October,2006
関空からアムステルダムを経由して夜エジンバラ空港へ到着しました。
今回の旅は列車でエジンバラを出発し、湖水地方をまわり、ロンドンに移動する予定です。
宿泊先はすべて国内の旅行会社に依頼しましたが、なかなか条件にあうホテルが見つからず、結局エジンバラでは、旧市街より少し離れたヘイマート駅近くのへラルド・ハウス・ホテルに滞在することにしました。
到着後、静かな空港を後にし、タクシーでホテルに向かいました。
エジンバラ (Edinburgh)
ホテルを出て左に歩いていくと、モリソンストリート(Morrison St.)に出てきます。モリソンストリートを右に進むと旧市街へ。ここからはまっすぐ行くだけです。
ローティアンロード(Lothian Rd.)との交差点には趣きのある「STARBUCKS」が。小さなスーパーも見つけました。
信号を渡り、まだまだ進んでいくと、青い看板の「BLUE BLAZER」というパブが見えてきます。パブの手前を左に曲がると、エジンバラ城の一角が見えます。
城の裏側に来ました。
下から見上げるエジンバラ城はまさしく城砦です。
エジンバラ城 (Edinburgh Castle)
道なりに坂を登っていくとエジンバラ城へと上がっていけます。城の前の広いスペースでは、毎月のようにイベントが行われているそうです。
エジンバラ城の中に入り、城壁の外を見渡すと、 国立スコットランド美術館、スコット記念塔、ウエーヴァリー駅とノースブリッジ、遠くはカールトン・ヒルまで眺めることができます。
スコット記念塔は階段ですが、上がることができるそうです。
城壁の四方に砲台があり、ハーフ・ムーン砲台(Half Moon Battery)には、大砲も並べてあります。
12世紀に建てられた城内で最も古いセント・マーガレット礼拝堂 (St. Margaret's Chapel)は、ノルマン様式の丸いアーチに白い壁、花も飾られていて、とても清楚な感じでした。
聖マーガレットとは、11世紀後半、スコットランドの宗教を、ケルト式からローマ式に改宗した、スコットランド王マルカム3世の王妃マーガレット(Margaret of Scotland)のことです。
6世紀に、最初の城砦ができたエジンバラ城ですが、14世紀のはじめ、イングランド国とスコットランド国との争いで、この小さな礼拝堂を除く、すべてが破壊されてしまったとのこと。
礼拝堂を出て、ロイヤルパレス(Royal Palace)とスコットランド国立戦争記念館(Scottish National War)に架かるふしぎなアーチをくぐり、クラウン・スクエア(Crown Square)に入ってきました。このスクエアのまわりが一番のみどころです。
建物に時計の架かるロイヤルパレスは王族の住居で、クラウン・ルーム(Crown Room)にはスコットランドの至宝が展示されています。ライク・ホール(Laich Hall)の暖炉の上には、イギリス王室の紋章が輝いていました。スコットランドの紋章はイングランドとは反対に、ライオンが右、ユニコーンが左に描かれていて、旗も持っています。
スコットランド国立戦争記念館の向いにあるグレート・ホール(Great Hall)は、儀式や会議の場として使用されていたそうです。室内は広く、壁には整然と武器が飾られていました。
ロイヤル・マイル (Royal Mile)
エジンバラ城をでると、まっすぐに、ホリールードハウス宮殿まで、石畳のメイン・ストリートが続いています。両サイドには石造りの古い家や土産店が並んでいます。通りを走るタクシーも、ドアに書かれている広告がカラフルで、1台1台オシャレで素敵です。
開け放しの入り口から可愛らしい店内が見え、思わず入ってしまったクラリンダス・ティールーム(Clarindas Tea Room)では、スコーンとお茶をいただきました。
ロイヤル・マイルを歩くだけでお土産が揃いそうです。
ロイヤル・マイル・ウィスキー(Royal Mile Whiskies)ではウィスキーのミニボトルを購入。店先ではショートブレッドも、かごに入って売られていました。
少し高級感のあるファッジ・ハウス(The Fudge House of Edinburgh)ではウィスキー味など20種類以上のファッジがショーケースに並んでいました。このイギリスの砂糖菓子は日持ちもするということで、帰国してから食べようと思い、何種類かを箱に入れてもらいました。ただ、ひとつでも多く味見をしようと思い、種類を選びすぎて、食べるときには何味だったかすっかり忘れてしまいました。
ナットクラッカー・クリスマス・ショップ(The Nutcracker Christmas Shop)では、スコットランドらしいオーナメントを購入。
セント・ジャイルズ大聖堂 (The High Kirk of Edinburgh)
ロイヤル・マイルにあるこのプロテスタントの教会には、スコットランドにおける宗教改革の指導者であるジョン・ノックス(John Knox)が埋葬されています。
16世紀半ば、熱心なカトリック信者であるメアリー1世(Mary Tudor)は即位すると、多くのプロテスタントを処刑したため、前国王エドワード6世(Edward VI)に仕えていたジョン・ノックスも危険を感じ、大陸に亡命。亡命中にスイスで、ジャン・カルヴァン(Jean Calvin)に学び、のちに帰国したノックスは、この教会の司教を務め、プロテスタントの布教を行なったとのこと。
ホリールードハウス宮殿
(The Palace Of Holyroodhouse)
15世紀以降、スコットランド国王の住居として使用されてきた宮殿で、歴代の王の遺品の数々が展示されています。
中でも、スコットランド女王メアリー・スチュアート(Mary Stuart)の居間などは必見。
パンフレットに載っていたスコットランド女王メアリー・スチュアートの肖像画と愛用していた刺繍の入った箱です。宮殿にはメアリーの白髪も展示されていましたが、メアリーはエリザベス1世廃位の陰謀に関係したとして処刑された人物で、複雑な気持ちになりますね。
宮殿に隣接しているホリールード教会 (Holyrood Abbey)は現在廃墟となっています。
17世紀後半、カトリックを信仰するジェームス2世が、フランスに亡命することでプロテスタントが勝利した名誉革命ですが、スコットランドやアイルランドでは戦乱となり、この教会も破壊されたそうです。
ウエーヴァリー駅 (waverly Stn.)
観光の時間を割いて、発券機『Fast Ticket』でウィンダミヤ、ロンドン行きのチケットの発券を済ませるため、駅まで下りてきました。
ウエーヴァリー橋(Waverley Br.)から駅に降りるための階段があります。
ウエーヴァリー駅近くにはインフォメーションセンターもあり、ハイランドツアーズ(Highland Tours)もここで申し込みました。
ウエーヴァリー橋 (Waverley Br.)から見た旧市街です。橋から続くコックバーンストリート(Cockburn St.) を上るとロイヤル・マイルに戻れます。
The Trainline について
英語のHPしかありませんが、イギリス鉄道の「The Trainline」で予約すると、イギリス国内のチケットが安く購入できます。購入時期や条件によって料金もまちまちで、安いものは制約もあります。
自己責任になりますので、必ず購入履歴を確認することをおすすめします。
旅行には購入時のクレジットカードと発行パスワード(画面印刷するのがよいかと)をお忘れなく。