじて天頂に見えているだけでした。

 ミニボーグで撮った画像をこちらにアップしました。おなじみの北アメリカ付近の写真ですが、45mmとは思えない写りですね。少し前なら高性能屈折望遠鏡と銀塩フィルムで撮ったと言っても、信じてもらえそうな写りです(笑)。


2006年7月31日
[miniBORGとD50]
 
「梅雨が明けない!星が見えない!」という日が続きましたが、長梅雨もやっとこさ明けて暑い日差しが照りつけるようになりました。なんとか星が見えるようになってきましたね(新月過ぎたけど・・・)。日頃のうっぷんがたまっていたのか、星が見えるとなると皆さん怒濤のごとく星見に出かけられているようですね! 成果楽しみにしております。

 例にもれず私もこの週末星見に出かけてきました。時間がなかったのでお手軽装備でしたが、久しぶりの星空を堪能できました。最近梅雨の長雨に打ちのめされてHPの更新も滞り気味でしたが、また更新していきますので覗いてやってくださいね。

 今回の星見では、借り物のD50とminiBORG45ED(下写真)を使って初めて撮影してみました。正直なところ「ファインダーより小さい45mm望遠鏡で写るのかなぁ・・・」と疑っていましたが、写し出された画像を見ると見事な写りに驚きました。馬鹿にできない望遠鏡ですね〜。
 それにニコンD50の低ノイズにも驚きました。D70とは比べものになりませんね〜。今回はP2赤道儀に載せての気楽な撮影でしたので、星も少々流れ気味の画像ですが、望遠鏡のよさは表現できた作品と思いますので、こちらからご覧になって下さい。今度はオートガイドして気合いを入れて撮りたいですね。


2006年7月23日
[意気消沈・・・]
 
今度の火曜日が新月なので、今週末は絶好の星見の時期なのですが相変わらず天気が悪いです。九州方面は南下してきた秋雨前線の影響でものすごい水害が出ているようですね。どうぞお気を付け下さい。

 それにしても昼間は日が差すことがあっても夜はドン曇り・・・5月のGW明けからほんとに夜晴れてくれませんね。5月の中頃から今日までで80日ほど過ぎましたが、夜晴れたのは数日ぐらいじゃないでしょうか。お陰で私は意気消沈してます。最近天気を見るために夜空を見上げるのもイヤになってきたかも(笑)。

 気象庁の衛星画像を見ると、日本列島の南にまだ前線が停滞しています。7月も終わりというのに梅雨前線がこんな位置にいて梅雨最盛期のようです。今月末には梅雨明けという予報ですが、ほんとにこの前線消えてくれるのかなぁ・・・


2006年7月18日
[梅雨明けは]
 
一時は「今年は梅雨明けが早そうだ」と言われていましたが、この連休から再び梅雨前線が南下してきて、雨が続いています。こちらでも昨日今日は強い雨が降り続いており、川の増水が気になるくらいです。いつになったら梅雨が明けるのでしょうね。

 この天気のお陰で最近HPの更新も滞り気味です。他の方のHPを見ても、この悪天候の影響で更新が遅れている感じです。今年の梅雨時期はほとんど夜晴れることがありませんね。なぜでしょう、温暖化の影響でしょうか。なんでもいいから早く梅雨が明けないでしょうかね〜。明けてスカッとした青空(夜空)を眺めてみたいものです。今日は、ぼやきになってしまいました(笑)。


2006年7月15日
[蒸し暑さ]
 
最近蒸し暑い日が続きます。今日は東海地方で38度を超える気温を記録したそうです。聞いただけで頭がクラクラしてきそうですね(笑)。

 昨日の夜は久しぶりに晴れていて、雲間から星が見えていました。そこで400mmレンズとCCDの相性テストをしてみたのですが、どうやらレンズの光軸がずれているらしく、良い結果は得られませんでした。それでもF2.8のレンズの威力は凄まじく、わずかな露出時間でペリカンが下のように写ってしまいました。ダークも引いていない10分露出のHα1枚画像ですが、なかなかいい写りですよね〜。

 結局この後、雲が全天に張り出してきて、この1枚で終わりになってしまったのは残念でしたが、明るいレンズは同F値の反射系と比べてもずっと明るいということを実感できました。でも光軸どうしましょう・・・望遠鏡と違って自分では合わせれませんよね(笑)。


2006年7月10日
[星のお祭り]
 
昨日までの天気予報を見ていると「明日からしばらく晴れか・・そろそろ梅雨明けかな」と思っていましたら、朝起きてみるとどんより曇り空。予報もコロッと変更されていました(笑)。まだしばらくは星見れそうにないのかな。

 今月の天文誌を見ていると、星祭り開催の予定がたくさん載っていました。毎年この関西でも「星をもとめて」というイベントが開催されるので「今年はいつ開催なのかな」と思って探していましたが、載っていません。そこで星もとのHPを覗いてみると、今年は延期(中止?)のようなことが書かれていました。近くで楽しめる唯一の星のイベントだっただけにちょっと残念です。変わりに胎内星祭りにでも行ってみようかな。でもここらかじゃ遠すぎますね〜(笑)


2006年7月1日
[光軸の話]
 
今日から7月に入りました。6月は天気がずっと悪くて星をほんとんど見ることができませんでしたね〜。今度の新月頃には梅雨も明けて、すっきりした夜空を観望したいものです。

 今回は光軸のことに少し触れてみたいと思います。私のアバウトな方法ですからあまり信用しないで聞いて頂きたいのですが、まずは簡単に光軸の良否を確認する方法です(斜鏡にセンターマークがあって、主鏡に丸いセンターマークが打たれているという前提ですが(最近の高橋の望遠鏡ですね))。

 まず初めに鏡筒のキャップをしたままの状態で、接眼部から覗いてみましょう。きっと主鏡に写った自分の目が見えていると思います。次に中心部をよく見てみると斜鏡のセンターマークが見えるはずです。そして、よく目をこらしてみてみると、主鏡に写った斜鏡のセンターマークもうっすらと見えていると思います。その斜鏡のセンターマークの外側には、主鏡の丸いセンターマークが周りを囲んでいるはずです。

 それが確認できましたら、斜鏡のセンターマークと主鏡に写った斜鏡のセンターマーク、そして自分の目が一致するように覗いてみます。その時、目と斜鏡と主鏡の中心がピタッと一致していれば、光軸の中心は出ているはずです。簡単ですから是非確認してみてください。


 ちなみに先日書くと言っておきながら、忘れていたミューロン300の光軸合わせですが、まずこの望遠鏡を覗いてみると、斜鏡の中心がずれていることがわかりました。ですのでスパイダーの長さの調整と、斜鏡の傾き調整を交互に何度も繰り返して、接眼部と斜鏡の中心を合致させました。

 次は斜鏡(接眼部)と主鏡の直交がが出ているかどうかです。これは実際に星を見て確認しました。こちらはほとんどずれていなかったので、ほんのわずかに触っただけです。カセグレン系だと主鏡を大きく動かすとあとが大変になるので、あまりいじらない方が無難でしょうね〜。光軸合わせは100%を目指すと大変ですし、あと少しという追い込みで大きく失敗することも多いので、90%くらいで満足しておくのがよい気がします。
 下はミューロンの副鏡部分です。光軸の押し引きネジが装備されていてしっかりした作りをしています。


2006年6月28日
[亜鈴星雲]
昼間は時折日が差すものの、夜はほとんどずーっと曇り空ですね。梅雨だからこんな天気が当たり前なのですが、なんだか気持ちもドンヨリしてきます。梅雨明けした沖縄にでも行ってこようかな・・・

