更新日:2023年8月15日
公認会計士の予備校・専門学校の数は限られていますが、他の資格講座と比べると受講料が高額になる傾向がありますので、しっかりと比較検討したうえで、慎重に選ぶ必要があります。
そこで、公認会計士の予備校・専門学校おすすめ5社について、校舎の数、料金(受講料)、講師、質問・相談サポート体制のそれぞれについて、徹底的に比較しながら、皆さんにご紹介していきたいと思います。
さらに、その中から通学スクールを展開している4社について、それぞれの特徴や学習スタイル、通学講座のおすすめコースなど、個別にご紹介しますので、講座選びの参考にしてください。
なお、通信講座については、公認会計士のおすすめ通信講座のページで詳しくご紹介していますので、そちらをご参照いただければと思います。
【監修者】公認会計士 濱谷慶史 |
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【執筆者】 |
執筆者紹介 |
公認会計士の予備校の選び方
各予備校をご紹介する前に、まずは予備校(専門学校)の選び方から解説しておきたいと思います。
主な予備校・専門学校は5社
公認会計士講座を取り扱っている予備校(専門学校)は、主に5社あります。
- 資格の大原
- 資格の学校TAC
- LEC東京リーガルマインド
- CPA会計学院
- クレアール
公認会計士講座の受講者数で言えば、大手と言われるのは大原とTACです。
だからといって、それ以外の予備校が選択肢から除外されるわけではなく、校舎の有無、コース料金、雰囲気、有名講師の有無など、各予備校にも特徴があります。
また、大手だからこそのスケールのメリットもありますし、逆にデメリットもあります。
一部の科目だけを利用したいという方は、その予備校が得意な科目を考慮することも重要になります。
しかも、公認会計士講座は他の資格講座と比較して金額が高く、どの予備校にすべきかは、各予備校の特徴を総合的に評価し、慎重に判断する必要がありますね。
予備校を選ぶうえで重要なポイントは?
特に、公認会計士の予備校(専門学校)を選定する上では、以下の項目が重要になります。
- 校舎数(通学の可否)
- 費用
- 講師
- 質問サポート体制
- 講座内容・カリキュラムの豊富さ
当ページでは、1〜4の各予備校の特徴を様々な視点から比較してご紹介した後に、「5.講座内容・カリキュラムの豊富さ」に関しては、各予備校ごとに個別にご紹介していきます。
各予備校の資料請求先
予備校の各講座のパンフレットは、以下で請求が可能です。
公認会計士の予備校おすすめ5社を徹底比較!
それでは、公認会計士の予備校(専門学校)を、校舎数、費用、講師、質問サポートの観点から、それぞれ徹底比較していきたいと思います。
校舎数で比較
では、まずは校舎数の比較から始めていきます。
校舎数の一覧表
各予備校(専門学校)の校舎数を比較すると、以下の表のようになります。
予備校 | 校舎数 2022.6.20時点 |
資格の大原 学校一覧 |
全国各地多数 【全国48校舎】 |
資格の学校TAC 学校一覧 |
全国各地多数 【全国34校舎】 (本校22校、提携校12校) |
LEC東京リーガルマインド 学校一覧 |
全国各地多数 【全国49校舎】 (本校28校、提携校21校) |
CPA会計学院 | 東京3校、神奈川1校、大阪1校 |
クレアール | 通信のみ |
大原・TACについては、大手ということもあり、校舎数は多く、全国各地にあります。それでも、都市圏に集中していますので、都市圏以外にお住まいの方は注意が必要ですね。
なお、大原の校舎は赤茶色の独特な作りをしていて目立ちますので、近くにあればどこに建っているか容易に思いつく方もいらっしゃるかもしれません。
LECは校舎数は多いものの、別の経営母体が運営している提携校の割合も多く、公認会計士の通学講座を取り扱いしていない(ライブ講義が無い)校舎が多いという点に注意が必要です。
校舎の有無と公認会計士の通学講座を取り扱っているか否かは別問題で、たとえ大原やTACであったとしても、大都市以外の校舎の場合は確認が必要です。校舎はあるもののライブ講義がない場合は、各自または教室でのDVD視聴となります。
CPA会計学院については、校舎数自体は少ないものの、簿記、税理士・公認会計士の資格に特化しており、人気の有名講師がいることなどからも人気が高い予備校です。
クレアールは東京水道橋に本館がありますが、公認会計士講座は通信講座に特化しています。
予備校の校舎が遠いとどんな影響がある?
