バイオハザード6の二次小説を書いてます。
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ジェイシェリ考察<Chapter3>
【中国の邸宅にて】

半年間の監禁生活を経て、晴れて逃亡。

{ここで私見ですが、ジェイクがジュアヴォを素手でやっつける時の指2本立ててチョイチョイ「かかって来いよ」的な挑発シーンに憤死しかけました。マジでカッコイイ…}

で、ジェイクとシェリーが落ち合うロッカールーム。
ココ、テスト出ますよ、ってくらい痒いっす。いや、重要です。
※蛇足ですがゲーム補完『ロッカールームの攻防』で2人の心情を小説化してみました※

見てる側からしたらシェリーの検査服姿を直視できずに目を逸らしながら咳払いするジェイクがおいし過ぎます。
シェリーも弾むように「ジェイク!」と声かけて、咳払いするジェイクに自分の格好に気づくってどんなけ鈍いんか!
見てるこっちは痒いけど、本人たちは気まずい。とりあえずシェリーが話題を振ってみたけど、ジェイクは素っ気ない。けど、シェリーの着替えはしっかり見ちゃってる(笑)
シェリーって背中見られてるの気づいてないし、無防備だよね。

ジェイクはこの時、少なくともシェリーを置いて一人で逃亡しようと思えばできたけどしなかった。
それは何でだろう?
RE.NET(RESIDENT EVIL.NET)に監禁施設の研究員の手記って項目があって、2人とも大人しく言うことを聞いている、多分お互いのことを思いあってのことだろう…と書いてあって、やっぱり心配してたんだ!
脱走を始めて放送で「2名脱走、発砲もやむなし」と聞いて「I knew she was here.(シェリーも無事だな)」と言ってたので、一緒に逃げるの前提ですよね。でも何で?お金のため?
でもお金のことはもう半年も前の話で、今さらそれのために危険がいっぱいの施設をまだ生きてるかどうかもわからないシェリーを探して一緒に脱走しようとするかな?ちょっと無理がある。
となると、やっぱりシェリーはジェイクにとってほっとけない存在になってて、そう考えてみるとシェリーの検査服の格好を正視できなかったのはわかる。わかると言うか、背中見せつけられてイラっとしたんじゃなかろうか。

ジェイクって小さい頃から生活貧しくて生きるのに精いっぱい。10代半ばから傭兵生活で、その厳しい環境に耐えてでも面倒みようとした母親は病死して、傭兵時代に尊敬してた上司に裏切られて、自分が信じられるのが金しかないと荒んでた。ひねくれて、まっすぐぶつかれなくて、まっすくぶつかるのが怖くて―――
斜に構えて世の中を見て、足元見て仕事の値段ふっかけて、自分が動くのは金のため、それ以外は自分には知ったこっちゃねぇ―――

そんなヤツが女子のちょっときわどい恰好見たからって動揺するかな?
シェリーが好きだから正視できなかった。だから、置いて行けなかった。この時点でもうジェイクはシェリーが好きだったんじゃないかな。
※この辺のジェイクの心情を『疑念の中の自覚』で書いてみました※

対してシェリーの方は12歳の時から軟禁生活だし、恋する機会があったとは思えない。。。平たく言えば、ウブだから、自分の気持ちに気づいてないんじゃないかなァ―――
ジェイクを保護して、血清もらって、ワクチン作って―――自分の任務を全うしなきゃ!っていうのに必死で。


そして、話の流れからジェイクの父、アルバート・ウェスカーの話になります。
RE.NETの「ジェイクの父」という項目で、ジェイクが書いた手記があって、

「ここに拉致られて二ヶ月くらいか。最近、ようやくネオアンブレラの連中が話してる中国語が分かるようになった。ヤツらのトレンドな話題は、俺の親父についてだ。それとなく聞いてみると、あの栄養剤を配っていた姉ちゃんが言ってた、アルバート・ウェスカーってのが俺の親父だって話は、残念ながらマジだったようだ。

そのウェスカーが、世界を滅ぼそうとしたイカれモンスターだってのも、どうやらマジ。まさかそんな野郎が俺の親父だったとはな。まったく笑えねぇ。シェリーは、たぶんそれを知ってて俺に近づいてきたんだろう。なんで教えてくれなかった?

くそったれ。考えれば考えるだけ、頭の中がグチャグチャしてきやがる」

というのがあって、シェリーに「アルバート・ウェスカーって知ってるか?」と聞いた時のシェリーの反応で、ジェイクはやっぱり知ってたんだ、と悟るんです。
んで、ちょっと口調がキツくなる。

I guess he had an antibody that could fight off any virus. Apparently, he abused his gift, took it for granted and then ended up turning himself into a some kind of monster. And here I thoughu dear old dad was just a deadbeer who skipped out on us―――no,no,no...he was actually...a freakin' nut job almost destroyed the world.
(俺の親父ってのはどんなウィルスにも抗体があって―――最後にはその力を利用して自分の体をバケモノに変えた。挙句の果てには世界征服を目論んだらしいじゃねぇか?俺はてっきりおふくろを捨てたただのチンピラだと思ってたぜ)

監禁されてる間に色々聞かされた父親の話。エンブレム取得のファイルには、ジェイクの母は自分たちを捨てた男のことを悪く言わず、ジェイクにも言わせなかったらしく、今の今までジェイクは父親のことを悪くは思ってなかった。なのに―――

「あなたとお父さんは関係ないわ」

シェリーのそんな言葉もジェイクには届かず、

Yeah, but his blood does. It's the whole reason why we're even here. I mean, come on! You really think that crazy doesn't run in the family. That nothing of who my father was didn't somehow get passed on down to me? You of all people should know that's true. I'm just sayin'... The man that I am, the things that I've done――at least it all makes a little bit more sense now.
(ヤツの呪われた血がなきゃ俺はここにはいねぇよ!イカれた親と子の間に因果関係なんかねぇ。お前がそう思い込みたいだけだろ?なんで俺がこうなっちまったのかは今はわかる気がするけどな)

ここ、結構色んなこと言ってますよ。

幼少時代から苦労して、やっと自分のルーツがわかったと思ったら自分には呪われた血が流れてた。そのせいで今こんな目に遭ってるし、今の自分がこんなんになっちまったのも、全部ヤツのせいだ。父親と俺は関係ないだって?それはお前がそう思い込みたいだけだろ?お前の親もそうだったもんな?

うーん、言っちゃった。親のせいで10年以上監禁されて自分の身体を研究され続けたシェリーに向かって、言っちゃった。そりゃ怒るよね。

You can blame your father all you want. But at some point you have to take responsibility for your own actions.
(親がひどいから何だっていうの?生きることに信念が持てないのは自分の問題だわ)

直訳すると、

自分の現状を親のせいにしたかったら、好きなだけしたらいいわ。でも、最後には、自分の行動には自分で責任を持たなくちゃならないのよ。

ココ、ジェイクはキタと思いますね。
一気に吐き出した不満が全部甘えだったことを突きつけられ、ついでにシェリーも同じような境遇(親のせいで自分が不自由な生活を強いられてる、親がウィルス拡散の根源)なのに、嘆かずに真っ直ぐ自分の信念を持って生きていることに思い至り、自己嫌悪―――ロッカーをバァァン!とな(笑)若いなァ〜〜


【施設からの脱出】

もうこの辺からはジェイクにとってシェリーは"金回りのいい仕事を持って来た嬢ちゃん"でも"スーパーガール"でもなく、"(大事な)シェリー"ですよね!

ちゃんと呼ぶ時は「シェリー」って呼んでますよ!!

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