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ひろみママの「急性リンパ性白血病」闘病日記
〜空に捧ぐ〜

闘病日記 目次

臍帯血移植 ('07.3.22〜4.13)


2007.3.22 day 0 臍帯血移植日
ついにこの日がやってきた。急性白血病だと告知をうけ、臍帯血移植しか生きていける道がない私にとって、今日は第2のお誕生日になる。パパは命のバトンが渡される世紀の瞬間をガラス越しからビデオで撮影。そして、移植は、TD先生となごやかに会話をしながら進む。TD先生が、わずか25CCの臍帯血を15分かけて点滴にゆっくりと注射して私の身体に入れていく。無駄にしないように、最後の一滴までうすめていれる。どうか、力強く私の身体に生着し、きれいな血液を造ってくれますように。白血病を発病し、お腹の中の小さな命を犠牲にしてしまった私が、生を受けてこの世に産まれてきた小さな命に救ってもらうのだ。人間は、命を救える力を持って、この世に産まれてくる神秘に、そして、私に新しい命を授けてくれた赤ちゃんとお母さんに心から感謝します。私に、明日をありがとう。希望をありがとう。

2007.3.23 day+1 白血球数 0
下痢、下痢、そして下痢。お尻使いすぎによる注意報発令中!!おもらしが恐くて夜もうかうか眠れません。勝負パンツは仕方なく封印です。それに加えて、今日、免疫抑制剤として点滴からメソトレキセートの注射をしたので、放射線照射とのダブルパンチで口の粘膜も赤信号!!TN先生に、胃腸や口の粘膜を休めるために食事はあまり食べないようにと言われているし、味見程度にしておきましょう。お腹はすくけど、この際、煩悩はなくし、禅寺の修行僧になったつもりで日々精進していきましょう。

2007.3.28 day+6 白血球数 0 体温 37.0℃
ぎっくり腰になり、痛くて寝たまま動けなくなった。トイレにすわったまま少し離れたところのものをとろうとしたとき、腰がギクッとなったのが原因と思われる。いやぁ、まいった。まさか、無菌室でぎっくり腰になるとは計算外。長い闘病生活で筋力がおとろえ腰が弱くなってたからだろうな。それにしても辛い。立てない、座れない、全く動けない。ベッドに寝たままとなり、大も小もベッドの上ですることに。羞恥心も捨てました。下痢、口内炎、微熱にギックリ腰が加わり寝たきりに。おまけに痛み止めの点滴でむかむかして吐いたら血!吐血〜!げぇ〜!TN先生が言うには、食道がきれたんだろうとのこと。気にすることはないらしく、ひとまずホッ〜。そんなことより今は腰。早く痛みがなくなりますように。けいじばんやメールでたくさんの励ましのメッセージをいただき本当にありがとう!返信はできずにいますが、皆様の応援でがんばることができています。

2007.3.29 day+7 白血球数 10 体温 38.7℃
TN先生、TD先生が『Day7くらいで何故だか熱が出ますから』の宣言通り、38.7℃の発熱。でも、辛いのは腰!白血病より辛いかも。あ〜ぁ、泣きたいよ〜

2007.3.30 day+8
整形外科の先生に腰の診察を受ける。神経にも骨にも異常は感じられず、椎間板ヘルニアや骨折などではなく、ぎっくり腰による筋肉の炎症とのこと。少し長くかかるかもと言われる。 そして、『身体がものすごく堅いですねぇ。堅すぎますねぇ。元気になったらストレッチをしないとだめですよ』と言われてしまった。その通りでございます。元気になったらホットヨガにでも通うかな。熱は下がり、看護師さん二人がかりでシャワーをした。もう、ひとりでは歩けなくなった。情けない…。

2007.4.4 day+13 白血球数 40(好中球7.7%、単球7.7%) 体温 37.4℃
白血球40になり、やっと無の世界から細々と脱出〜!白血球の中に好中球がでてきたのは明るい兆し。体調の方は口内炎はほぼ治ってきたが食道が痛い。唾を飲み込むと食道で二山越える感じで胸の真ん中でつまってしまう。気持ち悪いよ。腰は治る気配全くなし。箱入り寝たきり娘生活続行中なり。

