注目の2大彗星
リニア彗星(C2002/T7)  ニート彗星(C2001/Q4)


Comet NEAT(400UC)
Comet NEAT(PROVIA400F)
コダックウルトラカラー400UCにて撮影
フジPROVIA400Fにて撮影
ニート彗星(C2001/Q4)
(2004年5月23日撮影)

 銀塩フィルムで撮影した5月23日のニート彗星です。彗星の下方向に月齢4の月があったので、少しバックグラウンドが明るくなってしまっています。やっと日本からの見頃というのに、月が太る一方とは寂しいことです。
 ここでは、新発売のネガフィルムとフジのポジフィルムで写した彗星写真を並べてみました。撮影条件はほぼ同じです。画像を見ると、400UCの方が尾が長く淡いところまで写っています。またネガフィルムらしく微光星もシャープです。ただ背景のしまりは少し悪く、現像剤の影響か光害の影響かはわかりませんが、少しまだら模様になっています(私の処理が悪いだけかも)。それにくらべてプロビア系はポジらしくコントラスト良く写っています。好みによってフィルム感剤を使い分けるのも楽しいと思います。

共通データ
NFD400mmF2.8+67ボディにて撮影
EM-200+STVにて彗星核追尾 露出10分
撮影地:奈良県野迫川村
※中央部をトリミングしています。

5月23日のニート彗星
ニート彗星(C2001/Q4)
(2004年5月23日撮影)
 近日点を通過した後のニート彗星です。14日よりも減光してしまっているようで、肉眼では確認することができませんでした(月明かりがあったためかもしれません)。双眼鏡で見ると、核はまだしっかりしており、尾も確認できました。写真でも長く延びる尾が写っています。これからリニア彗星との競演に向けて、もう一踏ん張りして欲しいニート彗星です。

AFNikkor180mmF2.8(絞り開放)+NikonD100にて撮影
EM-200にて彗星核追尾 露出140秒,ISO:500
撮影地:奈良県野迫川村
※中央部をトリミングしています。


プレペセ星団とニート彗星
プレペセ星団に接近したニート彗星(C2001/Q4)
(2004年5月14日撮影)
 銀塩フィルムで撮影したニート彗星です。右上には蟹座のプレペセ星団が写っています。この次の日(15日)に、プレペセ星団とニート彗星は最接近したのですが、天候不順のため見ることができませんでした。
 露出中に薄雲が何度も通過したので、少し甘い星像になってしまいました。10分程度の露出でしたが、彗星核を追尾したので恒星が流れています。ニート彗星の固有運動量が大きい証拠です。

NFD400mmF2.8+67カメラにて撮影
EM-200赤道儀+STVにて彗星核追尾
フィルム:フジ PROVIA 400F 露出:10分
撮影地:奈良県大塔村


Comet NEAT
ニート彗星(C2001/Q4)
(2004年5月14日21時15分頃撮影)

 天気が不安定で見に行けず、やっと空の暗いところで見られたニート彗星です。雲が流れるあいにくの天候でしたが、雲間をぬって撮影できました。彗星核はとても明るく、薄雲越しでも肉眼で確認できました。尾は短いですが、双眼鏡を使うと微かに見ることができます。大彗星の風格が出てきたニート彗星です。これから地平線高度は上昇し見やすくなります。是非空の暗いところで観望してみてください。

AFNikkor180mmF2.8(絞り開放)+NikonD100にて撮影
P-2赤道儀にて恒星時追尾 露出180秒,ISO:500
撮影地:奈良県大塔村
※中央部をトリミングしています。


Commet of neat ニート彗星(C2001/Q4)
(2004年5月11日20時50分頃撮影)

やっと北半球から見えるようになった、ニート彗星です。都会の空での観望でしたが、双眼鏡ではしっかりとした核を見ることができました。写真にからは、微かに左方向に尾が延びているようにも見えます。これからの増光に期待したいところです。
デジカメを使うと、都会の空でも簡単に写りました。長時間露光ができるデジカメをお持ちでしたら、気軽に彗星撮影をされてみてはいかがでしょう。

AFNikkor180mmF2.8(絞り開放)+NikonD100にて撮影
固定撮影
露出8秒(3コマをコンポジット),ISO800
撮影地:兵庫県宝塚市
※中央部をトリミングして載せています。


4月のリニア彗星 4月のリニア彗星(C2002/T7)
(2004年4月29日4時10分頃撮影)

明け方の東空に姿を見せたリニア彗星です。近日点も過ぎ増光が期待されていましたが、まだもう一歩の明るさのようです。同じく東空に見えている、ブラッドフィールド彗星と比べると寂しい限りです。
写真からは、右上に延びる尾が微かに確認できます。これから5月下旬に向けて、急速に明るくなってもらいたいリニア彗星です。

AFNikkor85mmF1.8(絞り開放)+NikonD100にて撮影
EM-200赤道儀+STVにて恒星時追尾
露出30秒, ISO400
撮影地:奈良県下北山村
※中央部をトリミングして載せています。


2/18Linear 2月のリニア彗星(C2002/T7)
(2004年2月18日19時10分頃撮影)

ペガサス座のγ星(中央右の明るい星)に接近したリニア彗星です。
低空のため条件が悪かったのですが、尾が少しのびてきている様子が写りました。肉眼では見えませんが、小型の双眼鏡でボンヤリ星雲状に見えて楽しめます。
これから一度日本から見えなくなってしまうリニア彗星です。

NFD400mmF2.8+改造67カメラにて撮影
EM-200赤道儀+STVにて恒星時追尾
露出10分
フィルム:エクタロームE200(+1増感)
撮影地:奈良県上北山村付近
※中央部をトリミングして載せています。


リニア彗星1/23 増光中のリニア彗星(C2002/T7)
(2004年1月23日19時10分頃撮影)

約7等級まで増光してきたリニア彗星です。もう5センチクラスの双眼鏡で見える明るさになってきました。
この写真でも微かに右上に伸びる尾が写っています。ダストテイルでしょうか。今後の増光に期待ですねー。
今度はもう少しじっくり狙ってみたいです。

AFNikkorED300mmF2.8+ニコンF4にて撮影
EM-200赤道儀にて電動追尾
露出7

フィルム:エクタロームE200(+1増感)
撮影地:兵庫県氷上町付近
※中央部をトリミングして載せています。


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