まず、通信講座を選択するのであれば、校舎が近くにあるか否かはそれほど影響はありませんが、通学講座を利用する場合は、校舎が近くにあるかどうかは学習に大きな影響を及ぼします。
公認会計士試験の通学講座の講義回数は全科目合計すると多く、また毎日自習室を利用することを考えると、校舎と自宅への往復距離が遠ければそれなりの負担となります。
なお、公認会計士講座のテキスト・問題集の冊数は全科目合わせるとかなり多く、大多数の公認会計士受験生が予備校のロッカーをレンタルして必要な教材のみ持ち帰っています。
例えば、1日で学習する科目を1科目だけに絞ってしまうと、各科目の記憶が偏ってしまうので、公認会計士受験生の多くは1日になるべく多くの科目を学習しようとします。
そうなると、その日に使用する教材がどうしても多くなってしまいますので、ロッカーをレンタルしない場合は荷物が大変重くなってしまいます。
また、直前期などは1日の勉強時間がかなり多くなりますから、移動時間がもったいないですし、勉強した直後の疲れなどを考えると、なるべく校舎は近いほうがいいですね。
ダブルスクールをお考えの方は、大学と自宅との途中で通えるかどうかといった検討も必要です。
近くに予備校の校舎がない場合は?通信講座のメリットを活かそう
近くに予備校の校舎がない場合は、通信講座の利用を検討した方がいいですね。
通信講座の場合、校舎にいる講師や受験仲間に気軽に質問を行えない、受験のモチベーションの維持が大変、といったデメリットはありますが、メリットもあります。
講義は、Web(又はDVD)による動画講義の視聴となりますが、動画講義のメリットは、場所や時間を選ばず自分のペースで講義を受講できる点にあります。
もう一度聞きたい部分を巻き戻して再生可能ですし、倍速再生することによって、効率良く講義を聞くこともできます。
また、大手予備校でも、人気有名講師の講義を聞くために、あえて一部の科目のみライブ講義ではな動画講義を聞く受講生もいたりします。※通学講座は、動画講義も選択可能です。
近くに校舎が無い場合であっても、通信講座のメリット・デメリットをきちんと把握して予備校のシステムを有効活用するなどして対処すれば、合格は可能です。
費用の安さで比較
次は、公認会計士の予備校(専門学校)を費用の安さで比較してみたいと思います。
予備校の大まかな料金比較
各予備校(専門学校)の公認会計士講座受講に必要な費用の目安は以下のとおりです。
※ 各予備校とも様々なオプションやコースがありますが、ここでは2年で短答式・論文式の合格を目指す一般的な初学者向け2年コースを前提にした料金で比較します。
予備校 | 費用 | ||||
資格の大原 | 78万円〜87万円 | ||||
TAC | 79万円〜87万円 | ||||
LEC | 54万円〜73万円 | ||||
32万円〜42万円 (短答一発合格の場合) |
|||||
CPA会計学院 | 73万円〜81万円 | ||||
クレアール | 54万円〜59万円 |
通学講座の安さの順位で言えば、LEC>TAC≒大原≒CPA となります。
通信講座であれば、クレアール≒LEC>CPA>大原≒TAC になりますね。
実際は予備校によっては、期間限定割引、奨学生割引、コース割引、簿記経験者割引などがあり、これより安くなるかと思います。
大原・TACは比較的高めな料金設定
ポイントとしては、まず大原・TACの大手はそれほど価格が変わらず、他と比較して高めということです。
そして、2校とも教室講座、Web講座、DVD講座等がありますが、DVD講座がやや値段が高いです。例えば大原の教室講座は80万円、Web講座は78万円ですが、DVD通信は87万円になります。
※ 教室講座であっても、DVD視聴予約をすれば期間限定でDVD視聴はできます。
CPA会計学院も次に高め
一方、CPA会計学院は、通学講座は大手2校と並んで高めの価格設定ですが、通信講座は2校と比較し、やや安い価格設定となっています。
2年スタンダードコースの通信講座は73万円、通学講座は81万円となります。ただし、Web講義・音声フォローのみで、DVD講義はありませんので、注意してください。
LECは比較的安い
そして、LECについては、受講料が他校と比較して安いです。LECは短答対策と論文対策のコースが分かれていますので、金額を分けて記載しています。