先日晴れていたときにテストしていたミューロン300。ガイドテストのついでに撮影した亜鈴星雲の写真をこちらにアップしました。長焦点なので気流の影響を大きく受けてしまって星像は甘めですが、光害のある自宅からでもこれだけ写ってしまうのには驚きました。星像の方はAO7を使えばもう少し良くなるのかな?この焦点距離でセルフガイドは少し無謀ですよね。でもAOを使いこなせるかどうかが不安・・・う〜ん。


2006年6月23日
[リング星雲]
先日ミューロンを出したときに、自宅から星雲を観望してみました。我が家は光害も酷いので、星雲なんて全く見えないだろうと思っていましたが、リング星雲M57を視野に入れてみたら、あっさりと見ることが出来ました。明るめの惑星状星雲ですから見えるのでしょうが、それでもこれには驚きました。今までMT160やMT200では全く見えなかった天体があっさり見えるのですから、やはり集光力の差でしょうか。

下の画像は見えたM57のイメージ画像です。実際はもう少し淡い感じでしたが、コントラストもよく、リングが一周ぐるりと見えました。私が持っている望遠鏡の中で、ミューロン300は観望には最高の望遠鏡だなと改めて思いました。大きくて重いのが難点ですが(笑)。


2006年6月21日
[Guiding Error]
 
昨日は透明度はとても悪いものの、久しぶりに晴れていました。そこで帰ってから急いでミューロンを組み立てて星を見ていました。本当は木星を観望したかったのですが、組み上げた頃には屋根の向こう・・・仕方ないのでCCDをくっつけてガイドのチェックをしていました。

 ミューロンにはレデューサレンズを付けられるのですが、付けても焦点距離は約3000mmもあります。これはBRCのおよそ2.5倍の焦点距離で、それでできた像をあの小さなCCDに投影するのですから、ものすごく正確なガイドが必要になります。で、実際に試してみたのですが、やはり気流の影響もあって結構暴れます。それに星像をよくするために、ガイド露出時間を早めにしたこともあって特に赤緯軸が暴れます。バックラッシュの影響が出ているのでしょうね。

 下はそのガイドの様子をCCDSoftを使って保存し、グラフ化したものです。RA(赤経)はみごとに収束していますが、DEC(赤緯)は暴れまくっています。反応係数なども変えたのですが、やはり赤緯軸の修正はなかなか上手く行きません。こんな長焦点をAO使わずにセルフガイドしようと思うのが、そもそもの間違いのような気がしますが・・・。

PS:
このグラフを見て「オレの赤道儀の方が数段優秀だ」とか「こうすれば改善するよ」というご意見・ご提案などありましたら、ご教授いただけると幸いです。それにしてもCCDを使うようになって、今まで以上に正確なガイドが必要になってきましたね。頭悩ませてくれることがたくさんあるものですね(笑)。


2006年6月19日
[蛍の季節]
 
天気予報は晴れですが、やっぱりというかなんというかただいま夜空はドン曇りです。この時期晴れた空は望めそうもありませんね。7月中頃まで星見は休止でしょうか。

 この週末は蛍を見に行ってきました。この辺りですと滋賀方面が蛍の名所として有名なのですが、ものすごい人出なので敬遠してしまいます。そこでよく星見に行っていた峰山高原付近の小川に出かけてきました。

 まだ明るい内に川を見ても何の変哲もない普通の川なのですが、夜が更けて暗くなってくると一つ二つと蛍が輝きはじめました。その光景はなんとも美しく、ボーっと見とれてしまいます。パッと明るくなるのではなく、やわらかく光ってまた消えるのがなんとも美しいです。例えるなら「デジタルじゃなくてアナログ」という感じでしょうか(笑)。

 下の写真はその蛍の様子を撮影したものです。ノイズ減させるために4枚合成しているので実際よりも多く写っていますが、それでも見事な情景でした。


2006年6月17日
[Protostar]
 
昨日の日中は良い天気でしたが、夜から曇り今は雨です。気象庁も日照不足に対する警戒を呼びかけていますが、ほんとに星見には適さない気候になってきましたね。困ったもんだ。

 「米国からの配達便です」と配達便の方が来られました。「何か頼んでいたかな?」と思って詳細を見てみると、3ヶ月以上前に注文した斜鏡のスパイダーでビックリでした。実はこのスパイダーは、MT200の強化用に使おうと思っていたものです。このスパイダーは強度も高く厚みも薄いので、惑星観望には最適だろうと思って注文したものです。しかしミューロン来たし、どうしようか悩み中です。

 ちなみにこのスパイダーは、アメリカの「Protostar」というメーカーのものです。ここの製品は、安価な割に品質がよいので自作ファンには慕われているそうです。発送もワールドワイドにしてくれて、メール対応もよいので安心して注文できます。しかし今回はちょっと時間かかりすぎですよね。初めは「4週間かかる」と言われていたのですが、結局は3ヶ月かかっています。「まだですか?」という問い合わせには快く応対してくれるので、安心はできますが最後の方は忘れてしまっていました(笑)。
 でも小さなパーツを作ってくれる貴重なメーカーですから、今後も続けていって欲しいですね。もしご興味あれば注文されてみてはいかがでしょう。気長に待たないといけませんが(笑)。


2006年6月15日
[古いカタログ]
 
梅雨も本格的になってきたのか、今日は朝から強い雨が降り続いていました。こちらは今は弱まってきましたが、東海地方はまだ強い雨が降り続くそうですので、河川の増水などにお気を付け下さい。

 先ほど本棚を整理していると、タカハシの古いカタログが出てきました。懐かしいなぁと思って見てみると今はない機種がたくさん載っています。中でも目を引いたのは、今でも伝説となっている三枚玉フローライトのFCT150とデジタル天体写真派垂涎のε250カーボン鏡筒でした。

 下にその画像を付けてみましたが、ε250鏡筒は相当大きいですね。EM500赤道儀が小さく見えます。カタログによればε250カーボンの重量は18.9kg。案外と軽いですね。FCT150は21.0kg。こちらは結構重いですね。TOA150が14.6kgですから、同じ三枚玉で同口径なのにずっと重いんですね。
 ちなみに当時のお値段は、ε250カーボン鏡筒が1,098,000円。FCT150鏡筒が2,150,000円です。FCT150は相当高いですね。そう考えるとTOA150はお買い得でしょうかね〜(笑)。

PS:光軸合わせについてはまた後日ということで〜、すみません。

   


2006年6月13日
[ミューロン]
 
使い始めたミューロン300、日本ではあまり噂を聞きませんが海外での評価はかなり高いようです(海外のこちらにこの望遠鏡のレビューが載っています)。私もまず使ってみて驚いたのは、レビューの画像にもあるとおり主鏡の裏蓋とサイドにある蓋を外せることでした。この効果は大きいようで、筒内気流が実際に早く収まりました。これはとても便利な機能ですので、撮影用大型望遠鏡(BRC)などにも付けて欲しい機能だと思います。特にミューロンやRCなどのカセグレン式では筒内を光が往復しますので、筒内気流の影響は大きく受けてしまいますもんね。

 また実際に惑星を見てみると、ニュートン反射よりもコントラストよく模様が見えました。これは絞り環が付いたバッフルがあるためでしょう。また筒内のつや消し塗装も非常に良く、MT時代のものよりも格段に筒内が暗くなっているように感じました。迷光の処理が上手くいっているのでしょうね。