2007.4.6 day+15 白血球数 30 体温 38.0℃

2007.4.7 day+16 白血球数 100 体温 38.7℃
白血球100。ついに三桁になりました。そして、TN先生からDAY14あたりで40度近い高熱がでるからと言われてた熱が38度から39度近くにあがってきた。CRPは下がっているので、これは生着熱?熱があがって嬉しいという変な気持ち。腰は治る気配なし。ぐっすん。

2007.4.8 day+17 白血球数 100

2007.4.9 day+18 白血球数 150(好中球53%、単球19%) 体温 39.2℃

2007.4.10 day+19 白血球数 220(好中球63%、単球10%) 体温 37.4℃
白血球が少しずつ増えてきました。熱も39.2度までしかあがらず40度を超えることなく37.4度までさがってきました。そして、TJ教授をはじめ、TN先生、TD先生、みんな身体の発疹をチェックです。私の場合、発疹は強くでていません。この時期、なぜか高熱&発疹がでることが多いらしい。原因についてはいろいろな説があるけど、臍帯血移植では、いわゆる赤ちゃんの突発生発疹みたいなものではないかと考えられるらしい。いやぁ、赤ちゃんになった気分がしてきた。本当に腰が痛くて動けず寝たきりなので、まさしく老けた赤ちゃん?だな。

2007.4.11 day+20 白血球数 420(好中球58%、単球?%) 体温 37.4℃

2007.4.12 day+21 白血球数 600(好中球?%、単球?%) 体温 37.5℃
白血球は600になりました。昨夜から身体中が痒くて寝られず、咳もまだ少し続いている。だけど、腰にひびいて痛いので我慢する癖がついてしまって、これがまた辛い。今日から看護師さん介助のもと、トイレで用を足す練習を始めた。腰の痛みがおさまってくれればなぁ。
 そして、悲しいことがふたつ…。N病院でとても仲良くしていたHさんが、実は、先月亡くなられていたことを知った。母と同じ歳くらいのHさんとは、長い間同室で本当にお世話になった。かわいい優しい笑顔を一生忘れないよ。
それから自衛隊くんが昨日亡くなった。彼にもどれだけ励ましてもらったか。元気になって京都に帰って会えるのを楽しみにしてたのに。ショックで言葉がみつからない。いつも楽しいメールで近況報告をしてくれた。2/14のバレンタインデーの日にもらったメールが最後になったけど、なぜか返信をしなかったことが悔やまれる。頑張ってた自衛隊くんのこと、一生忘れないよ。本当にありがとう。

2007.4.13 day+22 白血球数 1,020(好中球68%、単球?%) 体温 37.4℃ 生着!
今日で無事に生着となりました。移植病棟、完全無菌室から無菌病棟の個室へお引っ越ししました。第一関門クリアで小さくバンザイです。まだまだこれからGVHDとの闘いがありますが絶対に負けません!体調は下痢でお腹がグルグル〜腰が痛くてトイレが大変!早く腰がすっきりと治ってほしい。そして、身体中が痒い。特に足の裏。眠れない。咳もまだ少し続いている。身体がだるーい。睡眠不足のせいかな?
 それから悲しいこと、またひとつ。N病院で仲良くしていた私と同じALLで同じ歳だったYりさんが亡くなっていたと知った。彼女はずっと体調が悪く、なかなか会うことはできなかったけど具合のいい時はメールを送りあい、励ましあった。私が息子の七五三に行けたことを自分のことのように喜んでくれた。目の大きいとてもきれいな人だった。Yりさんのこと、いつまでも忘れないよ。ありがとう。

 N病院で共に病気と闘った仲間の何人かが亡くなった。本当にやりきれない悔しい思いでいっぱいになる。そして、やっぱり白血病は怖い病気だとつくづく実感させられる。だけど、私は今生きている。生かされていることに感謝し、亡くなった仲間のためにも今を大切に少しでも明るく前向きに生きていきたい。ゆっくりと、ゆっくりと。

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