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ひろみママの「急性リンパ性白血病」(ALL)闘病日記
〜空に捧ぐ〜

心のノート

「病になりて得たものあれど 失いしものは何ひとつなし」

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2006.7.30    「友」
 大親友のUちん&Cぴーが、私のリクエストのケーキ持参で、東京から産科病棟にお見舞いに来てくれた。久しぶりに会えて嬉しかったよ〜!病気もぶっとぶ爆裂トークが超楽しい!今日も3人で笑った!笑った!超笑った!免疫力UPだな!
〜 親友と  語らいながら  舌づつみ  うまいケーキと  ここだけ話 〜

2006.8.3    「セカチュー」
 母に買ってもらったポータブルDVDプレーヤーで「世界の中心で愛をさけぶ」を見てみる。死する者より残される者がテーマの映画。朔みたいに、何年もの間、亡くなった初恋の人を想うことってあるのかな〜って思ってたけど、今なら、わかる気がする。私、思うもん、病気になったのが、もちろん息子でもなく、夫でもなく、親でもなく、友達でもなく、他の誰でもなく、私自身で本当によかったって!本当だよ!だって、大切な人を、先に失ってしまうことほど、怖いことは他にないから・・・
〜 病室で  セカチューを見て  誓うこと  あなたのために  生きていくこと 〜

2006.8.5     「U」
 福岡からサプライズお見舞いをありがとう。南蔵院の御守りをありがとう。かわいいショーツをありがとう。おいしいお菓子をありがとう。お見舞いをありがとう。いろんなことあったけど、いつも、どんなときも、支えてくれて本当にありがとう。頑張るよ、絶対!
〜 悲しくて  泣きたくなって  電話した  わかってくれる  どんなときでも 〜

2006.8.17    「千羽鶴」
 息子の幼稚園のママ達が千羽鶴を折ってくれた。クリーンベッドルームが華やかになった。千羽鶴ってきれいだなー・・・看護師さん達からも、「すごいきれいですねぇ。上手に作ってますねぇ」と大好評! みんな、みんな、ありがとう。
〜 七色に  きれいに並ぶ  千羽鶴  ひとつひとつに  祈りをこめて 〜

2006.8.23    「HLA」
 難しいことはわからないけど、骨髄移植に必要なこと。それがHLAの一致。私の場合、見事に兄妹それぞれが、両親から違ったHLAを受け継いでいた為、たった一人の兄とは完全な不一致!見事な不一致!しかも、今は亡き父 のHLAの型が、日本人には0,003%くらいしかいないという超めずらしい型だった!骨髄バンクにも一致するドナーがいないはずだ。私のルーツは日本人じゃないな、きっと。ボンジュ〜ル〜
〜 期待して  骨髄バンク  検索し  ゼロの数字に  言葉をなくす 〜

2006.8.24    「さい帯血」
     今日、担当医から、さい帯血バンクでは2座不一致ではあるけど、5,6件ヒットしたと報告があった。とりあえず、よかった、よかった。
〜 赤ちゃんが  くれる命の  贈り物  さい帯血に  望みをかけて 〜   

2006.8.28    「NANA」
 親友のMちゃんが、マンガNANAを差し入れてくれた。噂には聞いてたけど、ハマル、ハマル、ハマリマクル。何がおもしろいかと聞かれても???理由ってわからないけど、なぜかはまる。病室で中島美嘉主演のDVDまで見て、感動して泣いた自分に驚いた!ナナが劇中でうたう、「グラマラススカイ」がまた良いんだよな〜
〜 恋をして  前だけみてた  はたち頃  奈々とナナみて  あの日を想う 〜

2006.9.5     「アガリクス」
 うわさのアガリクスを飲んでみることにした。高級品センセイロ?ではないけど、パパの会社の社販で買ってみた。粉末状でしいたけみたいな味がする。美味くはないけど、まずくもない。NK細胞が活性化するらしい?信じるものは救われる。信じなくても救ってほしい・・
〜 いいお水  アガリクスとか  プロポリス  なんでもいいし  助けておくれ 〜

2006.9.15     「母」
 今日、実母が山口の実家へ帰っていった。70歳をすぎて、慣れない土地での病院通い、孫の世話、家事、で本当に大変だっただろう。本当にありがとう。その上、もしかしたら、娘に先立たれるかもしれないという母の気持ちをおもったら、たまらないものがある。いろいろ心配ばかりかけてごめんなさい。頑張ります。
〜 母になり  あなたの気持ち  わかるから  なにがあっても  乗り越えてくよ 〜

2006.9.27     「グルメ番組」
 入院中、一番見てしまうTV番組といえば、、それは料理番組。見る。見る。見る。なぜか見る。食べられないのに見てしまう。今朝、病友みんなとの会話。「昨日、見た?ぴったんこカンカン、石ちゃんのやつ?」みんなが同じ番組見てた。笑えるな〜。
〜 吐き気して  食べられなくて  もう三日  でも見てしまう  石ちゃん゛まいう゛〜
 

2006.9.28     「病院食」
 患者仲間の自衛隊くん、5人のお子さんがいる0さん、いつも優しい笑顔のNさんと、病院の食事がマズイと盛り上がる!どうして食パンに青菜のおひたし?ソーメンになぜホワイトシチュー?トマトソースの中に里芋発見?茶碗蒸しには必ずにおうカニ! 吐き気があるのに、くさくて蓋があけられない!みんなで納得、同感、同感!
〜 病室で  いつもの魚  すまし汁  ああ食べたいな  おうちでご飯 〜
 