1年目は短答式合格に集中して短答式試験の合格率を高めるカリキュラムを採用しているためです。他校と比較し安いとはいっても、教材の内容の質が悪いといったことはありません。
オススメ問題集でもLECの一問一答の書籍を紹介していますが、価格が安いからといって、その網羅性や質が悪いといったことは一切ありません。
通学講座に対応している校舎が少ないことからも、LECについては人件費を抑えていることが安さの理由の一つと考えられます。
そのため、質問体制が充実しているか否かを重点に予備校選びをするのであれば、安さだけで選択すると後で後悔することになります。
クレアールは通信のみだが安い
また、クレアールは通信講座のみですが、ここも他の予備校と比較すると安いです。さらに、期間限定で大幅値引きを実施していますので、時期によってはかなりお安く購入できます。
クレアールは、「非常識合格法」という他校と比較して特色のある教育方針を採用しています。
「非常識合格法」は、合格に必要とされる学習範囲を厳選し、その範囲を徹底的に学習する独自の効率性を追求した学習方法であり、商標登録もされています。
このため、最小限の時間・最小限の費用で合格を達成することを可能としています。通信講座に特化していることや、この非常識合格法によりなるべく無駄を省くような学習方針であることが安さの理由になっていると考えられます。
講師で比較
それでは次は、公認会計士の予備校(専門学校)を、講師で比較してみたいと思います。
予備校によって、講師の受入体制が異なる
下表のように、予備校によって、講師の受入体制は異なります。
予備校 | 講師 |
資格の大原 | 試験合格者以外も在籍 |
資格の学校TAC | 全員が試験合格者 |
LEC東京リーガルマインド | 試験合格者以外も在籍 |
CPA会計学院 | 全員が試験合格者 |
クレアール | 試験合格者以外も在籍 |
TACの講師
公認会計士講座の講師陣は全員、公認会計士合格者です。
合格者であるからこそ、合格のための秘訣やポイントを教えてくれるというメリットがあります。
大原の講師
講師陣全員が公認会計士合格者であるとは限りません。
ですが、基本的に大原の講師陣は予備校での講師の業務に各科目で専念しており、その講師としての水準は高いものだといえます。
また、例えば司法試験など法律系に関与していた講師もいますので、その場合は公認会計士試験合格者よりもより丁寧に教えてくれるのではないでしょうか。
LECの講師
大原と同様、全員が公認会計士合格者であるとは限りません。
また、同じく1科目に1人の講師が一貫してサポートする体制となっています。
CPA会計学院の講師
CPA会計学院では、公認会計士合格者の全科目の講師を校舎に常駐させているのが特徴です。
このため、いつでもどんな質問でも対応できるようなサポート体制が整っています。
最大手2校よりも規模は小さいものの、小さいがゆえに各受験生に講師陣の目が届くというのもメリットの一つでしょう。
クレアールの講師
講師全員が公認会計士試験合格者であるとは限りません。
ただし、講師陣は監査法人の代表社員や個人会計事務所所長、公認会計士試験委員などの経験を持ったプロフェッショナルも多く、質問予約不要・回数無制限で質問体制も充実しています。
講師のまとめ
以上より、各予備校で講師が試験合格者のみか否かで分かれるところですが、試験合格者でなくてもその科目を一貫して教える講師業に専念していたり、その科目の人気実力講師として評価されていたり、必ずしも公認会計士合格者でなければ講師は務まらないというわけではありませんので、各予備校の他の特徴も勘案して総合的に予備校選びを行いましょう。
なお、通信講座の場合、DVDなどの収録はその予備校の実力派の講師が基本担当しますので、講師の心配はそれほどしなくても大丈夫です。
質問サポート体制で比較
次は、公認会計士の予備校(専門学校)を、質問サポート体制で比較してみたいと思います。
予備校の通信講座における質問サポート体制の比較
通学講座の受験生であれば、基本的にどこの予備校でも気軽に質問や相談が可能ですので、問題となるのは各予備校の通信講座の質問受付体制についてです。
講師のいる校舎に行けば質問は受け付けてくれるでしょうけれど、物理的に校舎に向かうのが難しい場合、遠隔での受付体制が充実しているかが重要になります。
予備校 | 特徴 |
資格の大原 | 電話・メールなど |
