「祇園祭り」 七月十五日、長坂神社でにぎやかに行われるこの日は、以前から多くの人が集まり、商店街も大売り出しをしたのである。この日は妙な迷信があり、一つはきゆうりを食べないことである。ぎおんさまの紋所(もんどころ)はきゆうりであるということからである。
アナミ ユキ さん(熊本市白山)より、
お寄せ頂いた河童のイラスト又この日は泳ぐとかっぱが しりご(臓の意)を抜く といって子どもたちも泳ぐことを禁じられていた。
夕方涼しくなるころ、ゆかた姿にうちわをもって、おぎおん様をおがみにいくのである。
長崎県では、一般的に旧暦の6月15日の「祇園祭り」以前に水泳すると、河童に「しりご」を抜かれると言われていたようです。
「祇園祭り」の日が、泳いでも良い日の目安となっていたようです。
小長井町郷土誌 (小長井町・昭和51年11月発行)にも、「祇園まつり」について、『 旧暦6月15日饅頭(まんじゅう)をこしらえて家族そろって食べる。この日はどこで泳いでも「川うそ」におそわれることがない、といってどこの川でも海でも泳いでいた。 』
と、記述されています。
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