 でもやはり大口径ですから、悪気流の影響は大きく受けてしまいます。シーイングの悪い日に高倍率で惑星を見ても大きく揺れるだけで何も見えません。しかし200倍位の倍率ですと、そんな日でも案外とよい像を見せてくれて、明らかに20センチクラスよりも模様がよく見えます。「大口径なんて日本では意味がない」という話をよく聞きますが、自分で使ってみて「大口径は大口径なりにやはりよく見えるんだな」と新たに思いました。

次回は苦労したミューロン300の光軸あわせについてです。

 リンクにR Jay GaBanyさんのサイト「COSMOTO GRAPHY」を追加しました。最近、星ナビの誌上にて見事な作品を発表されているので、ご存じの方も多いサイトだと思います。私もメールでいろいろとお話を伺ったりしていますが、素晴らしい技術の持ち主です。20インチRC望遠鏡で撮られた作品は、ナチュラルで美しく素晴らしい仕上がりですので、是非サイトに訪れてご覧になってください。


2006年6月8日
[梅雨入り]
 
今日は昼から雨模様です。午後には気象庁から近畿・東海地方が梅雨に入ったと発表されていました。とうとう梅雨に入ってしまいましたね。5月はGW明けから好天が少なかったので余計に滅入ってしまいます。でも梅雨明けの素晴らしい空を期待して、これからは機材の整備でもしようと思っています。


2006年6月6日
[ASTRO SYSTEME AUSTRIA]
 
今月の天文ガイドを見ていると、AMTの広告欄に「ASTRO SYSTEME AUSTRIA」のアストログラフNシリーズが載っていて驚きました。このメーカーの望遠鏡はとっても明るくて魅力的ですよね。

 ちなみにこちらがメーカーのウェブサイトで、鏡筒の写真はこちら、値段はこちらに載っていますが、なかなか格好いい望遠鏡ですね。広告出しているAMTの取扱価格はいくらになるんでしょう。どこぞのお店のようにはなって欲しくないですね(笑)。どなたかいきなり直輸入で購入されてみてはいかがでしょうか。AstrographN10/f2.2なんて、ε250のF2.2版と思えば安いかも。重さも軽そうですしEM200やアトラクスにも載りそうですね。

 それにしても最近はドンドン明るい望遠鏡が登場してきますね〜。私のε160がかわいそう・・・


2006年6月4日
[対惑星新鏡筒]
 
この週末は、先日兵庫の御大から譲っていただいた対惑星砲で、惑星を観望・撮影していました。右がその様子ですが、自宅からだと南中が早くなった木星は見えにくいので、郊外に持ち出して観望していました。
 しかしこれほど大きな望遠鏡を持ち出すのはものすごく大変ですね。この口径の割には軽いそうですが、私はもう二度と持ち出さないと心に決めました。FRC300やRC360を遠征撮影に使っている方を尊敬してしまいます。

 この望遠鏡、先週一週間かけて光軸を調整していました。カセグレンタイプの光軸合わせは本当にシビアでやりがいがありますね(笑)。結構手間がかかりました。そして今回、恒星を使って主鏡と副鏡の追い込みを行い、ほぼ完璧に仕上げました(でも持って帰ってきたら少しずれてしまいましたが)。

 昨晩の空はそれほど気流はよくなかったで、木星面が気流の影響を受けてチラチラ揺れていました。しかし時折ピタッ止まった時には、赤道縞の細かい模様までよく見えました。さすがは大口径です。ただやはり口径が大きい分、気流の影響は小口径よりも大きいようで、実用的には250倍程度が一番見やすい拡大率でした。できたら最高のシーイングの下、使ってみたい望遠鏡です(また今度インプレ書きますね)。でもこれで前対惑星砲MT200は活躍しないまま退役ですね〜(CCDでは活躍したけど)。

 下の写真はMewlon300にToUcamProをつけて撮影した木星の写真です。以前撮った写真と見比べるとやはり光量がある分、階調豊かで立体感まで感じられます。それに撮影時は少し気流が改善したようで、案外と細かいディテールも写ってくれたと思います。


2006年6月3日
[今月の月天]
 
今、こちらはよく晴れています。梅雨に入る前のひとときでしょうかね〜、週末天気がよいと洗濯ができて嬉しいです(笑)。また予報によれば今晩の天気も良さそうですね。先日で最後と思っていたけど、月が沈んでも天気よかったら星見に行ってみようかなぁ。

 今月の月刊天文を買って読んでみると、話題の新製品TSAやEOS30Dのレポートが早速載っていました。こういう機材レポートを読むのは好きなので、今月の月天は内容豊富に感じました。中でもTSA望遠鏡の評価は高いようですね。実際、しらびそで実物を拝見して覗かせてもらいましたが、木星もスッキリした色合いで反射系のような色調が印象的でした(好き嫌いはわかれそうに思いましたが)。

 また今回のレポート記事にテレビューの60isが載っています。この望遠鏡、つい先日実物をある御方の家で見せていただきました。写真だと質感まではわかりにくいですが、実物は本当にしっかりとできていました。重さもあって重厚感が全身から感じられる望遠鏡で、「違いがわかる人の望遠鏡」っていう印象でした。その分値段もかなり高いですけどね〜。

PS:
月天にM13の写真入選していましたが、吉永町って書いただけなのに「八塔寺で撮ったでしょう」ってなんでわかるんでしょうかね。有名なのかな?


2006年5月31日

[天気に恵まれず・・・]
 
今日で5月も終わりです。だんだんと日差しもきつくなり、日中はむし暑さを感じるようになってきました。もう半袖の季節ですね〜。

 昨晩は晴れていたので、夜から近場に星見に出かけてきました。しかし着いた頃はまだ透明度がよかった空は、だんだんと霞がかかったような空に変わっていってしまいました。夜中を回った頃は、アンタレスもボンヤリとしか見えないトホホな空で、撮りたいと思っていた画像は何も撮影できずに終わりました。やっぱりこの時期は標高を稼がないと駄目なのでしょうかね。この時期になると毎年言っていますが、富士山5合目がすぐ近くだったらいいのにな(笑)。
 今空を見上げると今日も晴れていますね。それに今夜の方が透明度が良さそうに見えます・・・こればかりは仕方ないですね(涙)。体調も完全ではないので、昨日のプチ遠征でこの新月期は遠征撮影おしまいです。

 昨日は上記の通りとても空が悪かったので、途中からカラーは諦めてHαで撮影していました。その作品を手早く処理してこちらにアップしました。はくちょう座の散光星雲NGC6888付近の写真です。クレセント星雲と呼ばれるNGC6888だけでなく、周りの淡い星雲がとても美しい星域です。是非見てやってください。それにしてもHαだと処理が楽でいいですね〜。ダークを引き始めてから15分ぐらいで完成してしまいます(笑)。

 リンクに一件、松林さんのサイトを追加しました。ε180EDとBJ42Lを中心に使われて、CCD撮影されている方のサイトです。今後の充実が楽しみなサイトですので、是非一度訪れてみてください。


2006年5月26日
[プリントでのシャープ感]
 
この週末はちょうど新月なのですが、あいにく天気が悪くて雨模様のようです。遠征を考えていた方には申し訳ないですが、個人的にはちょうどよかったかなと思っています(笑)。

 しらびそ高原で使わせていただいたε180EDの画像をプリントしていて感じたのですが、プリントのシャープ感はε160で撮影したものの方が高いように思えました。もちろんどちらも非常にシャープで問題ありませんし、目を近づけてよく見れば星像もほとんど変わらないのですが、パッと見た感じはε160の方が全体にシャープな気がします。ひょっとするとスパイダーの光状の出方が違うので、その辺りが原因かもしれません。スパイダーの光状はε160の方が細くシャープ感があるようです。