2006.9.30     「関西ウォーカー」
 売店で関西ウォーカーを買う。まだ早いけど、京都の紅葉情報満載だ。だけど、そんなものより、私の目をひくその記事は・・・おいしいパン屋さんに新しいレストラン!うっ〜、食べたい!うっ〜、行きたい!
〜 病室で  考えること  ただひとつ  うまい飯やの  ことばかりなり 〜
 

2006.10.3     「売店かもめ」
 闘病生活中、なぜだか、今まであまり好んで食べなかったものが食べたくなる。まるで、つわり現象。それは、まずカップ麺! 入院するまで、あまり食べたことなかったけど、TVのCM見てたら気になる、気になる、すごい気になる。そして、行くのが売店かもめ。棚に並んだカップ麺。食欲ないけど買ってみる。ただ、問題は、ここの売店が病棟から遠いこと。貧血の私にとって、行くには勇気と気合が必要。何事もなく病室までたどり着くにはド根性が必要です。
〜 売店に  スパ王買いに  行きたくて  歩いてみたら  ふらふらふらり 〜

2006.10.4     「かつら」
 病友のKさんとNさんに、私のおニューのかつら&かつら姿の写メをみせる。美容師のKさんから「すごい良いかつらやし、素敵、素敵。似合ってるよ」とほめられて、その気になって天までのぼる。お世辞でも嬉しいな〜。
〜 髪ぬけて  かつらをつけて  われ想う  まだまだイケル  ナイスな笑顔 〜

2006.10.7     「天使」
 今日は亡き娘のお誕生日。元気だったら10歳になる。あなたはどんな女の子になってただろう?きっと、きっと、パパのことが大好きな心の優しい女の子になってたね。
〜 空想う  娘を想う  秋の夜  小さき星が  夜空にひかる  〜


2006.10.9     「運動会」
 今日は息子の運動会だった。かけっこ一等賞おめでとう。魔法使いの踊りもバルーンも上手だったね。大玉ころがし、頑張ったね。来年は、ママも絶対行くからね。
〜 青き空  クリーンベッドで  母ひとり  ゴールをかける  息子をおもう  〜
 


2006.10.15     「一時外泊」
   長い入院生活で一番ウレシイコト・・それは一時外泊の許可がおりること。今回で3回目。1泊か2泊なんて、あっというまに終わるけど、それでも、やっぱりお家がイチバン!
〜 二十日ぶり  帰る我が家で  晩ご飯  はずむ会話と  あふれる笑顔 〜 
 

2006.10.16     「不妊」
 今日、TVでタレントの吉井 怜を見た。急性白血病になり骨髄移植を受け、見事元気に復帰している。入院中、彼女が書いた闘病記も読んだ。大量の抗がん剤投与、放射線照射で妊娠できない身体になってしまったことが、正直な言葉で綴られていた。私も、緊急入院したその日に、不妊になることは告知されている。女性にとって、特に、将来、妊娠を望んでいる女性にとって、赤ちゃんを産めなくなるということほど、辛い宣告はない。今後、医療現場の課題として、治療にともなって失う生殖機能についても、真剣に取り組んでほしいと願う。
〜 もう二度と  妊娠できぬ  そう言われ  おもわず腹を  さすったあの日 〜   
 

2006.10.17     「スカーフ」
 今日、同室の白内障のおばさんに「なんで頭にスカーフしてんですか?」と聞かれて、言葉につまってしまった。正直に事実をそのまま伝えたが、今度は、相手が困ってしまったようだった。ここの病棟は、血液疾患と白内障手術の患者が一緒で、白内障のおばさま達は、とっても元気に5日ほどで退院していく。うらやましいな〜
〜 お風呂の日  パジャマにあわせ  スカーフし  髪なき頭  おしゃれに変わる 〜
 

2006.10.18     「検温」
   病院の朝は早い。6時になると、看護師さん達がひくワゴンの音が、廊下に響きはじめる。朝の検温の時間だ。脈拍、血圧、2日に1度、採血がこれに加わる。「おはようございます」看護師さんの優しい声で新しい朝をむかえる。N看護師さんの話。「冬になると陽がのぼるのが遅く真っ暗で、患者さん達はみんな布団を深くかぶって熟睡してるから、検温で起こすのが申し訳なくなってくるんです」季節がないようで、病室にも、冬は、やってくるんだな〜。
〜 朝がきた  ガラガラ響く  部屋の外  熱をはかりて  看護師をまつ 〜
 

2006.10.19     「相田みつを」
  親友のYちゃんが差し入れてくれた、相田みつをの「にんげんだもの」を読んでみる。今日で3度目。つまづいたって、いいじゃないか、にんげんだもの。
〜 くよくよと  悩む自分が  ちっぽけで  みつをの言葉  心に響く 〜

2006.10.20     「チャーハン」
   今朝、花まるマーケットを見る。パパが作る料理選手権でチャーハン特集をやっていた。やっくんの作ったキムチチャーハン、プロレスラーさんが作ったじゃこチャーハン、俳優さんが作ったあんかけチャーハン、体操のお兄さんが作ったレタスチャーハン、全部おいしそうだったなぁ。あ〜ぁ、Cちゃんお薦めの宝やのチャーハン食べたい。
〜 食べたいな  焼き豚いれて  卵いれ  ねぎもたっぷり  うまいチャーハン 〜  

2006.10.24     「病友」
   今日、病友の自衛隊くん、三つ子のお母さんHさん、超明るい元幼稚園の先生Tさんと、治療おもしろエピソードで大笑いして盛り上がる。本当は、おもしろくもない辛いだけの大変な治療だけど、それをおもしろおかしく笑えるネタにする。そうじゃないとやってはいけない。泣いてばかりはいられないのだ。みんなで明るく前向きに、ただ、がんばる、ただ、それだけ。
〜 つらいこと  みんなが同じ  病友と  頑張ろうねと  励ましあって 〜

