FZ10・FZ20情報集積所 はじめてのFZ

 このページでは、初めてFZ10やFZ20、FZ30、FZ5のユーザーになった方を対象に、本体以外にあった方が良いものや知っておくと便利なことなどをご紹介します。もちろん人によって必要なもの不要なものは違いますので、このページは参考程度にしていただいてご自身で判断してください。
最初にあった方がいいもの
SDカード・・・FZシリーズにはSDカードは付属していませんので(海外は除く)、必ず1枚は用意しなくてはなりません。いろいろなメーカーからいろいろなタイプのものが発売されていますが、注意する点は書き込み速度です。書き込み速度が速いものほど連写時の性能が高くなります。連写を使わない場合は遅い書き込み速度のものでも大した性能差はありません。FZ30で高画質動画を撮影する場合は高速のものでないと撮影できない場合があります。連写時のSDカードによる性能の差についてはFZ20とFZ5はこちらFZ10はこちらを参考にしてください。

 20MB/Sという今まで以上に高速なSDカードが発売されましたが、FZ10もFZ20もFZ30もFZ5も20MB/Sの性能を生かすことが出来ませんので、あえて20MB/Sタイプにする必要はありません(20MB/Sが使えないという意味ではありません)。ただし、20MB/SのものはSDカードリーダーを通じてパソコンに転送する際には高速に転送することが出来ます(パソコン側の能力にもよりますが)。またごく近い将来、SDカードを使うデジタルカメラは20MB/Sに対応してくると思いますので、買っておいて無駄になることはないと思います。パナソニックの2GBタイプのSDカードは、FZ20、FZ5では使えないようです。FZ10には使えるようです。→参照