 CCD作品を一枚アップしました。しらびそ高原で最後に撮影した「バンビの首飾り」の写真です。現地では「何撮っているんですか?」と聞かれて「バンビの首飾りです」って答えたら「そんなの撮るの?」と受けが悪かったですが、案外綺麗に仕上がったと思います・・・がどうでしょう(笑)。写真はこちらからご覧下さい。


2006年5月21日
[疲れ気味]
 
最近どうも体調がスッキリしません。最近特に頭が重たい感じがして、物事への集中力が欠け気味です。こうした文章を書くのもなんだか辛く感じてきて、最近物事に対して億劫になっている気がします。なんででしょうね〜。季節の変わり目だからでしょうか(笑)。そのこともあって、久しぶりの更新になってしまいました。

 しらびそのCCD画像をやっと一枚処理したのでアップしました。夏の星雲でお馴染みの「オメガ星雲」の写真です。この星雲、輝度差も激しく色調も微妙なので処理がなかなか難しかったです。よかったらこちらからご覧になってください。

PS:
 この週末は久しぶりによく晴れています。昨晩も晴れそうだったので、用事が終わってから近くに星見に出かけました。しかし、マッチプレートやコードなど多くのものを忘れてしまって、成果はほとんどありませんでした。やっぱり、どこかボーっとしているのでしょうか。こんなに忘れモノをしたのは初めてです・・・。
 現地でプレートを貸して頂いたSさん、ありがとうございました。貸していただいたお陰でなんとかテスト撮影することができました。ほんとに助かりました。


2006年5月7日
[ε180ED]
 
今回のしらびそ遠征では、高橋製作所のε180EDで撮影していました(借り物です(笑))。このε180EDは、デジタル時代になって大人気鏡筒のようで、しらびそに来られていた方の中にも数名お使いの方がいらっしゃいました。また、私が使っているε160やε130ユーザーの方も来られていて「明るいε鏡筒はホントに人気あるんだな。」と思った次第です。

 このε180EDはε160に比べて重さがあるので、今回はMS5赤道儀に載せて撮影していました。下の左写真がその様子ですがオレンジ鏡筒が眩しいですね。右の写真はご一緒したえすさんの機材で、EM400赤道儀とTSA鏡筒でまとめた最新鋭の撮影機材です。新型赤道儀EM400は形も洗練されていて格好いいですね。

 今回使わせていただいたε180ED鏡筒。現地ではいろいろとテスト撮影していたのですが、やはりその明るさは魅力的です。実際撮った画像を比べてみても、ε160よりも一段明るい光学系であることがよくわかりました。しかしその分温度によるピント変化にはシビアで、温度チェックしながら撮影しないとピンぼけ画像を量産してしまいそうです。また接眼部から鏡筒内に迷光が入ることがあるようで、この辺りも気を付ける必要がありそうでした。

 ε180EDにST2000XMを付けて撮影した画像をこちらにアップしました。現地に着くのが遅くて、撮影時間が足りなかったので、RGB画像は薄明にかかってしまいましたが、なんとか仕上がることができました。是非見てやってください。

 またリンクに「をの字の天体写真あれこれ」を追加しました。有名なサイトなので、すでにご存じの方も多いと思いますが、RAPの作成者であり星ナビでもご活躍中の、をの字さんのサイトです。デジタル一眼についても詳しく書かれていますので、まだ訪れたことのない方は是非一度訪れてみてください。


2006年5月6日
[しらびそ遠征]
 
GWも終盤です。このGWは全国的に天気が良かったようで、行楽地は大にぎわいだったようですね。私もこのGWはしらびそ高原まで星見に行ってきました。

 しらびそ高原に訪れたのは今回で二度目なのですが、さすがに兵庫から長野の山奥は遠いです。行きは「今日は透明度もよい綺麗な空ですよ。」というご案内メールを見て、急遽夜から出立したので5時間ほどで着きましたが、帰りはGWの大渋滞に巻き込まれて8時間以上もかかってしまいました(涙)。
 しかし今回のしらびそ滞在中はほとんどずっと好天に恵まれてくれて、そんな疲れも吹っ飛ぶような大満足の遠征星見でした。真っ白い天の川が全天にアーチのように繋がる様子を見ることが出来たときには、「やはり2000mクラスの高度で見る天の川はひと味違うなぁ〜」と感動していました。

 また、現地では多くの方々と交流することができ、大変楽しい時間を過ごすことができました。現地でお世話になった皆様、ありがとうございました(フジノン双眼鏡を見せて頂いたFさん。自分の機材のように高価な双眼鏡を使いまくってしまってすみませんでした)。

 下の写真は昼間に食事と風呂に訪れた「ハイランドしらびそ山荘」です。ここもGW中は観光客で大変な賑わいでした。


2006年5月1日
[暑ぅ〜]
 
今日はとても暖かい日で、最高気温が30度を超える真夏日のところもあったそうです。こちらも日中はとっても暑くて、上着を着て外を歩いていると汗が吹き出してきて半袖でもよいくらいの陽気でした。でも見上げる空はどよ〜んと白くて、なんだかスッキリしない空でした。こういう日は夕立でも降って欲しいですね。

 先日遠征して撮影したポジが上がってきたので、一枚処理してこちらにアップしました。仕上がったポジをライトボックスで照らしてみると、空が悪かったためにアンタレス付近やM8付近の写真はボーっとした写りでした。さすがにこれらはとても処理する気は起こらず、ポジ保管庫に直行しました(笑)。
 しかしそれらに比べると、今回アップしたスタークラウド付近の写真は、南中高度が高いお陰もあって、画像処理で救済できそうなレベルの写りで助かりました。

 やっぱり遠くまで出かけて、一枚も成果なしは辛いですもんね(笑)。何はともあれ、久しぶりの400mmレンズでの銀塩星野写真です。是非見てやってくださいませ。


2006年4月24日
[SW彗星]
 
今日は高気圧に覆われてよく晴れています。月も小さいですし普段でしたら「星見に行くぞー!」となっているところですが、黄砂がとても酷いのもあって透明度が最悪で、一等星が微かに見えるかどうかです。早く透明度よくなってほしいですね。

 昨日の夜、今話題のシュワスマン・ワハマン彗星(SW彗星)を近場に見に行ってきました。空は薄雲が張っているようなボーっとした空でしたが、なんとか目的のSW彗星を双眼鏡で見ることができました。双眼鏡で見た印象はとても淡く、ボーっとした小さな銀河のように見えました。見られて良かったです。
 しかしその後MT200で撮影して、B核を撮影しようと思ったら急に曇ってきてしまいました。その上、強い雨まで落ちてくる始末、天気予報は晴れだったのに・・・。お陰で撤収作業はてんやわんやの大混乱でした(笑)。

 下はそのSW彗星C核の写真です。MT200とST2000で撮影したもので、露出時間を短く切りつめてカラー化してみました。彗星は撮影中にも移動しているので、厳密に言えばずれて写ってしまっていますが、総露出時間9分で仕上げたので、よく見ないとわからない程度だと思います。

 あまりにも露出が足りないので荒れてしまっていますが、核をとりまく青のベールと、白いダストテイルが美しいですよね。5月初め頃にはもっと明るくなる予報ですから今後が楽しみですね。


2006年4月22日
[夏の天の川]
 
今日は朝は晴れていたのですが、夕方からは雨に変わり肌寒い一日です。昨晩は晴れの予報でしたので、天体観測に行かれた方も多かったと思いますが、天気はどうだったのでしょう。週間天気予報を見ても天気が優れないようですし、チャンスがあったらでかける勇気も必要かもしれませんね(笑)。