2006.10.27     「家族」
    夜、竹ノ内豊主演のドラマ「家族」をみた。竹ノ内豊演じる仕事人間だった父親が、5歳の息子とふたりで暮らしていく中で、家族の大切さに気がついていく。竹ノ内豊演じる父親が、息子のためにお弁当を作る姿に、自分達家族のおかれている立場を重ねて、パパと息子のふたり暮らしをおもい、泣けて泣けてたまらなかった。パパ、毎日息子のお弁当をありがとう。託児所のお迎えをありがとう。家事と育児をありがとう。渡哲也のエプロン姿もこれがなかなかいい感じ〜。
〜 金曜日  ドラマ「家族」を  みて泣いた  パパと息子を  おもって泣いた 〜

2006.11.4     「七五三」
 今日、息子の七五三のお宮参りに行った。かつら&眉毛なしの自分のイケてない顔に抵抗はあったけど、七五三の記念だからと家族写真もとってみた。こんな時もあったよな〜と成長した息子を囲んで、笑って振り返る日が必ず来ると信じて・・・。
〜 七五三  袴姿の  我が息子  幸多かれと  神に祈りて 〜

2006.11.7     「寛解」
  今日、治療開始してから3ヵ月、5度目のマルクでやっと「寛解した」と言われた。寛解で終わりではないけど、私の場合、寛解しないと移植もできず、夢も希望もなくなるわけで、とりあえず、寛解してホッとした。第一関門やっとこさクリア・・かな?
  〜 長かった  不安ばかりの  三ヶ月  寛解となり  希望ふくらむ 〜 

2006.11.8     「沖縄もずく」
 沖縄もずくを食べてみた。ガン細胞を直接やっつけるフコイダンが豊富に含まれているらしい??。パパがインターネットで調べ上げ、ガンに良いらしいと買ってきた。何でもいいし試してみよう。お願いだから効いてください。
  〜 フコイダン  長寿の島の  恵みなり  ならば食べよう  沖縄もずく 〜

2006.11.10     「別れ」
 同じ急性白血病で、臍帯血移植後、長期闘病中だったK子さんが亡くなった。最期まで弱音をはかず頑張り続けた彼女に、ここにいる同じ血液疾患の仲間みんなは、たくさんの勇気をもらった。ありがとう。
〜 忘れない  あなたの笑顔  いつまでも  みんなの中で  とわに生きてく 〜

2006.11.15     「東福寺」
 病室の窓から東福寺が見える。ちょうど1年前、親友のMっ子ちゃんが東京から遊びに来てくれて、息子と三人で東福寺の紅葉を見に行ったなぁ。まさか、1年後に白血病になって、同じ景色を病室の窓から見るなんて考えてもなかった私・・・。
〜 病室の  窓から見える  東福寺  紅くきれいに  もみじに染まる 〜

2006.11.16     「いのち」
 「忘れられない小さな命」という誕生死(死産)をテーマにした番組をみた。死産を経験し苦しんでいる女性はたくさんいる。私も、私の病気のために小さな命を犠牲にしてしまった空の姿は忘れられないし、その選択が本当に正しかったのかと今でも考える・・・パパに写真をとっておくかと言われ、首を横にふった自分を後悔している。いっぱいいっぱいだった・・・臍帯血移植が成功し、もしも、私に第二の人生が与えられたら、私と同じ病気や死産などを経験し、苦しんでいる人達のために、こんな私でも自分の体験をいかして何かできることがあればと考えている。そこに生かされる意味がある気がするし、そのために必ず生きていきたい。
〜 亡き我が子  あなたのために  できること  病に負けず  生きていくこと 〜

2006.11.22     「夫婦」
 今日はいい夫婦の日だそう。婦人公論に宇崎竜童&阿木燿子夫妻の対談がのっていた。お互いに最後の願望は一緒に死ぬことで、魂の結びつきを感じるという、なんとも素敵なご夫婦。病気になっていろいろ考える。病院で仲良しの老夫婦をみると、共に過ごした年月がうらやましい。看護師さんが、お見舞いや看護の様子でご夫婦の絆の深さがわかるっていってたけど、、、私達は、あとどれくらい同じ年月を過ごせるだろう?
〜 認めあい  手をとりあって  歩む道  険しき道も  あなたとならば 〜

2006.11.26     「Wish」
   私と同じ病気、急性白血病で亡くなった歌手、本田美奈子さんの一周忌追悼CDが発売されている。本田美奈子さんとは同世代なので、1年前の彼女のことはショックだった。まさか、自分も、、なんて思ってもなかったけど・・・。CDは大ファンの福山雅治がメインボーカル&売上金は白血病治療のために寄付されるということで購入。「生きる意味は生きること。探しながら迷いながら、生きるために生きること。かけがえのない日々、ただ抱きしめて」
〜 目を閉じて  心に響く  メロディに  明日への希望  とわにあなたと 〜

2006.12.1     「出会い」
胃がんで頑張っているFぅちゃんと同室になり、お友達になった。それが縁で、Fぅちゃんのお友達の0さんと出会った。Oさんのことは、看護師長さんから「白血病で4回移植をして元気になっているお母さんがいるから」と話だけ聞かされて励まされていて、会いたいなぁと思っていたので会えたときは嬉しかった。臍帯血移植で元気になっている人に直接会ったのは初めてだったので、本当に大きな希望がもてた。
〜 病から  生還された  姿見て  我も生きると  希望を胸に 〜 