 人によって必要なサイズは違いますが、最低でもできればFZ10は128MB、FZ20とFZ5は256MB、FZ30は512MBのものが良いと思います。記録枚数はこちらを目安にしてください。またSDカードの詳細はこちらをご覧下さい。
液晶保護フィルム・・・液晶画面は擦り傷などが付きやすい場所にあります。撮影や再生に必要なものですから、傷が付かないように最初から保護した方が良いと思います。サイズはFZ10、FZ20、FZ30の場合通常の2インチ、FZ5は1.8インチのもので表示範囲のすべてをカバーできますが、表示範囲以外の枠の部分までカバーしようとすると一回り大きなものや自動車用のフィルムを自分で切ってやる必要があります。
予備バッテリー・・・元々付属しているバッテリーがあれば、通常の撮影で大体200枚以上(機種によって若干の差があります)は撮影できますが、自分の撮影スタイルによって必要だと思う方は予備バッテリーを持っておくと安心です。純正品以外にも性能のほとんど変わらない安価なものや長時間撮影可能な高性能の外付けバッテリーも市販されています。→参照FZ10、FZ20、FZ5→参照FZ30
MCプロテクター・・・レンズを保護する目的で付けるものです(取説のP111参照)。FZ10、FZ20は、サイズにいくつかの選択肢があります。FZ30とFZ5は基本的に55m径のものを使うことになります。
FZ10,FZ20の場合
72mm径のもの・・・カメラに付属しているレンズフードアダプターに取り付ける場合は、72mm径のものを使います。72mm径のものには、純正品(DMW-LMC72)と純正品以外のものがあります。純正品の良い点はLUMIXのロゴ入りのレンズキャップが付いていることです。悪い点は高いことです。純正品以外ではたとえばレンズキャップ付きのRAYNOXのPFR-P20や、レンズキャップなしではMARUMIHAKUBAケンコーなどのメーカーから発売されています。いずれも純正品よりも安いです。純正品も他社製品も性能に差はありません。
72mm径以外のもの・・・標準のレンズフードアダプターを使わずに、他社製のアダプターを使用する場合には72mm径以外のものを取り付けることができます。他社製アダプターを使う理由はこちらをご覧下さい。使用するアダプターに合わせて、62mm、58mm、55mm、52mmのものが使えます。一般的に径が小さくなるほど安くなります。ただし、径が小さいと、他のフィルターと重ねて使った場合には、フィルターの枠が写りこんでしまうことがあります。
※MCプロテクターは必要だという方と不要だという方がいます。必要だという理由は、なんといってもレンズを保護したいという理由です。カメラはレンズを通して入ってきた光を記録するものですから、その入り口にある最も大事なレンズに傷や汚れを付けたくないということです。またレンズが汚れるとクリーニングしなくてはなりませんが、クリーニングしすぎるとコーティングが剥がれるかもしれないという心配があるからということです。不要だという方は、面倒くさいという理由を上げる方もいますし、レンズの前に余計なものを付けることで取り込む光への影響が必ずしも0ではないという理由です。どちらにも一理あると思いますが、私は付けています。
ExifFZ・・・撮影には直接関係ありませんが、撮影した写真をパソコンに取り込んだ後、写真に埋め込まれている撮影情報を詳しく知ることが出来る無料のソフトウェアです(Windowsユーザーのみ)。写真に埋め込まれている撮影情報のことをEXIF情報と言います。FZシリーズに特化されているので(FZ5で一部の情報が表示されません)、FZシリーズで撮った写真ならほとんどの撮影条件を知ることが出来ます。また、撮影条件の表示にはFZとシリーズと同じ用語が使われているので非常にわかりやすいです。カメラに同梱のSDビューワや他のEXIF情報表示ソフトでは一部の情報しか表示されませんし、使われている用語も一般的なものでよくわからない用語も出てきます。。FZユーザーであるTRUEWAYさんが作られました。TRUEWAYさんのホームページはこちらです。SOFTWAREというところをクリックして、更にExifFZをクリックして下さい。
一方、このソフトはFZシリーズに特化されている反面、FZシリーズ以外のEXIF情報は表示することが出来ません。他のカメラのEXIF情報を知りたい場合は、たとえばExifReaderなどの無料ソフトがあります。ExifReaderの作者のホームページはこちらです。ExifFZとExifReaderの両方あると良いと思います。
※その他、あると便利なソフトウェアについてはこちらをご覧下さい。
カメラバッグ・・・これはあってもなくてもどちらでもいいものですが、純正のソフトケースのメリットとデメリットだけ書いておきます。純正のソフトケースはカメラにジャストフィットするように設計されていて、カメラだけを持ち運ぶには適しています。予備バッテリーを入れるスペースもあり、レンズフードアダプターや花形フード(FZ20とFZ5の場合)を付けたまま(反転させる必要がありますが)でも収納することが出来ます。ただし、他のものはまったく入るスペースがないので、コンバーションレンズなどを持ち歩くようになると困ってしまいます。
※FZ10用のカメラバッグにFZ20を入れることが出来るかどうかですが、個体差があるようです。入れられるものと入れられてもかなり硬いものがあるようです。
必要になってから考えればいいもの
コンバーションレンズ・・・もっと大きく写したい、もっと広い範囲を写したいと思ったら、テレコンバーションレンズ(望遠用レンズ)、ワイドコンバーションレンズ(広角用レンズ)、マクロコンバーションレンズ(接写用レンズ)、クローズアップレンズ(接写用レンズ)などが取り付けられます。FZ10とFZ20の場合テレコンバーションレンズ(テレコン)とワイドコンバーションレンズ(ワイコン)は純正品が用意されていますが、他社製のものもアダプターを代えることで取り付けることが出来ます。また、テレコン、ワイコン以外のレンズは純正では用意されていませんが、他社製アダプターを使って取り付けることができます。FZ5の場合も純正のレンズは用意されていませんが、MCプロテクターを介して他社製のものを取り付けることが出来ます。コンバーションレンズについて詳しくはこちら(FZ10、FZ20)又はこちら(FZ5)又はこちら(FZ30)をご覧下さい。
PLフィルター・・・風景を撮影するようになると欲しくなるのがPLフィルターです。光線の乱反射を抑えコントラストを高めクッキリとした写真を撮ることが出来るようにするものです。またガラス面や水面の反射を抑えてくれます。PLフィルターには、C-PLフィルターというサーキュラタイプと言われるものと普通のPLフィルターがありますが、一眼レフタイプでないデジタルカメラは普通のPLフィルターでも良いようです。お使いのアダプターに合うサイズのものを選んでください。※参考・・・PLフィルターの効果をわかりやすくする裏技
NDフィルター・・・滝などの水の流れを表現したいときや、明るい屋外でのスポーツで流し撮りなどをしたいときに、シャッタースピードを意図的に落とすために光の量を調整するフィルターです。FZ30、FZ5は純正で55mm径のものが、FZ10、FZ20では72mm径のものが用意されています。純正以外のものでも効果は同じですので、お使いのアダプターに合うサイズのものを選んで下さい。ND2、ND4、ND8などの種類があります。ND2は光の量を半分にします。ND4は1/4に、ND8は1/8にします。純正のNDフィルターDMW-LND55DMW-LND72はND8に相当します。
※その他のフィルターについてはこちらをご覧下さい。
ストラップ・・・FZ10、FZ30に付いているストラップはそれなりの質感があるのですが、FZ20とFZ5に付いているストラップは大変チープです。細くて硬いので首筋が痛くなったりして、不満を持っているユーザーも少なくありません。そこで市販のストラップに交換して使っている方も多くいらっしゃいます。ただし、FZ20とFZ5のストラップ取り付け部分は、一般的なストラップの幅よりも狭いため、使えるストラップが限定されてしまいます(FZ30も同じです)。FZ30やFZ20、FZ5で使えるストラップと、一般的なストラップを付けられるようにするためのグッズについてはこちらでご紹介しています。
※その他、あると便利なグッズなどはこちらをご覧下さい。
外付けフラッシュ・・・FZ10、FZ20の場合、純正品では光量の違う3機種(PE-36S、PE-28S、PE-20ST)が用意されています。FZ30は2機種(PE-36S、PE-28Sです。純正以外でもFZ10、FZ20、FZ30に対応しているものがあります。純正品以外についてはこちらを参照してください。なお、古いフラッシュのものの中には電圧の違うものがあり、カメラの故障に繋がりますので、十分注意して下さい。FZ5にはホットシューがないため外付けフラッシュを取り付けることが出来ませんが、スレーブタイプのフラッシュなら使用可能です。詳細はこちら
知っておきたいこと
手ブレ補正の効果は?(準備中)
手ブレ補正のモードはどれがお勧め?・・・初めて使う方にはズバリMODE1をお勧めします。常に手ブレ補正が働いているので、フレーミングがしやすいです。常に働いているからといってバッテリーの減り具合などはオフにしている時と比べてもほとんどと言っていいくらい変わりません。カメラの扱いに慣れてきたら、MODE2も試してみて下さい。確率的にMODE2の方が手ブレ補正効果は高くなります。手ブレ補正をオフにした方がいいケースとしては、空中を飛び回る鳥など、カメラの動きに上下の動きが加わるときです。左右に動かすだけのときはオンのままで良いと思います。
ボケ味の効いた写真を撮りたい・・・ボケ味の効いた写真を撮るためには、可能な限り次の条件を揃えることです。絞りを開ける(絞り値を小さく)、できるだけ望遠側を使う(ズーム倍率を上げる)、被写体と背景の距離を開ける。小さな花などを撮影したいときは、マクロコンバーションレンズやクローズアップレンズを使うと簡単に綺麗にボケ味をいかした写真を撮ることが出来ます。詳しくはこちらをご覧下さい。
※その他撮影に関するヒントはこちらをご覧下さい。
レンズのお手入れ方法・・・フジのサイト内に動画付きの解説があります。

