FZ10・FZ20情報集積所 背景をボケさせる条件

※このページはFZ10用に作成しましたが、FZ20でも適用されますので、記事中のFZ10をFZ20と読み換えてご覧下さい。
 FZ10はコンパクトデジカメの中では、レンズが大きく明るく望遠に強いので、背景をうまくぼかした写真を撮ることが出来ます。しかし、FZ10よりもCCDのサイズが大きいデジカメや一眼レフに比べるとやはりどうしても不利です。そこで、このページではFZ10で出来るだけボケ味を生かした写真を撮るにはどういう条件を揃えたらよいかを検証してみたいと思います。なお、写真に慣れた方ならどなたでもご存知の内容ですので、初心者の方のみご覧下さい。
どうしたらよりぼかすことが出来るか?
いきなり結論を出してしまいますが、FZ10で出来るだけ背景をボケさせるための条件は以下の3つです。
(1)F値を小さく→ASMモードで絞り優先にする、又はプログラムシフトでF値を変更
(2)出来るだけ望遠側を使う
→ズームをT側に
(3)背景を出来るだけ遠く離す
→撮影する場所を選ぶ
これらの条件を出来るだけ多く満たせば満たすほどより背景はぼけてくれるようになります。以下の検証はそれを具体的に示したものです。
検証テストの内容
 下図のように先頭の人形からそれぞれ20cm、20cm、20cm、40cmとずらして5つの人形を配置し、それぞれF値と焦点距離を変えて撮影しました。ピントはいずれも先頭の人形です。これによって、F値と焦点距離と背景の距離がボケにどのように影響するのかを検証しました。
ワイド端
テレ端
焦点距離によるボケの変化(F8.0固定)
 ワイド端(1倍ズーム)からテレ端(12倍ズーム)に拡大していくに従ってより背景がボケていることがわかります。また、背景の人形は後ろのものほどよくボケています。後ろのカーテンの模様にも注目してください。
36mm(35mm換算)
89mm(35mm換算)
143mm(35mm換算)
430mm(35mm換算)
F値によるボケの変化(テレ端)
 F値が小さいほどよくボケています。画角は同じですが、人形もカーテンもF2.8の方が明らかによくボケています。また、後ろにあるものほどよくボケています。
F8.0
F2.8
以上から、FZ10で背景をよりボケさせるための条件は以下であることがお分かりいただけたと思います。
(1)F値を小さく
(2)出来るだけ望遠側を使う
(3)背景を出来るだけ遠く離す
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2004/3/4作成
2004/8/16追記