2006.12.2     「生きる」
 喪中のはがきが届き、パパの親友が、今年の夏、飛び降り自殺をしていたことを知る。学生時代は、私とパパと彼と3人で毎日のようにビリヤードに行ったりご飯を一緒に食べた。3人でスキーにも行った。私の話を聞きながら「ひろみちゃんって、めっちゃおもろいなぁ」っていつも笑ってくれた。私たちの結婚パーティでは得意の歌をうたってくれた。心を病んでしまって長かったけど、こんなサヨナラ、なんだか、、切ない・・・。
〜 負けていい  頑張らないで  逃げていい  だけど生きよう  明日を信じて 〜

2006.12.8     「Bestyo」
病室のベッドで一青窈をききながら寝ている。好きな曲が多くて、つい聞き入ってしまう。「君と好きな人が百年続きますように。」
〜 ハナミズキ  アリガ十々  かざぐるま  ひとりベッドで  シャラランララン♪ 〜

2006.12.9     「ふぞろいの秘密」
 しゃれ&おもしろ半分&暇つぶしに女優石原真理子の暴露本を読んでみた。明石家さんまとつきあっていたという話が事実なら驚きだけど、彼女のブームも今や遠い遠いはるか昔・・・
〜 なつかしい  バブルの時代  大ブーム  ワンレン真理子  ふぞろい林檎 〜

2006.12.10     「ママとして」
 私には幸せなことに、まだ元気で暮らしている母がいる。小さい頃、母の体調が少し悪いだけで不安になっていたことを思い出す。お母さんというものは、子供にとっていつも元気で永遠なものなのだ。息子から「ママ、白血病の人は死ぬの?」と聞かれて「死なないよ〜」と答えたけど、もう泣きそうだった。病室のベッドで寝てる私を見て、どれだけ不安に思っているだろう?お友達にはママのお見送り&お迎えがあるのに、息子には、ない。どれだけ寂しさを我慢してくれているのだろう?ごめんね。たった5歳で母親を失うような、そんなかわいそうなことだけは絶対に絶対にしたくない。ママは負けないぞ〜!!
〜 いつまでも  あなたとともに  笑いたい  あなたのために  生きていきたい 〜

2006.12.18     「春雨ヌードル」
 白血球が下がり、無菌室暮らしとなり、できるだけ頑張って病院食を食べているけど、どうしても食べられないときは、エースコックの春雨ヌードルを食べている。カロリーは少ないけど、味の種類も多くて量もちょうどいい感じ。
〜 キムチチゲ  ワンタンめんに  シーフード  こっそりすする  うまい春雨 〜

2006.12.21     「訃報」
 私と同じ病名で、2年間闘病中だった漫才コンビ、カンニングの中島さんが亡くなった。春には復帰とのニュースが出ていたので、本当にショックだった。ご冥福を心からお祈りします。みんな、中島さんの分まで生きていこうね!
〜 無菌室  つけっぱなしの  テレビから  流れる訃報  あふれる涙 〜

2006.12.23     「バレエ発表会」
 幼稚園で息子と仲良しの女の子達のバレエ発表会に行ってきた。みんなメイクをして美人でびっくり!衣装もなんともいえず超かわいい。息子もみんなのあまりの可愛さに男心をくすぐられて照れくさい様子だった。バレエもすごく上手だったよ。頑張ったね。
〜 かわいいな  バレエ衣装の  美女5人  踊る姿に  こころ癒され 〜 

2006.12.24     「クリスマス」
外泊許可がおりて、クリスマスは家族と楽しく過ごした。乾杯をして仮面ライダーケーキをいっぱい食べた。息子にもサンタさんが来て、大喜びの笑顔が見れて嬉しかった。幸せだな〜。来年も、ずっとずっと、我が家にサンタさんが幸せを運んできてくれますように。
〜 クリスマス  パパと息子と  過ごす夜  ジングルベルを  笑顔でうたう 〜

2006.12.25     「Xマスプレゼント」
 今日、東京に住んでいた頃のママ友達のみんなから、ダンボール箱いっぱいに、息子と私にクリスマスプレゼントが届いた。みんなからのメッセージもあたたかくて、嬉しくて、涙があふれた。すずなママ、なるみママ、まひろママ、りくママ、だんだんママ、もえママ、けいとママ、こうすけママ、しゅんママ、きょうへいママ、まさきママ、ことこちゃん、ちひろ先生、みんなみんなありがとう。
〜 ありがとう  心こもった  プレゼント  ひとつひとつに  愛があふれて 〜  

2007.1.1     「元旦」
 新しい1年になりました。今年は希望の年です。臍帯血移植が大成功をして元気になって、家族のもとに、友のもとに、あなたのもとに必ず笑顔で戻ります。
〜 年明けて  心あらたに  誓うこと  ただひたすらに  生きていくこと 〜

2007.1.6     「命の一滴」
 今年初めて赤血球の輸血をした。輸血を必ず必要とする病気だと聞いたとき、自分の身体に見ず知らずの他人の血液が入ることにものすごく抵抗があった。でも、今では善意で生かされている感謝の気持ちでいっぱいだ。私も元気なときに献血くらいはしておけば良かったと思う。献血にも、ましてや骨髄バンクや臍帯血バンクなんて何の興味も関心もなかった。だけど、そんな自分が、こうして今、善意の一滴に助けられている。必ず生きていこう。
〜 あなたから  命のしずく  そそがれて   我生きていく  感謝を抱いて 〜