 3月から5月頃は、夏の天の川に位置する天体を観望・撮影するのに絶好の時期になります。本来なら天の川が早い時間に南中する6月や7月が見頃なのですが、この頃は天候も空も悪いことが多いため、なかなか綺麗に見るチャンスに恵まれません。それに夜早い時間は、夜空が光害の影響で明るいことも多く、天体写真目的でしたら深夜以降に撮影する方が好都合です。有名な観測地である鶴姫公園付近も0時を回らないと空が暗くなってくれません。なんとも残念なことですね〜。

 下の写真は、昨年ペンタックス67カメラで撮った夏の天の川近辺の写真です。この付近は、さそりのアンタレス付近から天の川の中心部へと、夏のハイライトとも呼べる星域ですよね。今年はまだ夏の天の川をじっくり見れていないので、この新月期こそ写真のような天の川を眺めながら、ゆっくりとコーヒーでも飲んでみたいです(笑)。


2006年4月20日
[強風、ネイチャーフォト]
 
今日は風が強い一日で、外を歩いていたら砂埃が目に入って大変でした。そろそろ月も小さくなってきたので、天気も安定に向かっていって欲しい時期ですね。

 アップする天体写真もないので、昔撮ったネイチャーフォトでも見ていってください(笑)。
 今回は、屋久島にある有名な「ウィルソン株」の写真です(このウィルソン株は豊臣秀吉の時代に切り倒された杉のなごりで、大正時代にアメリカの植物学者ウィルソンさんが調査したことにちなみ、名付けられたそうです)。
 私は10年ほど前にカメラ片手に屋久島に訪れたのですが、目の前にしたこの株の大きさにビックリしたのをよく覚えています。周囲は15メートルほどもあり、中には人が数人は入ることができました。また、超有名な縄文杉よりもずっと神秘的に感じて、しばらくの間惚けていたのが懐かしいです(笑)。

 ちなみにこのウィルソン株は、縄文杉まで続く道のりのほぼ中間地点に位置しています。縄文杉までは、まだここから何時間も山道を歩かないといけないので、ここで疲れ果ててUターンする方も多いみたいです。私はもちろん縄文杉まで行きましたが、このウィルソン株の方が緑に包まれていて印象深かったです。今度は屋久島周辺で皆既日食が起こりますから、日食見に行きついでに訪れてみるのもいいかもしれませんね。


2006年4月18日
[最悪の夜空]
 
昨晩は高気圧に覆われて全国的に晴れるはずが、黄砂と春霞の影響か1等星すらほとんど見えないほどの、透明度の悪い空でした(晴れたことは晴れたのかな?)。あれだけ明るい木星が2等星くらいに見えていて、少しかけ始めた月すらもボンヤリとしか見えないなんて異常ですよね。
 今日も天気予報は「晴れ」ですが、星は全く見えません(これって晴れなのかな?)。日中も空はなんだか白んでいて、気分の悪い晴天の一日でした。

 さきほど気象庁の黄砂予報を見てみると、今日は全国的に黄砂が観測されているそうで、空が白いのはその影響もあったのでしょう。こんなに黄砂が降ったら洗濯物も干せませんね。それにしても、春だからか天気がスッキリしませんね。そのこともあって、最近気分がドンヨリしてくる日々を送っています。望遠鏡もメンテ中な上、空は最悪ですから星見も当分お休みしようかなぁ・・・なんだかテンション下がり気味です(笑)。


2006年4月16日
[春の花]
 
今日は久しぶりに晴れています。星も見えていますが、寒気が入っているためかユラユラ瞬いています。シーイング悪そう・・・惑星見ても揺れ揺れでしょうね(笑)。

 久しぶりに晴れていたので、今日は近くの公園で散歩を楽しんでいました。先週まで満開だった桜は、花もほとんど落ちてきていました。もう見頃も終わりですね。その桜に変わって、今はチューリップが色とりどりの花を咲かせてくれていました。このチューリップ目当てでしょうか、案外たくさんの方々が公園を訪れていました。皆さん、携帯やデジカメで熱心にチューリップの写真を撮影されていました。
 そこで私も持ってきていたカメラで撮ってみました。たくさん咲いている花の中から美人の子を選んで・・・パシャッと撮ったのが下の写真です。こういう色合いのチューリップも、淡い色とつややかな緑の対比が美しいですね。

PS:関係ないですが、デジカメお持ちの方に「シャッター押してください」と頼まれると、後で画面を確認されるので緊張しますよね〜(笑)


2006年4月15日
[ランニングコスト]
 
今日も雨が降っています。ここ一週間ほど日が差した覚えがありません。なんだか梅雨のようですね。明日は昼から晴れる予報ですが、ほんとに晴れて欲しいですね。

 天気も悪かったので、久しぶりにヨドバシカメラに行ってきました。お目当ては、なくなってきたプリンターのインクとプリントペーパーの補充です。私の場合はキャノン製プリンターですので、キャノン純正インクセットと、いつも使っているプロフォトペーパーを買うと1万円弱の出費となりました。結構痛い出費だなぁ・・・・

 自分の家で画像処理からプリントまでできるようになると、プリント時のランニングコストが気になってきますよね。一枚や数枚ですと気になりませんが、積もり積もると結構な出費になります。EPSON製プリンターはキャノン製プリンターよりも、インクの消費が激しいという噂も聞きますが、ほんとのところはどうなんでしょう。

 ちなみに私の場合は、出力画像処理途中に一度L版にテスト出力した後、最後にもう一度L版プリントで色を見てから、A4に本プリントして終わりにしています。3回でプリントが済む行程ですから、まだ無駄が少ないような気がしますが、それでもL版プリント2枚が無駄になります。皆さんの場合はいかがなものでしょう。


2006年4月13日
[接近中のSW彗星]
 
ここのところ天気が悪い日が続いています。ちょうど月も大きい時期なのですが、これだけ太陽や星が見えない日が続くと気分が滅入ってしまいますよね。たまにはスカッと晴れてもらいたいです。ただ黄砂だけは勘弁願いたいですが(笑)。

 今年初め頃から話題に上っている「シュワスマン・ワハマン彗星」が、最接近まであと1ヶ月となっています。今は満月近いので条件は悪いですが、月末頃から月が小さくなり見頃を迎えます。来月の中頃には地球に最接近するので最も明るくなりますが、この頃は満月が照らしているので、見頃はGW休暇頃が一番でしょう。彗星の予想光度も3等ほどと明るく、高度も天頂付近に見えるので、結構楽しめそうな予感がします。あとは天候だけ。是非今年のGWの夜は晴れて欲しいですね。

 下は昨年初めに地球に接近して、天文ファンを魅了した「マックホルツ彗星」です。今回のSW彗星はこれよりも明るくなるでしょうかね〜。


2006年4月11日
[SBIGのセール]
 
昨日の夜からこちらは強い雨が降っています。今日の夜からは、関東地方もこの雨の圏内に入ってくるそうです。河川の氾濫や土砂崩れなどにどうぞお気を付け下さい。

 久しぶりにSBIG社のHPを見てみると、今月初めからスプリングセールが行われているようです。そのページによれば、私が使っているST2000のカラーCCD版「ST2000XCM」は、700ドルオフのセール特価になっています。セルフガイドチップがないシングルチップ版も同じだけの値引き幅ですから、こちらですと2300ドル弱の値段になります。このくらいでしたら、少し高めのデジ一眼(EOS5Dとか)と同じくらいの価格帯で、デジ一眼を買われる方の選択肢の一つになってくるかもしれませんね。