資格の学校TAC | 電話・メール・オンラインなど |
LEC東京リーガルマインド | 基本的にWebメールのみ |
CPA会計学院 | 電話・メール・オンラインなど |
クレアール | 電話・メール・オンラインなど |
LECの質問サポート
注意したいのが、LECです。LECは講師陣による対応が難しいせいか、質問の対応方法はWebによる対応(教えてチューター)が基本となります。
また、同様にWebにて同じコースを受講している方と疑問・質問を共有できる「教えてメイト」の制度があります。
いずれもWeb対応のため、疑問が生じたときにすぐ対応してほしい、という方は、注意が必要です。
なお、財務会計論、管理会計論、監査論はLINEによる質問相談が可能です。電話や対面による個別相談も可能ですが、事前予約が必要になります。
CPAの質問サポート
CPAについては、電話やメール・オンラインによる質問を受け付けています。また、講師陣がTwitterにて有益な情報を提供しており、直接質問に答えてくれるケースもあるかと思います。オンラインによる質問対応は、図表を共有しながら説明してくれるので理解しやすいと思います。
大原の質問サポート
大原も同様に電話・メールによる質問を受け付けています。
クレアールの質問サポート
クレアールは通信講座に特化していますから、遠隔での質問受付体制は充実しています。Skypeによる対応、また、質問専用の電話番号・メールアドレスもあります。
TACの質問サポート
TACについては、Zoom等によるオンライン質問・相談コーナーの制度を設けています。コロナの影響によるものですが、これについては他の予備校も同様に実施を進めている可能性がありますので、予備校に確認を取ってみるのがよいでしょう。
特に計算問題などは言葉だけでは説明がしにくいですから、画面を共有して質問・解答のやりとりをすることで、非常に効率的になります。
(各予備校の資料請求先)
予備校の各講座のパンフレットは、以下で請求が可能です。
公認会計士の通学スクールについて
ここまでは、公認会計士の予備校(専門学校)について横断的に比較してきましたが、ここからは、通学スクールを展開している4社について、それぞれの特徴や学習スタイル、おすすめコースなど、個別にご紹介していきたいと思います。
なお、「通信講座」については、公認会計士のおすすめ通信講座のペーでご紹介していますので、そちらをご参照ください。
まず、公認会計士の予備校の利用を検討する場合、通学スクールか通信講座のどちらを利用するか、というのも検討する必要があります。
通学スクールのメリット
公認会計士試験を扱う予備校の通学講座を利用する場合、通信講座と異なり、以下のようなメリットがあります。
- 周囲に人がいる環境の中、自習や講義、答練などに集中して取り組むことができる
- 受験仲間や講師に気軽に質問・相談・情報共有が可能
- ライバルが身近にいることにより、受験のモチベーション向上につながる
通学スクールのデメリット
一方、以下のようなデメリットもあります。これは通信講座のメリットと表裏の関係でもあります。
- 校舎へ移動する時間が必要。また、遠ければ、その移動に精神的・肉体的疲労が伴う。
- 講義や答練に決まった時間に行く必要があり、社会人の場合は仕事と、大学生の場合は学業と両立させることが難しい。
ただし、通学講座には予備校によって個別ブース視聴の学習スタイルがあり、これによって自分の都合の良い時間に予備校の個別ブースを利用して受講することが可能です。
以上より、例えば、学業に専念できる環境にあるが、自分一人ではつい勉強をさぼりがちになってしまう人などは、通学講座を選択することに大きなメリットがあるといえるでしょう。
それでは、公認会計士の通学講座を扱う予備校4社について、順にご紹介していきます。
公認会計士の予備校:
大原の通学講座
大原の特徴
資格の大原は、公認会計士講座を扱う予備校の中でも最大手で、合格者も最も多く輩出している予備校です。
講師の数、カリキュラム、学習内容の網羅性など、どれをとっても十分で、予備校の中でもまさに王道といった位置づけになります。
項目 | 特徴 |
規模 | ・最大手 |
校舎数 | ・全国各地多数 |
費用 | ・各予備校の中では比較的高め ・初学者2年コースで78万円〜87万円程度 |
講師 | ・各科目専任の常任講師が多数在籍 ・公認会計士合格者とは限らない |