2007.1.11     「乳酸菌生産エキス」
乳酸菌生産エキスを飲み始めている。人間が本来持っている体内の自然治癒力を高め、腸内で善玉菌を作り出し免疫細胞を活性化するらしい。腸内環境を整えることは健康にとって大切なのだ。私は薬の副作用で口の粘膜、腸の粘膜をやられるので、改善を期待している。
〜 ガンに効く  口内炎に  下痢に効く  治癒力アップ  乳酸エキス 〜

2007.1.12     「天使のお洋服」
 今日、大好きなお友達、まめはちゃんが病院に会いにきてくれました。まめはちゃんは、死産でなくなった小さな小さな赤ちゃんのために、お洋服をつくる活動を「天使のお洋服」という名前ではじめられました。40cm、30cm、そして、空のために20cmのお洋服も作ってくれました。一枚一枚手縫いです。そして、今日、私が入院中のN病院周産期センターにおいてもらえることになりました。天使のお洋服が、お腹の中で頑張って生きていた小さな小さな命のために&悲しい死産を経験されたママたちの心の救いとなりますように。
〜 忘れない  あなたを想い  縫いあげた  天使の服に  命をのせて 〜

2007.1.15     「結婚記念日」
 今日は11回目の結婚記念日です。ハワイのブルーラグーン教会で永遠の愛を誓ってから11年。悲しかったこと、楽しかったこと、いっぱいあったけど、思い出せば、最後にはいつも二人で笑っていた気がする。そして、これからも、ずっとずっと。
〜 とわの愛  誓いしあの日  忘れずに  いついつまでも  ともに生きよう 〜

2007.1.31     「空へ」
 今日で1月も終わりです。本当なら今月は、空、あなたのお誕生日があるはずでした。ママの病気のために産んであげられなくてごめんね。K太も空のお兄ちゃんになることをとても楽しみにしていて、空、あなたのために、ガラガラを作ったり折り紙をいっぱい折ってくれていたんだよ。私たちは、空、あなたのことをいつまでも忘れないよ。あなたのママにしてくれて本当にありがとう。
〜 一月の  空を見上げて  誓うこと  あなたのために  ママは負けない 〜

2007.2.10     「タンバリン」
 今日は息子の幼稚園の発表会だ。私は、見に行くことはできないけど、TIK病院に転院前、私が口ずさむエンターティナーの曲にあわせてタンバリンを披露してくれた。 上手だったよ。来年は絶対見に行くからね。
〜 タンバリン  舞台のうえで  パンパパン  会えない君に  エールをおくる 〜

2007.2.11     「富士山」
 今日の東京は、晴天で澄みきった青空が広がり、無菌病棟のラウンジの窓から富士山がどーんと見える。このフロアーから一歩も外へでられない今の私にとって、窓から見える富士山は癒しのひとつになっている。
〜 病棟の  窓から見える  白き富士  私に明日を  そして力を 〜

2007.2.14     「バレンタインデー」
 2月14日、今日はバレンタインデー。私が、バレンタインデーに頑張っていた??頃は、高級チョコレート専門店といえばゴディバくらいだったけど、今はショコラブームとかで、有名なショコラティエのお店がたくさんできている。一粒1000円もするものもあってびっくりするけど、元気になったら食べたいな〜。義理チョコじゃなく自分チョコ!!
〜 ハート型  愛しき君へ  チョコレート  頬を染めつつ  渡したあの日 〜

2007.2.20     「オールイン」
 同室のWさんに韓国ドラマのDVDを借りて見た。「冬のソナタ」も見る気がせず、見たことがない私だったけど、いや〜はまるぅ。次の展開が気になる、気になる。やめられない、とまらない。イ、ビョンホン主演の「オールイン 運命の愛」24話を2日で見終わってしまった。音楽もなかなかいいし、韓流もなかなかイケル。All in・・私も全てをかけて生きるために頑張ろう。
〜 カッコイイ  キムイナ役の  イ.ビョンホン  ベッドでひとり  韓流ブーム 〜

2007.3.3     「ひな祭り」
 今日はひな祭り。毎年、亡くなった娘にひなあられやお菓子をお供えしている。娘は初節句も病院でむかえ、親として何にもしてあげられなかった。今年は、息子が折り紙で作ったお内裏様とお雛様を娘の写真の横に飾った。幼稚園で作ってきた作品も飾った。弟の作ったかわいいお雛様、お姉ちゃんは喜んでくれているかな?
〜 病室で  娘を想う  ひな祭り  時はすぎても  とわに心に 〜 

2007.3.16     「東京タワー」
 移植病棟の病室の窓から東京タワーが見える。夜になるとオレンジ色になり、きらきらときれい。何年も東京に住んでいて、東京タワーも何度も見ていたけど、ここから見る東京タワーは決して忘れることができないだろう。
〜 無菌室  窓から見える  東京は  夜空の下で  きらきらひかる 〜

2007.3.22     「命の贈り物」
 臍帯血移植。赤ちゃんとお母さんをつなぐ臍の緒、臍帯血から新しい命が贈られた。告知をうけたとき、このままだと余命数ヵ月だと言われて死を覚悟した。どうして、妊娠中の私が・・と愕然となった。神様なんていないと思った。でも、それは違った。病気になって得たものはたくさんあった。神様っているんだよ。たぶん、みんなの心の中に・・。全てに感謝し、赤ちゃんがくれた未来を無駄にすることなく、精一杯に生きていこう。
〜 産声を  あげし君から  贈られた  尊き命  未来へ響け  〜 

