November,2005
ベルン (Bern)
インターラーケン西駅から列車で1時間、少し足をのばして、ベルンに来ました。
インターラーケンからベルンへは、列車の本数も多く、
乗り換えもないため、気軽に来れます。
中世の街並みの残るベルンは、12世紀にドイツ系貴族のツェーリング公ベルトルト5世(Berthold V)が創設して以来、熊が町のシンボルとなっています。
町のいたるところで熊の絵や、モチーフを見かけます。
時計塔 (Clock Tower)
13世紀初め、城門として建てられましたが、14世紀には女性の刑務所として使用されていたとのこと。
15世紀の大火で消失したときに、刑務所としてではなく、天文時計塔として再建されたそうです。
時計塔は修復を重ね、1983年に完成したとのこと。
ベルン大聖堂 (Bern Muenster)
小さな礼拝堂だったこの場所に、15世紀初め、大聖堂の建設が開始されました。
建設は1893年、鐘楼が追加され、完成となりました。
大聖堂正面には、200以上の石や木の像が刻まれた『最後の審判』のレリーフがあります。
170の小さな像は15世紀オリジナルのものだとか。
剣と天秤を持った聖ミカエルを中心に、「賢い娘(天国)と愚かな娘(地獄)」が描かれています。
プロテスタントに改修されるときに破壊が行われたため、レリーフが残っているのは珍しいとのこと。
大聖堂内のあざやかな『死のダンス』のステンドグラスも必見だそうです。
アインシュタインハウス
スイス特許局で働いていたアインシュタイン(Albert Einstein)は妻と、1903年クラム通りの3階のこの家で、1909年に理論物理学者としてチューリッヒに移るまでの7年間を過ごしました。
アインシュタインはこのベルン時代に、30本の学術論文を作成したとのこと。
アインシュタイハウスは間口が狭く、アーケードを歩いていると見過ごしてしまいそうですが、ドアのガラスにあるアインシュタインの顔が目印です。
いろいろな通りには、16世紀に造られた、寓話的な彫刻で飾られた噴水があります。
鎧をつけた熊の「兵士のツェーリンゲンの噴水」、子供の入った袋を横に、むさぼり喰う「子供喰いの噴水」(The Child Eater Fountain)など。