質問・相談サポート体制 | ・いつでも気軽に質問等が可能 ・電話、メールでも対応 |
雰囲気 | ・学校のような雰囲気 |
科目の優位性 | ・会計学、租税法などの計算科目が得意 |
学習の網羅性 | ・網羅性が高く、ボリュームも多い |
大原の通学講座の種類
大原の通学講座のコース・パックはシンプルです。
1年、1.5年、2年のカリキュラムのコースが基本としてあり、それぞれに短答式・論文式の講義・答練・模試などの全ての要素が含まれています。
選べる学習スタイル
大原の通学講座は、次の2種類の学習スタイルを選択できます。
@教室通学
決まった日程・時間に大原に通学し、教室で講義を受ける学習スタイルです。欠席フォローや振替出席制度などのサポートも充実しています。
A映像通学
講義を収録した映像を大原校内の個別視聴ブースにて視聴する学習スタイルです。自分のスケジュールに合わせて無理なく受講することができます。
有名講師の講義を聞くため、一部の科目のみ映像通学にて講義を受ける学生もいます。
大原のオススメ通学講座は?
各講座は1年から2年のコースがありますが、期間は長いに越したことはありません。ですので、一番オススメするのは2年初学者合格コースです。
1年、1.5年、2年それぞれカリキュラムの初期はそれぞれタイミングが異なりますので講義も別教室で実施しますが、最終的に合流して答練を受けていく流れになります。
単純に1.5年コースなどは2年コースと比較して勉強期間が短いので、その分カリキュラムについていくのが大変になります。
なお、開講時期は3月〜8月となっていますが、実際に8月過ぎてからの途中からの入校も大丈夫です。その場合、すでに終了した講義はDVD視聴を受けで他の受験生に追いつく必要があります。
無料の受講相談・体験入学の制度もあり、実際の雰囲気や自分にあった学習プランを確認できます。
公式サイト・資料請求先
下記リンクで各講座の詳細な費用やカリキュラムが確認できます。
公認会計士の予備校・専門学校
資格の大原 |
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公式サイト |
公認会計士の予備校:
TACの通学講座
TACの特徴
資格の学校TACは、大原と並んで公認会計士講座を扱う予備校の中でも大手の予備校です。このため、大原と同じくスケールメリットを享受できます。
合格者数、校舎数、費用もほとんど大原と並んでいますので、大原とそれほど大きな違いはありません。
講師は全員公認会計士試験合格者であり、監査の実務経験のある方もいるので、当然監査論には強いですし、合格のためのノウハウを教えてもらうにはTACがオススメです。
項目 | 特徴 |
規模 | ・大原に次いで最大手 |
校舎数 | ・全国各地多数 |
費用 | ・各予備校の中では比較的高め ・初学者2年コースで79万円〜87万円程度 |
講師 | ・講師は全員公認会計士試験合格者 |
質問・相談サポート体制 | ・いつでも気軽に質問等が可能 ・電話、メール、Zoomでも対応 |
雰囲気 | ・施設が綺麗、落ち着いた雰囲気 |
科目の優位性 | ・監査論に強い |
学習の網羅性 | ・網羅性が高く、ボリュームも多い |
TACの通学講座の種類
TACの初学者向けの通学講座のコース・パックは大原と同様、シンプルです。おおまかに1年、1.5年、2年のコースがあります。ですが、同じ2年コースでもSとLの2種類があり、TACの方がややカリキュラムの種類が多いです。
それぞれに短答式・論文式の講義・答練・模試などの全ての要素が含まれています。
選べる学習スタイル
資格の学校TACの通学講座は、次の2種類の学習スタイルを選択できます。
@教室(ビデオブース)講座
全国にあるTACの校舎に通って受講するスタイルです。集中できる環境で学習が可能です。また、講義後に講師に気軽に質問でき、受験仲間を作って情報共有も可能です。
A教室(ビデオブース)+Web講座
教室(ビデオブース)講座に「Webフォロー」が付いた学習形態です。講義を欠席した場合のWeb受講、一度受講した講義を復習用にWebで再確認するなどが可能です。
また、Web講座で、1回の講義を分けて視聴したり、高速再生機能を利用し効率的に学習が可能です。忙しくて全ての講義に出席できない場合など、ご自身の状況に併せて講義を受講することができます。
TACのオススメ通学講座は?
