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 言霊----------
古来、日本人は人の発する言葉の中には精霊が宿り、霊的な力があることを信じて来た。
その霊妙な力により人々の幸せも不幸も左右すると考えてきた。
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“志貴島(しきしま)の 日本(やまと)の国(くに)は 言霊(ことだま)の 佑(さき)わう国(くに)ぞ 
福(まさき)くありこそ” 柿本人麻呂 
言霊はコトとタマに分けられる。
コトは事、言などと表記され、言葉にしたことが物質的な事に結実すると考えられてきた。
タマは魂、玉などと表記され、内的な立ち上がる霊威、パワーなどを意味する。 つまりコトダマとは内的なパワーを秘めた、現実に影響をおよぼす言葉といえる。
そしてその霊妙な力を意識して使うことによってプラスの影響をおよぼすもの(人に幸せをもたらすもの)とマイナスの効果をもたらすもの(人に不幸をもたらすもの)とに分けられる。
(このような言霊思想は今日の私たちの日常生活においても深く浸透している。
例えば四(死)や九(苦)などの数字を忌み言葉として敬遠することは日常的に行なわれているし、結婚式などにおける「破れる」や「別れる」など、受験生の前での「落ちる」や「すべる」などの言葉は忌み言葉として敬遠されている。
又「ひとの悪口を言ってはいけません」という子供のしつけも言霊思想によるものと思われる。)
この言霊信仰の集積が神前で奏上される祝詞であり、その超越的な霊力が祝詞にこめられ、今日に受け継がれている。
祝詞を奏上することでそこに神聖なる時空がつくられ、人々を幸せへと導くものである。
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“日本(ひのもと)の 倭(やまと)の国(くに)は 言玉(ことだま)の 富(さきわ)う国(くに)とぞ
古語(ふること)に 流(なが)れ来(きた)れる 神語(かむこと)に 伝(つた)え来(きた)れる
伝(つた)え来(こ)し“  『続日本後記』
 
言霊信仰の精華といわれる「大祓詞(おおはらえのことば)」を奏上してみよう!
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