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13日の記録は『利尻島へ』
14日 くもりのち晴れ
4時半過ぎ起床。
山行の様子は利尻山の記録。
下山時、3合目の甘露泉水で一息も二息もついたが、キャンプ場に着いたら一緒に下山した彼らともう一度、一息ついてカンパ〜い。しばらく談笑する。
風呂にも入り涼んだら、夕陽を見がてらミニ・ドライブ。港で出入りするフェリーを見たらペシ岬へ向かう。
利尻山が利尻島のシンボルなら、鴛泊港を間近に見下ろすペシ岬はこの港のシンボル的存在だ。
「今日は、ペシ岬に上がろう。」
ペシ岬は、昨日上がった夕日ヶ丘展望台よりもわずかに標高が高いこともあり躊躇していたが、やはりシンボル的なところからの景観はこの目で見ておかなければならない。
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キャンプ場より羊雲の駆ける利尻山 |
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キャンプ場よりペシ岬
(マイテントではありません) |
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鴛泊漁港より利尻山 |
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ペシ岬よりポンモシリ島と富士岬 |
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実際に足を向けると、そう大して時間はかからなかった。
白い灯台もいい雰囲気を出しているし、島の守り神のような利尻山に見守られた港は長閑でいい。(表題画像)
もちろん、昨日上がった夕日ヶ丘展望台やポンモシリ島もよく見えた。夕陽は昨日ほどのものではなかったが今日しか見れないと思うと、つい長居してしまい、いつの間にか夕闇が迫っていた。
今日の夕食は昨日とは雲泥の差の質素そのもので、本来の姿を取り戻したようだった。
それでも北の空気を吸いながらの食事はそれなりに美味しく感じられた。
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15日 くもり朝のうち一時雨
早朝にヤムナイ沢を見るため出掛ける。
明け方に一雨あったようで地面はうっすらと濡れていたが、さいわい今は雨は落ちていなかった。
朝の周回道路を車でひとっ走りすれば鬼脇集落に着く。
郷土資料館の標識に従い山側へと向かうと、しばらく針葉樹帯の舗装路を進む。地道となり、車のまま沢を渡渉し、さらにもうしばらく進むと工事事務所があり、もう少し先の砂防堰堤で駐車。
正面に見える沢がヤムナイ沢の入り口だとは察しはつくが、源頭部や稜線はガスでその全容は望めない。
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野塚展望台より |
左岸を遡ると、次第に雪渓が大きく見えるようになり行き止まりとなり右岸へ渡ると、そこは雪渓の残るヤムナイ沢末端だ。大きくUの字に切れ込んだ谷や、ガスの合い間にわずかに顔を覗かせる針峰群は人を寄せ付けない風格を漂わせる。
時折、小雨も降り条件は決してよくなかったが、稜線部がガスではっきりと見えなかったことが、この沢の幽玄さをより増しているようだった。 |
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ヤムナイ沢大滝 |
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ヤムナイ沢全景 |
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イワギキョウ |
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西大空沢と並び利尻の代名詞的に称されるヤムナイ沢を、たとえ夏の時期にせよ見れたことは、自身にとって利尻山山頂に立ったのと同じくらい価値あるものとなった。
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礼文へ渡るフェリーは10時05分発。
船上からは夕陽を見たペシ岬は間近に、また夕日ヶ丘展望台も少し遠くに見えたが、利尻山はぶ厚い雲の中でその姿を見ることは出来なかった。
(ちなみにペシ岬北面の断崖は野鳥の楽園だった)
ウミネコと戯れながら40分の船旅で最北の島、礼文島香深港に入港した。
つづきは『最北の島、礼文島へ渡る』
『桃岩遊歩道と礼文林道を歩く』 |
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利礼航路よりペシ岬、夕日ヶ丘展望台 |
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