各講座は1年から2年のコースがありますが、期間は長いに越したことはありません。ですので、一番オススメするのは2年初学者合格コースです。
1年、1.5年、2年それぞれカリキュラムの初期はそれぞれタイミングが異なりますので講義も別教室で実施しますが、最終的に合流して答練を受けていく流れになります。
単純に期間の短いコースほど、特にインプットの勉強期間が短く、その分カリキュラムについていくのが大変になります。
入校時期によって、割引制度がありますので、講座のトップページでご確認ください。
また、簿記検定の合格の有無によって、一定額の割引があります。
公式サイト・資料請求先
下記リンクで各講座の詳細な費用やカリキュラムが確認できます。
公認会計士の予備校・専門学校
TAC |
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公式サイト |
公認会計士の予備校:
LECの通学講座
LECの特徴
LECの特徴は、大原・TACと同じく大手の予備校ではありますが、もともと法律系の予備校です。このため、大手2校と比較すると、公認会計士の合格者数は少なく、講師の数自体も少ないです。
校舎の数は多いですが、実際に通学講座に対応している校舎は少ないです。
※ 合格者数が少ないのは、あくまで絶対数であって、合格率が低い、という意味ではありません。
質問・相談サポート体制は基本的にWeb対応のみとなります。ただし、財務会計論、管理会計論、監査論はLINEによる質問相談が可能です。
電話や対面による個別相談も可能ですが、事前予約が必要になります。
講師は大原と同じく、公認会計士合格者とは限りませんが、1科目に1人の講師が一貫してサポートする体制となっています。
一方、教材に関しては、一問一答問題集をはじめ、その質やボリュームは十分です。他の予備校と大きく異なり、講座は短答式と論文式のコースが明確に分けられています。
得意科目として管理会計の理論が強く、管理会計の理論問題集に関しては大原やTACの受講生が利用するほどの人気でした。
しかし、その問題集を作成した人気講師が他校へ移動したため、現在も管理会計の理論問題集が更新され利用されているかは、予備校への確認が必要です。
LECの特筆すべき点は、論文式対策が手厚いということです。講義や答練回数は大手2校よりも多く、学習に十分な理解を得ることが可能です。
項目 | 特徴 |
規模 | ・予備校としては大手(法律系) ・会計士講座の実績は大原、TACが上 |
校舎数 | ・全国各地多数 ・通学講座を取り扱う校舎は少ない |
費用 | ・各予備校の中でかなり安い ・短答式+論文式で、54万円〜73万円程度 ※短答一発合格なら32万円〜42万円程度 |
講師 | ・各科目専任の常任講師が多数在籍 ・公認会計士合格者とは限らない |
質問・相談サポート体制 | ・基本的に質問はWeb対応のみ ※教えてチューター、教えてメイト |
雰囲気 | ・法律系の学生が多い |
科目の優位性 | ・管理会計理論に強い ・論文式対策が手厚い |
学習の網羅性 | ・網羅性が高く、ボリュームも多い |
LECの通学講座の種類
前述した通り、LECでは短答式と論文式でコースが明確に分けられています。まずは短答式試験に確実に合格し、合格したら、論文式対策を実施していく、という方針です。
他の予備校だと、論文式の対策も併せてカリキュラムに含まれていますから、LECは、ある意味短答式合格に関する効率性を最重要視した方針と言えます。
初学者用のコースは、短答合格コースが基本となり、短答合格コースは学習のスタート時期により以下の2種類が用意されています。
⇒ 公認会計士 短答合格コース<秋生>…8月〜1月頃に学習スタート
⇒ 公認会計士 短答合格コース<春生>…2月〜7月頃に学習スタート
