第10回京都子ども将棋交流大会 開催報告
第10回京都子ども将棋交流大会 開催報告
令和4年2月26日、3月5日(土)に『第10回京都子ども将棋交流大会』を日本将棋連盟の公式インターネット将棋対局サイト『将棋倶楽部24』を用いて開催しました。
本来であれば、2日目はくろ谷金戒光明寺を会場とし対面で開催する予定でしたが、京都府下にまん延防止等重点措置が発令中のため、急きょ両日ともオンラインでの開催となりました。
1日目は児童館・学童保育所での予選を勝ち上がった子どもたち108名(低学年の部60名、高学年の部48名)が2日目への出場権(ベスト16)をかけ、対局を行いました。2日目は、1日目を勝ち上がった各部16名が優勝を目指し、熱戦を繰り広げました。
閉会式では、Zoomを活用して行い、結果報告をするとともに入賞者から喜びの声を頂戴しました。
大会結果は以下のとおりです。
【大会結果】
<低学年の部> 京都市長杯
優 勝:松陽児童館 角 英士さん
準優勝:京都市北白川児童館 土谷 知暉さん
第三位:京都市梅津北児童館 寺川 京佑さん
京都市久世児童館 松浦 志龍さん
<高学年の部> 洛和会丸太町病院・洛和会音羽病院杯
優 勝:ふかくさ輝っず児童館 黒川 英寛さん
準優勝:たかつかさ児童館 佐内 葵さん
第三位:京都市洛陽児童館 小池 優誠さん
京都市山ノ内児童館 冷牟田 歩夢さん
≪将棋盤の贈呈について≫
さまざまな障害のある子どもたちに向けて将棋の楽しさを伝え、実際に将棋に触れていただきたいという思いから、京都市内8つの総合支援学校に向けて将棋盤と駒を2セットずつ贈呈いたしました。
また、第10回大会記念として、さらに将棋の楽しさと将棋の持つ魅力を感じていただきたいという思いから、今大会のベスト16となった選手の所属する児童館へ、森信雄七段のサイン入り将棋盤と駒のセットを贈呈いたしました。
≪総評≫
早いもので大会が開催され10年、今大会は第十回の記念大会となりました。
順風満帆に大会成果が上がり、参加者も年々増加し京都市の将棋大会では大規模になっておりますが、一昨年から疫病蔓延という予想もしない事が起きました。大会運営者としてコロナ禍でも大会を実施するにはどうしたらよいかと、知恵を出す試練に直面しました。
現在ではインターネットを活用した将棋大会を実施されることも多くなっってまいりましたが、インターネットを活用した大会を児童館のネットワークで行う方法は、画期的な提案でした。
活動の内容、考え方が違う団体の成果は、十分子どもたちにも伝わりました。こどもの育成と伝統文化がコラボして、新しいことの方向性ができたことは、大変意義深いものがあると感じています。
コロナ危機が、「災い転じて福となす」の将棋の戦法にまいりましたといわせる時代がみえたと感じます。
京都府支部連合会会長 廣田長己