 

他社製アダプターを使用するメリット
標準のレンズフードアダプターのメリットとデメリット・・・FZ10、FZ20にはレンズフードアダプターというものが付属していて、MCプロテクターや花形フードを取り付ける際に必要になります。よってメリットというよりも、これを使わないと花形フードを取り付けることが出来ません。しかし、このレンズフードアダプターを使用することによるデメリットもあります。まず、フラッシュを使用するときには外さなくてはならないということがあります(理由はフラッシュの光の妨げになり黒い影が写りこんでしまうからです)。レンズフードアダプターを外すと当然MCプロテクターも一緒に外すことになりますから、その間レンズは埃や汚れや傷から守ることが出来ません。次にかさ張ることです。直径が大きいのでかなりかさ張ることになります。
他社製アダプターのメリットとデメリット・・・他社製のアダプターを使用するデメリットとしてはまず花形フードが使えなくなることです(一部例外あり)。花形フードの代わりとしてラバーフードなどが市販されていますが、これを付けると花形フード以上にかさ張ります。メリットとしては、フラッシュ使用時でも影の映り込みが非常に少ないので、アダプターを付けたままフラッシュ撮影が出来る(ラバーフードなどを付けている場合はラバーフードだけは外す必要があります)ことです。当然MCプロテクターも付けたままでいられますから、常にレンズは保護されていることになります。またラバーフードなどを付けない場合は、フードアダプターよりもコンパクトです。次のメリットは他社製のいろいろなコンバーションレンズが使えるようになることです。また、フィルターの取り付け径が72mmよりも小さくなるので、各種フィルターを安価に揃えることができます。他社製アダプターについての詳細はこちらを参照してください。
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2005/1/7作成
2005/1/8追記
2005/2/11追記
2005/5/19追記
2005/5/21追記(サイト内リンクの追加修正)
2005/10/3追記(FZ30対応)