 ちなみにモノクロタイプのSTシリーズも、フィルターホイールやガイドカメラとの同時購入特典があるようです(200ドル引き)。SBIG社もセールとかやるんですね。製造元がやるのですから某代理店さんでも実施されているのでしょうかね(笑)。

 天文とは全く関係ないですが、写真は週末動物園で見たホッキョクグマです。初めて見たのですがとっても大きな身体で驚きました。やっぱり熊は怖いですね〜。


2006年4月6日
[南の回転花火銀河]
 
春も深まってきました(昨日今日は寒かったですが)。街路に植えられている桜も満開になってきて、気の早い木はもう花が落ちて葉桜のようになっています。今度の週末くらいがお花見の絶好機でしょうね。

 先日遠征した鶴姫にて、南天の回転花火銀河と称されるM83銀河を撮影していました。この銀河は大変美しい姿をしているので、天文ファンに好まれて撮影されている天体なのですが、日本からは南に低くて写しにくい天体です。私も今回初めて撮影したのですが、低空のため大気の影響を大きく受けてしまい、星も肥大した上に色カブリもひどくて、画像処理をする気になかなかなりませんでした(笑)。

 でもせっかく撮ったのだからということで、昨日の夜がんばって処理してみました。仕上がったのがこちらの作品です。いろいろと不満もありますが、日本からだとこれぐらいが限界なのでしょうかね。一度オーストラリアやハワイに行って、気になる天体を一網打尽にしてみたいです。すぐには無理だろうけど、来年くらい行きたいなぁ・・・

リンクに一件「趣味のアウトドアで快適ライフ」を追加しました。最近人気のアウトドアライフの楽しみ方について書かれたサイトです。遠征星見にも役立つ内容があるかもしれませんので、ご興味ございましたらこちらからご覧になってください。


2006年4月4日
[昨晩の木星像]
 
昨日は夜空を見あげると気流が良さそうでしたので、自宅から惑星観望していました。残念ながら土星は沈みかけていたので見ることができませんでしたが、東の空から上る木星をじっくりと見ることができました。

 初めは高度もかなり低いので、木星面はユラユラと揺れていました。しかし、いつもの悪シーイングの揺れではなく、高度が上がってこれば改善しそうな気配が感じられました。夜半を過ぎると揺れも少なくなって、かなり詳細な模様まで見て取れるようになりました。ちょうど衛星イオが木星面を横切っていったので、その様子もところどころで見ることができました。

 とは言っても、やはり今年の木星の南中高度は低く、かなりの悪条件ですね。南中した望遠鏡の傾きを見ているとそれがよくわかります。もうちょっと高く上ってくれると、昨日の条件でしたらもっと詳細に見えただろうに残念です。昨日撮った画像はこちらにアップしました。やっとMT200でまともな惑星写真を撮れた気がします(笑)。


2006年4月2日
[HPリニューアル&シュミカセ雑感]
 
HPを外国の方からも見やすいように、少しリニューアルしてみました。リニューアルと言ってもトップページだけで、他は変わりありませんが(笑)。とりあえずは皆さんに見て頂いているCCDギャラリーだけは、トップページからリンクを張って、すぐに見られるように変更しました。ゆくゆくは機材のページを作って、諸外国に日本製品の素晴らしさをアピールしていくつもりです(Astro-Physics赤道儀ばかりの米国に日本のペンタックス赤道儀を広めるのが目的(笑))。

 いつも見て頂いている方には、英語が混ざって見にくくなり申し訳ありませんが、今まで通りこのつぶやきページで更新情報等載せていきますので、こちらをまず見て頂ければ幸いです。
このHPももうすぐ3周年、これからもよろしくお願いします。


 お借りしているシュミカセで撮った画像をこちらにアップしてみました。
今回の遠征は薄雲りでしたので、天頂付近に昇ってくるM51銀河を狙っていました。撮った画像データをみるとさすがに淡い部分の写りは今二つでしたが、せっかくシュミカセで撮ったので強引に処理してみたのがこの画像です。

 このシュミカセ望遠鏡、私はシュミカセを使うのは初めてだったのですが、使ってみて「結構いい望遠鏡だ。よく見えるな」と思いました。以下雑感です。

 まずこの望遠鏡で惑星を見たのですが、土星も木星もよく見えました。ただ少しコントラストが低く、バックグランドが明るい感じがしましたが、これは筒内の迷光防止加工をしっかりやれば改善するような気がしました。
 その後、月を見てみました。こちらは以前掲示板でC9のご感想を教えて頂いていたとおり、少しエッジが太く見えるような気はしましたが、それでも十分シャープです。お借りした時、光軸がよく合っていたのもよかったのでしょう。恒星を高倍率で見ても星周辺部の荒れも少なくて、よい光学系に感じました。

 次は今回持ち出して行ったCCD撮影との相性です。
 まずはピント出しですが、シュミカセはミラーを動かして合焦させるので、ミラーが傾く現象(ミラーシフト)が起こってしまいます。それを減少させる固定金具が売っていますが、この望遠鏡にはついていなかったので、幸運にも(?)そのミラーシフトを実感することができました(笑)。

 ピントは思った以上にシビアでした。ノブを回しての調整なのですが、最後の追い込みはノブに触れるか触れないかぐらいの調整幅です。それにミラーシフトが起こるので、赤道儀を大きく動かすと僅かにピントがずれてしまいます。対象導入後ごとにピント合わせするという方法を今回採りました。

 また、今回はF値が6.3になるレデューサレンズを使ったのですが、このレデューサレンズとCCDとの距離調整に手間取りました。この距離間隔を変えることでF値を少しずつ変更できますが、それと同時に星像と周辺減光特性も変わってきます。いろいろ試すと、メーカー推奨値よりも少し遠ざけた辺りが一番星像と周辺減光の折り合いが良さそうだったので、この位置で撮影しました(今回のM51の画像です)。

 シュミカセと言えば賛否両論が噴出している光学系ですが、私の使用感としては優れた望遠鏡だと感じました。ただミラーシフトは噂通り厄介で、何かしらの対策が必要でしょう。また周辺減光も大きく表れるので、CCD撮影ではしっかりとフラット画像を撮ることも必須だと思いました(下がこの望遠鏡のフラット画像です)。
 しかしいくつかの問題はあるものの、上手く使えばRCなどの複雑光学系に匹敵する画像を得られる望遠鏡だと思います。価格もこなれていますし、惑星観望・銀河撮影用に一つ持っていても損はない光学系だと思いました。ん〜C11も一度使ってみたいなぁ(笑)。


2006年4月1日
[シュミカセ]
 
今日から4月に入りました。4月と言えば生活の環境がいろいろと変わる時期ですね。このHPも最近は海外からのお問い合わせをたくさんいただくようになったので、海外の方にも見やすいよう少しリニューアルを考えています。しかし語学力が足らず四苦八苦しております(笑)。もーちょっと待ってくださいね。

 先日からシュミットカセグレン望遠鏡を、ある方のご好意でお借りしていました。いろいろ自宅でテストしていたのですが、都会では空が悪くて今一つよくわからないので、夕方から郊外に持ち出してテスト撮影を行いました。ところが現地は薄雲が覆う生憎のお天気で、今一つのテスト撮影結果で残念無念でした。
 このシュミカセ、潜在的な能力は高そうですのでまた機会をみつけてテストしたい鏡筒です。下はそのシュミカセ望遠鏡です。Meade製の白い8インチ鏡筒って、珍しいですよね。ほんと綺麗な鏡筒です。


