河童の化身が「かわうそ」である・・・と、長崎・佐賀では、思われていたようです。(甲羅があることから、すっぽんや亀と思われていたり、手が長いことから、猿に似たような動物だと思われている地方もあります。)
下五島 玉之浦町の大宝寺本堂の天井の力もちに、左甚五郎作といわれる。カワウソがきざまれていますが、地元の人々は「ガアタロー(川太郎=河童)」といっています。
また大瀬戸町の雪浦川の河口に、「龍(たつ)のクチ石」と呼ばれている大きな立岩があり洞窟になっていますが、この洞窟にむかし河童が住んでいたといい、「ウソの鼻」ともいわれています。
佐賀では、河童のことを方言で「カワソー」と呼びます。私の勝手な解釈ですが、「かわうそ」と関係があるのではないでしょうか?
愛媛県では、「かわうそ」が人をだましたりする、河童と同じような話が語り継がれています。
「かわうそ」は、人のように立ちます
かわうそ【 川獺 】 (広辞林・三省堂より)食肉目イタチ科の獣。体長約七〇センチ、尾の長さ約五〇センチ。
川岸の穴などにすみ、形はイタチに似ているが、足は短く、指にみずかきがあり、泳ぎと潜水が巧みである。毛皮を利用する。わが国で人のことばをまね、 人をだまして水に引き込むという俗説がある。
うそ。かわおそ。
⇒長崎県での、うそ(川獺)の話 「狐と獺」 (島原半島)
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