2007.4.17    「春の別れ」
 今日、スキルス胃ガンで頑張っていたFぅちゃんの訃報が妹さんからメールで届いた。いつも明るくて前向きなFぅちゃんからどれだけの元気をもらっただろう。約束だったランチはできなくなったけど、絶対に元気になるよ。ありがとう。春になり仲良くしていた仲間たちの何人かが亡くなった。Hさん、自衛隊くん、Yりさん、Fぅちゃん…。みんな明るくて優しくていい人ばかりだった。辛い顔なんて思いだせない。浮かぶのは笑顔ばかりだ。一緒に励ましあいながら闘病生活を送れたこと。みんながいてくれたからくじけそうになりながら私も頑張ることができた。本当にありがとう。ご冥福を心からお祈りします。
〜 春雨に  散りゆく桜  またひとつ  みんなの笑顔  いつも心に 〜 

2007.4.28    「ふるさと」
 ゴールデンウィーク突入。去年は家族で私の実家に遊びに行った。角島の海の美しさに感動し、市場で食べたお寿司が美味しかった。住んでた時は田舎で嫌だったけど、大人になって親になってたまに帰る故郷に心も身体も癒される。元気になって、また帰りたい。
〜 ふるさとの  海の蒼さに  癒されて  心豊かに  心素直に 〜 

2007.5.5    「こいのぼり」
    今日は端午の節句。息子の初節句を思い出す。桃太郎の格好をさせて記念写真をとった。松尾大社にお参りに行き皆で会食をした。息子は運動は活発で歩き始めるのもとても早かったけど、口が遅くなかなか言葉をしゃべらず、いつまでも赤ちゃん語でとても心配した。だけど、今ではほとんど対等に話ができる。たまに大人っぽいことを言ってきてびっくりすることもある。子供の成長を見ていると本当に感慨深い。来年のこどもの日は一緒に過ごそうね。
〜 こいのぼり  君と見上げた  青空を  春風にのり  元気に泳ぐ 〜 

2007.5.20    「君の声」
 たまに息子と電話で話す。「ママ大丈夫?元気?」これだけで涙がでそうになる。そして、必ず「笑わしてあげる」と言って「おしっこジャー、おならブッー、うんちブリブリ」と男の子の幼稚園児大好き語録のオンパレードが始まる。無邪気な声に心救われ、この子のために頑張ろうと誓うのだ。
  〜 受話器から  無邪気に笑う  君の声  その一言に  心救われ 〜

2007.5.23    「長い夜」
 病院の消灯時間は夜の9時半。咳と鼻づまりで熟睡できない夜が続いている。時計を見たらまだ深夜0時。夜の東京は眠ることを知らず、きらきら光っている。孤独な夜。不安な夜。そして、長い長い夜。
  〜 病室の  灯りを消して  目を閉じる  会えない君に  夢で会いたい 〜

2007.6.11    「あじさい」
暦のうえでは入梅。もうすぐ雨の季節がやってくる。東京に住んでいた頃、毎年のように家族で鎌倉にあじさいを見に行った。雨が恵みの雨となり、病気を洗い流してくれますように。
  〜 六月の  雨にうたれて  あじさいが  色鮮やかに  七色に咲く 〜

2007.6.20    「蛍」
東京に住んでいた頃、梅雨入りしてからの恒例行事は、友達家族と「うかい鳥山」のほたる狩りに行くことだった。Mっこちゃんに誘われてはじめて行ったとき、私は妊娠9ヵ月で息子がお腹の中で元気に動いていた。幻想的な蛍に感動して、それから毎年のように行った。いつか、また行きたいなぁ。
  〜 雨上がり  梅雨の夜空に  舞う蛍  君の小指に  とまって光る 〜

2007.6.24    「白金プラチナストリート」
病院は白金のプラチナストリートのほぼ隣にある。入院して初めての外出で散策してみた。緑が多く、おしゃれなお店があって素敵な感じ。久しぶりに親友と会って、オープンカフェでランチをし、楽しいときを過ごした。1年前まで当たり前だったことが、とても幸せに感じた日曜日の午後。
  〜 白金の  プラチナ通り  洒落たカフェ  セレブ気分で  おいしいランチ 〜

2007.7.7    「たなばた」
息子が幼稚園で作ったササノハを持って帰ってきた。短冊に書く私の願いはただひとつ。「白血病を克服してずっとずっと家族と幸せな日々をすごせますように」
  〜 短冊に  しるす願いは  ただひとつ  家族みんなの  とわの幸せ 〜 

2007.7.12    「蝉の声」
ミーン、ミーンと蝉が鳴いている。夏がきたんだなぁ。一年前の今頃は、空がお腹の中にいて、ひどいつわりで蝉の声をきく余裕もなかった気がする。その後、白血病が発覚し、私の夏はなくなってしまった。こうして、今、退院できて家で過ごせることに本当に感謝です。
  〜 夏が来た  窓をあけると  蝉の声  ミンミンミンと  にぎやかに鳴く 〜

2007.7.21    「夏休み」
息子の幼稚園が夏休みになった。去年は、私の突然の入院で、我が家の夏休みは家族の闘いとなった。今年の夏は、家にいる。息子がとなりで笑ってる。家族みんなで食卓を囲む幸せ。当たり前だったことをもう一度手に入れられた幸せを感じている。今年の夏休み、たくさんの楽しい思い出を作ろう。
  〜 夏休み  君の笑顔と  青い空  暑さに負けず  いっぱい遊べ 〜    

2007.8.2    「思い出の海」
夏といえば海。私たち夫婦が大好きな場所。私たちは、長女を亡くし、すぐに授かった次の子も途中で心臓がとまり流産となったことから、赤ちゃんを作ることが怖くなり、夫婦だけで暮らしていこうと思っていた時期が長くあって、その間、毎年のように二人で南の島にダイビングに行った。ハワイ、サイパン、セブ、パラオ。当時の私たちと同じくDINKSのご夫婦ともたくさん出会った。夫婦で共通の趣味があるといいよね。と話した。私は、もう共通の趣味であったダイビングはできないかもしれない。だけど、私の記憶と心の中にはたくさんの海がある。
  〜 楽園の  あなたと行った 碧き海  思い出たちが  輝いている 〜