2006年3月29日
[南の天体]
 
今日は皆既日食が起こる日です。残念ながら日本からは部分日食さえ見ることができませんが、この日食を見るためにアフリカやトルコ方面に遠征されている方も多いことでしょう。天気はどうなのかな?晴れて日食の一部始終を見れていたらいいですね〜って、もう終わっていますよね(笑)。

 先日行った鶴姫公園では南の良視界を生かして、普段は南に低すぎて見えない天体の撮影を考えていました。しかし低空になると、シーイングの影響を大きく受けてしまいます。撮影前にオメガ星団などを双眼鏡で見たのですが、双眼鏡の視野内でさえ星が揺らいでいるのがわかるほどで、結局対象変更を余儀なくされました。
 MT200とCCDというのも拡大率が高すぎて、気流の影響を大きく受けてしまいますよね。「オメガを狙うならε160を持ってこればよかったなぁ」と少し現地で後悔していました(笑)。

 その鶴姫で最初に写した「しし座のNGC2903」の写真をこちらにアップしました。この天体は天頂近くに昇ってくれるので、気流の影響も受けにくくありがたい天体です。南天低い天体は魅力的なものが多いですが、日本では北半球らしい天体を狙うのがよいのかな? でもさそり座やいて座の星雲星団を写さないと、夏が来た気がしませんよね(笑)。


2006年3月26日
[鶴姫公園]
 
この週末は天気が良さそうだったので、久しぶりに紀伊半島の鶴姫公園に星見行ってきました。考えたらここを訪れるのは1年半ぶりぐらいです。冬の間は雪に閉ざされていますし、高野山に続く道路はくねくね曲がっているのでちょっと行くのが大変な場所です。

 しかし南の視界は抜群で、ここよりよいところに私は行ったことがありません。下は撮影した場所から南を眺めた写真です。赤道儀の極軸の向きを考えたら南がよくわかりますよね。これは撮影後の一コマ。「疲れたなぁ〜」と言っているところです(笑)。左に写っている機材はご一緒させて頂いたHさんのシステムです。現地でお世話になった皆様、どうもありがとうございました。


2006年3月23日
[CCD雑感]
 
そろそろ週末のお天気が気になる時期になりだしました。今のところこの週末の天気は良さそうな感じです。このまま予報も変わらず晴れて欲しいですね。

 私が使っているデジタル機材と言えば冷却CCDカメラ。「デジタル機材を導入して良かった点は?」と聞かれると、難しいことはよくわかりませんが「一番よかったかなぁ」と思うことは、持っている望遠鏡を2倍いかせることです。

 例えば、今まで高性能屈折望遠鏡を用いて銀塩中判写真を撮られている方がCCDを導入すれば、同じ望遠鏡を使って今まで小さくしか写らなかった星雲のディテールに迫ることが出来ます。広く撮りたいときは銀塩。拡大したいときはCCDという具合に使い分けれるようになります。これは焦点距離の違った望遠鏡を一本購入するよりも、システム変更が少なくてよいんじゃないかなぁ、なんて個人的に思っています。
 いろんな考え方はあるとは思いますが、デジタルに触れてみると銀塩の良さがわかったりして、技術や処理の幅が広まると思います。

 CCDギャラリーに前回の新月期に撮影したNGC4565をアップしました。この銀河、真横からの姿が美しい天体ですよね。私もとても好きな銀河でいつかは撮影したいと思っていた銀河です。銀塩フィルムでの撮影では、小さくしか写りませんでしたが、CCDだと大きく写ってくれて嬉しいです。こちらからご覧になって下さい。


2006年3月22日
[木星観望]
 
木星は地球と同じく自転しています(周期はずっと早いですが)。ですから毎日同じ時間に見ると、違った木星面を見ることが出来ます。昨日の夜はちょうど大赤斑がよく見える日だったので、少し夜更かしして木星を観望してみました。

 昨日の夜は春霞の影響があるためか大変透明度が悪く、空を見ても木星とアークトゥルツが見えるだけでした。しかしシーイングは比較的良くて、300倍で木星面を見てもほとんど揺らぎのない木星を見ることができました。大赤斑もよくわかり、フェストーンや赤道縞の乱れた様子まで見て取れました。でも話題になっている赤斑はよくわからず分解能不足を感じました。

 透明度が悪いので無理かなと思いつつも、ToUcamで撮影も行ってみました。さすがにいつもの拡大率では画面に木星像も現れず、拡大率を落としての撮影となりました。しかしそれでも暗いのでIRカットフィルタを外して撮ってみたのがこちらの画像です。とても荒れた画像ですが、大赤斑それに赤斑っぽいものも写っています。

 それにしても今年の木星は高度も低いので辛いですね。惑星は一年で黄道12星座を一つずつ移動していきますから、5年後になれば木星はおひつじ座付近に位置して見やすくなるはずです。それにおひつじ座ですと、真夏に天高く昇りますから好シーイングも期待できますしね〜。この時まで木星観望はお休みしようかなぁ(笑)。

リンクに一件、天然石のパワーについて書かれているさゆりさんのHPを追加しました。天文関係ではありませんが、よろしかったらご覧になってみて下さい。


2006年3月20日
[主鏡の清掃]
 
そろそろ月が欠けだしてきました。今度の週末くらいからは、夏の星雲星団がねらえる時期になってきましたね〜。夏の星雲は淡く大きいものが多いので、冬眠中だったε160鏡筒をまた活躍させようと思っています。

 そのε160鏡筒。去年一年間の汚れがたまっていたので(そんなに汚くなかったけど)主鏡を外して清掃してみました。綺麗な主鏡で写すとなんとなくよく写った気がして気持ちいいですもんね。実際はあまり変わらない気がしますが(笑)。

 ε160主鏡は丈夫なセルに入れられています。子ネジを緩めてセルを鏡筒から外すと鏡面が表れます。いつもはこの状態でブロアーするくらいなのですが、今回は固定金具を緩めて主鏡を外し、軽く洗浄してみました。
 主鏡の固定は、鏡の前方向と側面方向(下写真1)から緩衝材を介して行われています。主鏡は思っている以上に歪みやすいので、洗浄したあと固定するときには注意が必要です。しかしεは星野撮影鏡筒なので、ある程度しっかり締めてやらないと、撮影中に主鏡が動いて星が二重に写ってしまいます。主鏡は側面方向の圧力には比較的強いので、側面方向のネジをしっかり目に締めて(しっかり目と言ってもほんとに軽くですが)、主鏡のズレに対処しましょう。前方向のネジはドライバーで回して、止まるところでOKだと思います。

 また、鏡筒から主鏡セルを外すとき緩める子ネジは、溝の幅が広くて普通のマイナスドライバーではネジ山を舐めてしまいそうです(特に私は頻繁に開けるので(笑))。そこで私は、水道管補修用の幅の広いドライバーを流用しています。とても使い勝手がよいのでお勧めです。


2006年3月16日
[昨晩の天気]
 
昨日の夜は初めは良いお天気だったものの、22時頃から薄雲が流れてきてしまい1時過ぎには全天曇ってしまいました。最近の中では比較的気流が良かったので、木星観望を楽しみにしていたのですが、夜中昇ってきたばかりの木星を雲越しに観望しただけで終わってしまいました(涙)。

 もう一つの惑星、土星の方は晴天の時に観望することができました。でもこちらは20時頃から急に気流が悪化してしまい、それまで見えていたカッシニ空隙も全く見えなくなってしまいました。残念です。その気流が悪化する前に撮影した土星の写真をこちらにアップしてみました。