申し込み時期によって、大幅な割引が適用されますので、ぜひホームページで確認してみてください。学習スタートは早いに越したことはないため、春生コースがオススメです。
選べる学習スタイル
LECの通学講座は、次の3種類の学習スタイルを選択できます。
@教室講座
全国にあるLECの校舎(渋谷・梅田・神戸・岡山)に通って受講するスタイルです。
AWebフォロー
Web+音声ダウンロードで講義を視聴することが可能です。ネット環境があればどこでも何度でも講義が聴け、また、携帯電話や携帯オーディオプレーヤーに保存して移動中に受講することも可能です。
BDVDフォロー
DVDを利用して、講義を見ながら学習するスタイルです。DVDプレーヤーがあればいつでもどこでも学習が可能です。高速再生、コマ送りなどの機能によって効率的に学習が可能です。
以上のように、大原やTACと異なり、通学講座にはDVDフォローがついているので、通信講座のシステムも教授することができるので、お得です。
公式サイト・資料請求先
下記リンクで各講座の詳細な費用やカリキュラムが確認できます。
公認会計士の予備校・専門学校
LEC |
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公式サイト |
公認会計士の予備校:
CPA会計学院の通学講座
CPA会計学院の特徴
CPA会計学院は、税理士・簿記検定、特に公認会計士試験に特化した予備校です。
数年前までは規模の小さい予備校でしたが、最近は大原・TACに並ぶ合格者数を輩出するまでに急成長している注目の資格予備校です。他校から人気講師を引き抜いており、講師の質も高いです。
校舎の数は東京3校、大阪1校と少ないですが、生徒に対する個別フォローも手厚く、予備校の方針としては大手の大原・TACと同様、網羅性の高いボリュームある学習スタイルとなります。
教材もボリュームがありますが、論点ごとにA〜Cランクの重要性を明記することで、効率性も意識しているのがCPAの特徴です。
得意科目を挙げるとすれば、管理会計でしょうか。というのも、管理会計でダントツで人気だった講師がCPAに移籍したためです。
費用は大原・TACと並んで予備校の中で高めとなります。
項目 | 特徴 |
規模 | ・近年、大原・TACに並ぶ合格率 |
校舎数 | ・東京3校、大阪1校 |
費用 | ・各予備校の中で比較的高め ・初学者コースで73万円〜81万円程度 |
講師 | ・各科目専任の常任講師が常駐 ・常駐講師は会計士試験合格者 |
質問・相談サポート体制 | ・電話、メールでも対応 ・個別対応が手厚い |
雰囲気 | ・早稲田、慶応学生が多い |
科目の優位性 | ・監査論、管理会計論に強い |
学習の網羅性 | ・網羅性が高く、ボリュームも多い |
CPA会計学院の通学講座の種類
CPA会計学院の初学者向けの通学講座は、大原、TACと同様、基本的に各学習期間の違いにより、1年、1.8年、2年のコースに分かれます。なお、短答特化コースも用意されています。
なお、CPA奨学金制度もあり、条件を満たせば無利子貸与型の奨学金制度を利用できます。
その他、公認会計士講座の入門講座(全6回)の無料体験講義もあります。こちらは、Webで受講可能で、テキスト・問題集も自宅へ送付してくれます。
選べる学習スタイル
CPA会計学院では、以下の2種類の学習スタイルを選択できます。
@ライブ受講講座
CPA会計学院の校舎に通って受講するスタイルです。
AWeb受講
配信の速さは業界最速を謳っており、収録翌日に配信を行います。音声ダウンロードを標準装備しており、倍速視聴も可能です。
また、スマホやタブレットで受講することも可能です。
公式サイト・資料請求先
下記リンクで各講座の詳細な費用やカリキュラムが確認できます。
公認会計士の予備校・専門学校
CPA会計学院 |
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公式サイト |