2007.8.16    「誕生日」
今日は、私の第一の誕生日。一年前の今日は、クリーンルームで高熱と口内炎と闘っていた。息子に会えない淋しい誕生日だった。誕生日プレゼントに、息子から差し入れられた私の似顔絵には、お腹のところに赤ちゃんの顔が書いてあって、看護師さんの前で号泣したことを思い出す。そして、一年。私のとなりには支えてくれる家族の笑顔がある。パパと息子に誕生日を祝ってもらえて幸せだな〜。生きていてよかった。自分の年齢にびっくりするけど、まだまだ日本女性の平均寿命の半分足らず。孫の顔を見るまで頑張るぞ!!Happy birthday to me♪
  〜 誕生日  家族と過ごす  しあわせを  かみしめながら  歳を重ねて 〜

2007.9.16    「ひまわり」
テレビで、夏目雅子さんのドラマ『ひまわり』をみた。白血病のシンボルのようになっていて、白血病=夏目雅子さんというイメージが強く、私も病名の告知を受けたとき、夏目雅子さんが頭に浮かんだ。今は当時と比べると医療技術も格段に進み、白血病も不治の病ではなくなった。27歳で亡くなった夏目雅子さん、きれいだったよなぁ。
  〜 美しく  心の中で  とわに咲く  あなたの笑顔  ひまわりの花 〜

2007.9.20    「秋の空」
病室の窓から見える空が少しずつ秋にかわる。白血病を発病して長期入院し、私の生活はベッドの上だけが全てとなり、病室の窓から見える景色だけに季節を感じてきた。身体で風を感じ、季節の移りかわりを感じられることは幸せなことだとつくづく思う。
 〜 病室の  窓から見える  秋の空  君待つ家に  いつか帰ろう 〜

2007.9.25    「十五夜」
今日は中秋の名月だ。秋の夜空にまんまるなお月さん。夜風が少し冷たくなって夏の終わりを感じさせる。そして、私は、またひとつ新しい季節を迎えることができた。
 〜 秋の夜  君と見上げた  まるい月  きれいだねって  言える幸せ 〜

2007.10.12    「寝顔」
寝る前、息子に必ず絵本を読んで聞かせている。しんどいけど、いつからか私と息子の間での習慣になってしまった。今、私は、咳をせずに最後まで読めたら、いい調子だと自分の体調のバロメーターにもしている。そして、息子の愛らしい寝顔に、母としての一日が無事に終わった幸せを感じている。明日も幸せな一日でありますように。
 〜 すやすやと  となりで眠る  愛しき子  君の寝顔に  心癒され 〜    

2007.10.23    「キンモクセイ」
自転車で走っていたら、キンモクセイの甘い香りがした。急に寒くなって、移植後の身体には不安な季節だけど、深呼吸をして、さぁ、行こう。
 〜 寒い朝  冷たい空気  秋の風  キンモクセイが  やさしく香る 〜

2007.10.25    「魔法のことば」
息子は、毎日のように「ママ、もっともっと元気になったら赤ちゃんを産んでね。」と言う。私が無理だとあやまっても「無理じゃないよ!!もっともっとすごーく元気になったら、前みたいにお腹が大きくなるかもしれないでしょ。」それは今より太っていたからだと思うけど、そこまで言われたらうなづくしかない。そんな息子が、今夜、布団の中でこう言った。「だけど、ママってすごいね。3人も赤ちゃんを産んだんだから、すごいよ。A奈ちゃんとK太くんと、そして、空ちゃん。」すごいママは泣きそうになった。子供は、ときに、ハッとするようなことを言う。下心のない魔法の言葉は、母の胸の奥までまっすぐに届くのだ。ほめてくれてありがとう。
 〜 ありがとう  胸の奥まで  まっすぐに  届いて響く  魔法のことば 〜   

2007.11.2    「来年のカレンダー」
今日、Mで来年のポケモンカレンダーを買った。息子は家族のお誕生日に付録のシールを貼った。まずは、K太8月30日、ママ8月16日、パパ2月22日、それから、A奈10月7日、空(空ちゃんはお誕生日=命日)7月28日。そして、もうひとつの大切なお誕生日、、、3月22日。私が臍帯血を移植した日。息子にかわいいケーキのシールを貼ってもらった。
 〜 カレンダー  お誕生日を  マークする  六つのシール  ママだけ二回  〜

2007.11.16    「再発」
再発。どうして?私が?私の何がいけなかったの?私は何を反省すればいいの?あんなにも頑張ったのに・・・。パパになんて報告したらいいんだろう?息子にはどのように伝えたらいいんだろう?年老いた母にどのように説明したらいいんだろう?応援してくれているみんなには何て言えばいいんだろう?移植後DAY240まで進んだコマは一瞬でふりだしだ。移植後、1年さえも迎えることができなかった・・・。だけど、まだ、死ねない。絶対に負けない。
 〜 再発と  聞いて見上げた  秋の空  ひこうき雲が  涙でかすむ  〜

2007.11.25    「夕焼け」
無菌病棟のラウンジの窓からきれいな夕焼けが見える。正面の富士山が赤く染まってゆれているように見える。二度とここからは見たくなかった景色だなぁと思いながら、ひとりラウンジでお茶を飲んでいる無菌病棟の静かな夕方。
 〜 病棟の  窓から見える  夕焼けに  朱色に染まる  富士を見つめて 〜