 最近、こちらは気流が悪いことが多いです。昨シーズンと比べても明らかに悪く、近くに大きな建物が建ったのが影響しているのかもしれません。先日星見に訪れた岡山方面は気流が安定していて驚きました。途中から星野撮影を中止して木星を観望していたくらいです(笑)。惑星観望・撮影にも遠征が必要になってくるのでしょうかねー。それは勘弁願いたいです(笑)。


2006年3月15日
[木星面の変化]
 
冬に逆戻りしたような寒い日が続くと思ったら、一転して春のような暖かい日差しが戻ってきたりと気温の変化が大きい日が続きます。今年は寒さで開花が遅かった梅も満開になってきたようで、街中でもその小さな花を見かけるようになりました。右はその梅の写真ですが、白っぽい梅も趣があってよいですが、こんな深紅の梅の花も美しい色が綺麗ですね。

 すでにご存じのことだと思いますが、アストロアーツのこちらのページにも書かれているとおり、木星面に大きな変化が起こっているようです。最近全く惑星観望していませんが、この記事を見てからは「木星を見てみよう」と思い、早起きして夜空のチェックをしています。しかし、低空に雲がかかっていることが多くて、全く望遠鏡を覗けていません。そろそろ春の移動性高気圧が張り出す時期ですから、好気流に恵まれて欲しいですね。
今日ぐらいはどうかなぁ・・・

 CCDギャラリーのページに一枚画像をアップしました。今回は球状星団M13の写真です。M13のような球状星団は、どちらかというと写真よりも観望する方が私は楽しい気がします。大きな望遠鏡で覗くと、星が視野一杯に広がって見事な眺めですものねぇ。30センチくらいの観望用鏡筒が欲しいな。置き場所ありませんけど(笑)。写真はこちらからご覧になって下さい。

PS:
 先ほど(19時40分頃)夜空を眺めていると、プロキオンの東10度くらいに0等星くらいの明るい星が見えました。「こんなところに明るい星があったかなぁ?」としばらく見ていると、スゥーッと暗くなって見えなくなってしまいました。あの星はなんだったのでしょうかね、人工衛星かな?
夜空を見ていると不思議なことと出会うものですね(笑)。


2006年3月12日
[CCD撮影入門続編]
 
朝から一日雨でした。やっぱり身体が重い感じなので、一日ゆっくり過ごしていました。

 今日は時間があったので、先日から少しずつ書いていたCCD撮影入門の「画像処理編」を書き足して完成させていました。ちょっと内容は長ったらしくて、ややこしい部分もあるかもしれませんが、初めての方にもなるべくわかりやすく書いてみたつもりです。よかったらこちらから目を通してみてください。ハイレベルの方は見ないでくださいね(笑)。

・・・しかし、ゆっくりするつもりが余計疲れたかも(笑)


2006年3月11日
[嬉しい出来事]
 
今日も暖かくよいお天気でした。ただちょっと疲れが貯まっていたのか、ボーっと一日を過ごしていました。「このまま今日一日は終わりかな。」と思っていましたら、とても嬉しい出来事がありました。

 実は今年初めに「さじアストロパーク」で行われている星景写真コンテストに応募していたのですが、今日の夕方に結果が届きました。封筒を開けてビックリ、なんと「一席入賞」でした。お陰でどよ〜んとしていた気分も吹き飛び、一気に元気が出ました(笑)。ありがとうございました。

 今回応募した作品は昨年の5月に撮影したもので、熊野の山並みに天の川、そして雲海という難しいシチュエーションに出会って、構図、そして露出も自分の思ったとおりに撮れたと思っていた作品です。ですから多少自信はあったのですが、まさか一席とは思いませんでした。HPには載せていなかったので、改めてアップしてみました。よろしかったらこちらからご覧下さい。

 また、ポイマンスキー彗星の画像は、再処理して天文現象ページに再アップしました(つぶやきに載せていた画像は削除させていただきました)。


2006年3月10日
[春の気配]
 
暖かい日が続くようになってきました。もうほんとに春ですね。花粉症は辛いけど、寒くないのは助かります。コート着ていると動きにくくて困りますし、混んだ電車は暑くて脱ぐのが大変ですし。

 暖かくなったと言っても、今年冬の大雪の影響はまだ残っているそうで、積雪の多かった山間部では雪崩の危険があるようです。右はつい先日飛行機から撮った富士山の写真なのですが、それを見ると富士山もまだまだ真っ白ですね。
 でもそのうち暖かくなったら、この5合目に関東の星見ファンが集結するんですね〜。5合目ってどの辺なんでしょう。白い雪が切れる辺りでしょうか?なんだか上から見ていると面白いですね(笑)。

 先週末はまだ春の銀河を撮影していましたが、今月末くらいからは皆さん夏のさそり付近を狙われるのでしょうかね。気の早い方は先月からアンタレス付近を撮影されていましたが(笑)。私も今度の新月は久しぶりに南の暗いところに行って、雄大な天の川を見てみたいです。四国なんて最高だろうなぁ・・・大橋の通行料金がただなら行くんだけど。

 先週末撮影した画像を一枚処理してアップしてみました。今回の星見はよいお天気に恵まれて、以前から撮りたいと思っていたM106銀河をじっくり撮影することができました。他の画像はまだ未処理ですが、きっとこの写真が今回のベストショットだと思います。こちらからご覧になって下さい。


2006年3月8日
[濃霧]
 
昨日今日と暖かい日が続きます。昨日は日中とてもよいお天気だったので、夜からふらりと星見に出かけてみました。ところが夜半頃から霧がかかったような夜空になってしまい、何も出来ずに早々と帰ってきました(山から下に降りてみると10m先の視界も危ういような濃霧でした)。考えたら一昨日は雨で、昨日は暑いくらいの晴天でしたから霧が発生するのは当たり前ですよね。うかつでした。

 CCDギャラリーに先月撮ったM101銀河の写真をアップしました。この時も薄雲が流れる天気でしたが、悪いコマを何コマかを捨ててなんとか仕上げてみました。また、ついでに天文ガイド入選作のIC405もアップしてみました。こちらからご覧になって下さい。


2006年3月5日
[ポイマンスキー彗星]

 
「天気が悪い」と言い続けたのが幸いしたのか、この週末は天気がとても良かったです(笑)。特に今日はとても暖かくてセーター一枚でも汗ばむほどでした。
せっかくの好天でしたので、ちょっと疲れてはいましたが、先日と同じく岡山県吉永町に星見にでかけてみました。夜は予報通りの快晴で、久しぶりにスカッと晴れた星空を満喫できました。観測地では地元の同好会の皆さんとご一緒させていただき、お陰で楽しい一晩を過ごせました。ありがとうございました。

 さて今回の遠征では、何も考えずに前回に続きMT200で春の銀河を撮影しようと思っていました。ところが現地でお話を聞いていると、最近急に増光してきたポイマンスキー彗星が長い尾っぽを引いているようで、皆さんそれが今回のターゲットのようでした(実際写されたデジカメ画像を拝見すると200mmレンズの画角一杯に尾が伸びていました)。

 このときは「ε160を持ってこればよかったなぁ。」と後悔しましたが、せっかく来たのでMT200+ST2Kの長焦点で、明け方昇ってきたポイマンスキー彗星を狙ってみました(自動導入がないので導入に手間取りました)。写し出された画像をパソコンで見てビックリ。長いイオンテイルがしっかり写っています。全然注目していませんでしたが、なかなか見事な姿になりましたね〜。この彗星のことを教えて頂いたterrashさんに感謝です。


これ以前のつぶやきはこちらです。

トップページへ