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用土

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環境に合った用土を見つけよう

フクシアは、人間なら長袖のトレーナー1枚で快適に過ごせて朝晩は肌寒いような気温が好きです。また、高温への適応性はないと言っても過言ではなく、「ジッと耐える」 ことはできず見る見る弱って枯死します。このために暖地では夏越しが必ず問題になります。

夏越しに成功するには用土が1つのポイントです。

残念ながら理想の配合をここで述べることはできません。
栽培環境はお宅によって微妙に違いますし、入手しやすい用土も違います。
ご自分にぴったりの用土を作る過程をどうか楽しみとお考えください。

保水性の落とし穴

フクシアは高温下では気孔を閉じて吸水量が落ちるので、鉢土の乾きが遅くなります (「育て方 Top」 - 「Heat Tolerance」 - 「フクシアの生育温度」 も参照してください)。
夏になると吸水が激しくなると考えて保水性の良い用土を使うのは、暖地のフクシア栽培者が陥りやすい落とし穴でしょう。必要なのは排水性の良い用土です。

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水やりとの関係

鉢土が乾きにくい時期に、保水性の良い用土を使うと水やりのタイミングにたいへん気を遣います。また、なかなか乾かないと水やり間隔が延びます。
その結果、新鮮な酸素を供給する回数や、根を冷やす回数が減ります。

一方、排水性の良い用土を使うと、過湿に気を遣う度合いが下がります。毎日 (あるいは日に2回) 水やりすることで、根を冷やして新鮮な酸素を供給する回数が増えます。

夏の用土例

管理人の場合、夏越しさせる株の用土は、水はけ重視で酸素をたっぷり供給できるように作ります。

ベースは市販の山野草用土、鹿沼土、日向土、ゼオライトなど。有機質は控えめに加えます。
たとえば、小鉢では 「小粒の山野草用土 + ゼオライト」 を主体にし、 5号鉢以上では 「鹿沼土 + 日向土 + ゼオライト」 を主体にするといった具合です。

右は5号鉢の用土例です。粒子の粗さを見てください。
この用土は、最低気温25〜26℃、最高気温30〜31℃の室内という夏越し環境のなかで次第にできあがりました。極端な話、お隣のお宅では 「合わない」 かもしれません。

また、春は比較的水保ちのよい用土で植えて、夏前に乾きやすい用土に植え替えるというパターンを多用します。春にあまりに排水性の良い用土を使うと、しょっちゅう水やりをしなくてはいけませんので。

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近々廃棄する株は古土で十分

たとえば、春に鉢増しするとしましょう。
その株を、夏越しさせずに廃棄する予定なら、貴重な新土を使うのはもったいないことです。私はもっぱらお古の用土を使っています。

殺菌はしていませんし、ていねいな異物除去もしていませんが、適度な排水性が確保できれば問題なく育ちます。

実のところ、気温さえ適切ならフクシアは用土にうるさくありません
気温の穏やかな季節、うちのフクシアは適当な用土で問題なく育ちます。根が裸でなければいいと言っても良いほどです。

(2009年8月6日)

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