2007.12.6    「BGM」
 抗がん剤の投与中は、CDを流している。今、一番癒されているのは、徳永英明の「VOCALIST」。嫌な治療でも、好きな音楽をBGMにベッドに横になっていると、なんとなく気分がいい。耳から聴こえるものからもパワーをもらい、身体も心も健やかになりたい。
 〜 歌声に  癒されながら  ぼんやりと  しとしと落ちる  点滴見つめ 〜

2007.12.11    「飛行機」
 病室の窓から、羽田空港を飛び立った飛行機が見える。青い空にひこうき雲。元気になったらパパと息子と旅行に行きたいな。
 〜 飛行機が  命をのせて  西へ行く  翼を広げ  青空高く 〜

2007.12.14    「マイホーム」
 鍵の引き渡しも終わり、もうすぐ、新築マンションにお引越しだ。結婚して五軒目のお家。そして、やっと手に入れたマイホーム。絶対に元気になって、パパと息子が待つ家に帰ろう。新しいキッチンに立ち、家族のために食事を作ろう。家族三人、新しいベッドで並んで眠ろう。ずっと、ずっと、一緒に暮らそう。
 〜 パパが待つ  君の笑顔が  待つ新居  元気になって  必ず帰る 〜

2008.1.6     「蕾」
 コブクロの「蕾」は、お気に入りの曲だ。詩の中の母と息子の姿に自分と息子を重ねて、つい涙がほろり・・。私は、息子にとって、いい母親だろうか?そして、あとどれくらい息子と過ごすことができるだろう?
 〜 コブクロの  蕾を聴いて  ほろほろり  息子を想う  いつもいつでも 〜

2008.1.7     「年賀状」
 今日、息子からの年賀状が届いた。かわいい字でメッセージが書いてあった。「おけましておめでとお。まま、はやくげんきになってね」ママは、嬉しくて涙がでたよ。早く元気になって必ずお家に帰るから、おりこうさんで待っててね。あなたにとって、幸せいっぱいな1年になりますように。
 〜 病室へ  届いた君の  年賀状  かわいい文字が  涙でゆれる 〜

2008.1.8     「お守り」
 今日、パパから、初詣に行った近所の御香宮神社のお守りが届いた。心身健康、病気平穏。家族みんなにとって、幸せいっぱいな1年になりますように。
 〜 お守りに  願いをのせて  今年こそ  元気になろう  あなたのために 〜

2008.2.8     「尊き命」
 今日、2回目の臍帯血移植をした。1度めから1年足らずで、私は、再び、赤ちゃんから新しい命を与えてもらい、今、ここに生きていることに心から感謝している。尊い命を大切に生きていこう。そして、未来ある子供たちに、生きていくことは、様々な苦悩や困難もあり辛いときもあるけど、素晴らしいことなんだと伝えたい。どんなときも、人間は、決してひとりではなく、心から大切に思ってくれている人が必ずいることを伝えたい。すべての命を大切に生きてほしいと願って。そして、親である私も、子供たちに恥ずかしくないように、精一杯に生きていくと誓って。
 〜 伝えたい  生きる喜び  尊さを  澄んだ瞳に  清き心に  〜

2008.4.7     「入学式」
 今日は息子の小学校の入学式だった。たくさんのことを学び、感じ、心も身体も健康に成長してくれればと願う。入学式に行けなくてごめんね。
 〜 おめでとう  愛しき君も  小学生  たくさん学べ  たくさん遊べ  〜

2008.5.20     「サザン」
 サザンオールスターズが、来年以降、無期限活動休止らしい。私の学生時代はサザン一色だった。「Nude Man」「ステレオ太陽族」のLPは聴きまくった。当時、CDではなく、レコード盤だったのだ。懐かしいなぁ〜。栞のテーマ、Oh!クラウディア ♪ などなど、あの頃を思い出しながら、久しぶりに聴きたいな。
 〜 なつかしい  あなたと聴いた  ヌードマン  青春時代  思い出の曲  〜     

2008.6.2     「Home」
 無事に退院して、新居に帰ることができた。新しいお家。夜は、パパの手料理を家族3人で食べ、いっぱいお話をした。寝室のベッドで川の字になって眠った。自分以外の体温を感じる幸せ・・。ずっと、ずっと、おだやかな日々が続きますように。ただいまぁ。
 〜 あたたかい  家族で過ごす  家の中  君の笑顔が  くるくるまわる  〜

2008.6.4     「ランドセル」
 新1年生になった息子のランドセル姿を初めて見たとき、胸があつくなった。思えば、ここ2年間、母親らしいことは何ひとつしてやれなかった。行ってらっしゃいと笑顔で見送り、お帰りなさいと笑顔で迎える、そんな普通の毎日がとても幸せ。
 〜 ゆらゆらと  背中でゆれる  ランドセル  笑顔をしょって  大きくなあれ 〜

2008.7.7     「えりちゃん」
 TIK病院で一緒に闘病生活を送っていたえりちゃんの訃報が届いた。1回目の入院では同室で、その後、お互いに同じ頃、移植後再発してしまい、2回目の移植も、ともに闘った。私が退院する日、こっそりえりちゃんの病室に行き、お互いに頑張ろうねとハグしあい握手した。いつも前向きで明るいえりちゃんにどれだけ励まされただろう。享年27歳。悔しくて、切なくて、悲しくて、涙がとまらない。えりちゃんの笑顔、ずっとずっと忘れないよ。
 〜 たなばたの  夏の夜空に  流れ星  きらきらひかる  あなたを想う 〜  

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