conistonYouthHostel

 もう朝7時なのに部屋の中が暗いのはカーテンがしまっていたからです。部屋のみんなはまだ寝ています。カーテンの隅からのぞいてみると快晴です、山の上までよく見えます、今日は山へ登る日です。
  Alfred Wainwrightのガイドブックを読んで、今回はWetherlamへ登ろうと決めました。前に来たときに登ったOldmanとは谷を隔てている山です。この本はコニストンの登山店で見つけたものです。ペンで書かれたスケッチに始まり、ルート図もとてもくわしく調べ上げてあります。そのうえ、文字もすべてが活字ではなくウエインライトひとりによる手書き文字なのです。すごい!ここまで調べて描けるものかと感嘆するすばらしい本です。
 朝食はインド系の家族のひとたちと同じテーブルでした。あいさつをしてもらい、わたしも握手をして自己紹介をしました。このあたりでは白人以外の人と会うことはとても少ないのです。ロンドンにはたくさんのインド系のひとが働いておられるのと対照的です。
 山での食料を用意するために、パン屋さんの開店を待って店に入りました。ツナとキュウリのサンドイッチを注文して、その場でつくってもらいます。目の前で、もういいよというくらいたっぷりはさんでもらったツナサンドです。そのあとcoopでジュースと桃缶を買ってザックにつめこんで出発です。
 coop横の道から北へcoppermineYHへの道を進んでいきました。滝と石橋を過ぎたところから右上へ登る山への道へ入ります。初めは芝生の上を歩いているようで楽に歩けます。あちこちにいるヒツジは暑い日射しをさけて座っています。谷の向かい側にはカンチェンジュンガであるオールドマンがそびえています。
HollyHoweYHのうしろにそびえている岩山へもぜひ登りたかったので、まずこの岩山の上をめざしました。メインルートから少しはずれても踏み跡はついています。湖と村を見下ろせる岩の上に出ましたが、直ぐ下のYHは見えません。 もっと北側でしょうか。メインルートに戻ってさらに石の重なりの道を登ります。鉱山跡の大穴を見に入って、そこにいたヤギに文句を言われたので、「メエー」と鳴き返してやりました。

wetherlam

 ところが、ここから上への道が見つからないのです。鉱山の跡で行き詰まってしまいました。おかしいなとザックのなかを探ると、なんと大事な地図がありません、どこかに置き忘れてしまったのです。あわてて登山道を戻り探しましたが、いくら戻っても見つかりません。思い直して、初めに寄り道した岩山の上へ、ここにありました。ほっとしたのですが、この騒ぎで疲れてしまいました。
 鉱山跡の大穴を右側から回って上へ登ります。細い踏み跡ですが続いています。道ではないこの踏み跡をたどっていくと小さな池にワタスゲがきれいでした。湿原がこんなところに。トンボもいました。山の上は全面草原で岩もありますがどこでも歩けます。ヒツジもあちこちで出会います、ふんもたくさん見られます。
 登山道が踏み跡程度なのはこんなものなのかな、と思っていました。道でなくてもどこでも歩いていけるのです。高みを越えて、谷を横断するために下っていくと、そこにしっかりした道、これこそ登山道というべきものに出会いました。今まで歩いてきたのは間違ったルートでした。調べてみると地図にも鉱山が書かれてあり、その道はそこで止まっていたのを無理に進んでしまったようでした。このあたりがハイ・トップスです。ずいぶん高いところなのですが台地状に平らな地形が遠くまで広がっています。
 登山道に流れるちいさな流れがぬかるみになり、靴と靴下をぬらしてしまいました。少し登って脱いで乾かすことにします。岩に腰を下ろしてツナのサンドイッチ、つぶれて汁が出ているのを食べました。たくさん買ったはずのコーラは休むたびに飲むので どんどん減っていきます。地図ではここから岩の尾根の登りが始まるようです。でも登っても登っても次のピークが現れてきます。
 やがて Wetherlam山頂につきました、山頂を示すものはなにもありませんが 周りを見渡して一番高いここだと思えます。ペンキマークも道標もないのはさすがです。標高763mとはとうてい思えない荒々しい岩ばかりの山並みが見渡す限りつづいています。日本アルプスの風景と同じですが空気はうすくありません。腰を下ろして桃の缶詰は開けられましたが、お箸がないので鉛筆2本で食べました。向かい側にそびえる old manへの道も続いていますが、ちょっとそこまで登る元気が残っていません。峠からくだることにします。
 緩やかな峠からの下りを進み、高原の湖LeversWaterのところへ出てきました。ここでは家族で水泳をされていました。湖のそばを通ってシダの茂る道をCoppermineYH前へ出ます。飲み物が売ってないかのぞきましたが、川の水を飲めといわれてしまいました。見かけはきれいな川ですが、ヒツジのふんのために飲めないのを知らないはずはないのですが。
postcard
 コニストンYHに戻って、夕食はスープに始まるフルコースでした、最後はアイスクリームまでありました。テーブルではベルギーから来られていたVan des Fulさんと向かい合わせになり、昨年の夏ベルギーに行ったことやTinTinのことなどを話しました。

next day

flag Wetherlam


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