感じて楽しむ部活動

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 この最初の段は、このホームページの基本の考え方、部活動と授業の異なるところ、顧問をするメリットなどです。

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1.部活動顧問ってなに

 教師になって初めて顧問をすると、何をすればいいのか解らなくて迷います。 また、転勤などで、まったく経験のない部の顧問などを任されても困ってしまいます。 だいたい、部活動顧問の職務上の役割や、その仕事内容や活動の方法論などは、教育系の大学でさえ、ほとんどそれに関する講座はありません。 多くの先生は、自分の学生時代の経験等に頼ってやっているのです。でも、法的には部活動は、課外活動という分野に分類され、 教師の大事な仕事の一部です。しかも、先生は授業や生徒指導に追われて、顧問としての時間を確保するのに困っていたり、 指導方法に迷っていたりするのに対して、生徒は部活動を楽しんでやっています。 その上、その楽しんでる生徒たちのエネルギーが集まると、大きな教育成果が生まれます。 「教育効果があるのに、その活動を支える理論がない」、というのが部活動を取り巻く現状でしょう。 ここでは、この部活動に対する、理論とまではいきませんが、私なりの基本的な考え方をまとめてあります。

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2.顧問は社長

 極端な言い方ですが、普段、教師のやっている授業というものは、与えられた時間に、与えられた人数に対し、 与えられた内容を教えていくという作業です。つまり、決められた時間割りで、決まったクラスに行って、決まったカリキュラムで行われてます。 それに対して、部活動はそれらのすべてを最初から作っていかなければいけません。 つまり、部員を集める方法から始まって、活動のための場所や時間はどのようにするのか、 またどんな活動の内容はどうするのかを決めなくてはならないのです。 これらのことは、会社を設立する起業家社長の考えなければいけないことに似ていると思います。この観点から、顧問の話を始めます。

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3.顧問に戸惑うワケ

 授業と部顧問を比較すると、授業は企業のサラリーマンのように与えられた仕事をするのに対し、顧問は会社の社長として、 仕事を創造していく必要があるという違いがあるといえます。授業に追われて、ただ単に日々の流れの中で学校での活動を送っていると、 仕事を創造していかなければならない顧問というものは、とまどうことが多いのです。

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4.顧問の仕事の特徴

 サラリーマンの仕事は、会社の多くの仕事の中のひとつの歯車として働いています。授業もある意味ではそうでしょう。 自分の授業は、多くの教科の中の一つの教科としての仕事であり、この仕事の成果というものは、 自分のやった仕事かどうかちゃんと成果が見えないことが多いのです。 しかし、顧問は、自分のした仕事の答えが直ぐに返ってきます。ですから、自分のやり方がそれで良かったのか、改良点があるのか、 といったことが直ぐ検証できます。また、授業等では何か問題が起こった時、その解決方法には既に多くのアドバイスや回答例があります。 しかし、部活動では、その部の特別な事情などの要素が多く含まれ、他の例が参考にはならない場合が多いので、 自分で考え決断する場面に多く遭遇することも特徴のひとつです。

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5.顧問をするメリット

 仕事を作り出すという発想と、その結果から返ってきたものを検証するという経験は、いつも一方的に教えるばかりで、 自分の仕事の効果が部分的にしか見えない教師を、違った視点から見ることが出来るようになります。 また、何か問題が起こった時にそれを解決するために自ら動くことは、先生自身にも新しい発想で自分みつめ、自分を変えることが出来て、 貴重な経験となります。つまり、先生も部活動をとおして学べることが多く、この顧問としての経験は、 授業や他の学校の仕事にも役立っていくのです。

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